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2013/02/02-03 - (2013/02/02 (土) 23:45:02) の1つ前との変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
**CDNと著作権
(この記事はほとんどゲームとは無関係です)
#image(http://battlelog-cdn.battlefield.com/cdnprefix/8111d028/public/base/bf3/map_images/146x79/mp_007.jpg,center)
みなさま良く御存知のCaspianBorderのイメージ画像です。
この画像(JPGファイル)はオリジナルのコピーをこのサイト(atwiki)に置いたのではなく、
オリジナルへのリンクを設定しています。
この世界で飯を食わせて頂いている身分ですから著作権には相応の注意を払う必要がありますが、
国内法ではこの画像へのリンクについて明確な規定が無いそうです。
また、リンク先のサーバがどこの国(地域)に存在するかによって著作権法(またはそれに準ずる法律)は異なり、
また権利者がどこの国(地域)に存在するかも重要な要素になります。
著作権表記上の所有者は言うまでも無く、
&b(){EA Digital Illusions Creative Entertainment}
これもよく御存知のDICEですね。
開発スタジオはスウェーデンとなっていますが、
権利関係は全て米国のEA本社にて集中管理されています。
----
さて、ここからが本題。
上の画像はどこのサーバに置かれているか?
答えは&b(){不明}です。
このURLが曲者で
http://battlelog-cdn.battlefield.com/
CDN(Contents Delivery Network)が使用されています。
CDNについてはGoogleあたりで調べて頂くといくらでも情報は得られるでしょうが、
この話の上で厄介なのは「アクセス毎に接続先が変更される可能性がある」ところ。
CDNはOrigin(EAのゲームポータル的なソフトではない)と呼ばれる、原本に当たるファイルをサーバに投入すると、
一瞬で世界中に分散配置された「エッジ」と呼ばれる子サーバにファイルをコピーします。
そして当該ファイルに対しアクセスが行われると、
アクセス元から&b(){時間的}に最も近いエッジへ接続するようブラウザに対し指示が行われ、
常に最速のエッジから目的のファイルがダウンロード出来るよう設計されています。
この「時間的」なところがさらに話を複雑にしており、
最寄りのエッジが高負荷状態にある場合には自動的に別のエッジへ接続が指示され、
常に最速の環境でダウンロード出来ることが担保されています。
従って、&B(){同じ人が同じ場所から接続しているのに、相手は違う場所になる}ことがあります。
具体的には、私が今アクセスした結果では東京の大手町NOC(後述)へ接続されましたが、
このサイトをご覧になっている方は名古屋や大阪のエッジへ接続された可能性があります。
また場合によっては近隣諸国のエッジが選択されたかもしれません。
そして私がこのページを再表示した時に、また大手町NOCに接続されるかどうかはわかりません。
(実際にはクライアント側のキャッシュがヒットするのでどこにも接続しないと思いますが)
このようにCDNに配置されたコンテンツについては時と場合によってサーバが変化してしまうため、
どの国の法律が適用されるか予測しにくいのも特徴です。
----
余談の余談になりますが、CDNとはEAのようなCP(Contents Provider)が構築、運用するものではなく、
ネットワーク専門業者により提供され、CDNを利用する(借りる)ことにより、CPはコストを負担することになります。
今回、EAが使用しているCDNは世界最大のCDN事業者である
アカマイ・テクノロジーズ(これもGoogleで)により提供されています。
世界最大である以上、至る所で利用されていますが、
一例を挙げればYahoo!の静的コンテンツ(バナーなど)はほぼ全てアカマイのCDNを経由して配信されているそうです。
またGoogleも静的コンテンツ(検索結果は動的なのでCDN配信出来ない)についてはアカマイを利用しています。
そして...
&b(){世界中のインターネットトラフィックの約20%はアカマイ・テクノロジーズのCDNを経てクライアントに配信されていると言われています。}
にわかには信じがたいのですがWikipediaにも「15~30%がアカマイ経由」である旨の記載がありますね。
余談の余談の余談ですが、前述の大手町NOC。
国内最大のIX(Internet Exchange)であり多くのプロバイダのバックボーンが東京大手町(東京駅から徒歩圏の都心部)で接続されています。
国内インターネットトラフィックの約80%はこの大手町NOCを経由していると言われています。
インターネットとは米国にて生まれた通信技術ですが、一点集中型のネットワークでは大規模都市攻撃に対する脆弱性に対応するため、
本来は分散型のネットワークになっています。
残念ながら日本では大手町NOCでトラブルが起るとほぼ全滅します。
アカマイ・テクノロジーズはこの大手町NOC内にサーバを設置しIXとLANで接続されています。
そして、その公称帯域はなんと3Tbps。
100Mbpsでアクセスしてくるクライアントを同時に3,000,000台、ラインスピードのまま捌ける性能です。
ほとんどは誰も見ないようなバナーだと思いますが...(苦笑)
----
ちなみに、現実論として日本の著作権法は「親告罪」として規定されているため、
著作権侵害を受けた権利者からの被害届が法執行機関に受理されて初めて捜査が開始されますので、
EAが刑事告訴しない限り係争の当事者になることはありません。
もっともこのページ以外では、画像のリンクではなくスクリーンショットを何度も貼っており、
あちらはリンクではなく実態のコピーに当たるため、
画像リンクよりも微妙だと思いますが...
----
余談に30分も消費してしまいました。
マップ投票機能作成に戻ります。
(&Counter())
**CDNと著作権
(この記事はほとんどゲームとは無関係です)
#image(http://battlelog-cdn.battlefield.com/cdnprefix/8111d028/public/base/bf3/map_images/146x79/mp_007.jpg,center)
みなさま良く御存知のCaspianBorderのイメージ画像です。
この画像(JPGファイル)はオリジナルのコピーをこのサイト(atwiki)に置いたのではなく、
オリジナルへのリンクを設定しています。
この世界で飯を食わせて頂いている身分ですから著作権には相応の注意を払う必要がありますが、
国内法ではこの画像へのリンクについて明確な規定が無いそうです。
また、リンク先のサーバがどこの国(地域)に存在するかによって著作権法(またはそれに準ずる法律)は異なり、
また権利者がどこの国(地域)に存在するかも重要な要素になります。
著作権表記上の所有者は言うまでも無く、
&b(){EA Digital Illusions Creative Entertainment}
これもよく御存知のDICEですね。
開発スタジオはスウェーデンとなっていますが、
権利関係は全て米国のEA本社にて集中管理されています。
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さて、ここからが本題。
上の画像はどこのサーバに置かれているか?
答えは&b(){不明}です。
このURLが曲者で
http://battlelog-cdn.battlefield.com/
CDN(Contents Delivery Network)が使用されています。
CDNについてはGoogleあたりで調べて頂くといくらでも情報は得られるでしょうが、
この話の上で厄介なのは「アクセス毎に接続先が変更される可能性がある」ところ。
CDNはOrigin(EAのゲームポータル的なソフトではない)と呼ばれる、原本に当たるファイルをサーバに投入すると、
一瞬で世界中に分散配置された「エッジ」と呼ばれる子サーバにファイルをコピーします。
そして当該ファイルに対しアクセスが行われると、
アクセス元から&b(){時間的}に最も近いエッジへ接続するようブラウザに対し指示が行われ、
常に最速のエッジから目的のファイルがダウンロード出来るよう設計されています。
この「時間的」なところがさらに話を複雑にしており、
最寄りのエッジが高負荷状態にある場合には自動的に別のエッジへ接続が指示され、
常に最速の環境でダウンロード出来ることが担保されています。
従って、&B(){同じ人が同じ場所から接続しているのに、相手は違う場所になる}ことがあります。
具体的には、私が今アクセスした結果では東京の大手町NOC(後述)へ接続されましたが、
このサイトをご覧になっている方は名古屋や大阪のエッジへ接続された可能性があります。
また場合によっては近隣諸国のエッジが選択されたかもしれません。
そして私がこのページを再表示した時に、また大手町NOCに接続されるかどうかはわかりません。
(実際にはクライアント側のキャッシュがヒットするのでどこにも接続しないと思いますが)
このようにCDNに配置されたコンテンツについては時と場合によってサーバが変化してしまうため、
どの国の法律が適用されるか予測しにくいのも特徴です。
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余談の余談になりますが、CDNとはEAのようなCP(Contents Provider)が構築、運用するものではなく、
ネットワーク専門業者により提供され、CDNを利用する(借りる)ことにより、CPはコストを負担することになります。
今回、EAが使用しているCDNは世界最大のCDN事業者である
アカマイ・テクノロジーズ(これもGoogleで)により提供されています。
世界最大である以上、至る所で利用されていますが、
一例を挙げればYahoo!の静的コンテンツ(バナーなど)はほぼ全てアカマイのCDNを経由して配信されているそうです。
またGoogleも静的コンテンツ(検索結果は動的なのでCDN配信出来ない)についてはアカマイを利用しています。
そして...
&b(){世界中のインターネットトラフィックの約20%はアカマイ・テクノロジーズのCDNを経てクライアントに配信されていると言われています。}
にわかには信じがたいのですがWikipediaにも「15~30%がアカマイ経由」である旨の記載がありますね。
余談の余談の余談ですが、前述の大手町NOC。
国内最大のIX(Internet Exchange)であり多くのプロバイダのバックボーンが東京大手町(東京駅から徒歩圏の都心部)で接続されています。
国内インターネットトラフィックの約80%はこの大手町NOCを経由していると言われています。
インターネットとは米国にて生まれた通信技術ですが、一点集中型のネットワークでは大規模都市攻撃に対する脆弱性に対応するため、
本来は分散型のネットワークになっています。
残念ながら日本では大手町NOCでトラブルが起るとほぼ全滅します。
アカマイ・テクノロジーズはこの大手町NOC内にサーバを設置しIXとLANで接続されています。
そして、その公称帯域はなんと3Tbps。
100Mbpsでアクセスしてくるクライアントを同時に3,000,000台、ラインスピードのまま捌ける性能です。
ほとんどは誰も見ないようなバナーだと思いますが...(苦笑)
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ちなみに、現実論として日本の著作権法は「親告罪」として規定されているため、
著作権侵害を受けた権利者からの被害届が法執行機関に受理されて初めて捜査が開始されますので、
EAが刑事告訴しない限り係争の当事者になることはありません。
もっともこのページ以外では、画像のリンクではなくスクリーンショットを何度も貼っており、
あちらはリンクではなく実態のコピーに当たるため、
画像リンクよりも微妙だと思いますが...
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余談に20分も消費してしまいました。
マップ投票機能作成に戻ります。
(&Counter())
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