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第六天波旬 - (2025/08/14 (木) 21:08:38) の1つ前との変更点
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****だいろくてんはじゅん
#image(center,http://i.imgur.com/7BYB82d.png,height=300)
#center(){&italic(){&big(){「ある日、気が付いたときから不快だった」}}}
**パーソナル
身長:可変 体重:可変
&bold(){[[太極]]} : 『[[大欲界天狗道]]』
&bold(){[[咒]]} : 『[[第六天波旬]]』
&bold(){[[理]]} : 『大欲界天狗道』
&bold(){[[神座]]} : 『&ruby(マハーマーラ){[[波旬大欲界天狗道]]}』
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**バトルパラメータ
|BGCOLOR(#eee):|BGCOLOR(#eee):CENTER:&bold(){筋力}|BGCOLOR(#eee):CENTER:&bold(){体力}|BGCOLOR(#eee):CENTER:&bold(){気力}|BGCOLOR(#eee):CENTER:&bold(){咒力}|BGCOLOR(#eee):CENTER:&bold(){走力}|BGCOLOR(#eee):CENTER:&bold(){太極}|
|CENTER:&bold(){奥伝}|CENTER:?|CENTER:?|CENTER:?|CENTER:?|CENTER:?|CENTER:?|
&bold(){最高値を超えて検証不可能。最強最悪の存在。}
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第六天・波旬(だいろくてん はじゅん)
[[神咒神威神楽]]の登場人物。声優:[[堀川忍]]/[[宮下栄治]]
座の世界観における六代目の[[神]]である
その神威が世界に敷く[[理]]は[[大欲界天狗道]]。
歴代神格の中でも最強最悪の存在であり、その性質は一言で言うと邪神。
形は違えど神格たる者ならば持ち得る神聖さなどは欠片も有さず、生まれ出でたその瞬間から徹頭徹尾ただ己のみを愛し、他の全てを嫌悪愚弄し蔑み殺す外道でしかない。
背後に広がる[[大曼荼羅>随神相]]は波旬が所有する無限の平行宇宙そのもの。
**容姿
何よりも特徴的な[[額の第三の目>天眼]]と白濁した眼光を放つ目。褐色の肌に緩やかな衣を纏い、くすんだ金髪を炎のように逆立てている。[[覇吐>坂上覇吐]]が「子供?」と感じたのと波旬を倒した時のCGから背はかなり低い。
大和人では無い異国の風貌もそうだが、散々波旬の邪神ぶりを聞き、また間接的に体感してもいた覇吐達は座にて[[曼荼羅]]に座すその姿に一種の神聖さを見て意外に思っている。
**来歴
本名は[[マーラ・パーピーヤス]]((本編で波旬が自分の名を名乗ったことは一度もなく、そもそも認識しているかすら怪しい。両親が付けたものか、それとも[[邪宗門]]に与えられたものかも不明))。
[[第五天>輪廻転生]]の末期に&ruby(インド){天竺}の貧民階層に生まれ、三つ目という異形の容姿と外界の刺激に一切の反応を示さないという不具性から、口減らしとして人買いに売られた。そこから巡り巡ってとある[[邪宗門]]に引き取られた彼は、波旬という[[神号]]を与えられた上で即身仏となるよう地の底に幽閉される。
常識的に考えれば悲劇としか言いようのない境遇であるが、波旬にとってそんなものは何の意味も持たなかった。生まれながらにして波旬はあまりにも巨大な精神と世界観を有しており、周囲の自然や人の存在を認識出来ず、そもそも己以外のものを視界に入れてさえいなかったのである。
こうした外界とのズレは歴代の神格にも共通した面があり、そうした『[[資格>神性]]』を有していたこと、それ自体は前例のある事象であり、何も特殊なことではない。彼を他の神格と隔絶したモノにした原因は別にあった。
ただ己独りであり続けること。波旬にとってそれのみを願い、求め続けることだけが全てで、それ以外の何かなど彼の宇宙には存在し得ないはずであった。たった一つの存在を除いて。
それは&bold(){&ruby(きけいのうしゅ){[[畸形嚢腫]]}}。人体の部位であり波旬の双子の兄弟、その成り損ないの肉の塊。
それが波旬の体内に取り込まれていたのである。独りであることを神域の念で望みながらも、生まれながらに他者が己の肉体に潜り込んでいるという不快感が、波旬にとっての原初かつ最も強い感情だった。
嚢腫は彼の延髄から脳にまで食い込んでおり、自力で視認することができない。ただ、波旬は&bold(){何者かが常時己にへばりついている}という強烈な不快感だけを持ち続け、いつか必ずそれを見つけて引き剥がしてやるという憎悪にのみ燃えていた。
&bold(){独りになりたい。俺の身体は俺だけのもの。}
程度の差はあれ、誰でも持ちうる想いであるが、しかし波旬は神域へと上がれる資格を有した存在で、そんな彼が[[畸形嚢腫]]を持って生まれたという二つの事実が、彼を最悪の邪神へと変貌させた。
膨れ上がる自己愛、己を唯一の宇宙と断ずる神域すら超越した唯我の[[渇望]]。最初から己の内界に他者が存在したことで、本来[[求道]]になるべき祈りは廃絶の色を帯びた[[覇道]]と化す。
この段階において波旬は[[当代の神>黄昏の女神]]を認識し、殺すために一瞬で座に到達した。
この時初めて波旬は自分以外の他者を認識する。超重量を有していた彼の魂と世界に対し、多少劣るなれど初めて比較対象になりうる神という存在を眼にした。
だが彼の先代、[[第五天>黄昏輪廻転生]]の[[神座]]である[[黄昏の女神]]による抱擁も、彼にとっては汚らわしく鬱陶しいものでしかなかった。
なぜなら波旬は他人を知らず、知ろうとも思わない。ゆえに抱きしめるという行為も、母性の意味も分からない。
現に波旬は抱きしめるという行為を「取り囲む」と認識し、俺を囲むな気持ちが悪いと感じている。長年に渡り己を悩ませていた嚢腫と女神を錯誤した波旬は、嬉々として彼女とその守護者であった[[覇道神]]らを一掃する。
[[夜刀>天魔・夜刀]]だけは辛くも消滅を免れたのだが、波旬はそれに気付いていない。なぜなら、神座である黄昏を殺したことで、波旬は女神が有していた総ての[[魂]]を受け継ぐことになってしまうという、波旬にとって予想外の([[座]]においては当然の)現象が起こってしまったからである。
そしてそもそもの原因であった[[畸形嚢腫]]は、無限に膨れ上がった魂に紛れて分からなくなってしまった。独りになるために塵を殺した結果、己の中がさらに塵で満たされる。その現実を前に狂気は振り切れ、歴代最強最悪の理、[[天狗道>大欲界天狗道]]・[[第六天波旬]]が誕生したのである。
そして、そういう性であったがために、波旬は[[穢土]]の残留をはっきり認識していなかった。
彼の総体からすれば芥子粒のような異物であり、また彼にとっては己以外の総てが異物にすぎないため、見分けがつかなかったのだろう。単に滅尽滅相が遅々として進まない。
なぜだか不明だが不愉快であるという苛立ちだけを感じており、それを解消する滅びの促進剤として[[夜行>摩多羅夜行]]に己の一部と旧世界の英雄、そして目印として天眼を与えていた。
[[無間大紅蓮地獄]]が残留しているせいで、波旬の有する魂は無限に生産され、波旬の宇宙は際限なく膨張と拡散を行っている。
と同時に安定しており、正の方向へ傾いていない。魂の生産は休むことなく続けられているものの、だからといって波旬の総体は一向に大きくなっていない。
何故ならそれは生産される分と拮抗する形で、偏執的なほどの単調さで自らの頭を掻いて、というより削り、己自身を解体しているかのように、自らをこそぎ取っているからである。
阿片などの薬物の一種により、身体に虫が湧いたと錯覚する禁断症状。そうしたものと似た雰囲気。何か汚らわしいものを自身から拭い去ろうとする過程で、己もまた破壊している。際限なく膨張していく自らを厭うように、削り続けることで均衡を保っている。
**人物
波旬は他我を自覚するしないの以前の問題。まず何より『人間』というモノが判らない。
「ああ――あれらは何だ?気持ちが悪い」と[[座]]に坐りながら感じており、[[黄昏の女神]]を初めて自分以外の他者と認識した時は&bold(){&color(#851300){「他人を抱くのが好きなこいつは、奇怪で穢れて気持ちが悪い」}}と感じその結果&bold(){&color(#851300){「こんなものがいる限り、俺は永遠に一人になれない。だから――」}}と考え、自身の渇望を爆発的に増大させている。
そして波旬の感情を言葉で表現する時は語弊が生ずる、何故ならそれらはあくまで人間の感情に当てはめ仮定した上でもっとも近いというだけのモノ、心は斑に錯綜しており、読み取ることは波旬自身さえ放棄しているからである。
喜怒哀楽・仁義礼智が最初から入る隙間が無く、常人の精神構造とはかけ離れた唯我の宇宙、成長すべき余地さえも波旬の裡には存在しない。
波旬が他者だと認識できる存在、超重量を有している波旬の魂と世界に対し多少劣るなれど比較対象になりうる存在――つまり神は、それぞれ異なる願いを抱いていても、やっていることは根の部分だと一貫して変わらない。
&bold(){&color(#851300){「我の考える最高に、&ruby(おまえら){他人}平伏し従うがいい」}}と、つまりはそういうこと。
要するに、神とは神と呼ばれる時点で、己が&ruby(ほうそく){自己愛}で他を統べるという確固たる意志が必要である。この&ruby(ほうそく){自己愛}の例外は、他を幸せにすることで自分もまた救いを感じる、というもの。
しかし幸せの容はそれぞれ違う、それが、受ける側にとって気持ち悪く邪魔なモノでしかないのなら、それは例外たり得ない。
故に波旬に向かって、黄昏を穢すな、彼女を守り抜く、貴様にそんな資格はない……などと誇り、誓い、座の重さがどうのこうのと述べた所で、&bold(){&color(#851300){「それが何だ? こいつら白痴か、自分を愛しているだけなのに別の言葉で飾っているのが、まったくさっぱりこれっぽっちも理解できない」}}、と波旬からすれば何やら訳のわからぬことを渾身こめて囀っているだけであるため、話し合いは不可能。
法則を流出している以上は説教した所で、&bold(){&color(#851300){「それは自己愛。自己愛だろう。俺の願いと何が違う?」}}と一蹴にされる。
&bold(){&color(#851300){「なぜおまえたちはいつもいつも――自分が何より大好きなくせに、他人と関わらなければ生きていけないなどと嘘ばかりを抜かすのか」}}と言っているように、波旬は他人の必要性というものを全く理解していない。
実際生まれながらの神である波旬は、[[邪宗門]]に地下深く埋められようが、存在維持に問題はなく生きている。[[覇道神]]として他者の魂を力に変える能力も働いておらず、むしろ魂を取り込むほどに弱体化し、触覚も射干も減らすために自分が力を分け与えている側である。
[[畸形嚢腫]]だけは波旬の渇望を強化するのに役立っているが、強化される理由が[[畸形嚢腫]]が不快だから(要らないと思うから)であり、本末転倒である。
波旬自身は神という立場に対して&bold(){&color(#851300){「神? どうでもいい。知らん言葉だ。他人のカタチを決めるなどその時点で億劫だろう。そんなものは気持ちが悪い」「俺も嫌だぜ、てめえらみたいな塵にかかずらう羽目になるなら、永劫ただ一人でいい」}}と思っており&bold(){&color(#851300){「&ruby(おれ){天狗道}では不足? あぁそうかもな」}}と自分で認めている。
他者の存在を許さないという点で短気な性分なのだが、他人の評価など気にしないという点で気長な性分でもある。
現に座を取った後、他者を排除するための促進剤を用意したのは七千年以上経ってからである。
座にやって来た夜行を見かけた時も&bold(){&color(#851300){「今から潰されたいのか?」}}と言った途端&bold(){&color(#851300){「面倒だ……ああ知らん」}}と無視してしまった。作中全員から徹底的に嫌われ、憎悪されているが、波旬は全く意に介していない。
[[覇道]][[太極]]における大まかな分類として、波旬は己の一部である魂たちの[[在り方>宿星]]を強制的に決定するため、管理型に近いが、彼にはこの系統の者が持ってしかるべき王者としての気概が無い。
在り方を強制的に決定しておきながらその行く先を一顧だにせず、自由を通り越した放任ですらない、ただ徹底した無関心を貫き通す。まさに最悪の脚本であり、やる気がなく愛もない。誰かに読ませるつもりもなく、自分の書庫に並べる気もない、ただ紙や文字という存在自体が気に入らないから、ありったけ吐き出して焚書するためにやっている。
そうすることで、己は唯一の無量大数だと感じるために。究極無二の自閉症かつ自愛症。それは、己以外など視界にも入れないという、覇道の適性を根本から否定するものである。
穢土が消え、天狗道が完成した時も、よく分からないが滅びの回転速度が上がった、ならばおまえはもう不要であると、やはり何の感慨もなく触覚である夜行を他の塵屑同様に切り捨てた。
極限の自己愛、他の全てへの究極の無関心、[[畸形嚢腫]]の存在によってさらに膨れ上がった、それらこそが波旬の強さの根源なのである。
究極の自己愛を持つ波旬が目指すモノは、己が好き勝手に欲望を貪ることが出来る世界ではない。
&bold(){&color(#851300){「己の中に別の何者かを住まわせて、なぜそれを喜べる? 邪魔臭いとは思わんのか?」}}
&bold(){&color(#851300){「俺にあるのは、ただそれが不快だということだけだ。ああ、本当はそのココロすら煩わしい。}}
&bold(){&color(#851300){平穏、というやつなのか。俺はそれのみを求めている。}}
&bold(){&color(#851300){永劫に、無限に広がりながら続いていく凪――起伏は要らない。真っ平らでいいんだよ。}}
&bold(){&color(#851300){色は一つ、混じるものなし俺は俺のみで満ちる無謬の平穏だけが欲しい」}}
幸福も快楽も自己愛も唯我も己をも超えた先にある、過不足零の凪こそが波旬の望むモノである。
**能力
[[太極]]は『[[大欲界天狗道]]』
波旬が持つものは、神域すら超越した常軌を逸する&bold(){「唯我」}の[[渇望]]、ただそれのみ。
ゆえに波旬は特殊な能力も理も何も、一切有していない。波旬の有する能力は、&bold(){ただひたすらに絶大無比な、誰一人として及びもつかない最強の力のみ。}しかし、それだけで他者の力全てを押し潰す。
波旬は何処までも唯我であり、他者と比べて己がどうこうという物差しすら持たないために全てが自己完結しており、&bold(){閉じた己の世界の中で強度を無限に上昇させられる。}
非常に稚拙で単純だからこそ穴が無いという超高密度・高純度の力の塊。
&bold(){&color(#851300){「俺は俺ゆえに唯一絶対」}}という理屈になっていない自負が総てで、&bold(){その神域をも凌駕する思念が有する総量はあらゆる[[渇望]]を駆逐する。}渇望の強さによる能力の強度上昇、己が太極で異なる理を無効化し、総てを塗り潰す「鬩ぎ合い」は神格が持つ基本能力であるため特殊な能力とは言えない。こういった基本については[[太極]]の項目参照。
#openclose(show=歴代最凶最悪の力){
その力は、[[流出位階>流出]]まで押し上げられた[[最速の願い>ウォルフガング・シュライバー]]を知らぬと踏破し、[[当たれば砕くというもの>ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン]]を押し潰し、[[焦がす炎>エレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルグ]]を無視しながら、[[回帰>メルクリウス ]]に押し流されることもなく、[[獣の魔軍>ラインハルト・ハイドリヒ]]に蹂躙されず、[[時の停止>藤井蓮]]をいとも容易く引き千切り、他者の渇望を全て無視して踏み砕く。
空を見つめるだけで穴を穿つような神威は、中点たる太極座と[[特異点]]の外界に逆転現象を起こす。万象を見通す最強の[[天眼]]。
己一人で無限の魂を凌駕する有り得ない超重量の魂と無限大の津波となって押し寄せてくる自己愛の覇道。
体躯から流れ出した自己愛の汚濁は瞬きの間に太極座のみを残して[[特異点]]を漆黒の闇に染め上げ、[[天狗道>大欲界天狗道]]が増幅しながら圧を増し、邪の波動となって[[黄昏>黄昏の女神]]の[[座]]を外から軋ませひしゃげさせる。
稚気の波動は大陸を削り一掃するだけの圧力となって[[夜行>摩多羅夜行]]の身体を弾き飛ばし、[[特異点]]に空間振動の波濤が巻き起こりその総身を粉砕した。
背後に広がる大曼荼羅が、後光のごとく輝く阿頼耶識の卍となって、こいつこそが無限に存在する平行宇宙を掌握する者だと告げている。たった数言呟くだけで無数の宇宙を消滅させる。
ただ波旬の姿を視認するだけで覇道神ですら眼球に皹が走る絶対強度。
歴代神座で最深層に達し、その総体総量神威の強さは&bold(){歴代のどの神格であろうとも指一本で捻り潰し、歴代神格の総てを併せたところで腕の一振りで粉砕される}。
その力、質量、渇望、あらゆる全てが神格の中でもさらに異常極まる別領域にある。曲がりなりにも神格に対して不適切だが、怪物と言うしかないかもしれない。
神座の始まりと共に生まれ、神でさえ認識できない場所から、すべての神座の歴史を外部から常に見ていた[[存在>コウハ]]をも見つ出し殺すことができる。
この邪神が頂点に立てば、初代から続いてきた歴史を終わらせ、根本的な神座システムの破壊さえ可能。
己一人のみを渇望する唯我の求道にして、他の全てを滅ぼす廃絶の覇道。その他に類を見ない性質ゆえに、波旬は座の歴史上唯一の&bold(){求道型の覇道神}という有り得ない矛盾に満ちた存在へと変貌している。
座の特性として前任者たちの残滓と理を使い捨てに攻撃してくるが、その無限大の魂を片っ端から捨て去っていくことすらも彼にとってはただの塵掃除でしかない。本来、[[覇道神]]はその有する魂を失うほどに弱体化していくが、求道型の[[覇道神]]という特級の例外である波旬にとって、他の魂とは塵であり枷でしかない。
すなわち、彼の宇宙は、波旬ひとりという環境に近づくほどに強くなる。他の全ての魂を捨て去り、真に一人だけとなって純化された波旬こそが無量大数の密度を持つ最強の状態なのである。
&bold(){これが第六天、[[大欲界天狗道]]という無敵と言うしかない[[理]]である。}
}
#region(作品外での言及)
「実際、あの波旬とかねパワーが強いだけのド素人みたいなもんなんで。赤ちゃんみたいなもんだから」
「これ話通るか分からないんですけど、コイツ(波旬)ユニットにしたら常に敵味方全体攻撃とかやって良いですか?&bold(){攻撃力最強}なんだけど、味方もダメージ受けてるような。覇吐居たらちょっとマシになるとかね」
#right(){&italic(){— Another Dimension ; Dies irae ~新世界を切り開く決起集会}}
#endregion
-[[卍曼荼羅・無量大数]]
総体はあらゆる次元の宇宙規模――&ruby(むげん){卍}の&ruby(うちゅう){曼荼羅}をたった一人で埋め尽くしている。無量大数の個我そのもの。
光は命を消し去る放射線だという意で光明を願い太陽に万象の滅相を求める全霊、存在を懸けた最後の攻撃。
波旬が絶対と信じる神威の具現。
**弱点
歴代最悪最強の[[理]]であり、絶対に完成させてはいけない[[大欲界天狗道]]を渇望する邪神、それが波旬である。
しかし、波旬自体は自己愛のみの塊であるため、蚊に刺された以下の痛みにすら耐えることができない、他者の知識を覗ける天眼もその実何も見ていない、弾薬・鎧・燃料である自身の総軍を何が起ころうと片っ端から消さずにはいられない、自分が行っている闘争をも大したものと見ていないためすぐに決着を付けに行かないといった弱点を持つ。
そして、ただ一人[[坂上覇吐]]だけが波旬に対抗できる。
なぜなら彼だけが波旬にとっての特別、&bold(){&color(#851300){「この俺にとって、忌むべき唯一、恥の記憶」「我を唯一にせぬ貴様が憎い。ゆえに見つけ出してやるぞ、万象滅相しようとも」}}と、殺すために捜し求めた総ての始まり、波旬にとって&bold(){唯一無二}だからである。
来歴にある通り、波旬は「一人になりたい」と渇望する[[求道神]]でしかなかったが、畸形脳腫の存在によって「何かが俺にへばりついている」「消えてなくなれ」というように廃絶の覇道へと変化した。
唯我という渇望。己以外を見もしない故に己の強度を無限に上げられる波旬。だがそうした彼になれたのは覇吐という[[畸形嚢腫]]を極限に意識したからこそなのだ。
他者を排する存在が、他者あってこそ成立した。この矛盾が楔となり、波旬は覇吐/[[畸形嚢腫]]と対するときだけ並みの[[覇道神]]という型に嵌る。
とはいえ覇吐なら波旬を打倒できるかというと、むしろ原則として勝てない。というのも、波旬が並の[[覇道神]]の型に嵌れば今度は総軍が当然の如く波旬の力になり、[[求道神]]である覇吐では量の面で絶対に太刀打ち出来ない。
そも波旬は総軍無しの並の[[覇道神]]の状態でも覇吐より強い。よって、覇吐が波旬を倒すにはまず総軍を引きはがし、且つ波旬を打倒する為に[[大欲界天狗道]]に[[亀裂を生じさせる>解脱]]事が必要である。
**本編での活躍
作中では最後の最後まで直接的な登場はしない。
東征が続く中、[[夜都賀波岐]]が憎悪と激昂をぶつけ、しばしば[[東征軍]]と同一視していた存在が波旬であり、時折その存在をちらつかせる。[[不破之関]]で[[覇吐>坂上覇吐]]は[[悪路]]の[[随神相]]の一撃を受け消滅する際、薄れ行く意識の中波旬の姿を幻視している。
また、不破之関での大敗後、[[龍水>御門龍水]]が行った自己潜行でも自身の根源として波旬の下へたどり着いており、非常に危険な状態だった((僅かな揺らぎ、睫毛の先が震えたほどの念だったが、その質量は膨大という言葉ごときでは追いつかない。もしも個我を持ったままこれに触れたら、宇宙規模のうねりを前に砂の一粒が呑み込まれていくかのように、龍水は掻き消されていただろう。))が波旬と同調することにより事無きを得ている。
[[東征軍]]の面々は基本的には[[夜都賀波岐]]たちの言から「波旬という存在がいる」程度の認識に収まるが、唯一[[夜行>摩多羅夜行]]の波旬へのアプローチは具体的であり、[[母禮>天魔・母禮]]との戦いを通してその存在を知り、以後その正体を追い求めて行動する。
[[夜刀>天魔・夜刀]]が落ち、東征が終了しても夜行以外の面子は波旬に対してどこか実感がないようだったが、世界が[[唯我曼荼羅]]に侵されたことで全員が波旬討伐の意志を統一し、[[曙光曼荼羅]]として[[座]]に結集する。また、夜行は他の面子に先んじて座に乗り込み、そこで波旬と対面するがとりつくしまもなく座を追い出され、[[太極]]を奪われ、一時殺されている。
そして、最終決戦「[[神咒神威神楽]]」にてついにその姿を表し、[[畸形曼荼羅]]改め[[曙光曼荼羅]]と全面戦争を行う。
歴代最強の[[座]]とその[[理]]に曙光曼荼羅はひとり、またひとりと座から退場していくが、夜行の示した通り、「歴代の理を全て使用不能にした状態で波旬と覇吐を一対一の状況に持っていく」ことには成功。[[天道悲想天]]は[[紫織>玖錠紫織]]と[[宗次郎>壬生宗次郎]]、[[永劫回帰]]は夜行、[[修羅道至高天]]は[[龍水>御門龍水]]、[[二元論]]と[[堕天奈落]]は[[刑士郎>凶月刑士郎]]と[[咲耶>凶月咲耶]]、[[無間大紅蓮地獄]]と[[輪廻転生]]は[[竜胆>久雅竜胆]]がそれぞれ道連れにする。
こうして並の覇道神となった波旬と覇吐は「いざ尋常に――[[勝負しようかァッ!]]」という言葉を皮切りに最後の一撃を見舞い合う。しかし、凶月兄妹二人に付けられた&bold(){波旬の僅かな傷口から畸形嚢腫が遊離}、真に神として融合を果たした覇吐と畸形嚢腫に敵は無い。僅かな痛みに耐えられず[[攻撃>卍曼荼羅・無量大数]]を中断する隙を作った波旬は[[曙光の剣>曙光曼荼羅・八百万]]を受け、波旬という歴代最悪の神は敗北した。
死の間際、波旬は覇吐に「元が同じ存在である覇吐と竜胆が愛しあうことは結局のところ自己愛なのではないか」という指摘をするが、覇吐は笑って「二人で魂の道を見つけていく」と告げる。それに応え、波旬は最初で最後に他者と真面目に向き合い、嘲笑しながらも&bold(){&color(#851300){「好きに、しろやぁ……」}}と言い残し、完全に消滅した。
また波旬はその強すぎる自己愛から[[自壊衝動]]が存在しなかったが、この時は「俺以外が無くならないなら、俺自身が無くなるまでだよ」と述べるようになっている。
覇吐はその出自から本気で波旬に恐怖し、また憎悪していたが、波旬がこうなってしまった事とそのせいで[[黄昏の女神]]が殺されてしまったことに自責の念があるようで、波旬に対しても恐怖だけではない複雑な感情を抱いていたようである。また、波旬という他者を排除しようとしていることを、波旬の思想と共有している部分があると認めると同時に
&color(#F54738){&bold(){「共に俺たちは理解者で、この宇宙でただ一人、俺だけがおまえの真実を分かってやれる。だからこそおまえが本当に焦がれたところへ送ってやる」}}
&color(#F54738){&bold(){「俺こそてめえの歪みで、化外で、救いの光になると知れッ!」}}
&color(#F54738){&bold(){「救いは、こいつにとっての幸せというものはそれしかない。他者がいて、自分がいて、その繋がりを寿げない魂ならば、そうなるしかなかったんだ。分かってる。分かってるからここで柔弱な感傷など抱かない。俺に出来るのは見送ることだけ」}}
と自分の兄弟である波旬がやっと唯一の救いである「無」に行こうとしていることに安堵し、邪魔だから排除するという思想とは別の考えも持っている。
それでいて、だからこうする俺は正しい、と考えているわけでもない。現に&color(#F54738){&bold(){「逝けよ兄弟、お前が望んでいた場所に。そこの寂しさに気付けたなら、また会おうや」「生まれてきてはいけない奴っていう考えも、俺たちがあいつに直接関わったからこそ言えることで、実際は暴論だというのも分かっている」}}と考えている。
----
**[[等級項目]]
|BGCOLOR(#eee):CENTER:&bold()|BGCOLOR(#eee):CENTER:&bold(){奥伝}|
|&bold(){[[等級>汚染等級]]}|[[太極]]・[[大欲界天狗道]]|
|&bold(){[[宿星]]}|[[卍曼荼羅・無量大数]]|
|&bold(){[[神咒]]}|[[マーラ・パーピーヤス]]|
|&bold(){[[異能>陰の異能]]}|[[太極]]・[[大欲界天狗道]]|
-卍曼荼羅・無量大数
卍は無限を意味し、[[曼荼羅]]とは宇宙を指す。
総体はあらゆる次元の宇宙規模――無限の&ruby(うちゅう){曼荼羅}をたった一人で埋め尽くす無量大数の個我そのもの。つまりこの宿星は波旬の存在そのものを表している。
----
**[[事象地平戦線アーディティヤ]]
[[バイシャジャ>ナーサティヤ/バイシャジャ]]という[[滅人滅相の概念>炭素結合破壊因子]]を体現する[[特殊な存在>聖賢]]が登場している。彼はナーサティヤという女性が弟バイシャジャと交わったことで誕生したナーサティヤの別人格。
その関係は元ネタが兄妹神である[[坂上覇吐]]と[[久雅竜胆]]が結ばれて神産みをした[[神咒神威神楽]]の再演にも思える。兄(姉)の体に寄生する弟というのも、波旬と[[畸形嚢腫]]の関係に近しいか。
また、ナーサティヤは強固な自己愛を持つ人物でもあった。
----
**[[Dies irae]]
作品外でその存在と強さは言及されていた。
[[マリィルートアフター>Omnia vincit Amor]]の後に現れ、神咒神威神楽と同じく[[マリィ]]を排除しようとするが、覇道共存を破壊しなかったため連携した[[覇道神]]連合と相打ちになる。
そして最後に生き残っていた[[メルクリウス]]が再び座について永劫回帰の理が宇宙を覆い尽くすという流れ。この回帰世界ではメルクリウスが波旬の発生因子を潰していったため波旬が誕生することはない。メルクリウスのこの行動で[[蓮>藤井蓮]]はマリィではなく[[玲愛>氷室玲愛]]を選ぶことになる。
このルートでは波旬は生まれないが、[[マリィ]]の世界ではいつか新たな神が生まれて神の交代劇が起こることは決まっている。
----
**[[Dies Entelecheia]]
[[マーラ>マーラ・パーピーヤス]]という[[転輪王の花輪]]の秘仏である赤子として登場する。
----
*[[Dies irae PANTHEON]]
[[マーラ>マーラ・パーピーヤス]]。
[[スヴァーハ]]が見出し、[[教団>転輪王の花輪]]の秘仏としている魔性の赤子。
後に六代目の神、“波旬“となる。
第六[[神座]]・&ruby(マハーマーラ){[[波旬大欲界天狗道]]}。
[[黄昏>黄昏輪廻転生]]を倒して[[座]]を奪った六代目の[[神座]]。[[神]]としての名は「波旬」。
あいも変わらず歴代最強の神であり、自分以外の何物も認めない唯我の狂天狗、災害そのもの。誰とも馴れ合わず、そもそも認識しない。他の神も意図的に波旬へ目を向けようとしなかった。
[[滅尽滅相>大欲界天狗道]]という狂った自己愛に憑かれた唯我の天狗は、今も変わらず暴の究極。実際、黄昏と刹那と黄金と水銀をまとめて倒した規格外。
その様を[[コウハ]]は「歴代最強の暴力」「敵と自分で雌雄を決する――そんな勝負の前提すら理解しないのが波旬だから、戦士の究極である[[無慙>マグサリオン]]から見ても土俵が違う。[[比べられるものじゃない>https://mobile.twitter.com/EIJI926/status/1182650799475707905]]」と評した。
かつて[[転輪王の花輪]]によって神座を終わらせる者として祭り上げられた存在。神座を壊す猛毒の爆弾を創り上げたのが転輪王の花輪で、[[スヴァーハ]]と[[サハスラーラ]]は波旬の母親とも言える存在。
**[[神なる座に列し伝わる救世主]]
他の神々と同じく、[[ナラカ]]に生殺与奪を握られている故に生きて登場。
呪詛と祟りから成る胎児のような[[曼荼羅]]の中で、
虚空を見ながらぶつぶつと異次元の&ruby(マントラ){真言}を呟き続け、どろどろに沸騰しながら黒く脈打つ、猛毒の宇宙を渦巻かせている。
一度や二度の&ruby(おわり){救い}を得たからといって波旬が変わるわけもなく。神座となった時と同じくあるのは極大の不快感と怒りのみ。斑に錯綜する心の中で、今も唯我の天狗は不変のまま、思想もなく、信念もなく、虚空に呪いを撒き散らし、生理反射に等しい域で滅尽滅相を振り回す。
[[曼荼羅]]が胎児の姿をしているように、本質は赤子のそれと変わらない。
多くの神々に囲まれているという状況は本来ならば即座に[[天狗道>大欲界天狗道]]を展開し滅尽滅相を発動させるところだが神々よりも異質な存在を感知し居場所を探すことに集中しているため神々が居ることに気付いていない。
合わせて五人。
近くて遠く、深くて浅い何処かの次元に存在する、極めて異質な何か。
他者を理解しない波旬の性を踏まえたうえで、なんだこれは?こんな者らが存在するのか?していいのか?分からない。と言わざるを得ない。そんな異常存在を認識して波旬は&bold(){愉悦}する。
己と違う他者の存在を認めながら、楽しくなったのはこれが初めて。なぜなら、これこそが極奥の深淵に他なるまいから。誓いの概念すら知らない波旬が、この愉悦こそを最初で最後にすると決めて告げる。
[[その座を寄こせ。俺が座る]]
#region&bold(){&color(#851300){「誰だおまえ」}}
探し者に集中して、神々に気付けていない波旬ではあるが、
波旬が察知している異質さを超える域で、己の存在を叩き込めば、無理矢理に波旬を振り向かせることが可能。
ナラカに生殺与奪を握られているという推測を確かめるべく、無慙が己の存在を波旬に気付かせると、波旬の三つ目が動いて――
轟いた大音響は、まさに天地開闢そのものだった。
空間ごと粉砕するかのように神威が弾け、
#region(でもそれは一瞬以下のうちに消え去って……)
&bold(){&color(#3B4EF0){「時よ止まれ」}}
無慙と波旬の両者の時間を止める刹那。
されど完全に止まりきるまでの激突は一合だけではない。
千、万……あるいはもっとか。
それを知覚できたのは介入した刹那と、あとは黄金くらいのものだろう。
ともかく、それだけで無慙が己の存在を叩き込むのをやめたため再び時が動き出したときには、波旬は無慙を見失った。
#endregion
あとには、右腕が潰れた無慙と、左の小指が消えた波旬。
そして、それは即座に復元していく。
自分の腕が勝手に治ってしまったことで無慙は、確かに生殺与奪を握られていると納得するのであった。
#endregion
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**備考
-元ネタ
仏教において仏道修行を妨げる存在である第六天魔王波旬のことで、天魔(サンスクリット語でパーピーヤス)とも呼ばれる。マーラは釈迦の瞑想を妨げる悪魔のこと。
なお仏教における三つ目の神といえば大自在天(ヒンドゥー教のシヴァ神)が該当している。これは他化自在天(第六天魔王波旬の住居のこと)と混同されることもある。ちなみにどちらの神も男根信仰がある。
-言及された波旬を倒す方法
(1)正田卿による[[Dies irae]]で玲愛ルートに至るまでの流れ
①まず大前提として[[黄昏の女神]]の[[覇道共存]]能力を波旬に壊されない。
②[[黄金の獣]]が波旬の憎悪の根源([[畸形嚢腫]]の存在)を見抜く
これは己の内界に対する殺意、破壊という波旬の渇望は黄金と似て悲なるもの故に気づく
③[[永遠の刹那]]が④⑤を成すまで時間停止で時間を稼ぐ
④その間に[[黄昏の女神]]が[[畸形嚢腫]]を抱きしめる(転生させる)
⑤[[畸形嚢腫]]が分離して波旬が大幅に弱体化(ある意味元に戻す)
⑥しかしタイミング的に相討ちになるので水銀が時間を回帰させる
(2)[[神咒神威神楽]]本編で言及された[[水銀の蛇]]が回帰を成功させる方法
①己の分身である黄金が殺されても耐え忍ぶ
②愛する黄昏を殺されても耐え忍び、最後の一人として残る
③波旬に座が譲渡される瞬間、彼が座の本質を掴む前に座を掠め取る
④可能性宇宙の閾越え、時間軸干渉を行える唯一の渇望で自分が神だった時間軸まで回帰する事で波旬を押し流す。
このように、座を手にした[[水銀の蛇]]は天文学的な確率であっても、[[黄金との関連>自滅因子]]で死に直結する行動をせずに単独で無傷の波旬を回帰で流せる可能性がある。
しかしこの方法については再三“可能だったかもしれない”と語られており成功する確率が限りなく低いことがわかる。
またこの方法は正田卿曰く「神咒本編で示唆されていた水銀が最後まで残って云々というのも一つの方法ですが、たぶん無理でしょうね。まず彼が黄金がらみで死に直結する行動を取ってしまうのは避けられないし、仮にそこをなんとかできても波旬が無傷で残っているのに回帰の理で押し流すのは些か以上に厳しい。可能性はゼロじゃなくても、天文学的確率」とのこと。
(3)新生した[[夜刀>天魔・夜刀]]/[[永遠の刹那]]が直接戦った場合
波旬に勝つ可能性はゼロ。しかし形振り構わず手段を選ばず、覇吐を盾や武器に使いながら漁夫の利を狙うように立ち回れば勝利の可能性がある。本編の[[無間蝦夷]]での決戦において、刹那はもし覇吐達[[東征軍]]の面々が不甲斐なかった場合、彼らごと波旬の座へ突入、上記の立ち回りをすることで波旬を倒して新たな神座になるつもりだった。
(4)[[無慙>堕天無慙楽土]]([[マグサリオン]])が戦った場合
無慙([[マグサリオン]])は&ruby(ジャイアントキリング){格上殺し}の専門家であるため、大苦戦するが波旬に勝つ可能性がある((無慙の能力的に波旬の極大の殺意を自分の攻撃力に加算できる上に、渇望が単純で理解しやすいため特攻を得やすい、戦闘を有利に進める技術を一切持たないなど、比較的相性が良いのも大きい))。しかし、マグサリオンの神としてのスペックは歴代覇道神の中でも低レベルであり、大苦戦の末に負ける可能性も当然ある。((無慙(マグサリオン)の戒律や不敗の強さ、これまでの軌跡を知るコウハも「敵と自分で雌雄を決する――そんな勝負の前提すら理解しないのが波旬だから、戦士の究極である無慙から見ても土俵が違う。比べられるものじゃない」と評している))
歴代神座と総当たり戦をやった場合、全勝と全敗の両方が唯一あり得るのが無慙。
(5)[[求道神]]の場合
[[畸形嚢腫]]を持たずに生まれた場合の波旬は求道神になる。それでも[[黄昏の女神]]に襲い掛かってくるのは変わらないが、本編での畸形嚢腫の存在からくる唯我の渇望が無く、本編ほどの強さを得られないので[[永遠の刹那]]や[[水銀の蛇]](総軍無し)に倒される。
ただその場合は速攻で無謬の平穏を得られる為、波旬からすればむしろ願ったり叶ったりだったりする。
というか波旬の渇望は自分の存在さえ本質的に必要としない為、勝利し全宇宙を滅尽滅相しようが敗北して無に帰ろうが、波旬の渇望は満たされる。つまり波旬は神格どころか神座シリーズの全ての渇望持ちにおいて現状唯一&bold(){どう転んでも確実に自分の渇望を満たすことができる最大の勝ち組である}。
-波旬以上の力を持った存在について
正田卿によると第七天以降や玲愛ルート後の世界において、神座システムの枠内で波旬以上の力を持った太極は出てこない。ただいつかシステムそのものを終わらせる者は誕生し、真の黒幕である[[ナラカ]]と雌雄を決するとのこと。
-求道神の波旬について
よくある疑問として「一人になるほど強くなるはずの波旬が何故、一人である[[求道神]]だと弱いのか?」というのがある。
「一人になりたい」と渇望する波旬が他人を認識するような状況になれば渇望の純度が落ち、他人がいなければ渇望の純度が高く強いはずだと。
これに対しての答えは2つ。
①既に一人である[[求道神]]の波旬は「一人になりたい」と強く願う必要が無い(覇道神に至る理由である[[畸形嚢腫]]がいない)ため、渇望の絶対値が小さく純度が高くても[[覇道神]]の波旬に劣る。
[[覇道神]]の波旬でも[[畸形嚢腫]]がいなければ弱体化する(ある意味元に戻る)ことがわかっているので、渇望を高めるためには[[畸形嚢腫]]が必要不可欠。
②そもそも覇吐を認識したら並の[[覇道神]]という型に嵌まるのは、覇吐の大元である[[畸形嚢腫]]が波旬の渇望に関わる矛盾の存在だからである。
実際、初めて[[黄昏の女神]]という他者を認識した時に弱体化はしていない。なので理由は上記①のみ。
-波旬の攻撃威力について
歴代のどの神格であろうとも指一本で捻り潰すと作中説明されてはいる。しかし、一方で&bold(){明確な設定や説明は無いが、描写的に波旬の攻撃威力は物理的な動作よりも気分に依存している部分が大きいのではないかと考察されている}。
[[水銀の蛇]]は一撃で総身の半分を消し飛ばされ、もう半分も滓の如く払いのけるだけで己が消滅さえ気づかぬまま消滅し、流星となって特攻を仕掛けた[[永遠の刹那]]は路傍の小石をどかすように腕で払い、その稚気にも満たない衝撃で身体に多大な損傷を刻まれ特異点から弾き出された。このように水銀、刹那は小さな動作で倒してる。
その一方で、[[黄金の獣]]を倒すのには八連撃を行って五体粉砕し、[[黄昏の女神]]を倒すのには顔、腕、足、腹、胸を鳴き声が止まるまで何度も踏みつけて乗るという大きな動作で消滅させている。
**余談
[[メルクリウス]]が''ニート''の愛称で呼ばれていたのに対し、波旬はその引き篭もりを彷彿とさせる設定や、PV5で覇吐と[[竜胆>久雅竜胆]]に''目と鼻の先でイチャつかれた(本編ではその後Hシーンへと突入した)''事から''ヒッキー''だの''お前ら''(または''俺ら'')だの碌でも無い呼称で呼ばれる事がある。
また、本編において[[中院冷泉]]を通して''「質量の桁が違えば相性に意味はなく、使用に危険を伴う力なぞは単なる使えぬ欠陥品」''と%%正田卿の自虐の様な台詞を%%嘯いているが、当の本人は自身の理に対抗可能(=''相性が悪い'')な覇吐と対峙した事で弱体化し、''質量の桁が違う''筈の相手に敗北するという、ある種間抜けな結末を迎えている。
正確に言えば並の[[覇道神]]に型が嵌って総軍を失った状態でも覇吐より強い事に変わりはなく、あくまで刑士郎と咲耶が天狗道に亀裂を生じさせたから覇吐は勝つ事が出来たのを忘れてはならない。
本来の渇望自体は%%俺らが%%誰もがある程度共感できるものであり同情の声もあるが、[[マリィ]]への仕打ちや極端に走りきったはた迷惑な奴の典型例として明確に嫌っているユーザーも多い。
……が、それらは別にしても&bold(){「ウンコウンコと連呼する」}「塵を介して[[誰もが納得してしまいそうなご高説>これが我だ。波旬に特殊な能力など必要ない]]を語って&bold(){自身は相性問題によるワンパンで終了する}」「他人を煽っている時の方が明らかに生き生きとしていて&bold(){こいつやっぱ他人がいた方がいいじゃね?}と思わせる」など、ネタには事欠かないキャラであり、(∴)や下のAAが作られるなど、なんのかんので愛されている気はしないでもない。単純なようで複雑なキャラである。
ちなみに正田卿も「あのウンコマンはネタキャラとして非常に優秀」「是非いじり倒してほしい」とのこと。
後に登場した[[Dies Entelecheia]]の主人公である[[アカシャ]]は「他人と関わりたいのに関われない」という波旬と真逆の性質である。
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**関連項目
-[[神咒神威神楽]]
-[[登場人物/神咒神威神楽]]
//-[[用語/神咒神威神楽]]
//-[[能力・術技/神咒神威神楽]]
-[[セリフ/神咒神威神楽]]
//-[[BGM/神咒神威神楽]]
//-[[呼称一覧/神咒神威神楽]]
-[[大欲界天狗道]] / [[波旬大欲界天狗道]]
-[[邪宗門]] / [[転輪王の花輪]]
-[[畸形嚢腫]]
-[[坂上覇吐]]
-[[久雅竜胆]]
-[[摩多羅夜行]]
-[[中院冷泉]]
-[[天魔・夜刀]]
-[[黄昏の女神]]
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**コメント
-[[過去のコメント(第六天波旬その1)]]
-[[過去のコメント(第六天波旬その2)]]
-[[過去のコメント(第六天波旬その3)]]
-[[過去のコメント(第六天波旬その4)]]
-[[過去のコメント(第六天波旬その5)]]
-[[過去のコメント(第六天波旬その6)]]
- また滅尽滅相されたようだな -- 名無しさん (2024-09-18 05:42:14)
- ↑ (∴)<誰だお前 -- 名無しさん (2024-09-18 05:52:56)
- しかし、∴は生まれて数千年、kkk終盤まで畸形嚢腫に気付けなかったけど、黄金は殺られるまでには畸形嚢腫に気づいたんだよな、気付けなかったのは、自己愛、∴がデカすぎた、ナラカの思考誘導、ドレが一番大きいんだろ -- 名無しさん (2024-09-18 07:57:27)
- 波旬が畸形嚢腫に気付けなかったのは、根本的に他人に興味を抱けない故の皮肉だと思ってる。他者から影響を受けないし自分自身を省みる事が出来ないから自分の内部を見なかった -- 名無しさん (2024-09-18 12:42:32)
- 外部からすれば眼が多いのとかおかしくね?ってなるんだけど質量差がデカすぎて弟以外の存在をろくに認識できないから当人にだけはムリって言う -- 名無しさん (2024-09-18 17:11:14)
- 仮に黄金が「お前が独りに成れないのは黄昏のせいじゃなくて畸形嚢腫のせいで、黄昏ならソレを輪廻転生で除去できるぞ」と聞こえるように叫んだとしたら…何か変わったんかな? -- 名無しさん (2024-09-20 16:15:10)
- ↑畸形無くても触れられてることに気づいて攻め込むから戦う事は変わらんしどっちかが滅びるしかない -- 名無しさん (2024-09-20 21:27:04)
- 怒りが強さの神座で総てを抱きしめ皆の幸せを願う黄昏の治世を壊す怒りの渇望を強く持つ奴はまず居ない+単体でも守護者が3柱→黄昏が直接の原因ではなく神座のシステムに怒りを持つ邪教+独りに成りたいが畸形嚢腫のせいで成れない唯我の渇望もち最狂ヒッキーと云う返し -- 名無しさん (2024-10-25 16:49:22)
- 波旬の存在ってどれくらい観測者の思惑通りなんだろ。強さから末路まで含めて計画通りなのかそれとも単に黄昏崩せるやつとか思ってやってたら想像を絶する化け物生まれて慌てふためいたのか -- 名無しさん (2025-02-23 04:05:39)
- 零にいたバイシャジャという大元の原型であるバイシャジャが姉を害する者を滅尽滅相するという、家族を思うが故のものだったから波旬と比べると大分まともだったんだよね。その原型からかなり破綻してるのが畸形もあるとはいえなぜ?かと思ってたらサハスラーラを求道神に変貌させてしまった零由来のアカシャが原因か -- 名無しさん (2025-03-01 08:59:12)
- ますますマグサリオンみたいな出自になってきたな -- 名無しさん (2025-03-02 00:36:15)
- アカシャが滅尽滅相くらって肉体滅びても意識あるのは零由来?って感じだが、アカシャ救う方法の1つに滅尽滅相関わるなら因果止めるの無理そうよね -- 名無しさん (2025-03-02 11:53:49)
- 滅尽滅相は零以外の魂を神座世界から除外する(極奥神座という除外ゾーンに残ってる)くらいのもんなんだろうか -- 名無しさん (2025-03-14 23:35:43)
- 祖母の初恋の人の愛機の後継機を駆るマン! 祖母の初恋の人の愛機の後継機を駆るマンじゃないか! -- 名無しさん (2025-03-22 00:33:41)
- 色的にアカシャの機体の腕だよな背中ついてたの。波旬的にうっとおしい命ではないただのパーツだからOKなのかアカシャが覇吐みたいに向き合える他人だからなのか -- 名無しさん (2025-03-23 00:32:47)
- 向き合える他人なら速攻で背中の腕取ってぶっ壊してるんじゃね -- 名無しさん (2025-03-23 01:34:52)
- 太極を与えた夜行みたいに、塵掃除に有用だと思ったら多少は許容してくれるのでは。あの腕は波旬にとってはホウキか掃除機みたいな認識なのかも。 -- 名無しさん (2025-03-25 20:29:54)
- その夜行さんも一回粉砕されてるじゃないですかヤダー -- 名無しさん (2025-03-26 05:07:47)
- 三つ目って第五天においてすごい記号的だな……となったが、こいつが見そめられた理由もサハスラーラと同じ特徴があったからとかになんのかな -- 名無しさん (2025-05-10 01:04:52)
- サハスラーラの能力考えると。神座を滅ぼす逸材の波旬誕生も狙えるし、逆に波旬相手でも次代への可能性を残す意味でも使えるからな。悪用も善用もできるというか、本編でもそういう役割担うんだろうよ -- 名無しさん (2025-05-10 03:08:09)
- よくよく考えてみれば、エンテレケイア序章の波旬は、神咒とパンテオンの本体である三つ目少年じゃなく、神座ビジュアルの巨大赤子なんだよね。サハスラーラの今回の最後の選択で情報取得条件が変更されたために花冠による波旬の発見が遅れたり、波旬醸成の内容に変更が加えられたから三つ目少年になった? -- 名無しさん (2025-05-10 09:32:47)
- 逆十字みたいに同じ自己愛の強度持ってるからほぼ同じ人格になっただけで実は第六天波旬と赤子マーラは別人とか・・・ -- 名無しさん (2025-05-10 17:33:58)
- 実は花輪が作った赤子は神の素養持つ奴探す受信機兼増幅器みたいなもんで、こいつ通してインドの波旬刺激したから流出が始まったとか。 -- 名無しさん (2025-05-10 20:23:52)
- まぁ、あの巨大赤子とかのビジュアルって随神相やろうし。随神体なるものが出てきたわけだから、なんか第五神座で構造の説明あるんかもね。サハスラーラの内界とかいうのも神座的なものか、科学的なものか分からんが特殊な場やろうしね -- 名無しさん (2025-05-11 00:21:25)
- 「みんな」の思いを受け、今の座を終わらせる為に生まれたって点はホント無慙よね -- 名無しさん (2025-05-31 20:50:11)
- 改めて波旬のデザインを見ると畸形由来の不本意な三つ目ってのがよくわかる。大抵の作品の三つ目キャラは生物として成り立ってるから第三の目の位置が整ってるけど、波旬は畸形嚢腫持ちだったために第三の目が完全な中央になく微妙に歪んでズレてるってのが本人にとって不本意な体してるよ -- 名無しさん (2025-06-01 12:39:27)
- ↑2どっちかというとみんなを洗脳した側なんですがそれは(末期の射干大量発生+思考誘導) -- 名無しさん (2025-06-01 18:01:30)
- 殺意(愛)で全生命と向き合ったマグとは真反対じゃない?「みんな」の思いを受けて発狂したのがこいつだし -- 名無しさん (2025-06-01 18:49:22)
- でも発狂してるのは向こうも同じというね吠え面かかせるためにわざとやったけど -- 名無しさん (2025-06-01 19:40:08)
- 発狂したのはクインでマグって発狂してたっけ? -- 名無しさん (2025-06-01 20:04:17)
- マグも波旬どっちも他者からみれば発狂してるようなもの -- 名無しさん (2025-06-02 15:28:46)
- なんでまともな頭してない二柱が1番まともに正面から勝負して神座強奪してるんだよ。いや、まともなら搦め手使わないと当代に勝てないって事を考えると異常存在だから真っ向から攻めあげて勝てたのか -- 名無しさん (2025-06-03 01:45:19)
- アカシャにガキ、まともな知能があるか怪しいとボロクソに貶されてて草。あいつ力強いだけの赤ちゃんだからね -- 名無しさん (2025-07-12 10:03:46)
- 未来から干渉予測して読んでたら、割と本編のアカシャ達も予想してたから無いのかな。神歴502年くらいの時点で射干の発生が有り得るなら、未来からの糞パワー供給はあるのかもね -- 名無しさん (2025-07-12 11:16:05)
- 知能もクソも究極の自閉症だからマリィと同じで外界からの反応に極端に鈍いからね -- 名無しさん (2025-07-12 11:35:36)
- 波旬「自分に触れようとする女神は死んだんですか!もう誰も俺に触れないんですか!やったーーー!」波旬「(座を受け継いだので)塵屑がどんどん増えるじゃないですか!やだーーー!」 -- 名無しさん (2025-07-16 22:34:08)
- ↑兄弟に殺されてやっと無になれると思ったら復活させられたし、ナラカのとこに座ったら零の仕組みから覇吐含め塵屑は消えないし最悪永遠に一人になれなくなったり自己愛が弄られる可能性すらあるからヒドイ -- 名無しさん (2025-07-17 13:18:08)
- ↑覇吐との「勝負」に負けても一人になれなかったの、パンテオンでも大きく響きそうな要素ではある -- 名無しさん (2025-07-17 20:05:15)
- 引きこもりなのにいきなりオリンピック会場に引っ張り出されてかわいそう(小並感) -- 名無しさん (2025-07-25 19:27:50)
- ごめんホント無理…波旬はやく来てくれ -- 名無しさん (2025-08-08 22:28:12)
- でも覇道神になるって事は宇宙のどこかに巻き起こる悲劇も全部背負うって事だから……神座なぞ滅びろの思想にもなるわな -- 名無しさん (2025-08-08 22:31:51)
- 今回対象が求道神だから万年の惨状になっただけで搾取自体はどの世界でも起こり得るし嫌なら明星や水銀みたいに不必要な部分は触覚なり勢力なりで対処していけって世界だからな -- 名無しさん (2025-08-09 00:54:32)
- 実際、悪を一掃した世界が過去に存在したけど、それ滅ぼして続いた歴史だしね。やっぱ第七は、第二天や第三天に当たる世界も用意されてんの強いな……。 -- 名無しさん (2025-08-09 01:22:18)
- なんということだ、アヴェスターでマグサリオンが宇宙絶滅一人旅のスタートに爪牙一同がやっちまえー!って気持ちになったのに、サハスラーラの悲劇を見るとあの波旬にその気分を抱くことになろうとは -- 名無しさん (2025-08-09 02:21:21)
- 自分の身体に蛆が這っているような感覚とずっと付き合わされる。まさに求道神でありながら肉体を良いようにされた天眼やそこから生まれてその細胞とずっと付き合わされる花冠の事を考えると、別にそのそのもの系譜じゃなくても色んな世界で賛同者多そうだなこいつ……。滅尽滅相して自分の内界に巣くう蛆を捻りだして唯我になりたいって発想自体は大分普遍的なもんなんだろうな、やっぱり。 -- 名無しさん (2025-08-09 08:52:53)
- 波旬も一宗教の本尊になるくらいには信者がいる(ミトラは信者0のぼっち)と言われてたけど確かに見方によっては救世主だな -- 名無しさん (2025-08-09 10:42:03)
- 悲劇的な境遇から「自分も含めて何もかもぶっ壊れちまえ」って考えに至った人間にとっては、徹底的に滅塵滅相してくれる波旬は救いになりえるんだろうなぁ -- 名無しさん (2025-08-09 12:37:44)
- サハスラーラは単純な神座の流転では救えないからねナラカごと一切合切ぶち壊す波旬しか救いがない -- 名無しさん (2025-08-09 13:02:37)
- ↑1.2.3.4 (∴)だからって俺にクズ押し付けるなよ...俺が可哀想だろ... -- 名無しさん (2025-08-09 16:50:44)
- ただアカシャもサハスラーラも消し飛ばしたら本末転倒やんけー!ってのはあるので・・・ -- 名無しさん (2025-08-09 16:54:29)
- 波旬ー!早く助けてくれー!! -- 名無しさん (2025-08-10 10:37:10)
- 波旬がなにやら吼えているようだが、おまえもおまえに連なる者らも、可能性に至るまで摘み取ってあげよう。 曙光? 知らんよ。諸君らも忘れてもらっては困るが、私は女神以外の総て、心底どうでもいい。←これを言える水銀よ -- 名無しさん (2025-08-10 11:26:02)
- アカシャも魂ごと消し飛ばすから別にヒーローってわけでもないんだよなあ -- 名無しさん (2025-08-10 11:28:37)
- そりゃ那由多付き合いある黒円卓の奴らですらどうでもいい石ころ扱いだし波旬関連なんて心底どうでもいいだろ。合わせ鏡のルートヴィヒ以外で心動かされるのは女神か獣殿かぐらいだし。恋しそうになったバカスミですら獣殿の血脈だし -- 名無しさん (2025-08-10 13:51:17)
- 波旬覚醒シーン、ある意味お隣さんの冥王誕生を見届ける錬金術師みたいな気持ちで見る事になりそう -- 名無しさん (2025-08-14 16:37:35)
- 波旬爆弾自体は冥王が懸念した滅奏をブレーキない塵屑が使う場合に近いし・・・マグサリオンの宇宙皆殺しも何か前向きな感じで描写されたからありそうだが -- 名無しさん (2025-08-14 19:44:51)
- ↑アカシャ達にとってどうなるかは知らんがkkkやってる層からすれば流石に悲劇でしかないしなあ。冷泉殿死亡シーンとかめっちゃ悲しかったし大欲界生まれたせいでメチャクチャになったのは第五天の人間だけじゃないと思うのよ -- 名無しさん (2025-08-14 19:52:36)
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****だいろくてんはじゅん
#image(center,http://i.imgur.com/7BYB82d.png,height=300)
#center(){&italic(){&big(){「ある日、気が付いたときから不快だった」}}}
**パーソナル
身長:可変 体重:可変
&bold(){[[太極]]} : 『[[大欲界天狗道]]』
&bold(){[[咒]]} : 『[[第六天波旬]]』
&bold(){[[理]]} : 『大欲界天狗道』
&bold(){[[神座]]} : 『&ruby(マハーマーラ){[[波旬大欲界天狗道]]}』
----
**バトルパラメータ
|BGCOLOR(#eee):|BGCOLOR(#eee):CENTER:&bold(){筋力}|BGCOLOR(#eee):CENTER:&bold(){体力}|BGCOLOR(#eee):CENTER:&bold(){気力}|BGCOLOR(#eee):CENTER:&bold(){咒力}|BGCOLOR(#eee):CENTER:&bold(){走力}|BGCOLOR(#eee):CENTER:&bold(){太極}|
|CENTER:&bold(){奥伝}|CENTER:?|CENTER:?|CENTER:?|CENTER:?|CENTER:?|CENTER:?|
&bold(){最高値を超えて検証不可能。最強最悪の存在。}
----
第六天・波旬(だいろくてん はじゅん)
[[神咒神威神楽]]の登場人物。声優:[[堀川忍]]/[[宮下栄治]]
座の世界観における六代目の[[神]]である
その神威が世界に敷く[[理]]は[[大欲界天狗道]]。
歴代神格の中でも最強最悪の存在であり、その性質は一言で言うと邪神。
形は違えど神格たる者ならば持ち得る神聖さなどは欠片も有さず、生まれ出でたその瞬間から徹頭徹尾ただ己のみを愛し、他の全てを嫌悪愚弄し蔑み殺す外道でしかない。
背後に広がる[[大曼荼羅>随神相]]は波旬が所有する無限の平行宇宙そのもの。
**容姿
何よりも特徴的な[[額の第三の目>天眼]]と白濁した眼光を放つ目。褐色の肌に緩やかな衣を纏い、くすんだ金髪を炎のように逆立てている。[[覇吐>坂上覇吐]]が「子供?」と感じたのと波旬を倒した時のCGから背はかなり低い。
大和人では無い異国の風貌もそうだが、散々波旬の邪神ぶりを聞き、また間接的に体感してもいた覇吐達は座にて[[曼荼羅]]に座すその姿に一種の神聖さを見て意外に思っている。
**来歴
本名は[[マーラ・パーピーヤス]]((本編で波旬が自分の名を名乗ったことは一度もなく、そもそも認識しているかすら怪しい。両親が付けたものか、それとも[[邪宗門]]に与えられたものかも不明))。
[[第五天>輪廻転生]]の末期に&ruby(インド){天竺}の貧民階層に生まれ、三つ目という異形の容姿と外界の刺激に一切の反応を示さないという不具性から、口減らしとして人買いに売られた。そこから巡り巡ってとある[[邪宗門]]に引き取られた彼は、波旬という[[神号]]を与えられた上で即身仏となるよう地の底に幽閉される。
常識的に考えれば悲劇としか言いようのない境遇であるが、波旬にとってそんなものは何の意味も持たなかった。生まれながらにして波旬はあまりにも巨大な精神と世界観を有しており、周囲の自然や人の存在を認識出来ず、そもそも己以外のものを視界に入れてさえいなかったのである。
こうした外界とのズレは歴代の神格にも共通した面があり、そうした『[[資格>神性]]』を有していたこと、それ自体は前例のある事象であり、何も特殊なことではない。彼を他の神格と隔絶したモノにした原因は別にあった。
ただ己独りであり続けること。波旬にとってそれのみを願い、求め続けることだけが全てで、それ以外の何かなど彼の宇宙には存在し得ないはずであった。たった一つの存在を除いて。
それは&bold(){&ruby(きけいのうしゅ){[[畸形嚢腫]]}}。人体の部位であり波旬の双子の兄弟、その成り損ないの肉の塊。
それが波旬の体内に取り込まれていたのである。独りであることを神域の念で望みながらも、生まれながらに他者が己の肉体に潜り込んでいるという不快感が、波旬にとっての原初かつ最も強い感情だった。
嚢腫は彼の延髄から脳にまで食い込んでおり、自力で視認することができない。ただ、波旬は&bold(){何者かが常時己にへばりついている}という強烈な不快感だけを持ち続け、いつか必ずそれを見つけて引き剥がしてやるという憎悪にのみ燃えていた。
&bold(){独りになりたい。俺の身体は俺だけのもの。}
程度の差はあれ、誰でも持ちうる想いであるが、しかし波旬は神域へと上がれる資格を有した存在で、そんな彼が[[畸形嚢腫]]を持って生まれたという二つの事実が、彼を最悪の邪神へと変貌させた。
膨れ上がる自己愛、己を唯一の宇宙と断ずる神域すら超越した唯我の[[渇望]]。最初から己の内界に他者が存在したことで、本来[[求道]]になるべき祈りは廃絶の色を帯びた[[覇道]]と化す。
この段階において波旬は[[当代の神>黄昏の女神]]を認識し、殺すために一瞬で座に到達した。
この時初めて波旬は自分以外の他者を認識する。超重量を有していた彼の魂と世界に対し、多少劣るなれど初めて比較対象になりうる神という存在を眼にした。
だが彼の先代、[[第五天>黄昏輪廻転生]]の[[神座]]である[[黄昏の女神]]による抱擁も、彼にとっては汚らわしく鬱陶しいものでしかなかった。
なぜなら波旬は他人を知らず、知ろうとも思わない。ゆえに抱きしめるという行為も、母性の意味も分からない。
現に波旬は抱きしめるという行為を「取り囲む」と認識し、俺を囲むな気持ちが悪いと感じている。長年に渡り己を悩ませていた嚢腫と女神を錯誤した波旬は、嬉々として彼女とその守護者であった[[覇道神]]らを一掃する。
[[夜刀>天魔・夜刀]]だけは辛くも消滅を免れたのだが、波旬はそれに気付いていない。なぜなら、神座である黄昏を殺したことで、波旬は女神が有していた総ての[[魂]]を受け継ぐことになってしまうという、波旬にとって予想外の([[座]]においては当然の)現象が起こってしまったからである。
そしてそもそもの原因であった[[畸形嚢腫]]は、無限に膨れ上がった魂に紛れて分からなくなってしまった。独りになるために塵を殺した結果、己の中がさらに塵で満たされる。その現実を前に狂気は振り切れ、歴代最強最悪の理、[[天狗道>大欲界天狗道]]・[[第六天波旬]]が誕生したのである。
そして、そういう性であったがために、波旬は[[穢土]]の残留をはっきり認識していなかった。
彼の総体からすれば芥子粒のような異物であり、また彼にとっては己以外の総てが異物にすぎないため、見分けがつかなかったのだろう。単に滅尽滅相が遅々として進まない。
なぜだか不明だが不愉快であるという苛立ちだけを感じており、それを解消する滅びの促進剤として[[夜行>摩多羅夜行]]に己の一部と旧世界の英雄、そして目印として天眼を与えていた。
[[無間大紅蓮地獄]]が残留しているせいで、波旬の有する魂は無限に生産され、波旬の宇宙は際限なく膨張と拡散を行っている。
と同時に安定しており、正の方向へ傾いていない。魂の生産は休むことなく続けられているものの、だからといって波旬の総体は一向に大きくなっていない。
何故ならそれは生産される分と拮抗する形で、偏執的なほどの単調さで自らの頭を掻いて、というより削り、己自身を解体しているかのように、自らをこそぎ取っているからである。
阿片などの薬物の一種により、身体に虫が湧いたと錯覚する禁断症状。そうしたものと似た雰囲気。何か汚らわしいものを自身から拭い去ろうとする過程で、己もまた破壊している。際限なく膨張していく自らを厭うように、削り続けることで均衡を保っている。
**人物
波旬は他我を自覚するしないの以前の問題。まず何より『人間』というモノが判らない。
「ああ――あれらは何だ?気持ちが悪い」と[[座]]に坐りながら感じており、[[黄昏の女神]]を初めて自分以外の他者と認識した時は&bold(){&color(#851300){「他人を抱くのが好きなこいつは、奇怪で穢れて気持ちが悪い」}}と感じその結果&bold(){&color(#851300){「こんなものがいる限り、俺は永遠に一人になれない。だから――」}}と考え、自身の渇望を爆発的に増大させている。
そして波旬の感情を言葉で表現する時は語弊が生ずる、何故ならそれらはあくまで人間の感情に当てはめ仮定した上でもっとも近いというだけのモノ、心は斑に錯綜しており、読み取ることは波旬自身さえ放棄しているからである。
喜怒哀楽・仁義礼智が最初から入る隙間が無く、常人の精神構造とはかけ離れた唯我の宇宙、成長すべき余地さえも波旬の裡には存在しない。
波旬が他者だと認識できる存在、超重量を有している波旬の魂と世界に対し多少劣るなれど比較対象になりうる存在――つまり神は、それぞれ異なる願いを抱いていても、やっていることは根の部分だと一貫して変わらない。
&bold(){&color(#851300){「我の考える最高に、&ruby(おまえら){他人}平伏し従うがいい」}}と、つまりはそういうこと。
要するに、神とは神と呼ばれる時点で、己が&ruby(ほうそく){自己愛}で他を統べるという確固たる意志が必要である。この&ruby(ほうそく){自己愛}の例外は、他を幸せにすることで自分もまた救いを感じる、というもの。
しかし幸せの容はそれぞれ違う、それが、受ける側にとって気持ち悪く邪魔なモノでしかないのなら、それは例外たり得ない。
故に波旬に向かって、黄昏を穢すな、彼女を守り抜く、貴様にそんな資格はない……などと誇り、誓い、座の重さがどうのこうのと述べた所で、&bold(){&color(#851300){「それが何だ? こいつら白痴か、自分を愛しているだけなのに別の言葉で飾っているのが、まったくさっぱりこれっぽっちも理解できない」}}、と波旬からすれば何やら訳のわからぬことを渾身こめて囀っているだけであるため、話し合いは不可能。
法則を流出している以上は説教した所で、&bold(){&color(#851300){「それは自己愛。自己愛だろう。俺の願いと何が違う?」}}と一蹴にされる。
&bold(){&color(#851300){「なぜおまえたちはいつもいつも――自分が何より大好きなくせに、他人と関わらなければ生きていけないなどと嘘ばかりを抜かすのか」}}と言っているように、波旬は他人の必要性というものを全く理解していない。
実際生まれながらの神である波旬は、[[邪宗門]]に地下深く埋められようが、存在維持に問題はなく生きている。[[覇道神]]として他者の魂を力に変える能力も働いておらず、むしろ魂を取り込むほどに弱体化し、触覚も射干も減らすために自分が力を分け与えている側である。
[[畸形嚢腫]]だけは波旬の渇望を強化するのに役立っているが、強化される理由が[[畸形嚢腫]]が不快だから(要らないと思うから)であり、本末転倒である。
波旬自身は神という立場に対して&bold(){&color(#851300){「神? どうでもいい。知らん言葉だ。他人のカタチを決めるなどその時点で億劫だろう。そんなものは気持ちが悪い」「俺も嫌だぜ、てめえらみたいな塵にかかずらう羽目になるなら、永劫ただ一人でいい」}}と思っており&bold(){&color(#851300){「&ruby(おれ){天狗道}では不足? あぁそうかもな」}}と自分で認めている。
他者の存在を許さないという点で短気な性分なのだが、他人の評価など気にしないという点で気長な性分でもある。
現に座を取った後、他者を排除するための促進剤を用意したのは七千年以上経ってからである。
座にやって来た夜行を見かけた時も&bold(){&color(#851300){「今から潰されたいのか?」}}と言った途端&bold(){&color(#851300){「面倒だ……ああ知らん」}}と無視してしまった。作中全員から徹底的に嫌われ、憎悪されているが、波旬は全く意に介していない。
[[覇道]][[太極]]における大まかな分類として、波旬は己の一部である魂たちの[[在り方>宿星]]を強制的に決定するため、管理型に近いが、彼にはこの系統の者が持ってしかるべき王者としての気概が無い。
在り方を強制的に決定しておきながらその行く先を一顧だにせず、自由を通り越した放任ですらない、ただ徹底した無関心を貫き通す。まさに最悪の脚本であり、やる気がなく愛もない。誰かに読ませるつもりもなく、自分の書庫に並べる気もない、ただ紙や文字という存在自体が気に入らないから、ありったけ吐き出して焚書するためにやっている。
そうすることで、己は唯一の無量大数だと感じるために。究極無二の自閉症かつ自愛症。それは、己以外など視界にも入れないという、覇道の適性を根本から否定するものである。
穢土が消え、天狗道が完成した時も、よく分からないが滅びの回転速度が上がった、ならばおまえはもう不要であると、やはり何の感慨もなく触覚である夜行を他の塵屑同様に切り捨てた。
極限の自己愛、他の全てへの究極の無関心、[[畸形嚢腫]]の存在によってさらに膨れ上がった、それらこそが波旬の強さの根源なのである。
究極の自己愛を持つ波旬が目指すモノは、己が好き勝手に欲望を貪ることが出来る世界ではない。
&bold(){&color(#851300){「己の中に別の何者かを住まわせて、なぜそれを喜べる? 邪魔臭いとは思わんのか?」}}
&bold(){&color(#851300){「俺にあるのは、ただそれが不快だということだけだ。ああ、本当はそのココロすら煩わしい。}}
&bold(){&color(#851300){平穏、というやつなのか。俺はそれのみを求めている。}}
&bold(){&color(#851300){永劫に、無限に広がりながら続いていく凪――起伏は要らない。真っ平らでいいんだよ。}}
&bold(){&color(#851300){色は一つ、混じるものなし俺は俺のみで満ちる無謬の平穏だけが欲しい」}}
幸福も快楽も自己愛も唯我も己をも超えた先にある、過不足零の凪こそが波旬の望むモノである。
**能力
[[太極]]は『[[大欲界天狗道]]』
波旬が持つものは、神域すら超越した常軌を逸する&bold(){「唯我」}の[[渇望]]、ただそれのみ。
ゆえに波旬は特殊な能力も理も何も、一切有していない。波旬の有する能力は、&bold(){ただひたすらに絶大無比な、誰一人として及びもつかない最強の力のみ。}しかし、それだけで他者の力全てを押し潰す。
波旬は何処までも唯我であり、他者と比べて己がどうこうという物差しすら持たないために全てが自己完結しており、&bold(){閉じた己の世界の中で強度を無限に上昇させられる。}
非常に稚拙で単純だからこそ穴が無いという超高密度・高純度の力の塊。
&bold(){&color(#851300){「俺は俺ゆえに唯一絶対」}}という理屈になっていない自負が総てで、&bold(){その神域をも凌駕する思念が有する総量はあらゆる[[渇望]]を駆逐する。}渇望の強さによる能力の強度上昇、己が太極で異なる理を無効化し、総てを塗り潰す「鬩ぎ合い」は神格が持つ基本能力であるため特殊な能力とは言えない。こういった基本については[[太極]]の項目参照。
#openclose(show=歴代最凶最悪の力){
その力は、[[流出位階>流出]]まで押し上げられた[[最速の願い>ウォルフガング・シュライバー]]を知らぬと踏破し、[[当たれば砕くというもの>ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン]]を押し潰し、[[焦がす炎>エレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルグ]]を無視しながら、[[回帰>メルクリウス ]]に押し流されることもなく、[[獣の魔軍>ラインハルト・ハイドリヒ]]に蹂躙されず、[[時の停止>藤井蓮]]をいとも容易く引き千切り、他者の渇望を全て無視して踏み砕く。
空を見つめるだけで穴を穿つような神威は、中点たる太極座と[[特異点]]の外界に逆転現象を起こす。万象を見通す最強の[[天眼]]。
己一人で無限の魂を凌駕する有り得ない超重量の魂と無限大の津波となって押し寄せてくる自己愛の覇道。
体躯から流れ出した自己愛の汚濁は瞬きの間に太極座のみを残して[[特異点]]を漆黒の闇に染め上げ、[[天狗道>大欲界天狗道]]が増幅しながら圧を増し、邪の波動となって[[黄昏>黄昏の女神]]の[[座]]を外から軋ませひしゃげさせる。
稚気の波動は大陸を削り一掃するだけの圧力となって[[夜行>摩多羅夜行]]の身体を弾き飛ばし、[[特異点]]に空間振動の波濤が巻き起こりその総身を粉砕した。
背後に広がる大曼荼羅が、後光のごとく輝く阿頼耶識の卍となって、こいつこそが無限に存在する平行宇宙を掌握する者だと告げている。たった数言呟くだけで無数の宇宙を消滅させる。
ただ波旬の姿を視認するだけで覇道神ですら眼球に皹が走る絶対強度。
歴代神座で最深層に達し、その総体総量神威の強さは&bold(){歴代のどの神格であろうとも指一本で捻り潰し、歴代神格の総てを併せたところで腕の一振りで粉砕される}。
その力、質量、渇望、あらゆる全てが神格の中でもさらに異常極まる別領域にある。曲がりなりにも神格に対して不適切だが、怪物と言うしかないかもしれない。
神座の始まりと共に生まれ、神でさえ認識できない場所から、すべての神座の歴史を外部から常に見ていた[[存在>コウハ]]をも見つ出し殺すことができる。
この邪神が頂点に立てば、初代から続いてきた歴史を終わらせ、根本的な神座システムの破壊さえ可能。
己一人のみを渇望する唯我の求道にして、他の全てを滅ぼす廃絶の覇道。その他に類を見ない性質ゆえに、波旬は座の歴史上唯一の&bold(){求道型の覇道神}という有り得ない矛盾に満ちた存在へと変貌している。
座の特性として前任者たちの残滓と理を使い捨てに攻撃してくるが、その無限大の魂を片っ端から捨て去っていくことすらも彼にとってはただの塵掃除でしかない。本来、[[覇道神]]はその有する魂を失うほどに弱体化していくが、求道型の[[覇道神]]という特級の例外である波旬にとって、他の魂とは塵であり枷でしかない。
すなわち、彼の宇宙は、波旬ひとりという環境に近づくほどに強くなる。他の全ての魂を捨て去り、真に一人だけとなって純化された波旬こそが無量大数の密度を持つ最強の状態なのである。
&bold(){これが第六天、[[大欲界天狗道]]という無敵と言うしかない[[理]]である。}
}
#region(作品外での言及)
「実際、あの波旬とかねパワーが強いだけのド素人みたいなもんなんで。赤ちゃんみたいなもんだから」
「これ話通るか分からないんですけど、コイツ(波旬)ユニットにしたら常に敵味方全体攻撃とかやって良いですか?&bold(){攻撃力最強}なんだけど、味方もダメージ受けてるような。覇吐居たらちょっとマシになるとかね」
#right(){&italic(){— Another Dimension ; Dies irae ~新世界を切り開く決起集会}}
#endregion
-[[卍曼荼羅・無量大数]]
総体はあらゆる次元の宇宙規模――&ruby(むげん){卍}の&ruby(うちゅう){曼荼羅}をたった一人で埋め尽くしている。無量大数の個我そのもの。
光は命を消し去る放射線だという意で光明を願い太陽に万象の滅相を求める全霊、存在を懸けた最後の攻撃。
波旬が絶対と信じる神威の具現。
**弱点
歴代最悪最強の[[理]]であり、絶対に完成させてはいけない[[大欲界天狗道]]を渇望する邪神、それが波旬である。
しかし、波旬自体は自己愛のみの塊であるため、蚊に刺された以下の痛みにすら耐えることができない、他者の知識を覗ける天眼もその実何も見ていない、弾薬・鎧・燃料である自身の総軍を何が起ころうと片っ端から消さずにはいられない、自分が行っている闘争をも大したものと見ていないためすぐに決着を付けに行かないといった弱点を持つ。
そして、ただ一人[[坂上覇吐]]だけが波旬に対抗できる。
なぜなら彼だけが波旬にとっての特別、&bold(){&color(#851300){「この俺にとって、忌むべき唯一、恥の記憶」「我を唯一にせぬ貴様が憎い。ゆえに見つけ出してやるぞ、万象滅相しようとも」}}と、殺すために捜し求めた総ての始まり、波旬にとって&bold(){唯一無二}だからである。
来歴にある通り、波旬は「一人になりたい」と渇望する[[求道神]]でしかなかったが、畸形脳腫の存在によって「何かが俺にへばりついている」「消えてなくなれ」というように廃絶の覇道へと変化した。
唯我という渇望。己以外を見もしない故に己の強度を無限に上げられる波旬。だがそうした彼になれたのは覇吐という[[畸形嚢腫]]を極限に意識したからこそなのだ。
他者を排する存在が、他者あってこそ成立した。この矛盾が楔となり、波旬は覇吐/[[畸形嚢腫]]と対するときだけ並みの[[覇道神]]という型に嵌る。
とはいえ覇吐なら波旬を打倒できるかというと、むしろ原則として勝てない。というのも、波旬が並の[[覇道神]]の型に嵌れば今度は総軍が当然の如く波旬の力になり、[[求道神]]である覇吐では量の面で絶対に太刀打ち出来ない。
そも波旬は総軍無しの並の[[覇道神]]の状態でも覇吐より強い。よって、覇吐が波旬を倒すにはまず総軍を引きはがし、且つ波旬を打倒する為に[[大欲界天狗道]]に[[亀裂を生じさせる>解脱]]事が必要である。
**本編での活躍
作中では最後の最後まで直接的な登場はしない。
東征が続く中、[[夜都賀波岐]]が憎悪と激昂をぶつけ、しばしば[[東征軍]]と同一視していた存在が波旬であり、時折その存在をちらつかせる。[[不破之関]]で[[覇吐>坂上覇吐]]は[[悪路]]の[[随神相]]の一撃を受け消滅する際、薄れ行く意識の中波旬の姿を幻視している。
また、不破之関での大敗後、[[龍水>御門龍水]]が行った自己潜行でも自身の根源として波旬の下へたどり着いており、非常に危険な状態だった((僅かな揺らぎ、睫毛の先が震えたほどの念だったが、その質量は膨大という言葉ごときでは追いつかない。もしも個我を持ったままこれに触れたら、宇宙規模のうねりを前に砂の一粒が呑み込まれていくかのように、龍水は掻き消されていただろう。))が波旬と同調することにより事無きを得ている。
[[東征軍]]の面々は基本的には[[夜都賀波岐]]たちの言から「波旬という存在がいる」程度の認識に収まるが、唯一[[夜行>摩多羅夜行]]の波旬へのアプローチは具体的であり、[[母禮>天魔・母禮]]との戦いを通してその存在を知り、以後その正体を追い求めて行動する。
[[夜刀>天魔・夜刀]]が落ち、東征が終了しても夜行以外の面子は波旬に対してどこか実感がないようだったが、世界が[[唯我曼荼羅]]に侵されたことで全員が波旬討伐の意志を統一し、[[曙光曼荼羅]]として[[座]]に結集する。また、夜行は他の面子に先んじて座に乗り込み、そこで波旬と対面するがとりつくしまもなく座を追い出され、[[太極]]を奪われ、一時殺されている。
そして、最終決戦「[[神咒神威神楽]]」にてついにその姿を表し、[[畸形曼荼羅]]改め[[曙光曼荼羅]]と全面戦争を行う。
歴代最強の[[座]]とその[[理]]に曙光曼荼羅はひとり、またひとりと座から退場していくが、夜行の示した通り、「歴代の理を全て使用不能にした状態で波旬と覇吐を一対一の状況に持っていく」ことには成功。[[天道悲想天]]は[[紫織>玖錠紫織]]と[[宗次郎>壬生宗次郎]]、[[永劫回帰]]は夜行、[[修羅道至高天]]は[[龍水>御門龍水]]、[[二元論]]と[[堕天奈落]]は[[刑士郎>凶月刑士郎]]と[[咲耶>凶月咲耶]]、[[無間大紅蓮地獄]]と[[輪廻転生]]は[[竜胆>久雅竜胆]]がそれぞれ道連れにする。
こうして並の覇道神となった波旬と覇吐は「いざ尋常に――[[勝負しようかァッ!]]」という言葉を皮切りに最後の一撃を見舞い合う。しかし、凶月兄妹二人に付けられた&bold(){波旬の僅かな傷口から畸形嚢腫が遊離}、真に神として融合を果たした覇吐と畸形嚢腫に敵は無い。僅かな痛みに耐えられず[[攻撃>卍曼荼羅・無量大数]]を中断する隙を作った波旬は[[曙光の剣>曙光曼荼羅・八百万]]を受け、波旬という歴代最悪の神は敗北した。
死の間際、波旬は覇吐に「元が同じ存在である覇吐と竜胆が愛しあうことは結局のところ自己愛なのではないか」という指摘をするが、覇吐は笑って「二人で魂の道を見つけていく」と告げる。それに応え、波旬は最初で最後に他者と真面目に向き合い、嘲笑しながらも&bold(){&color(#851300){「好きに、しろやぁ……」}}と言い残し、完全に消滅した。
また波旬はその強すぎる自己愛から[[自壊衝動]]が存在しなかったが、この時は「俺以外が無くならないなら、俺自身が無くなるまでだよ」と述べるようになっている。
覇吐はその出自から本気で波旬に恐怖し、また憎悪していたが、波旬がこうなってしまった事とそのせいで[[黄昏の女神]]が殺されてしまったことに自責の念があるようで、波旬に対しても恐怖だけではない複雑な感情を抱いていたようである。また、波旬という他者を排除しようとしていることを、波旬の思想と共有している部分があると認めると同時に
&color(#F54738){&bold(){「共に俺たちは理解者で、この宇宙でただ一人、俺だけがおまえの真実を分かってやれる。だからこそおまえが本当に焦がれたところへ送ってやる」}}
&color(#F54738){&bold(){「俺こそてめえの歪みで、化外で、救いの光になると知れッ!」}}
&color(#F54738){&bold(){「救いは、こいつにとっての幸せというものはそれしかない。他者がいて、自分がいて、その繋がりを寿げない魂ならば、そうなるしかなかったんだ。分かってる。分かってるからここで柔弱な感傷など抱かない。俺に出来るのは見送ることだけ」}}
と自分の兄弟である波旬がやっと唯一の救いである「無」に行こうとしていることに安堵し、邪魔だから排除するという思想とは別の考えも持っている。
それでいて、だからこうする俺は正しい、と考えているわけでもない。現に&color(#F54738){&bold(){「逝けよ兄弟、お前が望んでいた場所に。そこの寂しさに気付けたなら、また会おうや」「生まれてきてはいけない奴っていう考えも、俺たちがあいつに直接関わったからこそ言えることで、実際は暴論だというのも分かっている」}}と考えている。
----
**[[等級項目]]
|BGCOLOR(#eee):CENTER:&bold()|BGCOLOR(#eee):CENTER:&bold(){奥伝}|
|&bold(){[[等級>汚染等級]]}|[[太極]]・[[大欲界天狗道]]|
|&bold(){[[宿星]]}|[[卍曼荼羅・無量大数]]|
|&bold(){[[神咒]]}|[[マーラ・パーピーヤス]]|
|&bold(){[[異能>陰の異能]]}|[[太極]]・[[大欲界天狗道]]|
-卍曼荼羅・無量大数
卍は無限を意味し、[[曼荼羅]]とは宇宙を指す。
総体はあらゆる次元の宇宙規模――無限の&ruby(うちゅう){曼荼羅}をたった一人で埋め尽くす無量大数の個我そのもの。つまりこの宿星は波旬の存在そのものを表している。
----
**[[事象地平戦線アーディティヤ]]
[[バイシャジャ>ナーサティヤ/バイシャジャ]]という[[滅人滅相の概念>炭素結合破壊因子]]を体現する[[特殊な存在>聖賢]]が登場している。彼はナーサティヤという女性が弟バイシャジャと交わったことで誕生したナーサティヤの別人格。
その関係は元ネタが兄妹神である[[坂上覇吐]]と[[久雅竜胆]]が結ばれて神産みをした[[神咒神威神楽]]の再演にも思える。兄(姉)の体に寄生する弟というのも、波旬と[[畸形嚢腫]]の関係に近しいか。
また、ナーサティヤは強固な自己愛を持つ人物でもあった。
----
**[[Dies irae]]
作品外でその存在と強さは言及されていた。
[[マリィルートアフター>Omnia vincit Amor]]の後に現れ、神咒神威神楽と同じく[[マリィ]]を排除しようとするが、覇道共存を破壊しなかったため連携した[[覇道神]]連合と相打ちになる。
そして最後に生き残っていた[[メルクリウス]]が再び座について永劫回帰の理が宇宙を覆い尽くすという流れ。この回帰世界ではメルクリウスが波旬の発生因子を潰していったため波旬が誕生することはない。メルクリウスのこの行動で[[蓮>藤井蓮]]はマリィではなく[[玲愛>氷室玲愛]]を選ぶことになる。
このルートでは波旬は生まれないが、[[マリィ]]の世界ではいつか新たな神が生まれて神の交代劇が起こることは決まっている。
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**[[Dies Entelecheia]]
[[マーラ>マーラ・パーピーヤス]]という[[転輪王の花輪]]の秘仏である赤子として登場する。
----
*[[Dies irae PANTHEON]]
[[マーラ>マーラ・パーピーヤス]]。
[[スヴァーハ]]が見出し、[[教団>転輪王の花輪]]の秘仏としている魔性の赤子。
後に六代目の神、“波旬“となる。
第六[[神座]]・&ruby(マハーマーラ){[[波旬大欲界天狗道]]}。
[[黄昏>黄昏輪廻転生]]を倒して[[座]]を奪った六代目の[[神座]]。[[神]]としての名は「波旬」。
あいも変わらず歴代最強の神であり、自分以外の何物も認めない唯我の狂天狗、災害そのもの。誰とも馴れ合わず、そもそも認識しない。他の神も意図的に波旬へ目を向けようとしなかった。
[[滅尽滅相>大欲界天狗道]]という狂った自己愛に憑かれた唯我の天狗は、今も変わらず暴の究極。実際、黄昏と刹那と黄金と水銀をまとめて倒した規格外。
その様を[[コウハ]]は「歴代最強の暴力」「敵と自分で雌雄を決する――そんな勝負の前提すら理解しないのが波旬だから、戦士の究極である[[無慙>マグサリオン]]から見ても土俵が違う。[[比べられるものじゃない>https://mobile.twitter.com/EIJI926/status/1182650799475707905]]」と評した。
かつて[[転輪王の花輪]]によって神座を終わらせる者として祭り上げられた存在。神座を壊す猛毒の爆弾を創り上げたのが転輪王の花輪で、[[スヴァーハ]]と[[サハスラーラ]]は波旬の母親とも言える存在。
**[[神なる座に列し伝わる救世主]]
他の神々と同じく、[[ナラカ]]に生殺与奪を握られている故に生きて登場。
呪詛と祟りから成る胎児のような[[曼荼羅]]の中で、
虚空を見ながらぶつぶつと異次元の&ruby(マントラ){真言}を呟き続け、どろどろに沸騰しながら黒く脈打つ、猛毒の宇宙を渦巻かせている。
一度や二度の&ruby(おわり){救い}を得たからといって波旬が変わるわけもなく。神座となった時と同じくあるのは極大の不快感と怒りのみ。斑に錯綜する心の中で、今も唯我の天狗は不変のまま、思想もなく、信念もなく、虚空に呪いを撒き散らし、生理反射に等しい域で滅尽滅相を振り回す。
[[曼荼羅]]が胎児の姿をしているように、本質は赤子のそれと変わらない。
多くの神々に囲まれているという状況は本来ならば即座に[[天狗道>大欲界天狗道]]を展開し滅尽滅相を発動させるところだが神々よりも異質な存在を感知し居場所を探すことに集中しているため神々が居ることに気付いていない。
合わせて五人。
近くて遠く、深くて浅い何処かの次元に存在する、極めて異質な何か。
他者を理解しない波旬の性を踏まえたうえで、なんだこれは?こんな者らが存在するのか?していいのか?分からない。と言わざるを得ない。そんな異常存在を認識して波旬は&bold(){愉悦}する。
己と違う他者の存在を認めながら、楽しくなったのはこれが初めて。なぜなら、これこそが極奥の深淵に他なるまいから。誓いの概念すら知らない波旬が、この愉悦こそを最初で最後にすると決めて告げる。
[[その座を寄こせ。俺が座る]]
#region&bold(){&color(#851300){「誰だおまえ」}}
探し者に集中して、神々に気付けていない波旬ではあるが、
波旬が察知している異質さを超える域で、己の存在を叩き込めば、無理矢理に波旬を振り向かせることが可能。
ナラカに生殺与奪を握られているという推測を確かめるべく、無慙が己の存在を波旬に気付かせると、波旬の三つ目が動いて――
轟いた大音響は、まさに天地開闢そのものだった。
空間ごと粉砕するかのように神威が弾け、
#region(でもそれは一瞬以下のうちに消え去って……)
&bold(){&color(#3B4EF0){「時よ止まれ」}}
無慙と波旬の両者の時間を止める刹那。
されど完全に止まりきるまでの激突は一合だけではない。
千、万……あるいはもっとか。
それを知覚できたのは介入した刹那と、あとは黄金くらいのものだろう。
ともかく、それだけで無慙が己の存在を叩き込むのをやめたため再び時が動き出したときには、波旬は無慙を見失った。
#endregion
あとには、右腕が潰れた無慙と、左の小指が消えた波旬。
そして、それは即座に復元していく。
自分の腕が勝手に治ってしまったことで無慙は、確かに生殺与奪を握られていると納得するのであった。
#endregion
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**備考
-元ネタ
仏教において仏道修行を妨げる存在である第六天魔王波旬のことで、天魔(サンスクリット語でパーピーヤス)とも呼ばれる。マーラは釈迦の瞑想を妨げる悪魔のこと。
なお仏教における三つ目の神といえば大自在天(ヒンドゥー教のシヴァ神)が該当している。これは他化自在天(第六天魔王波旬の住居のこと)と混同されることもある。ちなみにどちらの神も男根信仰がある。
-言及された波旬を倒す方法
(1)正田卿による[[Dies irae]]で玲愛ルートに至るまでの流れ
①まず大前提として[[黄昏の女神]]の[[覇道共存]]能力を波旬に壊されない。
②[[黄金の獣]]が波旬の憎悪の根源([[畸形嚢腫]]の存在)を見抜く
これは己の内界に対する殺意、破壊という波旬の渇望は黄金と似て悲なるもの故に気づく
③[[永遠の刹那]]が④⑤を成すまで時間停止で時間を稼ぐ
④その間に[[黄昏の女神]]が[[畸形嚢腫]]を抱きしめる(転生させる)
⑤[[畸形嚢腫]]が分離して波旬が大幅に弱体化(ある意味元に戻す)
⑥しかしタイミング的に相討ちになるので水銀が時間を回帰させる
(2)[[神咒神威神楽]]本編で言及された[[水銀の蛇]]が回帰を成功させる方法
①己の分身である黄金が殺されても耐え忍ぶ
②愛する黄昏を殺されても耐え忍び、最後の一人として残る
③波旬に座が譲渡される瞬間、彼が座の本質を掴む前に座を掠め取る
④可能性宇宙の閾越え、時間軸干渉を行える唯一の渇望で自分が神だった時間軸まで回帰する事で波旬を押し流す。
このように、座を手にした[[水銀の蛇]]は天文学的な確率であっても、[[黄金との関連>自滅因子]]で死に直結する行動をせずに単独で無傷の波旬を回帰で流せる可能性がある。
しかしこの方法については再三“可能だったかもしれない”と語られており成功する確率が限りなく低いことがわかる。
またこの方法は正田卿曰く「神咒本編で示唆されていた水銀が最後まで残って云々というのも一つの方法ですが、たぶん無理でしょうね。まず彼が黄金がらみで死に直結する行動を取ってしまうのは避けられないし、仮にそこをなんとかできても波旬が無傷で残っているのに回帰の理で押し流すのは些か以上に厳しい。可能性はゼロじゃなくても、天文学的確率」とのこと。
(3)新生した[[夜刀>天魔・夜刀]]/[[永遠の刹那]]が直接戦った場合
波旬に勝つ可能性はゼロ。しかし形振り構わず手段を選ばず、覇吐を盾や武器に使いながら漁夫の利を狙うように立ち回れば勝利の可能性がある。本編の[[無間蝦夷]]での決戦において、刹那はもし覇吐達[[東征軍]]の面々が不甲斐なかった場合、彼らごと波旬の座へ突入、上記の立ち回りをすることで波旬を倒して新たな神座になるつもりだった。
(4)[[無慙>堕天無慙楽土]]([[マグサリオン]])が戦った場合
無慙([[マグサリオン]])は&ruby(ジャイアントキリング){格上殺し}の専門家であるため、大苦戦するが波旬に勝つ可能性がある((無慙の能力的に波旬の極大の殺意を自分の攻撃力に加算できる上に、渇望が単純で理解しやすいため特攻を得やすい、戦闘を有利に進める技術を一切持たないなど、比較的相性が良いのも大きい))。しかし、マグサリオンの神としてのスペックは歴代覇道神の中でも低レベルであり、大苦戦の末に負ける可能性も当然ある。((無慙(マグサリオン)の戒律や不敗の強さ、これまでの軌跡を知るコウハも「敵と自分で雌雄を決する――そんな勝負の前提すら理解しないのが波旬だから、戦士の究極である無慙から見ても土俵が違う。比べられるものじゃない」と評している))
歴代神座と総当たり戦をやった場合、全勝と全敗の両方が唯一あり得るのが無慙。
(5)[[求道神]]の場合
[[畸形嚢腫]]を持たずに生まれた場合の波旬は求道神になる。それでも[[黄昏の女神]]に襲い掛かってくるのは変わらないが、本編での畸形嚢腫の存在からくる唯我の渇望が無く、本編ほどの強さを得られないので[[永遠の刹那]]や[[水銀の蛇]](総軍無し)に倒される。
ただその場合は速攻で無謬の平穏を得られる為、波旬からすればむしろ願ったり叶ったりだったりする。
というか波旬の渇望は自分の存在さえ本質的に必要としない為、勝利し全宇宙を滅尽滅相しようが敗北して無に帰ろうが、波旬の渇望は満たされる。つまり波旬は神格どころか神座シリーズの全ての渇望持ちにおいて現状唯一&bold(){どう転んでも確実に自分の渇望を満たすことができる最大の勝ち組である}。
-波旬以上の力を持った存在について
正田卿によると第七天以降や玲愛ルート後の世界において、神座システムの枠内で波旬以上の力を持った太極は出てこない。ただいつかシステムそのものを終わらせる者は誕生し、真の黒幕である[[ナラカ]]と雌雄を決するとのこと。
-求道神の波旬について
よくある疑問として「一人になるほど強くなるはずの波旬が何故、一人である[[求道神]]だと弱いのか?」というのがある。
「一人になりたい」と渇望する波旬が他人を認識するような状況になれば渇望の純度が落ち、他人がいなければ渇望の純度が高く強いはずだと。
これに対しての答えは2つ。
①既に一人である[[求道神]]の波旬は「一人になりたい」と強く願う必要が無い(覇道神に至る理由である[[畸形嚢腫]]がいない)ため、渇望の絶対値が小さく純度が高くても[[覇道神]]の波旬に劣る。
[[覇道神]]の波旬でも[[畸形嚢腫]]がいなければ弱体化する(ある意味元に戻る)ことがわかっているので、渇望を高めるためには[[畸形嚢腫]]が必要不可欠。
②そもそも覇吐を認識したら並の[[覇道神]]という型に嵌まるのは、覇吐の大元である[[畸形嚢腫]]が波旬の渇望に関わる矛盾の存在だからである。
実際、初めて[[黄昏の女神]]という他者を認識した時に弱体化はしていない。なので理由は上記①のみ。
-波旬の攻撃威力について
歴代のどの神格であろうとも指一本で捻り潰すと作中説明されてはいる。しかし、一方で&bold(){明確な設定や説明は無いが、描写的に波旬の攻撃威力は物理的な動作よりも気分に依存している部分が大きいのではないかと考察されている}。
[[水銀の蛇]]は一撃で総身の半分を消し飛ばされ、もう半分も滓の如く払いのけるだけで己が消滅さえ気づかぬまま消滅し、流星となって特攻を仕掛けた[[永遠の刹那]]は路傍の小石をどかすように腕で払い、その稚気にも満たない衝撃で身体に多大な損傷を刻まれ特異点から弾き出された。このように水銀、刹那は小さな動作で倒してる。
その一方で、[[黄金の獣]]を倒すのには八連撃を行って五体粉砕し、[[黄昏の女神]]を倒すのには顔、腕、足、腹、胸を鳴き声が止まるまで何度も踏みつけて乗るという大きな動作で消滅させている。
**余談
[[メルクリウス]]が''ニート''の愛称で呼ばれていたのに対し、波旬はその引き篭もりを彷彿とさせる設定や、PV5で覇吐と[[竜胆>久雅竜胆]]に''目と鼻の先でイチャつかれた(本編ではその後Hシーンへと突入した)''事から''ヒッキー''だの''お前ら''(または''俺ら'')だの碌でも無い呼称で呼ばれる事がある。
また、本編において[[中院冷泉]]を通して''「質量の桁が違えば相性に意味はなく、使用に危険を伴う力なぞは単なる使えぬ欠陥品」''と%%正田卿の自虐の様な台詞を%%嘯いているが、当の本人は自身の理に対抗可能(=''相性が悪い'')な覇吐と対峙した事で弱体化し、''質量の桁が違う''筈の相手に敗北するという、ある種間抜けな結末を迎えている。
正確に言えば並の[[覇道神]]に型が嵌って総軍を失った状態でも覇吐より強い事に変わりはなく、あくまで刑士郎と咲耶が天狗道に亀裂を生じさせたから覇吐は勝つ事が出来たのを忘れてはならない。
本来の渇望自体は%%俺らが%%誰もがある程度共感できるものであり同情の声もあるが、[[マリィ]]への仕打ちや極端に走りきったはた迷惑な奴の典型例として明確に嫌っているユーザーも多い。
……が、それらは別にしても&bold(){「ウンコウンコと連呼する」}「塵を介して[[誰もが納得してしまいそうなご高説>これが我だ。波旬に特殊な能力など必要ない]]を語って&bold(){自身は相性問題によるワンパンで終了する}」「他人を煽っている時の方が明らかに生き生きとしていて&bold(){こいつやっぱ他人がいた方がいいじゃね?}と思わせる」など、ネタには事欠かないキャラであり、(∴)や下のAAが作られるなど、なんのかんので愛されている気はしないでもない。単純なようで複雑なキャラである。
ちなみに正田卿も「あのウンコマンはネタキャラとして非常に優秀」「是非いじり倒してほしい」とのこと。
後に登場した[[Dies Entelecheia]]の主人公である[[アカシャ]]は「他人と関わりたいのに関われない」という波旬と真逆の性質である。
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**関連項目
-[[神咒神威神楽]]
-[[登場人物/神咒神威神楽]]
//-[[用語/神咒神威神楽]]
//-[[能力・術技/神咒神威神楽]]
-[[セリフ/神咒神威神楽]]
//-[[BGM/神咒神威神楽]]
//-[[呼称一覧/神咒神威神楽]]
-[[大欲界天狗道]] / [[波旬大欲界天狗道]]
-[[邪宗門]] / [[転輪王の花輪]]
-[[畸形嚢腫]]
-[[坂上覇吐]]
-[[久雅竜胆]]
-[[摩多羅夜行]]
-[[中院冷泉]]
-[[天魔・夜刀]]
-[[黄昏の女神]]
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**コメント
-[[過去のコメント(第六天波旬その1)]]
-[[過去のコメント(第六天波旬その2)]]
-[[過去のコメント(第六天波旬その3)]]
-[[過去のコメント(第六天波旬その4)]]
-[[過去のコメント(第六天波旬その5)]]
-[[過去のコメント(第六天波旬その6)]]
- また滅尽滅相されたようだな -- 名無しさん (2024-09-18 05:42:14)
- ↑ (∴)<誰だお前 -- 名無しさん (2024-09-18 05:52:56)
- しかし、∴は生まれて数千年、kkk終盤まで畸形嚢腫に気付けなかったけど、黄金は殺られるまでには畸形嚢腫に気づいたんだよな、気付けなかったのは、自己愛、∴がデカすぎた、ナラカの思考誘導、ドレが一番大きいんだろ -- 名無しさん (2024-09-18 07:57:27)
- 波旬が畸形嚢腫に気付けなかったのは、根本的に他人に興味を抱けない故の皮肉だと思ってる。他者から影響を受けないし自分自身を省みる事が出来ないから自分の内部を見なかった -- 名無しさん (2024-09-18 12:42:32)
- 外部からすれば眼が多いのとかおかしくね?ってなるんだけど質量差がデカすぎて弟以外の存在をろくに認識できないから当人にだけはムリって言う -- 名無しさん (2024-09-18 17:11:14)
- 仮に黄金が「お前が独りに成れないのは黄昏のせいじゃなくて畸形嚢腫のせいで、黄昏ならソレを輪廻転生で除去できるぞ」と聞こえるように叫んだとしたら…何か変わったんかな? -- 名無しさん (2024-09-20 16:15:10)
- ↑畸形無くても触れられてることに気づいて攻め込むから戦う事は変わらんしどっちかが滅びるしかない -- 名無しさん (2024-09-20 21:27:04)
- 怒りが強さの神座で総てを抱きしめ皆の幸せを願う黄昏の治世を壊す怒りの渇望を強く持つ奴はまず居ない+単体でも守護者が3柱→黄昏が直接の原因ではなく神座のシステムに怒りを持つ邪教+独りに成りたいが畸形嚢腫のせいで成れない唯我の渇望もち最狂ヒッキーと云う返し -- 名無しさん (2024-10-25 16:49:22)
- 波旬の存在ってどれくらい観測者の思惑通りなんだろ。強さから末路まで含めて計画通りなのかそれとも単に黄昏崩せるやつとか思ってやってたら想像を絶する化け物生まれて慌てふためいたのか -- 名無しさん (2025-02-23 04:05:39)
- 零にいたバイシャジャという大元の原型であるバイシャジャが姉を害する者を滅尽滅相するという、家族を思うが故のものだったから波旬と比べると大分まともだったんだよね。その原型からかなり破綻してるのが畸形もあるとはいえなぜ?かと思ってたらサハスラーラを求道神に変貌させてしまった零由来のアカシャが原因か -- 名無しさん (2025-03-01 08:59:12)
- ますますマグサリオンみたいな出自になってきたな -- 名無しさん (2025-03-02 00:36:15)
- アカシャが滅尽滅相くらって肉体滅びても意識あるのは零由来?って感じだが、アカシャ救う方法の1つに滅尽滅相関わるなら因果止めるの無理そうよね -- 名無しさん (2025-03-02 11:53:49)
- 滅尽滅相は零以外の魂を神座世界から除外する(極奥神座という除外ゾーンに残ってる)くらいのもんなんだろうか -- 名無しさん (2025-03-14 23:35:43)
- 祖母の初恋の人の愛機の後継機を駆るマン! 祖母の初恋の人の愛機の後継機を駆るマンじゃないか! -- 名無しさん (2025-03-22 00:33:41)
- 色的にアカシャの機体の腕だよな背中ついてたの。波旬的にうっとおしい命ではないただのパーツだからOKなのかアカシャが覇吐みたいに向き合える他人だからなのか -- 名無しさん (2025-03-23 00:32:47)
- 向き合える他人なら速攻で背中の腕取ってぶっ壊してるんじゃね -- 名無しさん (2025-03-23 01:34:52)
- 太極を与えた夜行みたいに、塵掃除に有用だと思ったら多少は許容してくれるのでは。あの腕は波旬にとってはホウキか掃除機みたいな認識なのかも。 -- 名無しさん (2025-03-25 20:29:54)
- その夜行さんも一回粉砕されてるじゃないですかヤダー -- 名無しさん (2025-03-26 05:07:47)
- 三つ目って第五天においてすごい記号的だな……となったが、こいつが見そめられた理由もサハスラーラと同じ特徴があったからとかになんのかな -- 名無しさん (2025-05-10 01:04:52)
- サハスラーラの能力考えると。神座を滅ぼす逸材の波旬誕生も狙えるし、逆に波旬相手でも次代への可能性を残す意味でも使えるからな。悪用も善用もできるというか、本編でもそういう役割担うんだろうよ -- 名無しさん (2025-05-10 03:08:09)
- よくよく考えてみれば、エンテレケイア序章の波旬は、神咒とパンテオンの本体である三つ目少年じゃなく、神座ビジュアルの巨大赤子なんだよね。サハスラーラの今回の最後の選択で情報取得条件が変更されたために花冠による波旬の発見が遅れたり、波旬醸成の内容に変更が加えられたから三つ目少年になった? -- 名無しさん (2025-05-10 09:32:47)
- 逆十字みたいに同じ自己愛の強度持ってるからほぼ同じ人格になっただけで実は第六天波旬と赤子マーラは別人とか・・・ -- 名無しさん (2025-05-10 17:33:58)
- 実は花輪が作った赤子は神の素養持つ奴探す受信機兼増幅器みたいなもんで、こいつ通してインドの波旬刺激したから流出が始まったとか。 -- 名無しさん (2025-05-10 20:23:52)
- まぁ、あの巨大赤子とかのビジュアルって随神相やろうし。随神体なるものが出てきたわけだから、なんか第五神座で構造の説明あるんかもね。サハスラーラの内界とかいうのも神座的なものか、科学的なものか分からんが特殊な場やろうしね -- 名無しさん (2025-05-11 00:21:25)
- 「みんな」の思いを受け、今の座を終わらせる為に生まれたって点はホント無慙よね -- 名無しさん (2025-05-31 20:50:11)
- 改めて波旬のデザインを見ると畸形由来の不本意な三つ目ってのがよくわかる。大抵の作品の三つ目キャラは生物として成り立ってるから第三の目の位置が整ってるけど、波旬は畸形嚢腫持ちだったために第三の目が完全な中央になく微妙に歪んでズレてるってのが本人にとって不本意な体してるよ -- 名無しさん (2025-06-01 12:39:27)
- ↑2どっちかというとみんなを洗脳した側なんですがそれは(末期の射干大量発生+思考誘導) -- 名無しさん (2025-06-01 18:01:30)
- 殺意(愛)で全生命と向き合ったマグとは真反対じゃない?「みんな」の思いを受けて発狂したのがこいつだし -- 名無しさん (2025-06-01 18:49:22)
- でも発狂してるのは向こうも同じというね吠え面かかせるためにわざとやったけど -- 名無しさん (2025-06-01 19:40:08)
- 発狂したのはクインでマグって発狂してたっけ? -- 名無しさん (2025-06-01 20:04:17)
- マグも波旬どっちも他者からみれば発狂してるようなもの -- 名無しさん (2025-06-02 15:28:46)
- なんでまともな頭してない二柱が1番まともに正面から勝負して神座強奪してるんだよ。いや、まともなら搦め手使わないと当代に勝てないって事を考えると異常存在だから真っ向から攻めあげて勝てたのか -- 名無しさん (2025-06-03 01:45:19)
- アカシャにガキ、まともな知能があるか怪しいとボロクソに貶されてて草。あいつ力強いだけの赤ちゃんだからね -- 名無しさん (2025-07-12 10:03:46)
- 未来から干渉予測して読んでたら、割と本編のアカシャ達も予想してたから無いのかな。神歴502年くらいの時点で射干の発生が有り得るなら、未来からの糞パワー供給はあるのかもね -- 名無しさん (2025-07-12 11:16:05)
- 知能もクソも究極の自閉症だからマリィと同じで外界からの反応に極端に鈍いからね -- 名無しさん (2025-07-12 11:35:36)
- 波旬「自分に触れようとする女神は死んだんですか!もう誰も俺に触れないんですか!やったーーー!」波旬「(座を受け継いだので)塵屑がどんどん増えるじゃないですか!やだーーー!」 -- 名無しさん (2025-07-16 22:34:08)
- ↑兄弟に殺されてやっと無になれると思ったら復活させられたし、ナラカのとこに座ったら零の仕組みから覇吐含め塵屑は消えないし最悪永遠に一人になれなくなったり自己愛が弄られる可能性すらあるからヒドイ -- 名無しさん (2025-07-17 13:18:08)
- ↑覇吐との「勝負」に負けても一人になれなかったの、パンテオンでも大きく響きそうな要素ではある -- 名無しさん (2025-07-17 20:05:15)
- 引きこもりなのにいきなりオリンピック会場に引っ張り出されてかわいそう(小並感) -- 名無しさん (2025-07-25 19:27:50)
- ごめんホント無理…波旬はやく来てくれ -- 名無しさん (2025-08-08 22:28:12)
- でも覇道神になるって事は宇宙のどこかに巻き起こる悲劇も全部背負うって事だから……神座なぞ滅びろの思想にもなるわな -- 名無しさん (2025-08-08 22:31:51)
- 今回対象が求道神だから万年の惨状になっただけで搾取自体はどの世界でも起こり得るし嫌なら明星や水銀みたいに不必要な部分は触覚なり勢力なりで対処していけって世界だからな -- 名無しさん (2025-08-09 00:54:32)
- 実際、悪を一掃した世界が過去に存在したけど、それ滅ぼして続いた歴史だしね。やっぱ第七は、第二天や第三天に当たる世界も用意されてんの強いな……。 -- 名無しさん (2025-08-09 01:22:18)
- なんということだ、アヴェスターでマグサリオンが宇宙絶滅一人旅のスタートに爪牙一同がやっちまえー!って気持ちになったのに、サハスラーラの悲劇を見るとあの波旬にその気分を抱くことになろうとは -- 名無しさん (2025-08-09 02:21:21)
- 自分の身体に蛆が這っているような感覚とずっと付き合わされる。まさに求道神でありながら肉体を良いようにされた天眼やそこから生まれてその細胞とずっと付き合わされる花冠の事を考えると、別にそのそのもの系譜じゃなくても色んな世界で賛同者多そうだなこいつ……。滅尽滅相して自分の内界に巣くう蛆を捻りだして唯我になりたいって発想自体は大分普遍的なもんなんだろうな、やっぱり。 -- 名無しさん (2025-08-09 08:52:53)
- 波旬も一宗教の本尊になるくらいには信者がいる(ミトラは信者0のぼっち)と言われてたけど確かに見方によっては救世主だな -- 名無しさん (2025-08-09 10:42:03)
- 悲劇的な境遇から「自分も含めて何もかもぶっ壊れちまえ」って考えに至った人間にとっては、徹底的に滅塵滅相してくれる波旬は救いになりえるんだろうなぁ -- 名無しさん (2025-08-09 12:37:44)
- サハスラーラは単純な神座の流転では救えないからねナラカごと一切合切ぶち壊す波旬しか救いがない -- 名無しさん (2025-08-09 13:02:37)
- ↑1.2.3.4 (∴)だからって俺にクズ押し付けるなよ...俺が可哀想だろ... -- 名無しさん (2025-08-09 16:50:44)
- ただアカシャもサハスラーラも消し飛ばしたら本末転倒やんけー!ってのはあるので・・・ -- 名無しさん (2025-08-09 16:54:29)
- 波旬ー!早く助けてくれー!! -- 名無しさん (2025-08-10 10:37:10)
- 波旬がなにやら吼えているようだが、おまえもおまえに連なる者らも、可能性に至るまで摘み取ってあげよう。 曙光? 知らんよ。諸君らも忘れてもらっては困るが、私は女神以外の総て、心底どうでもいい。←これを言える水銀よ -- 名無しさん (2025-08-10 11:26:02)
- アカシャも魂ごと消し飛ばすから別にヒーローってわけでもないんだよなあ -- 名無しさん (2025-08-10 11:28:37)
- そりゃ那由多付き合いある黒円卓の奴らですらどうでもいい石ころ扱いだし波旬関連なんて心底どうでもいいだろ。合わせ鏡のルートヴィヒ以外で心動かされるのは女神か獣殿かぐらいだし。恋しそうになったバカスミですら獣殿の血脈だし -- 名無しさん (2025-08-10 13:51:17)
- 波旬覚醒シーン、ある意味お隣さんの冥王誕生を見届ける錬金術師みたいな気持ちで見る事になりそう -- 名無しさん (2025-08-14 16:37:35)
- 波旬爆弾自体は冥王が懸念した滅奏をブレーキない塵屑が使う場合に近いし・・・マグサリオンの宇宙皆殺しも何か前向きな感じで描写されたからありそうだが -- 名無しさん (2025-08-14 19:44:51)
- ↑アカシャ達にとってどうなるかは知らんがkkkやってる層からすれば流石に悲劇でしかないしなあ。冷泉殿死亡シーンとかめっちゃ悲しかったし大欲界生まれたせいでメチャクチャになったのは第五天の人間だけじゃないと思うのよ -- 名無しさん (2025-08-14 19:52:36)
- ↑ただ第六天がなければ冷泉殿どころか覇吐竜胆もその他の人物も生まれすらしないというね これは一天とかにも言えるけど -- 名無しさん (2025-08-14 21:08:38)
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