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喪失(後編)

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忘却→覚醒/喪失(後編) ◆/Vb0OgMDJY



何時からか。
誰かの、恐らくは、大十字九郎の目前に、『 』が存在していた。
後何秒時間が残っているのか。
そもそもソレを目にしてから、既に数時間が経ったのでは無いだろうか。
だが、そもそも時間など、無意味であるかのように、その場所では『 』しか感じられない。 

『 』

歪な、それでいて整ったモノが、そこにある。
そのようなモノなど存在せず。
その場の誰一人として理解し得ない事柄。

知らない

知らない

だが、識っている。

そう、識っているのだ。

それは箱。
それは球体
それは立方体
それは正多面体

それは『筐』

ソレが、九郎が手を翳すと、開かれる。
何処がどのように展開したのか理解出来ぬまま、開かれる。
元より開くモノであるかすら不明なそれが、当然のように開かれる。
何処が蓋で何処が底で何処までが中身か判らぬその『筐』が開かれる。

箱の中身は、黒い結晶
現存するどの黒とも合わぬ黒さを持つ、結晶。
七つの支柱によって支えられるソレは、
あらゆる言葉を持ってしても言い表せないそれは、


『        』だ


ソレを言い表す言葉はいまだ人類の言語には存在していない。
ソレは誰も知らないものでありながら、誰しもが識っているもの。
それはそこにあってそこに無いもの。
あるべき筈が無いのに、ソコにあるという異常

それは


それは



それは




「輝く、トラペゾヘドロンだと?」


然り

然り

然り



あり得ない。
届くはずが無い。
このような結末は存在しない。
いつかは届くかもしれないものであっても、今此処であり得る事柄では無い。

……いや、届くという事はあっても、足りない。
二つでは足りない。
三つで無ければ。
三つが一つたりて、初めて起動できるソレ。
二つでは足りない。
足りない。
足りる筈が無い。


古い、古い話をしよう。

千の永劫を積み重ねた先。
幾百の誕生と、幾千の繁栄、
幾万の衰退と、幾億の滅亡、

時間という概念ですら言い表せ無い程のはるか昔、この世界は『彼ら』のものでした。
『彼』を言い表す言葉は沢山在りますが一言で言ってしまえば、『彼ら』とは『かみさま』です。
旧支配者、外なる神々、などと称されるかみさまたちは、それはそれは酷い暴君でした。
人々は圧制に嘆き苦しみ、怨嗟と嘆きの声は天地を覆いました。
けれど、助けてくれる相手なんて何処にも居ません
人々を苦しめているのが神様なのでから、当然ですね。

ところがです、

そうして、数えるのも馬鹿らしくなるような流れの果てに、人々の願いは叶いました。
突如として現れた神様たちと対峙する相手が現れたのです。
言うまでも無い事ですが、その相手とはやはり『神さま』です。

かみさまは、長い長い戦いの果てに、旧支配者達を打ち倒し、幽閉したのです。
彼らの住んでいた宇宙ごと、その存在を『■■(表記不能)』へと封じ込めたのです。



――闇が集う
――闇が集う
――闇が集う

絶望すら生ぬるい闇が、
光を通さぬ闇が、
知覚出来ぬ闇が
光よりも輝く闇が、

――光が集う
――光が集う
――光が集う

直視出来ない光が、
闇の存在を許さぬ光が、
恐れのみを抱かせる光が、
闇よりも尚暗い光が、

――闇が溢れる
――闇が溢れる

――光が溢れる
――光が溢れる

闇であり光であり、闇でもなく光でも無い、『ソレ』が溢れる。
大十字九郎が当然のように手に取った『ソレ』から溢れる。
大十字九郎の手に握られている『ソレ』に溢れる。

世界が、悲鳴を上げ、苦悶にのたうつ。
空間が、断末魔の叫びを挙げる。
『ソレ』に触れるものも、触れぬものも、全てが『ソレ』に恐れを抱く。
それはあってはならぬもの、ある筈が無いもの、ある事を誰も知らぬもの、
そのような存在が許される筈も無く、そのような事象など起こりえず、そのような結末など何処にも無い。
だが、その存在を誰しもが理解し、起こりえない事象を性格に予見し、その結末を受け入れるより他に無い。




もうお分かりかも知れませんが、輝くトラペゾヘドロンとは、『彼ら』を封じ込めるのに使用した『■』、そのものです。




『目』(眼?眼球?瞳?)が合う。

…………目?
それが目であるとは誰も判らない。
鼻かもしれないし口かもしれないし脳かもしれないし性器かもしれないし何でも無いものかもしれない。

その、『何か』が溢れる。

手かもしれないし足かもしれないし繊毛かもしれないし触手かもしれない何かを、伸ばす。
求めるように、奪うように、盗むように、与えるように、恋するように、欲情するように、恐れるように、『ソレ』は『手(仮称、命名不能)』を伸ばす。

その先にある、青の少女へと。

青い少女の目が、恐怖に見開かれる。
その喉からは、声にならない悲鳴が溢れ出でる。
身体は硬直し、少しでも『ソレ』から逃れようと無駄な足掻きを行なう。
彼女は、何一つ理解出来ないままに全てを理解した、させられた。
自分がこれからどうなるのか判らぬままに、全てを受け入れる事を余儀無くされた。

間もなく少女は、輝くトラペゾヘドロンによって、『ソレ』に捧げられる。

トラペゾトロンとは、対象を『ソレ』へと強制的に追放するもの。
一度トラペゾヘドロンに捕らわれれば、『ソレ』から逃れることは不可能である。
たとえ遮断された異なる空間であろうと、トラペゾヘドロンは空間ごと『ソレ』へと落とす。

『ソレ』が何処で、何時で、何、なのかはここに居る誰も知る由も無い。
ただ、『ソレ』の片鱗を目にした瞬間に、その断片が理解出来た。
いや、正確に言えば理解は出来なかった。
ただ、理解という言葉が虚しい程の途方も無い絶望という事実を、理解出来ずとも刻み込まれた。

絶望すら生温い絶望。
恐怖という言葉では言い表せぬ恐怖。
幾千の永劫を重ねても終わらぬ苦悶。

そう、ここは処刑場であり、祭壇でもある。
生け贄にとっての処刑場であり、供物にとって奉げられる祭壇である。
何処とも何時とも何とも知れぬ『何か』に奉げられる供物たる生け贄。

永劫に重なる恐怖と苦悶という言葉では言い表せぬモノへと奉げられる、『ニエ』

贄の家系に生を受け、自らを贄と奉げた少女には、相応しい結末かもしれない。
彼女が望もうと望まずと、その結末が覆る事など無く。
処刑吏が生け贄の哀願に耳を傾ける事など無く。

一片の迷いも慈悲も無く、少女は『ソレ』へと奉げられた。



…………ああ、だがそれは、何の話だ?

三つ目が無いなら、他の方法でやるしか無い。
そこに方法があるのだから、出来なくてもやるしか無い。
異なる空間へと進む道が、そこにあるのだから。

三つ目たる鬼械神、『魔を絶つ剣』は存在しない?だから何だ?
三つ目が存在しなくても、ここには『三人』いる。

担い手は『ソレ』を手に取り、
魔道書は何のためのものかも理解せぬまま、瞬時に必要な術式を検索、展開する。
三人目は、機動には何の助けにもならない。

だが、それでも『三』ではある。
やはり三つ目が存在しないことにはどうにもならないが、それでも、此処には『三人』いるのだ。
三つ目の、鬼械神というシステムが存在しない?
ならば、『用意しろ』

必要なのは、魔力である。
術式は、既に存在している。
砕け散り壊れ果て灰燼と化そうとも、三つ目は存在しては、いる。
機動すら困難であるし魔力で強引に動かすにも限度がある。
だが、それすら気にしない程の莫大な魔力が用意できるならば。

ならば呼ぶがいい。
今この一度だけではあるが、それでも充分だ。

人たる身ではどう足掻いても鬼械神の代わりにはなら無い。
だが、代わりになるものを一時的に用意する助けは出来る。
己が生命の源泉でもって、膨大にして莫大な力の源足りうる。
彼女の体内に脈々と受けつがれて来た、最高純度の魔の贄。

何時しか、大十字九郎の手に握られて居る光。
その光の出所は、彼の手の内にある、鬼械の破片。

それは、魔道書と術者の出会いより以前に失われていた。
壊れ、己の役割を途中で放棄する事になろうとも、
『彼』は待ちつつけていた。
主が己を呼び出すその時を。


刹那の間であろうと、僅かな時間、壊れかけた腕、いや指のみであろうとも、その名を


本体そのものを呼び出した所で役に立たぬものであるし、力も足りない。
だが、その腕を、いや腕すらほとんど動かず、盾代わりの残骸程度にしかならない。
それでも、だ。


三つ目を


すでに失われて久しいその名を


『アイオーン』の名を


受け止めねばなるまい。
理解せねばなるまい。

いかに理不尽であろうと絶望を抱こうと、最早どうしようも無い事柄なのだから。

或いは、これは罰なのかもしれない。
桂の為、と言いながら、結局の所は自分のために過ぎない道しか選べなかった。
そんな弱さの果ての逃亡という、罪。
桂の事を直視出来ず、逃げ出そうとした、罰。

覚悟が決まる事はありえないが、それでも受け入れようと、目を伏せかけた時、

「…………■■■■ちゃん!」

目が、合った。
怒りと、悲しみとを秘めた、栗色の瞳と

「…………柚明■■ちゃん!」

いつの間にか、目を開いていた少女の、
その喉から放たれた、言葉と




あり得ない。

何度目かになるその言葉を紡ぐが、真にあり得ないのは正にこの瞬間だろう。

必要なものは外道を調伏する魔道書と、乗機たる鬼械神である。
相応しい担い手の下にその二つが揃ったとき、機動できるようになる筈の物。
今この場には乗機たる鬼械神が完全には存在していない事もあり得ない事柄ではあるが、それにも増して驚くべき事柄がある。

輝くトラペゾヘドロンとは、連中の神器である。
それを識るものが扱うとして、それはあくまで振るうだけだ。
その対象を『あそこ』に引きずり込むという機能を使用するだけ。
時間だろうと空間だろうと存在だろうと縁だろうと全て断ち切り、引きずり込む。

恐らくは、偶然。
元より壊れ、一瞬程度の時間しか使用に耐えない鬼械神が、丁度消滅した、
その結果、都合よく『鞘』の守りのみを切り裂いたと、そういう事の筈だ。

そう、それだけ。

どこにでもあり得る、単純な奇跡

それだけ


気が付けば、柚明の目の前には鍛え抜かれた肉体が存在していた。
その手に握られていた歪な機械は、砂のように崩れ、風に舞っていく。

そして、もう一人、その前に立つ、栗色の瞳に、涙を溜めた、少女。

「どう……して」

最初に放たれたのは、疑問であった。

九郎の手に握られた、歪な機械の塊より放たれた光/闇は柚明を守る光を切り裂いた。
切り裂いたのは光の一部だけであり、その他の部分は、毛ほども失われていない。
だが、恐れの、そして何よりも驚きのあまり、柚明の魔力は途絶え、それにより彼女を守る護りは失われた。

だから、柚明が消滅していない事も、目の前に九郎と桂が居ることも、不思議では無い。

「んーと、だ」

緊張感の無い言葉に、恐怖が、薄れる。
最早永遠に消える事の無い恐怖ではあるが、それでもその記憶が自ずと浮かぶ事は無い。
たまに夢に見るかも知れないが、罰としては安すぎる。

ビシリ、と額に痛みを覚える。
特徴的な手の形は、紛れもなく『デコピン』
九郎的には、コレが精一杯だ。
相手は可憐な少女な訳で、それを殴るわけにも行かず。
かといって何もしないとアルに何言われるかも判らず。
というか、九郎的には本当にそんなものである。
費やした労力から考えるとどう考えても弱いが、まあ価値は人それぞれ。
……というか、

「…………柚明……さん」

ユメイの罪は、それに相応しい相手が、問い詰めるだろう。

いつの間に、目を覚ましたのだろう。
鬼の力によるものか、
はたまた、かつての別れの予感を思い出したからか、
刈り取られた意識をほんの数十秒で取り戻し、
その上で、自らの血に秘められた膨大な魔力を、一挙に放出した。

……そして、

「…………柚明、お姉ちゃん」

失われた筈のその名が、桂の口から漏れる。
かつての喪失を思い出してか、或いは他の要因かは判らないが、確かにその名が口に出される。
そして、その先に柚明が確かに存在している事を、己が手で確かめ、微笑みを浮かべた後、
その胸に倒れこみ、そしてそのまま、意識を失ってしまった。

ああ、それが、その
泣き顔が、
寝顔が、
笑顔が、
百万の苦言よりも遥かに応える。

「……ごめん……ね」

しっかりと、その身体を抱きしめる。
明確な意思を示されたわけではないけれど
それでも彼女の望みは伝わる
消えるならば、桂にきちんとその胸を伝えないと、いけない。
そのような感覚を、抱く。

そうして、桂の身体を抱きしめる柚明の身体に、影が差す。

「意識を刈り取られた後にアレだけの力を用いたのだ、仕方ないであろ」

そこには、もう一人、いつの間にかマギウス・スタイルを解除した、アル・アジフが、厳しい表情を浮かべていた。
言いたい事は山ほどある。
ほれ見たことか、とか、たわけ、とかそれはもう山のように。
だがまあそれらは後回し、と、

甲高い音を立てて、アルは柚明の頬を張った。

「お、おい、女の子の顔に……」
「たわけ! 言っても聞かぬなら体に覚えさせるしかあるまい!」

そうして、今度は両手で柚明の頬を抓り、思いっきり引っ張る。
それはもう遠慮容赦の無い力を込めて、ぐに~~~と。
まあ実は色々と怒っていたのだと、そういう意味を込めて。

「とりあえず妾に言わせれれば、死んで全てをチャラにしようという時点で責任逃れも良いところだぞ!
 その程度で全て収まると思ったら甘すぎるわ! 
 自分がやった事にはキチンと責任を取れ!」

頬の痛みは尚も強まる。
痛み以上に、女の子の顔に何かをする、というのは非常に恐ろしい罰である。(と、少なくとも九郎は思った)
言うまでも無いことだが、この後桂が目を覚ませば、更にそれはそれは恐ろしい罰(泣き止まない子供と思いねえ)が下される事となる。
だが、それすらも、今はただ幸福と理解しよう。
今ここに、愛しい少女が腕の中にある、その幸福を、今はただ味わおう。


いずれは、侵した罪に相応しい報いが下されるとしても。


【C-3 山林/二日目 午前】

【羽藤柚明@アカイイト】
【装備】:アヴァロン(エクスカリバーの鞘)@Fate/staynight[RealtaNua]
【所持品】
『武器』 :メガバズーカランチャー@リトルバスターズ!、電磁バリア@リトルバスターズ!
      騎英の手綱@Fate/staynight[RealtaNua]、金羊の皮(アルゴンコイン)@Fate/staynight[RealtaNua]、
      レミントンM700(7.62mmNATO弾:4/4+1)、予備弾10発(7.62mmNATO弾)、包丁@SchoolDaysL×H、
『服飾品』:メルヘンメイド(やよいカラー)@THEIDOLM@STER、ドリルアーム@THE IDOLM@STER、
      地方妖怪マグロのシーツ@つよきす-MightyHeart-、光坂学園の制服@CLANNAD
『その他』:支給品一式×5(一つ水なし)、ドッジボール@つよきす-MightyHeart-、縄、
      木彫りのヒトデ1/64@CLANNAD、情報の書かれた紙、木彫りのヒトデ4/64@CLANNAD、
      ガイドブック(140ページのB4サイズ)、ギルガメッシュ叙事詩、
【状態】:服は血まみれ、《力》増加中(贄の血)、肉体的疲労(中)、力消費(極大)
【思考・行動】
 1:桂ちゃん……
 【備考】
 ※理樹たち、深優と情報を交換しました。深優からの情報は、電車を破壊した犯人(衛宮士郎)、神崎の性癖?についてのみです。
 ※エクスカリバーの鞘の治癒力は極端に落ちています。宝石などで魔力を注げば復活する可能性がありますが、幾つ使えばいいのかなどは不明です。
 ※ユメイルート終盤、桂が記憶を取り戻す『パンドラ』以降、ケイがオハシラサマになる『代わりの柱』以前より参戦。



羽藤桂@アカイイト】
【装備】:今虎徹@CROSS†CHANNEL~toallpeople~
【所持品】:支給品一式、アル・アジフの断片(アトラック=ナチャ)、魔除けの呪符×6@アカイイト、
      古河パン詰め合わせ27個@CLANNAD、情報の書かれた紙、桂の携帯(電池2つ)@アカイイト
【状態】:疲労(中)、顔面打撲、全身に擦り傷、鬼、若干貧血気味、サクヤの血を摂取
【思考・行動】
 0:ユメイさん……
 1:教会に向かう。
 2:高槻やよいを探し出して保護する。
 3:首輪解除の有力候補であるドクター・ウェストを探す。
 4:玲二さんは一応仲間。
【備考】
 ※桂はサクヤEDからの参戦です。
 ※サクヤの血を摂取した影響で鬼になりました。身体能力が向上しています。
 ※桂の右腕はサクヤと遺体とともにG-6に埋められています。
 ※『情報の書かれた紙』に記されている内容は、「メモリーズオフ~T-wave~」の本文参照
 ※ユメイによる真殺害についてある程度吹っ切れました。
 ※羽藤柚明についての記憶が戻りました。



【大十字九郎@機神咆吼デモンベイン】
【装備】:バルザイの偃月刀@機神咆哮デモンベイン、私立穂群原学園指定体操服+運動靴@Fate/staynight[RealtaNua]
【所持品】:
 支給品一式、ベレッタM92(9ミリパラベラム弾15/15+1)、ベレッタM92の予備マガジン(15発入り)×3
 凛の宝石×6個@Fate/staynight[RealtaNua]、物干し竿@Fate/staynight[RealtaNua]
 キャスターのローブ@Fate/staynight[RealtaNua]、木彫りのヒトデ×10@CLANNAD、
 トランシーバー(故障)、加藤虎太郎の眼鏡、タバコ、虫除けスプレー
【状態】:決意、アル・アジフと契約、疲労(大)、打撲(背中/重)、打撲(全身/中)、銃創(肩/深)、銃創(右足/浅)、腹痛(軽)
【思考・行動】
 基本:亡き者達の遺志を継ぎ、希望を実現させる。
 基本:クリスとなつきに同行し、彼らを護り助ける。
 1:めでたし、かな。
 2:先に行ったクリスやなつきと合流するため教会へと向かう。
 3:ユイコやドクター・ウェスト、また他の誰かと出会えれば保護。仲間になってもらう。
 4:教会でアル達と会えなかったら待ち合わせ場所のツインタワーへと向かう。(約束の時間は正午)
 5:虎太郎の生徒と出会えたら保護する。
 6:金髪の女(ドライ)とはいずれ決着をつける。
 7:ドクターウェストに出会ったら、問答無用で殴る。
【備考】
 ※クリスが雨の幻影を見ていることに気付きました。
 ※理樹を殺したのはドライだと気付きました。



――検■


この先には何も無い。



何も無い。
検閲などと言う言葉を紡ぐまでもなく何も無い。
足りない知識など無い。
足りない、足りない、足りない足りない足りない足りない足りないたたたたたたtったたたたたたたった
何かが忘れている何か、何か何か何か何何何何何何何何何何何何何何何何何何何何何何かををををををを忘ら忘り忘る忘れ忘ろてないた忘れた何何なに忘れ忘れてない忘れ

白血球の進入を確認。

異分子の排除を即座に開始する開始して開始するまでもなく開始してあり開始終わって開始開始開始
侵入ををををを侵入侵入侵入などしていない侵入する必要など無い侵入侵入侵入ををををを進入を



――■閲

そもそもこのような思考に至る筈が無い。


『■レ』は数■■■■を渡り歩き、あ■■■■■、あらゆる■■■■在■■いる。
無■■■■■力■■ち、■限■■■■■所に■■ねく在るとしても、それを■■■■■
数多の■■■■■を渡ろうと、その■■■■■■■■■■には、進入することが適■■■■■に。

アレ■■扱う手段■無い。
■■■■■■■■、■■■■■れにはこのような事をする理由が無い。
あまねく在るが故に、■■■■■■■■■■、■■■■■■■■■■。
■■■■■■■■■、アレは求めた。
アレは、閉ざされた世界を開く手段を、『ソレ』を砕く手段を求めていた。

『ソレ』こそが「輝く、トラペゾヘドロン」
嘗て■■の宇宙を■■■、■■

アレには、ソレを使う■■■■■。
そう、故に、アレはそ■■■■■■■■■■。
■■■を、■■手を使■■を、■い■を。

アレ……とは?

■■寄る■■
這■寄る混■
■■■■■■


「■イ■■■■■■ッ■」




――■■


そもそも、欠けている知識、など存在すらしない。




「……?」

不快感のみが残る。
何かを忘れている、そのような感覚。
だがその感覚も次の瞬間には失われ、残るのは得体の知れぬ不快感のみ。

(輝く、トラペゾヘドロン……?)

あのような術式など己の何処を検索しても存在せず、
その正体すら断片的にしか推測出来ない。
恐らくは対象を強制的に『ソコ』、といか言いようの無い場所に追放する術式であり、
それから逃れる術など存在しない。
起動には鬼械神の力を借りねばならず、壊れた状態で強引に起動したアイオーンではもはやそれは不可能。
鬼械神は既に崩壊し、再生出来たとしても莫大な時間を必要とする。

正体不明でなおかつ使用できぬ術式が1つ増えただけ。
その術式の効能がいかに不可解であろうとも、それは疑問に過ぎず、不快感ではない。

九郎と合流を果たし、羽藤柚明の説得にも成功した。
とはいえ羽藤柚明の侵した過ちが消えた訳では無く、また吾妻玲二や深優・グリーアとの協力関係を他者に説明するという難題は残されている。
それでも、状況は少しずつ好転していて、決して不快感など覚える必要など無い。


そう、断じて、不快感など存在しない筈なのに、



……それでも、君は最期の瞬間には、その名を思いださなければならない。



どうしても、その不快感が拭えない。



【アル・アジフ@機神咆哮デモンベイン】
【装備】:サバイバルナイフ
【所持品】:支給品一式、ランダムアイテム×1、アサシンの腕、業務日誌最終ページのコピー、情報の書かれた紙
【状態】:大十字九郎と契約、魔力消耗(大)、理解出来ない不快感
 1:教会に向かう。
 2:高槻やよいを探し出して保護する。
 3:首輪解除の有力候補であるドクター・ウェストを探す。
 4:業務雑誌のコピーの記述については材料不足故保留。
 5:時間があれば桂に魔術の鍛錬を行いたい。
【装備】:サバイバルナイフ
【所持品】:支給品一式、ランダムアイテム×1、アサシンの腕、業務日誌最終ページのコピー、情報の書かれた紙
【状態】:羽藤桂と契約、魔力消耗(小)
 1:ユメイを探しつつ、教会に向かう。
 2:高槻やよいを探し出して保護する。
 3:首輪解除の有力候補であるドクター・ウェストを探す。
 4:業務雑誌のコピーの記述については材料不足故保留。
 5:時間があれば桂に魔術の鍛錬を行いたい。
【備考】
 ※アルからはナイアルラトホテップに関する記述が削除されています。アルは削除されていることも気がついていません。
 ※クリスの幻覚は何かの呪いと判断
 ※『情報の書かれた紙』に記されている内容は、「メモリーズオフ~T-wave~」の本文参照



241:忘却→覚醒/喪失(前編) 投下順 242:Alteration
時系列順
大十字九郎 243:The Perfect Sun
羽藤柚明
羽藤桂
アル・アジフ


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