シシャカンリ

シシャカンリ(SISHAKANLI)

標高8482m。
名前の由来は8000m14座のひとつ8027mのシシャパンマ
「死者管理」の異名を持つ。K-0より難しいとする人もいる。

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我々は今も無数の、白い衣装を纏った悪魔に囲まれている。

1918年、国境沿いにある小さな村の山岳部族の少女が拾った、
風に吹き流されてきた日記の切れ端に書かれていた山が、シシャカンリである。

イギリス登山隊のザッカー卿が最後に残したメモにある、白い悪魔はそれ以降も、
誰一人として、この山に足を踏み入れることを許していない。

BC

チチシャBC、ガラマBC、ザマイガBC、ピャンクー氷河BC、シシャカンリ氷河BCの5つ


チチシャBC(標高:5200m、標高差:3300m、ルート総距離:約6200m)


シシャカンリの特徴的な長い稜線(ショルダー)を通ることになるBC。
高度8000m越えのエリア内で長時間行動し続けることになるため、
その過酷な環境に耐えうる高い体力・持久力を備えた隊員が求められる。

ゲームの世界では三大壁ルートによる制覇が名誉とされているが、
実際の踏破難易度で比較するならばこちらのルートの方が遥かに高い。

  • ルート(赤)
難易度:最高
滑落:少★★★★★多
雪崩:少★★☆☆☆多
強風:少★★★★☆多
テント設営地点:6465m(雪原)、6917m(雪原)、7821m(雪原)
北東稜を直登するルート。

ショルダー部は風の影響度が高く、作戦が延滞しがち。
作戦中は常に風の変化に気を配り、滑落事故防止に努めよう。

幸いテント設置地点は多いので、十分な食料と酸素ボンベを用意し、
凍傷の進行に気をつけながら根気よく天気が安定する時期を待とう。

気をつけたいのは6126mリッジ。風の影響度が特に高く、滑落事故が多発する。
また、7128m雪原~7520m雪原間の雪崩にも要注意。

+ アタック・タクティクスの例
アタック隊に参加できる条件は、高い体力・持久力(いずれも80以上、できれば90以上であることが望ましい)を持ち、高度7821mまで高度順応済みであること。
準備
6917m、7821mにキャンプを設置。
6917mキャンプまで酸素ボンベをすべて運搬し、7821mキャンプにも
アタック予定隊員数×3程ストックさせておく。
アタック前日
6917mキャンプから酸素吸入を開始し、7821mキャンプへ向かう。
ここから先は下山まで極力酸素ボンベを使用し続け、凍傷進行防止に努める。
アタック当日
アタック決行条件は、天候が終日雪ではなく、かつ無風~弱風(風速15m未満)であることが予測されること。
特に風の動きには細心の注意を払う。
朝の時点で良コンディションであったとしても、気象図の赤い風速グラフを忘れずに確認し、
今後風が悪化する兆しがあればアタックは断念したほうが賢明。

朝スタートの場合、頂上到着は午後、キャンプ帰還は日没後になることを覚悟する。
7821mキャンプには帰還後に備え携帯食料と酸素ボンベを人数分用意しておく。
アタック隊は酸素ボンベを24時間分(隊員数×2)装備して出発。
アタック成功後はとにかく速攻でキャンプに帰還。
携帯食料も持たせてしまうと、18:00に食事をとり始めその間は移動が停止してしまうので注意。
アタック翌日
BCに下山。隊員の中に中度の凍傷者が発生した場合は、6917mキャンプで酸素を補充しつつ帰還。
重度まで進行した場合は、バックアップ隊による回収を試みる。

  • ルート(青)
難易度:高
滑落:少★★★★★多
雪崩:少★★☆☆☆多
強風:少★★★★☆多
テント設営地点:6650m(ガレ場)
BC出発直後の分岐を左に進むことでこちらのルートになる。
6991m地点で赤ルートに合流するか、東壁に進むかの選択が可能。
赤ルートと比べると風は若干弱め。
東壁側は安全地帯が一切ないので、中間キャンプを張る場合は予備のテントが必須。

ガラマBC(標高:5400m、標高差:3100m、ルート総距離:約5400m)

カムコルス連峰三大壁のひとつ、シシャカンリ南東壁が待ち受けている。
壁を経由しないバリエーションルートも2つ。
共通して通ることになるBC~シシャカンリ内院までの区間は雪崩の巣になっている。
迅速な行動を心がけよう。
  • ルート(赤)
難易度:
滑落:少★★★★★多
雪崩:少★★★★★多
強風:少★★★★★多
テント設営地点:m()、m()、m()、m()

  • ルート(青)
難易度:
滑落:少★★★★★多
雪崩:少★★★★★多
強風:少★★★★★多
テント設営地点:m()、m()、m()、m()

  • ルート(緑)
難易度:低(シシャカンリにしては)
滑落:少★★★☆☆多
雪崩:少★★★★☆多
強風:少☆☆☆☆☆多
テント設営地点:5639m(c1)、5886m(c2)、7264m(c3)
三大壁のひとつを通ることになるルート。
風に悩まされることはない為、登壁能力さえ高ければ登頂は容易
壁に取り付くまで雪崩が多いので注意

7086m地点に一見テントを張りやすそうな場所があるが、
三大壁ルートから外れてしまう上に、見た目に反して雪崩が頻発するので避けたほうがよい。

三大壁アワードのための正しいルート分岐についてはカムコルス連峰三大壁を参照。

ザマイガBC(標高:5000m、標高差:3500m、ルート総距離:約7200m)


南西側の稜線からショルダーを経て山頂を目指すルート。
チチシャBCと並び難易度はシシャカンリ最高クラス。
稜線に取りつくまでの道中は雪崩が頻発し、
荷揚げ作業も気が抜けない。
加えて風も吹き荒れており、凍傷・雪崩・強風の
三重苦に悩まされることになるだろう。

  • ルート(赤)
難易度:高
滑落:少★★★★★多
雪崩:少★★★☆☆多
強風:少★★★★☆多
テント設営地点:5941m(ガレ場)、6998m(リッジ)、7965m(スノーリッジ)
チチシャBC北東稜ルートと比較すると、ショルダー部(南西峰から山頂間)の登攀距離は短い代わりに
稜線部が非常に長く、一部ピナクルも存在する。
ところどころ安全度の低い地形が存在するので、隊全体の回避を高めたうえで行動しよう。

+ タクティクスの例
キャンプ
C1: 5941m(ガレ場)
C2: 6590m(ガレ場) 天候待ち,酸素ボンベ置き場用 ※雪崩・落石可能性あり
C3: 7965m(スノーリッジ) アタックキャンプ

C1は5941mガレ場に作ることになるが、C1から最終キャンプ(7965mスノーリッジ)まで一日で移動するのは厳しいので、
6590mガレ場に中間キャンプを作り、そこから移動すれば時間に余裕をもって到着できる。
6998m(リッジ)にキャンプを設営し待機していると凍傷が進行してしまう点に注意。

ルート工作
稜線上の迅速な移動と安全確保のために、南西峰手前のピナクルまでの工作はできれば完了させたい。
7965mスノーリッジまでであれば,必要な登攀セットは120個ほど。
登壁セットは持ち込まなくてもよい。

アタック

~前々日: BCからC2へ移動。ここで天候が安定する時期を待つ。待機中の災害発生に注意。
前日: アタック当日分までの食料と酸素ボンベを装備させてC3へ移動。7000m付近から酸素吸入を開始。
 以降はアタック当日まで極力酸素ボンベの使用を継続する。
 酸素ボンベを数本分C3に前もってストックしておくと、移動がスムーズになる。
当日: アタックは快晴無風の日に最終キャンプから朝一スタートで頂上到着は13:00~14:00頃。
 8076mピナクルの工作を済ませておくともう少し早めに登頂できる。
 北東稜側のショルダーに比べると滑落に加えて雪崩の危険もある。念のため後続隊を待機させておくと安心。
 アタック後はC3に帰還して一泊すれば問題ないが、体力が残っており、凍傷が心配であれば
 一気にC2まで降りてしまった方が安全。

  • ルート(青)
難易度:
滑落:少★★★★★多
雪崩:少★★★★★多
強風:少★★★★★多
テント設営地点:m()、m()、m()、m()


ビャンクー氷河BC(標高:5100m、標高差:3400m、ルート総距離:約5100m)


  • ルート(赤)
難易度:中~高
滑落:少★★★★☆多
雪崩:少★☆☆☆☆多
強風:少★★★☆☆多
テント設営地点:6037m(ガレ場)、7286m(氷壁)※要整地工作
5890mガレ場を直進するとこちらのルートに入る。
攻略に関しては北西壁ルート(緑)とさほど変化はない。
一部行き止まりが存在するので注意。

  • ルート(青)
難易度:
滑落:少★★★★★多
雪崩:少★★★★★多
強風:少★★★★★多
テント設営地点:m()、m()、m()、m()

  • ルート(緑)
難易度:中
滑落:少★★★★☆多
雪崩:少★☆☆☆☆多
強風:少★★★☆☆多
テント設営地点:6148m(ガレ場)、7332m(スラブ) または 7618m(岩壁)※要整地工作
三大壁のひとつを通ることになるルート。
反対側の南東壁に比べ風が強いので、風の落ち着くタイミングを狙って行動しよう。
雪崩の心配はほとんどなく、新人部隊でもC1往復程度ならば役に立ってくれる。
登壁能力の優秀なメンバーが揃っていれば登頂難易度はそれほど高くはない。

ルートについてはカムコルス連峰三大壁を参照。

シシャカンリ氷河BC(標高:5100m、標高差:3386m、ルート総距離:約6600m)


北側から山頂~北東峰間のショルダーへ直登し、一気に攻めるルート。

  • ルート(赤)
難易度:中
滑落:少★★★☆☆多
雪崩:少★★★☆☆多
強風:少★★★☆☆多
テント設営地点:5731m(モレーン)
北西壁側のクーロワールを経由する。
風を避けることができるが、壁が多いのが特徴。
分岐が複雑で、更に一部はスラブが混じっている。
整地セットや予備のテントは必須。
落石によるテント破壊・凍傷との勝負になるだろう。

  • ルート(青)
難易度:
滑落:少★★★★★多
雪崩:少★★★★★多
強風:少★★★★★多
テント設営地点:m()、m()、m()、m()

  • ルート(緑)
難易度:高
滑落:少★★★☆☆多
雪崩:少★★★☆☆多
強風:少★★★☆☆多
テント設営地点:5670m(雪原)、6844m(雪原)、8036m(雪原)※雪崩可能性あり
北東稜側のクーロワールを経由する。
風は比較的穏やかで高難度の壁もないが、雪崩の可能性が常に付きまとう。
最も遠回りで、ショルダー部の登攀が長いため、
はじめて攻略する場合はチチシャBC北東稜ルートと同等の高難易度となる。

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最終更新:2024年11月20日 01:18
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