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反逆の狼煙、そして受け継がれる遺志

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反逆の狼煙、そして受け継がれる遺志 ◆UcWYhusQhw



私の……意志。
私が……アリッサ様のためにできる事。


そんな時私は二人の男を思い出していた。
私が知っている二人の男。


―――九鬼耀鋼

彼はほんの僅かで歪んでしまった。
彼が大切にしていた如月双七の死によって。

失った憎しみで。

人ならざるものに変わろうとしてしまっていた。

哀しみと。
憎しみと。
怒りにおされ。


――ならば私もそうなのでしょうか。

アリッサ様を失い我を失った私は。



――知っている。

私は余りにも歪に歪んでいる。


深優・グリーアは歪んでいる。


……でもそれでも。


この「歪み」はきっと違うものだと想う。


九鬼耀鋼がヒトならざるものになり憎悪に支配されて如月双七そのものを忘れようとしていた時のように。

私もきっと哀しみにおされ大切なアリッサ様を忘れようとしている。

大切な
大切な

アリッサ様を。

大切な想いそのものがないと想って。


でも違うのです。


私がやってきた事は。

私が思い続けていたことは。


例え偽者だったとしてもアリッサ様を想っていたのは変わらない。
それは今でも変わらない。

アリッサ様のことにやっていた事は確かなのだから。

ああ。

だから。

きっと。
きっと。

私は今暴れていたのは。

偽者である事を知って。

「アリッサ・シアーズ」にやったのではないと暴れていた。

想い続けていたアリッサの為ではなくて。

……私はなんて。


ならば私は。


改めてアリッサ様の為にできる事は……

自分の意志でできる事は。



その時思い出す人。



――如月双七。


彼は助けようとしていた。

未だ見ぬ誰かを。

大切な人を。
大切な仲間を。

誰でもない。

他でもない。


「自分の意志」で 。




ああ、私は。


今までやっていた事は。


今までアリッサ様を救うというのは実は「神崎」に命令された事。


私は自分の意志だったのだろか?

これは。


違います。

これは命令。

アンドロイドとして。

殺せばアリッサを解放してやろうと神埼に言われただけじゃない。

玲二の言われた通り確かでもないのに。

結果騙されていた。


でも今は違う。

私は命令で動くだけではない。

自分の意志で動ける。

そう信じています。


アリッサ様が偽者だった。

でもそれでもアリッサ様に向ける意志は変わらない。

変わるわけがありません。

絶対。
絶対。

ならば。

考えなさい。

自分の意志で。

アリッサ様にできる事。


本当に出来る事。


それは……









あった。



そう



「……神崎黎人を殺す。アリッサ様の生き様を穢し侮辱した神崎達を」



神崎を殺す。

アリッサ様は精一杯生きていた。

たとえメタトロンの暴走で意図しない死だとしても。

例え後悔が残っていたとしても。

それでもアリッサ様は一生懸命生きていた。
あの日常は嘘ではなかった。

先生とアリッサ様と過ごした日々は。


もし……もしアリッサ様があの日常を幸せだと想っていたのなら。

想っているのなら。

私は


絶対!

アリッサ様が精一杯やった結果を捻じ曲げアリッサ様を都合の良いものにした神崎黎人を!

誰よりもアリッサを知っている深優・グリーアは赦すわけがない。

絶対に赦さない!


アリッサを愛していた深優・グリーアは。


絶対に。
絶対に。


「神崎黎人を赦すわけがありません! アリッサ様の生き様を……アリッサ様の頑張りを! 侮辱したあの人間を赦すわけがない!」

私は誓う。

もう、迷わない。

深優・グリーアは。

アリッサ様の為に。


自分の意志で。

アリッサ様を穢した神崎黎人に。


死の鉄槌を。



「神崎黎人に死を……私は、アリッサ様を最も愛していた私は……絶対に赦す事ができない。私は彼を――――殺します」


そうですよね?


アリッサ様。


これが私の意志です。

どうか。

どうか。

見守ってください。

やすらかに。

あの。

あの。

笑顔のまま。






◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇





深優の。
深優の自分の意志で選び取った宣言が響く。

それは朝日が昇った空に。

強く。
強く。

響いた。

「玲二……これが私の意志です」
「……そうか」

玲二が短く呟く。
深優の宣言に納得したかのように。
そしてまたしても被った自分たちに。

唯、苦笑いを浮かべる。

「改めて……提案します。玲二、自分の意志で動く深優・グリーアとして」

深優は笑いながら。
あの時のように。

でも。

今度は自分の意志で。

「手を組みませんか。神崎黎人を殺すために」

主催者を殺すために。
自分たちの大切な人を穢した主催者を殺すために。
改めて。

手を組むと。

深優はきっと意志はおなじだと。

確信を持って。


玲二はそのまま

「……承知」

承諾した。
主催に鉄槌を加えるのは同じ。
元々組むつもりだった。
情報を持っているのなら。
それだけじゃなくても。

深優は玲二にとってこの殺し合いで組むのに適したパートナーであるから。



アル・アジフ羽藤桂、杉浦碧……私は殺し合いに乗っていました……ですがそれでも認めてくれるのなら――協力を。殺し合いを打破し神崎黎人を殺すために」

だが深優が組もうとしたのは玲二だけではない。
アル達も組もうと。

深優はもう殺し合う必要などないから。
ならば『彼』はきっとこれを望むだろう。

『彼』の『意志』は深優・グリーアの心に残っているのだから。

ずっと。
ずっと。

深優の心に。

だから、彼の意志を継ごうと。

彼が信じたものを。

彼の信念を。

その心に灯して。

「うん、勿論だよ!」
「……OK.私も同意する」

桂と碧が同意する。
深優の宣言は嘘偽りのないものだと想ったから。
その意志は確かなものだと信じたから。
だから、協力しようと。

だがアルは深優に問う

「……それは自分の意志か?」

本当かと。
改めて尋ねる。
疑う必要などないのだが確かめるように。

「自分の意志と……そして」

深優は想う。
あの短い間だったが自分の心に根付いてる少年を。

きっと彼も。

この場に居るのなら同意してくれるだろうと。

笑いながらその少年の名を告げる。

「『如月双七』の意志ですから」

如月双七。
きっと彼は望むから。

「仲間と協力して……神崎黎人を打倒。それを望んだのは如月双七、彼なのですから」

深優がこうする事を。

あの少年は。

強く。
強く。

少年は望むと信じたから。

だから、深優はそれを行う。

自分の意志で。

彼の意志を継ぐ。

そう決めたから。

「……うむ、なら妾も協力しよう」

その応えに満足したアルも協力を申し出る。


そしてここに、

深優・グリーア。
吾妻玲二。
アル・アジフ。
羽藤桂。
杉浦碧

『如月双七』

主催に打倒を誓う5人の人間と一人の意志が揃った。


神崎黎人に鉄槌を与える為に。
「……深優、だが、当てはあるのか? 主催者への」

玲二が疑問を言う。
主催の打倒を誓っていてもその手段がなければ何もならない。
そしてその情報を未だ自分たちは何も持っていない。

だが、深優は笑って言う。

「在りますよ」

それは深優の奥底に眠っていたブラックボックス。

その情報が真実なら。

きっとあの男は来るだろう。

だから。

その男に問い掛ける。


「炎凪……もしこの情報が正しいのなら……貴方を待っています」

『炎凪』

彼の名を言って。

きっとその情報が正しいなら。

炎凪がやってくると信じて。



『―――』

そしてその時ちょうど。

第五回目の放送が流れ始める。


反逆の。

反逆の狼煙と共に。



【B-5 西部 /2日目 早朝(放送開始)】



【深優・グリーア@舞-HiME 運命の系統樹】
【装備】:遠坂家十年分の魔力入り宝石、グロック19@現実(8/7+1/予備38)、
【所持品1】:支給品一式4×(食料-2)、拡声器 、天の鎖(エルキドゥ)@Fate/staynight[RealtaNua]
【所持品2】:クサナギ@舞-HiME 運命の系統樹、双身螺旋刀@あやかしびと -幻妖異聞録-
       首輪(リセ)、 刹那の制服と下着、ファルの首飾り@シンフォニック=レイン、良月@アカイイト
【状態】:、服びしょ濡れ、体力消費(中)、肩に銃創(治療済み)、刀傷(治療済み)、右足から出血、全身打撲、ところどころ裂傷、全参加者の顔と名前は記憶済み
【思考・行動】
 基本方針:アリッサの生き様を侮辱した神崎黎人を殺す。そして如月双七の意志を継ぐ
 0:凪を待つ。
 1:神崎黎人を殺す。
 2:如月双七の意志の下、玲二、アル達と協力。
 3:玲二の戦闘技術を盗む。
【備考】
 ※参加時期は深優ルート中盤、アリッサ死亡以降。
 ※HiME能力が覚醒しました。
 ※アリッサが本物かどうかは不明。深優のメモリーのブラックボックスに記録されたジョセフ神父の独白にその事実が保存されています。
  現在、プログラムではなく己の意志で動く深優で在る故に検索することも可能です。
  また、他にも何か主催に関係する大きな事実が入っています。
 ※万全の状態で戦闘可能になるまでは若干の時間を要します。
 ※なつき、双七、美希と情報を交換しました(一日目夕方時点)
 ※玲二と協定を結びました。反乱分子の情報は深優は持っていません。                
 ※シアーズ財団の詳細を知りました。シアーズが主催としている事を知っています。
 ※アリッサに偽者がいることを知りました。
 ※九鬼の支給品(支給品一式、日本酒数本、首輪(宮沢謙吾))が九鬼の死体のすぐ側にあります。


吾妻玲二(ツヴァイ)@PHANTOMOFINFERNO】
【装備】: 防弾チョッキ 、
【所持品】:『袋1』SturmRugerGP100(6/6)、.357マグナム弾(24/36)、ダイナマイト@現実×5、トンプソンコンテンダー(弾数1/1)
      小鳥丸@あやかしびと-幻妖異聞録-、ニューナンブM60(5/5)、 二ューナンブM60の予備弾9発、 5.56mmx45ライフル弾7発
      『袋2』、ハルバード@現実、ハンドブレーカー(電源残量5時間半)@現実、ルガー P08(3/8+1)@Phantom、シアーズの資料
      『袋3』 支給品一式×11、刹那の携帯電話 、デジタルカメラ@リトルバスターズ! 、アサシンの腕、USBメモリ@現実 、
      桂の携帯(電池2つ)@アカイイト、医療品一式、恭介の機械操作指南メモ、秋生のバット、おにぎりx30
      野球道具一式(18人分、バット2本喪失)カジノの見取り図、ゲーム用のメダル(14000枚相当)
      懐中時計(オルゴール機能付き)@Phantom、包帯、業務日誌最終ページのコピー
【状態】:肋骨数本と左腕の骨にヒビ、右肩に銃の掠り傷、左膝に転んだ傷跡、首に痣、全身打撲、疲労(大)
【思考・行動】
基本:運営者側を脅迫して、キャルを生き返らせる。その為に首輪を外す、運営者側の反乱分子と接触する。
 0:凪を待つ
 1:主催を打倒し、キャルを生き返らせる。どちらにせよ主催は殺害する。
 2:深優に協力
 3:ドクター・ウェストを発見すれば、首輪を外させる。
【備考】
 ※身体に微妙な違和感を感じています。
 ※時間軸はキャルBADENDです。
 ※5.56mmx45ライフル弾はトンプソンコンテンダー、コルトM16A2で使用可能です
 ※平行世界の存在に気付きました 
 ※ドクター・ウェストについて、烏月から話を聞きました
 ※防弾チョッキは一部破損しています
 ※深優と協定を結びました。
 ※シアーズ財団の詳細を知りました。シアーズが主催としている事を知っています。
 ※深優がアンドロイドである事を知りました。
 ※コンポジットボウはスリングが取り外された状態です。



【羽藤桂@アカイイト】
【装備】:今虎徹@CROSS†CHANNEL~toallpeople~
【所持品】:支給品一式、アル・アジフの断片(アトラック=ナチャ)、魔除けの呪符×6@アカイイト、
      古河パン詰め合わせ27個@CLANNAD、情報の書かれた紙、誠の携帯電話(電池二個)@SchoolDaysL×H
【状態】:疲労大、顔面打撲、全身に擦り傷、鬼、アル・アジフと契約、若干貧血気味、サクヤの血を摂取
【思考・行動】
 0:凪を待つ
 1:高槻やよいを探し出して保護する。
 2:ユメイを止める。
 3:烏月を止める。
 4:首輪解除の有力候補であるドクター・ウェストを探す。
 5:一人でも多くの人間を仲間に引き入れれる。即座に同行出来ないようならば、第六回放送時にツインタワーに来るように促す。
 6:機会があれば、通り道にある施設を調べる。
 7:第六回放送頃、ツインタワーでクリス達と合流する。
【備考】
※桂はサクヤEDからの参戦です。
 ※サクヤの血を摂取した影響で鬼になりました。身体能力が向上しています。
 ※桂の右腕はサクヤと遺体とともにG-6に埋められています。
 ※『情報の書かれた紙』に記されている内容は、本作の本文参照
 ※ユメイによる真殺害についてある程度吹っ切れました。
 ※羽藤柚明についての記憶はまだ戻っていません。




【杉浦碧@舞-HiME運命の系統樹】
【装備】:FNブローニングM1910(弾数7+1)、リンデンバウムの制服@舞-HiME運命の系統樹
【所持品】:黒いレインコート(だぶだぶ)支給品一式、FNブローニングM1910の予備マガジン×4、
      恭介の尺球(花火セット付き)@リトルバスターズ!、ダーク@Fate/staynight[RealtaNua]、
      拡声器、情報の書かれた紙
【状態】:疲労大、顔面打撲、十七歳
【思考・行動】
 0:凪を待つ
 1:美希のことが心配。合流したい。
 2:助けを必要とする者を助け、反主催として最後まで戦う。
 3:玖我なつきを捜しだし、葛のことを伝える。
 4:後々、媛星への対処を考える。仲間にも、媛星に関しては今は内緒にしておく。
【備考】
 ※葛の死体は温泉宿の付近に埋葬しました。
 ※理樹のミッションについて知りました。
 ※理樹と情報交換しました。
 ※遊園地で自分達を襲った襲撃者はトレンチコートの少女(支倉曜子)以外に少なくとも一人は居たと思っています。
 ※『情報の書かれた紙』に記されている内容は、本作の本文参照




【アル・アジフ@機神咆哮デモンベイン】
【装備】:サバイバルナイフ
【所持品】:支給品一式、ランダムアイテム×1、情報の書かれた紙
【状態】:羽藤桂と契約、魔力消耗(小)
 0:凪を待つ。
 1:高槻やよいを探し出して保護する。
 2:首輪解除の有力候補であるドクター・ウェストを探す。
 3:一人でも多くの人間を仲間に引き入れれる。即座に同行出来ないようならば、第六回放送時にツインタワーに来るように促す。
 5:第六回放送頃、ツインタワーでクリス達と合流する。
 6:九郎と再契約する。
 7:戦闘時は桂をマギウススタイルにして戦わせ、自身は援護。
 8:時間があれば桂に魔術の鍛錬を行いたい。
【備考】
 ※アルからはナイアルラトホテップに関する記述が削除されています。アルは削除されていることも気がついていません。
 ※クリスの幻覚は何かの呪いと判断
 ※『情報の書かれた紙』に記されている内容は、本作の本文参照

229:哀しみと真実と 投下順 230:構図がひとつ変わる
時系列順
深優・グリーア 235:安易に許す事は、傲慢にも似ている
吾妻玲二
杉浦碧
羽藤桂
アル・アジフ

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