ゆらり、揺れる人の心は ◆WAWBD2hzCI
「ごっはんーっ、ごっはんーっ」
高槻やよいは貧乏な家の生まれである。
父親の仕事が安定しない、つまりは収入が安定しないのが直接の原因だ。
しかもやよいの家は五人姉妹。ハングリー精神旺盛な子供たちに育つだろうこと請け合いな人口密度である。
貧乏であるため、携帯電話も持てない。それではアイドルとして困るので、事務所から借りなければならないほどに貧乏だ。
父親の仕事が安定しない、つまりは収入が安定しないのが直接の原因だ。
しかもやよいの家は五人姉妹。ハングリー精神旺盛な子供たちに育つだろうこと請け合いな人口密度である。
貧乏であるため、携帯電話も持てない。それではアイドルとして困るので、事務所から借りなければならないほどに貧乏だ。
だからこそ、長女である彼女は面倒見がいい。
心の奥底では頼れる人を見つけたいと思っていても、彼女自身は必要に迫られて掃除や料理などの家事を習得した。
家庭的で簡単に作れるもの。朝食には光るほどのご飯に、お味噌汁。
心の奥底では頼れる人を見つけたいと思っていても、彼女自身は必要に迫られて掃除や料理などの家事を習得した。
家庭的で簡単に作れるもの。朝食には光るほどのご飯に、お味噌汁。
「おお……こりゃあ、家庭の味だぜ……」
「………………うまい」
「………………うまい」
葛木が居候している先は寺である。
精進料理などの和食が大抵だ。もちろん、寺の食事は無感動に考えながらも満足な出来である。
だが、やよいの味も悪くないものだ。
家庭的であり、素朴。細かいところに気を配れている。普通に美味かった。
精進料理などの和食が大抵だ。もちろん、寺の食事は無感動に考えながらも満足な出来である。
だが、やよいの味も悪くないものだ。
家庭的であり、素朴。細かいところに気を配れている。普通に美味かった。
ちなみにプッチャンは人形なのに、やよいの用意した食事を平らげていく。
葛木は無反応だったが、さすがにやよい自身は首を傾げざるを得ない。
自分の手から食べ物が消えていく様を想像していただけると、どれほど不気味なのかは分かると思う。
葛木は無反応だったが、さすがにやよい自身は首を傾げざるを得ない。
自分の手から食べ物が消えていく様を想像していただけると、どれほど不気味なのかは分かると思う。
「…………どういう原理ですか!?」
「聞いたら駄目だ!」
「う……うっうーッ!」
「聞いたら駄目だ!」
「う……うっうーッ!」
撃墜。
これは永遠に明かされることのない謎なんですね。
私は決して触れてはならないカステラの箱を開けてしまったんですねーっ、と半泣きになりながら呟くやよい。
これは永遠に明かされることのない謎なんですね。
私は決して触れてはならないカステラの箱を開けてしまったんですねーっ、と半泣きになりながら呟くやよい。
「……ちなみに、カステラではなく、パンドラの箱だ」
学力は今ひとつの高槻やよいだった。
箱を開けるまでもなく、絶望を確認したやよい。いつもの口癖を高らかに歌い上げる。
それもようやく落ち着いてきた頃、やっと休憩として一息をつくのだった。
箱を開けるまでもなく、絶望を確認したやよい。いつもの口癖を高らかに歌い上げる。
それもようやく落ち着いてきた頃、やっと休憩として一息をつくのだった。
「さて……相棒。これから教会だよな?」
「ああ。あの男がいる可能性がある場所が、それ以外に思いつかん」
「ああ。あの男がいる可能性がある場所が、それ以外に思いつかん」
どうせ行く当てもない身だ。
理樹たちから星を預かっているものの、よほどのことがない限り打ち明けることは出来ない。
見極めもできないまま、星を渡すことの意味。
恐らくは理樹の作戦を根本から叩き壊してしまいかねない以上、葛木自身が相当の制約を己に課している。
理樹たちから星を預かっているものの、よほどのことがない限り打ち明けることは出来ない。
見極めもできないまま、星を渡すことの意味。
恐らくは理樹の作戦を根本から叩き壊してしまいかねない以上、葛木自身が相当の制約を己に課している。
問題は見極めが出来るか、否か。
現れる人物についての対応を考えるべきかも知れない。
現れる人物についての対応を考えるべきかも知れない。
積極的に主催者に挑戦する者。
消極的に主催者に挑戦する者。
積極的に参加者を殺害する者。
消極的に参加者を殺害する者。
消極的に主催者に挑戦する者。
積極的に参加者を殺害する者。
消極的に参加者を殺害する者。
この場合、消極的な殺人とは生きるためには人を殺すような人物を指す。
積極的に人殺しを敢行する者はそもそも会話には成り得ないだろう。
さて、葛木自身に見極めが出来るかどうかは、自分にも自信がない。
当然、やよいやプッチャンたちに至っては論外だ。こちらを騙して利用しようとするだろう相手を確実に信じてしまう。
積極的に人殺しを敢行する者はそもそも会話には成り得ないだろう。
さて、葛木自身に見極めが出来るかどうかは、自分にも自信がない。
当然、やよいやプッチャンたちに至っては論外だ。こちらを騙して利用しようとするだろう相手を確実に信じてしまう。
「………………」
ふと、ふたつの気配に気づいた。
ここは古ぼけた民家で、やよいの作った朝食の匂いが程よく漏れている。
ここは古ぼけた民家で、やよいの作った朝食の匂いが程よく漏れている。
「……」
騒ぎ立てるやよいとプッチャンもまた、ひとつの障害となっているのだろう。
この民家は人を誘い込んでしまう条件がぴったりと備わってしまっていた。
人の五感のうちのふたつ、嗅覚と聴覚が人の存在を感知したのなら、視覚で確認したくなるのは心理的に正しい。
問題は誘い込まれた人物が、先に挙げたタイプのどれに当たるか。
この民家は人を誘い込んでしまう条件がぴったりと備わってしまっていた。
人の五感のうちのふたつ、嗅覚と聴覚が人の存在を感知したのなら、視覚で確認したくなるのは心理的に正しい。
問題は誘い込まれた人物が、先に挙げたタイプのどれに当たるか。
すぐに戦闘体勢に入れるようにしながら、訪れる人物を待ち受ける。
突然腰を浮かし始めた葛木の姿に疑問を抱いて、やよいとプッチャンが共に首を傾げだしたとき。
突然腰を浮かし始めた葛木の姿に疑問を抱いて、やよいとプッチャンが共に首を傾げだしたとき。
「すまない! そこに誰かいるのか!」
「こっちは殺し合いに乗ってないよ! そっちはどうですか!」
「こっちは殺し合いに乗ってないよ! そっちはどうですか!」
耳に届いたのは少年少女の身の潔白の証明。
気配に気づいていなかったやよいが、びくりと身体を震わせ……しかし、彼らの釈明に安堵した。
殺し合いに乗っていないと言うのなら、問題ない。
新たな仲間の予感に胸を膨らませ、とてとてと歩いて民家のドアを開いて彼らを招こうとした。
気配に気づいていなかったやよいが、びくりと身体を震わせ……しかし、彼らの釈明に安堵した。
殺し合いに乗っていないと言うのなら、問題ない。
新たな仲間の予感に胸を膨らませ、とてとてと歩いて民家のドアを開いて彼らを招こうとした。
そんな彼女の肩を葛木は掴む。
無表情だ。決して彼らを口頭だけでは信じていない、と言っているかのようだった。
無表情だ。決して彼らを口頭だけでは信じていない、と言っているかのようだった。
「私が行く。そこで待っていたまえ」
「え? あ、はい」
「え? あ、はい」
葛木は無感情で無感動な男だ。
だからやよいの行動に関しても、特に非難しなかった。責めるつもりだってなかった。
ただ第三者から見れば、彼女の行動は無防備であると言えるだろう。
天真爛漫、明朗快活な彼女の性格は得がたい。ツヴァイに襲われ、命の危険に晒されてもいるのに、まだ光を失わない。
だからやよいの行動に関しても、特に非難しなかった。責めるつもりだってなかった。
ただ第三者から見れば、彼女の行動は無防備であると言えるだろう。
天真爛漫、明朗快活な彼女の性格は得がたい。ツヴァイに襲われ、命の危険に晒されてもいるのに、まだ光を失わない。
それは彼女の長所だが、同時に短所でもある。
それほどの無防備さの隙をつく者は、必ずこの島で蠢いているのだから。
それほどの無防備さの隙をつく者は、必ずこの島で蠢いているのだから。
「…………」
がちゃり、と薄くドアを開ける。
相手が銃を構えていたなら、ドアを蹴り破って牽制する用意すら掲げて。
だが、目の前に立っていたのは無手の少年少女だった。
見た目は二人の少年のようではあったが、声色のひとつが少女であった以上、もう一人は女性なのだろう。
相手が銃を構えていたなら、ドアを蹴り破って牽制する用意すら掲げて。
だが、目の前に立っていたのは無手の少年少女だった。
見た目は二人の少年のようではあったが、声色のひとつが少女であった以上、もう一人は女性なのだろう。
無難な自己紹介。
葛木はじっくりと彼らの動向、視線、焦燥、注意を把握する。
結論、無害が出てくるまでそれほどの時間は掛からなかった。
葛木はじっくりと彼らの動向、視線、焦燥、注意を把握する。
結論、無害が出てくるまでそれほどの時間は掛からなかった。
「うっうーーーーーっ!! 真さーーーーーんっ!!」
「え? うわ、ちょっ……!?」
「え? うわ、ちょっ……!?」
何故なら、ようやく逢えた自分の知り合いの姿に感動したやよいが、思いっきり真に抱きついたからである。
◇ ◇ ◇ ◇
とりあえず、騒ぎ立てるやよいを落ち着かせて四人+αが民家に集結した。
葛木宗一郎、伊藤誠、高槻やよい、菊地真、そしてプッチャン。
それぞれがこれまでのことを意見交換する。
葛木宗一郎、伊藤誠、高槻やよい、菊地真、そしてプッチャン。
それぞれがこれまでのことを意見交換する。
「つまり、ドイツ語で数字の彼らは全員警戒人物か」
「やよいを襲ったのもツヴァイって名乗ってたし、どうやらこいつらは殺し合いに乗ってると思っていいみてえだな」
「うん? ちょっと思ったんだけど、放送で言ってた『息のかかった者』ってこいつらじゃないのか?」
「……有り得ない話ではない。だが、この場合において彼らが期待したのは疑心暗鬼だ」
「なるほどなぁ……積極的に殺し合うような奴じゃなくて、誤解やらなんやらを撒き散らす役割かも知れねえ」
「やよいを襲ったのもツヴァイって名乗ってたし、どうやらこいつらは殺し合いに乗ってると思っていいみてえだな」
「うん? ちょっと思ったんだけど、放送で言ってた『息のかかった者』ってこいつらじゃないのか?」
「……有り得ない話ではない。だが、この場合において彼らが期待したのは疑心暗鬼だ」
「なるほどなぁ……積極的に殺し合うような奴じゃなくて、誤解やらなんやらを撒き散らす役割かも知れねえ」
男性陣である葛木、誠、プッチャンの三人は情報交換と考察。
女性陣はようやく出逢えた知人たちだ。再会を喜ばせてあげることにした。
女性陣はようやく出逢えた知人たちだ。再会を喜ばせてあげることにした。
「うっうー、真さん、逢いたかったですー……」
「……うん。僕も。やよいに逢えて、良かった。無事でよかった」
「色々、色々なことあったんです。真さんも、色々あったんですよね?」
「…………うん、色々と」
「……うん。僕も。やよいに逢えて、良かった。無事でよかった」
「色々、色々なことあったんです。真さんも、色々あったんですよね?」
「…………うん、色々と」
横目で誠のほうを睨んでみる。
ごほん、ごほんとワザとらしい咳で返された。まあ、いいかと真は思う。
どちらも一度は命の危機に瀕していたらしい。
やよいはツヴァイに、真はドライによって襲撃され……そして、どちらも無事に生還して再会することが出来た。
ごほん、ごほんとワザとらしい咳で返された。まあ、いいかと真は思う。
どちらも一度は命の危機に瀕していたらしい。
やよいはツヴァイに、真はドライによって襲撃され……そして、どちらも無事に生還して再会することが出来た。
それは、とても嬉しいことだと思う。
アイドルの真にとってやよいはライバルではあるが、それでも仲間であるのだから。
アイドルの真にとってやよいはライバルではあるが、それでも仲間であるのだから。
「これで、千早さんとも合流できればアイドルグループも全員集合ですねーっ!」
「…………えっ?」
「…………えっ?」
ふと、何かおかしな違和感が真の中に走った。
何だろう、と首をかしげる。この、飲んだお茶の中が濁っていて、それでも構わず飲み干してしまったときのような。
アイドルグループ、と彼女は言った。
事務所の仲間同士ではある、が……グループ。つまりは組んだ者同士が使うような言葉をやよいは言ったのだ。
何だろう、と首をかしげる。この、飲んだお茶の中が濁っていて、それでも構わず飲み干してしまったときのような。
アイドルグループ、と彼女は言った。
事務所の仲間同士ではある、が……グループ。つまりは組んだ者同士が使うような言葉をやよいは言ったのだ。
「ちょっと待って、やよい……アイドルグループって誰のこと?」
「え……? はい、私と、真さんと、千早さんですよね?」
「いや、僕は別の人と組んでるんだけど……あれ?」
「えっ……? ええっ……?」
「え……? はい、私と、真さんと、千早さんですよね?」
「いや、僕は別の人と組んでるんだけど……あれ?」
「えっ……? ええっ……?」
雲行きが怪しくなってきた。
情報交換中の葛木たちが不審に思ってこちらを見ている中、やよいと真は慌てながら元の世界について語り合う。
語られる内容が食い違う。
やよいは真たちとグループを組んでいるというのに、当の真は雪歩とデュエットを組んでいる。
情報交換中の葛木たちが不審に思ってこちらを見ている中、やよいと真は慌てながら元の世界について語り合う。
語られる内容が食い違う。
やよいは真たちとグループを組んでいるというのに、当の真は雪歩とデュエットを組んでいる。
嘘か、偽りか、それとも地獄に投げ出されたことで記憶障害に陥ったか。
様々な可能性が議論される。
今度は誠たちも加わり、一時間に渡る討論と議論が混ざり合った結果、ひとつの仮説がプッチャンの口によって告げられた。
様々な可能性が議論される。
今度は誠たちも加わり、一時間に渡る討論と議論が混ざり合った結果、ひとつの仮説がプッチャンの口によって告げられた。
「平行世界?」
「……そんなSFみたいな話があるのか?」
「…………それ以前に、この人形ってどんな原理なんだろう……」
「うっうー! 聞いたらだめだ、らしいです」
「………………」
「……そんなSFみたいな話があるのか?」
「…………それ以前に、この人形ってどんな原理なんだろう……」
「うっうー! 聞いたらだめだ、らしいです」
「………………」
平行世界。
人間という種は常に未来を選択し、人生という物語を綴っていく。
その上で多くの選択肢が数多くヒトという存在に降り注ぐだろう。
どんな仕事に就くか、誰と添い遂げるか、明日の晩御飯は洋食か和食か、重大なことから日常の1コマまで。
人間という種は常に未来を選択し、人生という物語を綴っていく。
その上で多くの選択肢が数多くヒトという存在に降り注ぐだろう。
どんな仕事に就くか、誰と添い遂げるか、明日の晩御飯は洋食か和食か、重大なことから日常の1コマまで。
その上で選ばれなかった選択肢はどうなるのだろう?
洋食を食べた自分は、和食を食べる自分とは別次元の存在として確立していく。
ならば、そこで世界は分かたれる。
『洋食を食べた自分の世界』と『和食を食べた自分の世界』……可能性の数だけ、世界は増えていく。
洋食を食べた自分は、和食を食べる自分とは別次元の存在として確立していく。
ならば、そこで世界は分かたれる。
『洋食を食べた自分の世界』と『和食を食べた自分の世界』……可能性の数だけ、世界は増えていく。
ヒトの可能性は無限大だ。
一人の可能性ですらそうなのだから、星の数の人たちが無限大を展開すれば凄いことになる。
そして、その全ての可能性が『平行世界』として現れるのだ。
一人の可能性ですらそうなのだから、星の数の人たちが無限大を展開すれば凄いことになる。
そして、その全ての可能性が『平行世界』として現れるのだ。
「要するにこのやよいは『僕と千早の二人とグループを組んだやよい』ってこと?」
「つまり、この真さんは『雪歩さんとデュエットを組んだ真さん』ってことですか!?」
「むっ……いやあ、仮説っていうより空想の域に過ぎねえけどよ……」
「いや、有り得るかも知れない……」
「つまり、この真さんは『雪歩さんとデュエットを組んだ真さん』ってことですか!?」
「むっ……いやあ、仮説っていうより空想の域に過ぎねえけどよ……」
「いや、有り得るかも知れない……」
賛同したのは伊藤誠だった。
彼は議論の途中から顔を青ざめたかと思うと、そのまま葛木と一緒に黙り込んでしまっていた。
どうしたのか、と心配していた矢先の出来事に全員の視線が誠に寄る。
そうして、誠の事情をただ一人だけ知っている真が、あっ、と彼の心当たりに反応した。
彼は議論の途中から顔を青ざめたかと思うと、そのまま葛木と一緒に黙り込んでしまっていた。
どうしたのか、と心配していた矢先の出来事に全員の視線が誠に寄る。
そうして、誠の事情をただ一人だけ知っている真が、あっ、と彼の心当たりに反応した。
「誠さん、もしかして……世界さんと言葉さんは」
「ああ、俺も考えてた。死んだはずだって考えてた。それで、今回の仮説聞いて……少し、嫌な予感がした」
「ああ、俺も考えてた。死んだはずだって考えてた。それで、今回の仮説聞いて……少し、嫌な予感がした」
誠の世界では西園寺世界と桂言葉、二人は電車に撥ねられて死んだはずだった。
そんな彼女たちが生きている理由を、主催者たちが言っていた『死者蘇生』の可能性に求めていた。
だが、もしもこの仮説が正しいなら。
誠の元いた場所ではなく、平行世界から『西園寺世界と桂言葉が呼ばれていた』としたら。
そんな彼女たちが生きている理由を、主催者たちが言っていた『死者蘇生』の可能性に求めていた。
だが、もしもこの仮説が正しいなら。
誠の元いた場所ではなく、平行世界から『西園寺世界と桂言葉が呼ばれていた』としたら。
「俺のことを知らない、言葉や世界がいるのかも、知れない……」
「……誠さん、だからってさっきの誓いを翻したりしないでよ?」
「それはもちろん、分かってるさ……」
「……誠さん、だからってさっきの誓いを翻したりしないでよ?」
「それはもちろん、分かってるさ……」
そのまま、誠は俯いて押し黙ってしまう。
護る、と。愛すると決めた人物像が突然、誠の把握できない別のものになってしまった気がして。
せっかく彼女だけ、と決めたのに。
その彼女は誠のことも知らない、誠の知らない桂言葉であるかも知れないのだ。
護る、と。愛すると決めた人物像が突然、誠の把握できない別のものになってしまった気がして。
せっかく彼女だけ、と決めたのに。
その彼女は誠のことも知らない、誠の知らない桂言葉であるかも知れないのだ。
「しっかし、もしもそうだとすると、主催者って奴の力は洒落にならねえな~」
「ただの拉致ではないと思っていたが、平行世界からか。可能性はどちらかと言えば低いが、有り得ない話ではないな」
「ただの拉致ではないと思っていたが、平行世界からか。可能性はどちらかと言えば低いが、有り得ない話ではないな」
葛木はただ肯定する。
そういう可能性もあるのだろう、と。
彼の婚約者であるキャスターことメディア、彼女と出逢ったときは魔術も知らない時勢だった。
それでも葛木は受け入れた。空虚であるが故か、彼はどんな常識はずれな可能性とて笑い飛ばさない。
そういう可能性もあるのだろう、と。
彼の婚約者であるキャスターことメディア、彼女と出逢ったときは魔術も知らない時勢だった。
それでも葛木は受け入れた。空虚であるが故か、彼はどんな常識はずれな可能性とて笑い飛ばさない。
もちろん、死者蘇生の話もだ。
例えば聖杯戦争におけるサーヴァント召喚、あれは過去の英雄に肉を与えて世界に召し上げるもの。
言い方を変えれば死者蘇生そのものと言って過言ないのだから。
例えば聖杯戦争におけるサーヴァント召喚、あれは過去の英雄に肉を与えて世界に召し上げるもの。
言い方を変えれば死者蘇生そのものと言って過言ないのだから。
「死者蘇生の可能性もある。私にも心当たりがある」
「……心、当たり?」
「そうだ。事実上、私の婚約者は死んだ人間だった。彼女は後に蘇生し、紆余曲折の後に私と出逢っている」
「……心、当たり?」
「そうだ。事実上、私の婚約者は死んだ人間だった。彼女は後に蘇生し、紆余曲折の後に私と出逢っている」
驚きを隠せない一同、を通り越してしまう全員。
最初はそんな莫迦な、と笑おうとして……結局、誰一人として笑い飛ばせなかった。
よく喋るはずのプッチャンでさえ、笑わない。相棒、とまで呼ぶ人物の性格はこの半日に近い時間で理解している。
彼は生真面目だ。決して冗談を言わない。ただ、事実だけを突きつけてくるのだ。
最初はそんな莫迦な、と笑おうとして……結局、誰一人として笑い飛ばせなかった。
よく喋るはずのプッチャンでさえ、笑わない。相棒、とまで呼ぶ人物の性格はこの半日に近い時間で理解している。
彼は生真面目だ。決して冗談を言わない。ただ、事実だけを突きつけてくるのだ。
死者が生き返る、という絵空事。
そんな途轍もないことが起きるという現実感の無さ。
そんな途轍もないことが起きるという現実感の無さ。
「……もう、何が来ても驚かねえ自信がある」
「うっうー、平行世界に死者蘇生……めえるへん、じゃないのですよー?」
「…………なんか、頭がパンクしてきたよ……誠さんは大丈夫?」
「……あ、ああ。何とか……」
「うっうー、平行世界に死者蘇生……めえるへん、じゃないのですよー?」
「…………なんか、頭がパンクしてきたよ……誠さんは大丈夫?」
「……あ、ああ。何とか……」
全員の顔色は優れない。
無理も無いだろう、葛木を除いた全員(プッチャン除く)は普通の日常を生きてきたのだ。
死者が生き返るとか、魔術とか、殺し合いとか。
そんなことには縁の無い人たちで……今また、知り合い全員が自分のことを知らない可能性に行き着いた。
無理も無いだろう、葛木を除いた全員(プッチャン除く)は普通の日常を生きてきたのだ。
死者が生き返るとか、魔術とか、殺し合いとか。
そんなことには縁の無い人たちで……今また、知り合い全員が自分のことを知らない可能性に行き着いた。
それは侵食する恐怖に近い。
彼らは全員、生にしがみ付いた者同士の集まりだが……一番の心の支えは、元世界の友人であり、仲間なのだ。
その心の拠り所を、この仮説は崩壊させる。
ぐらり、ぐらり、と揺らいでいくものが全員の心に確かにあった。
彼らは全員、生にしがみ付いた者同士の集まりだが……一番の心の支えは、元世界の友人であり、仲間なのだ。
その心の拠り所を、この仮説は崩壊させる。
ぐらり、ぐらり、と揺らいでいくものが全員の心に確かにあった。
(言葉……世界、刹那……)
伊藤誠は民家の窓から空を見上げた。
時刻はそろそろ昼を迎える頃だろうか。太陽が眩しいな、と呟きながら……思考は知り合いへと。
言葉は、自分の知らない言葉なんだろうか。
世界も刹那も、自分を知らないところから来たのかも知れない。自分を憎んでいる場所から来たのかも知れない。
時刻はそろそろ昼を迎える頃だろうか。太陽が眩しいな、と呟きながら……思考は知り合いへと。
言葉は、自分の知らない言葉なんだろうか。
世界も刹那も、自分を知らないところから来たのかも知れない。自分を憎んでいる場所から来たのかも知れない。
なら、どんな行動を自分は取るべきなのだろうか。
何を指針にすればいいのか。
このみを救い、ファルや世界や刹那と合流し、そして言葉を今度こそ愛すると決めた。
何を指針にすればいいのか。
このみを救い、ファルや世界や刹那と合流し、そして言葉を今度こそ愛すると決めた。
だというのに。
突然、愛さなければならない人が消えたかも知れないという可能性。
弱い心と強い心が様々な選択肢を押し出し、ぐるぐると何時までも誠の周囲に淀み始めていた。
突然、愛さなければならない人が消えたかも知れないという可能性。
弱い心と強い心が様々な選択肢を押し出し、ぐるぐると何時までも誠の周囲に淀み始めていた。
(やよいも千早も、私のこと知らないかも知れないんだ……)
誠ほどの衝撃は受けなくとも、不安を抱えることになったのが菊地真だ。
こうして高槻やよいと出逢えたのに。それはきっと小さくとも、奇跡にも近いことで感激するべきなのに。
どうしてか、嬉しくない。目の前にいるのは『高槻やよい』なのに『真の知っている高槻やよい』ではないのだ。
こうして高槻やよいと出逢えたのに。それはきっと小さくとも、奇跡にも近いことで感激するべきなのに。
どうしてか、嬉しくない。目の前にいるのは『高槻やよい』なのに『真の知っている高槻やよい』ではないのだ。
それは、とても悲しいことなんだ、と思った。
せっかく再会できたのに。きっと、大切な人に逢いたくても逢えないまま死んでしまう人が多いのに。
どうして、知人と再会できても嬉しくないのだろう、と。
愛佳は、自分以外の誰にも知られることなく死んでしまった。無念のまま、死んでしまった。
せっかく再会できたのに。きっと、大切な人に逢いたくても逢えないまま死んでしまう人が多いのに。
どうして、知人と再会できても嬉しくないのだろう、と。
愛佳は、自分以外の誰にも知られることなく死んでしまった。無念のまま、死んでしまった。
彼女に出来なかった分、自分が『女性の王子様』となると決めたのに。
心の拠り所が不安定になってしまった途端、この始末だ。
弱い、と思った。自分はこんなにも弱いということを思い知って、唇を噛み締めながら……視線は、誠をずっと見続けていた。
心の拠り所が不安定になってしまった途端、この始末だ。
弱い、と思った。自分はこんなにも弱いということを思い知って、唇を噛み締めながら……視線は、誠をずっと見続けていた。
(うっうー……何だか、皆の様子が少し変なのですー……)
不自然な雰囲気になってしまう一同を、おろおろとしながら見つめ続けるのは高槻やよい。
彼女は真と再会できたことが素直に嬉しかった。
たとえ自分の知らない彼女であろうとも、それでも自分が抱きついたら頭を撫でてくれる菊地真が確かにいたのだから。
彼女は真と再会できたことが素直に嬉しかった。
たとえ自分の知らない彼女であろうとも、それでも自分が抱きついたら頭を撫でてくれる菊地真が確かにいたのだから。
プッチャンも何か考え事をしていたようだが、途中で諦めたらしい。
どうやら難しいことを考えるのが面倒になったようで、不安そうに自分を眺めているやよいに気づく。
どうやら難しいことを考えるのが面倒になったようで、不安そうに自分を眺めているやよいに気づく。
「俺の名はプッチャン、それ以上でも以下でもねえ……ぶっちゃけ、考えるの疲れたぜ」
「うっうー、私も疲れましたーっ」
「うっうー、私も疲れましたーっ」
何やら難しい雰囲気になってしまったからこそ。
自分はこれまでどおり、明るく天真爛漫に行こう。それがきっと、皆のためになるに違いないのだから。
自分はこれまでどおり、明るく天真爛漫に行こう。それがきっと、皆のためになるに違いないのだから。
◇ ◇ ◇ ◇
「………………」
最後に、一人の教師は静かに状況を見据えていた。
葛木宗一郎は全ての可能性を冷静に鑑みつつ、無感情に考え続けた。
葛木宗一郎は全ての可能性を冷静に鑑みつつ、無感情に考え続けた。
彼には感情が無い。
彼には感動が無い。
彼には感慨が無い。
彼には感動が無い。
彼には感慨が無い。
死者蘇生も平行世界も肯定した彼の心は揺らがない。
元々親しい相手が参加させられているわけでもない。
彼が思考するのは、木彫りの星(ヒトデ)を利用した理樹の作戦についての考えに至っている。
元々親しい相手が参加させられているわけでもない。
彼が思考するのは、木彫りの星(ヒトデ)を利用した理樹の作戦についての考えに至っている。
伊藤誠と菊地真。
両者とも危険は無い。それは絶対に真実であるといえる。
彼らは仲間の証である星を渡すには相応しい、はずだ。葛木自身とて疑いようはない。
ただ、説明しようの無い不安だけが残るだけだった。
両者とも危険は無い。それは絶対に真実であるといえる。
彼らは仲間の証である星を渡すには相応しい、はずだ。葛木自身とて疑いようはない。
ただ、説明しようの無い不安だけが残るだけだった。
(少し……待つか)
そろそろ、放送が始まる頃だと高く昇った太陽を窓から見上げながら思った。
ゲーム開始から半日、十二時間。
その間にどれほどの人間がこの地獄から脱落してしまったのだろう。そして、それが彼らにどんな影響を与えるだろうか。
それを見極めてからでも遅くはない、と葛木は考えた。
ゲーム開始から半日、十二時間。
その間にどれほどの人間がこの地獄から脱落してしまったのだろう。そして、それが彼らにどんな影響を与えるだろうか。
それを見極めてからでも遅くはない、と葛木は考えた。
ゆらり、ゆらり。
人の心は揺れていく。
揺れる心は迷いを生み出す。
人の心は揺れていく。
揺れる心は迷いを生み出す。
果たして、彼らを待ち受ける放送は揺れる彼らの心に何をもたらすだろうか。
ただひとつだけ葛木自身が理解していることがある。
己だけは決して心が揺れることはないだろう、と。
彼の心は凍りついたまま、感情も感動も感慨も感激も感心もなく、同志たちが揺れていく姿を見つめ続ける。
ただひとつだけ葛木自身が理解していることがある。
己だけは決して心が揺れることはないだろう、と。
彼の心は凍りついたまま、感情も感動も感慨も感激も感心もなく、同志たちが揺れていく姿を見つめ続ける。
【A-3 病院近くの空き家 /1日目 昼(放送直前)】
『先生と生徒とマスコット』 +『まこまこコンビ』
方針:休憩して放送を待ち、その後教会(病院)に向かう。
方針:休憩して放送を待ち、その後教会(病院)に向かう。
【葛木宗一郎@Fate/stay night[Realta Nua]】
【装備】:なし
【所持品】:支給品一式 、ルールブレイカー@Fate/stay night[Realta Nua]、弾丸全種セット(100発入り)、木彫りのヒトデ8/64
【状態】:健康、右肩に切り傷
【思考・行動】
基本:帰る
0:………………
1:教会に向かうか、誠たちと行動を共にするか……
2:直枝理樹の作戦に乗る
3:高槻やよいを守る?
4:蘭堂りのと如月千早を探す?
5:衛宮士郎に関しては保留。可能なら保護
【装備】:なし
【所持品】:支給品一式 、ルールブレイカー@Fate/stay night[Realta Nua]、弾丸全種セット(100発入り)、木彫りのヒトデ8/64
【状態】:健康、右肩に切り傷
【思考・行動】
基本:帰る
0:………………
1:教会に向かうか、誠たちと行動を共にするか……
2:直枝理樹の作戦に乗る
3:高槻やよいを守る?
4:蘭堂りのと如月千早を探す?
5:衛宮士郎に関しては保留。可能なら保護
【備考】
※自身の体が思うように動かない事には気付きました。
※博物館に展示されていた情報を記憶しました。
※直枝理樹の知り合いについて情報を得ました。
※黒須太一、ティトゥス(外見的特徴のみ)を危険視。
※黒須太一、藤乃静留が直枝理樹を女と勘違いしている、という情報を得ました。
※ツヴァイ、ドライ、アイン、フカヒレ、巨漢の男を警戒。
※自身の体が思うように動かない事には気付きました。
※博物館に展示されていた情報を記憶しました。
※直枝理樹の知り合いについて情報を得ました。
※黒須太一、ティトゥス(外見的特徴のみ)を危険視。
※黒須太一、藤乃静留が直枝理樹を女と勘違いしている、という情報を得ました。
※ツヴァイ、ドライ、アイン、フカヒレ、巨漢の男を警戒。
【高槻やよい@THE IDOLM@STER】
【装備】:プッチャン(右手)
【所持品】:木彫りのヒトデ2/64
【状態】:健康
【思考・行動】
0:うっう~……皆、雰囲気が変なんですー
1:葛木先生と一緒に行動
2:真たちとも行動を共にしたい
3:うっう~。千早さんにも早く会いたいです
【装備】:プッチャン(右手)
【所持品】:木彫りのヒトデ2/64
【状態】:健康
【思考・行動】
0:うっう~……皆、雰囲気が変なんですー
1:葛木先生と一緒に行動
2:真たちとも行動を共にしたい
3:うっう~。千早さんにも早く会いたいです
【備考】
※博物館に展示されていた情報をうろ覚えながら覚えています。
※直枝理樹の知り合いについて情報を得ました。
※死者蘇生と平行世界について知りました。動揺はあまりしてません。
※博物館に展示されていた情報をうろ覚えながら覚えています。
※直枝理樹の知り合いについて情報を得ました。
※死者蘇生と平行世界について知りました。動揺はあまりしてません。
【伊藤誠@School days L×H】
【装備:エクスカリバー@Fate/stay night[Realta Nua]、防刃チョッキ】
【装備:エクスカリバー@Fate/stay night[Realta Nua]、防刃チョッキ】
【所持品:支給品一式(水なし)、支給品一式、手榴弾2つ、このみのリボン
天狗秘伝の塗り薬(残り90%)@あやかしびと -幻妖異聞録-】
【状態:肉体疲労(小)、精神疲労(中)】
【思考・行動】
基本方針:殺し合いには乗らない
0:俺は……
1:病院へ行くか、葛木たちと行動を共にするか……
2:自分の知り合い(桂言葉、西園寺世界、清浦刹那)やファルとその知り合い(クリス、トルタ)を探す。
3:このみに何が起きたかわからないけど、助けたい。
4:信頼出来る仲間を集める。
5:主催者達を倒す方法や、この島から脱出する方法を探る。
6:巨漢の男、アイン、ツヴァイ、ドライ、フカヒレに気をつける。
7:言葉以外の女性に如何わしい事はしない?
天狗秘伝の塗り薬(残り90%)@あやかしびと -幻妖異聞録-】
【状態:肉体疲労(小)、精神疲労(中)】
【思考・行動】
基本方針:殺し合いには乗らない
0:俺は……
1:病院へ行くか、葛木たちと行動を共にするか……
2:自分の知り合い(桂言葉、西園寺世界、清浦刹那)やファルとその知り合い(クリス、トルタ)を探す。
3:このみに何が起きたかわからないけど、助けたい。
4:信頼出来る仲間を集める。
5:主催者達を倒す方法や、この島から脱出する方法を探る。
6:巨漢の男、アイン、ツヴァイ、ドライ、フカヒレに気をつける。
7:言葉以外の女性に如何わしい事はしない?
【備考】
※誠の参戦時期はエピローグ「無邪気な夕日」の後です。
※言葉と世界は、主催者が蘇生させたのではと思っています。
※また、平行世界の可能性で内心動揺しています。
※誠の参戦時期はエピローグ「無邪気な夕日」の後です。
※言葉と世界は、主催者が蘇生させたのではと思っています。
※また、平行世界の可能性で内心動揺しています。
【菊地真@THE IDOLM@STER】
【装備:電磁バリア@リトルバスターズ!】
【所持品:支給品一式(水なし)、金羊の皮(アルゴンコイン)@Fate/stay night[Realta Nua]、レミントンM700(7.62mm NATO弾:4/4+1)、予備弾10発(7.62mm NATO弾)】
【状態:背中付近に軽度の火傷(皮膚移植の必要無し)、左足に切り傷(ほぼ治療)、傷治療中、肉体疲労(小)、精神疲労(小)】
【思考・行動】
基本:誠と共に行動する
0:僕は……
1:誠さんの行動方針を支える。
2:やよいや、他の女性を守る王子様になる。
3:巨漢の男に気をつける。
4:誠さん、本当に自重できるのかな?
5:誠さんは駄目な人だけど、それでも……
【装備:電磁バリア@リトルバスターズ!】
【所持品:支給品一式(水なし)、金羊の皮(アルゴンコイン)@Fate/stay night[Realta Nua]、レミントンM700(7.62mm NATO弾:4/4+1)、予備弾10発(7.62mm NATO弾)】
【状態:背中付近に軽度の火傷(皮膚移植の必要無し)、左足に切り傷(ほぼ治療)、傷治療中、肉体疲労(小)、精神疲労(小)】
【思考・行動】
基本:誠と共に行動する
0:僕は……
1:誠さんの行動方針を支える。
2:やよいや、他の女性を守る王子様になる。
3:巨漢の男に気をつける。
4:誠さん、本当に自重できるのかな?
5:誠さんは駄目な人だけど、それでも……
【備考】
※天狗秘伝の塗り薬によって休息に外傷を治療しました。大体の軽い傷は治療されました。
※誠への依存心が薄れ、どういう人間か理解しました。
※愛佳の死を見つめなおし、乗り越えました。
※元の世界では雪歩とユニットを組んでいました。一瞬このみに雪歩の面影を見ました。
※また、平行世界の可能性で若干動揺しています。
※天狗秘伝の塗り薬によって休息に外傷を治療しました。大体の軽い傷は治療されました。
※誠への依存心が薄れ、どういう人間か理解しました。
※愛佳の死を見つめなおし、乗り越えました。
※元の世界では雪歩とユニットを組んでいました。一瞬このみに雪歩の面影を見ました。
※また、平行世界の可能性で若干動揺しています。
【二人の共通備考】
※誠も真も、襲ってきた相手が大柄な男性であることしか覚えていません。
※フカヒレからツヴァイの危険性、渚を殺害したことのみ聞きました。
※平行世界や死者蘇生の可能性について知りました。
※誠も真も、襲ってきた相手が大柄な男性であることしか覚えていません。
※フカヒレからツヴァイの危険性、渚を殺害したことのみ聞きました。
※平行世界や死者蘇生の可能性について知りました。
※電磁バリア@リトルバスターズ!
NYPにより攻撃を反射するバリアを展開する。
NYPの数値によって防御力は増減。
防御力を上回った攻撃は貫通する。
NYPにより攻撃を反射するバリアを展開する。
NYPの数値によって防御力は増減。
防御力を上回った攻撃は貫通する。
※天狗秘伝の塗り薬@あやかしびと -幻妖異聞録-
出血箇所に塗れば皮膜が張って血は止まり、どれだけ酷い打撲や痣も一晩で治る。
(本編中では身動き取れないほどの打撲も一時間で動けるようになった)
病気には効果がなく、骨折ともなると効果は薄くなる。
頭からつま先まで塗りたくっても三度は使える量。ちなみに無味無臭。
成分は鎌鼬の塗り薬に八咫烏の糞。知っても忘れたほうがいい。
出血箇所に塗れば皮膜が張って血は止まり、どれだけ酷い打撲や痣も一晩で治る。
(本編中では身動き取れないほどの打撲も一時間で動けるようになった)
病気には効果がなく、骨折ともなると効果は薄くなる。
頭からつま先まで塗りたくっても三度は使える量。ちなみに無味無臭。
成分は鎌鼬の塗り薬に八咫烏の糞。知っても忘れたほうがいい。
129:Second Battle/少年少女たちの流儀(後編) | 投下順 | 131:それでも君を想い出すから |
123:ただ深い森の物語/そして終わる物語 | 時系列順 | 131:それでも君を想い出すから |
107:おはよう朝ごはん | 葛木宗一郎 | 149:THE GAMEM@STER (前編) |
107:おはよう朝ごはん | 高槻やよい | 149:THE GAMEM@STER (前編) |
109:往こう、苦難と逆境と熱血と不屈に彩られた王道を | 伊藤誠 | 149:THE GAMEM@STER (前編) |
109:往こう、苦難と逆境と熱血と不屈に彩られた王道を | 菊池真 | 149:THE GAMEM@STER (前編) |