シャア専用ズゴック CHAR'S Z'GOK |
登場作品 |
機動戦士ガンダム |
型式番号 |
MSM-07S |
全高 |
18.4m |
重量 |
65.1t |
所属 |
ジオン公国軍 |
搭乗者 |
シャア・アズナブル |
武装 |
ミサイル メガ粒子砲 アイアン・ネイル |
【設定】
ジオン公国軍の水陸両用モビルスーツ。
本機はシャア・アズナブルが搭乗しているために赤く塗装されている他、いわゆるS型と呼ばれる指揮官仕様となっており、機動性など性能が向上している。
なお、大戦末期は
通常機も全てS型と同じ仕様で生産されたといわれている。
【武装】
ミサイル
頭部に6基の発射管を装備している240mm口径の実弾兵器。
メガ粒子砲
両腕部に内蔵されたビーム砲。
アイアン・ネイル
両腕部に備え付けられた3本の実体刃。
ジムの腹部を貫通するほどの威力を持つ。
【原作の活躍】
ジャブロー潜入時にシャア・アズナブルの乗機として登場、ボラスキニフ搭乗の
ゾックと共にジャブローの進入口を発見する成果を挙げ、そのまま潜入。
61式戦車などいろんなものを投げたりジムをアイアン・ネイルの一突きで撃墜するなど大暴れし、そのカラーリングも相まってアムロ・レイを戦慄させた。
そして
ガンダムとの戦闘ではアムロの技量が大幅に上がったこともあり双方互角の戦いぶりを見せるが、連邦軍の激しい抵抗にあい機体を損傷、一時撤退する。
そしてジムの工場を破壊するべく
アッガイ隊を率いて再度潜入するも、カツ、レツ、キッカたちの活躍もあり作戦は失敗。
撤退時に
アッガイとそのパイロットを全て失うがなんとか脱出に成功した。
以降本機は登場しなかった。
【パイロット説明】
シャア・アズナブル
CV. 池田 秀一
ジオン公国軍突撃機動軍大佐。
以前に
ガルマ・ザビを守りきれなかったため
ドズル・ザビから責任を押し付けられ左遷、無所属だったところをキシリア率いる突撃機動軍に編入された。
大佐に昇進し、世界各地を回っており、その途中インドで
ララァ・スンと出会ったとされる。
そして次第に「ニュータイプによる人類の革新」を目指すようになる。
10話からずっと出ていなかったが26話にて再登場。この時期には特殊工作部隊「マッドアングラー」の指揮官を務めていた。
ベルファスト基地周辺にて
ホワイトベースと感動(?)の再会後、再び
ホワイトベースへの追撃が始まる。
ホワイトベースの追跡を続けていると、その動きから地球連邦軍本部のあるジャブローの正確な位置と入り口を発見。
ジャブロー攻略戦を提案し、キャルフォルニアベースから戦力を持ってきてまで遂行した。
自身も
アカハナら工作部隊を率いて
ホワイトベースやジム工場を破壊しようとするも、工場は
ホワイトベースちびっ子隊(カツ、レツ、キッカの3人)に妨害され、
ホワイトベースの破壊も失敗に終わる。
ジムの腹部を
ズゴックのクロー一突きで撃破する、アムロの憧れであったマチルダの婚約者ウッディの搭乗するファン・ファンを叩き落とす等の名シーンを残し大暴れする。
この時点で双方被弾なしからの互角の勝負を繰り広げており、アムロの成長が表現されていると言える。
単機としてはそれなりに戦果を上げたものの、連邦の激しい抵抗を受け多勢に無勢となった時点で撤退。ジャブロー降下作戦も失敗に終わった。
また、ジャブロー内で2度目のセイラとの再会を果たした。
その後は再び宇宙へ上がる事となる。
【原作名言集】
- 「いや、木馬ならこの目で確かめたい。キシリア殿に笑われようが私にも意地というものがあるのでな」
「フフフ、それでいい、ブーン。私はこれだけは私の手で倒したいと思っているくらいなんだ。子供じみているだろ?フフフ、そう、私のプライドを傷つけたモビルスーツだからな」- TV版第26話から。
上の台詞は副官マリガンに対して、下の台詞はマッドアングラー隊をまとめていたフラナガン・ブーンに対して。
「赤い彗星」の名に傷をつけたホワイトベース隊とガンダムに対してはかなりご執心だった模様。
- 「さらにできるようになったな、ガンダム!!」
- TV版第29話から。
アムロも死線を幾度と無く潜り抜け、シャアはその成長を素直に評価した。
なお、この時点のシャアはガンダムのパイロットの素性は一切知っていない。
- 「冗談ではない!!」
- TV版第29話から。
突っ込んできたウッディのファンファンに対してこのセリフを吐き捨て、ファンファンを撃墜させた。
【ゲーム内の活躍】
連邦VSジオンシリーズ
EXVS.MB
シャア専用ザクIIの武装「
ズゴック乗換え攻撃」という前代未聞の方法で登場。
動作中はザクが
ズゴックに早変わり、レバー入力でアイアン・ネイルによる格闘(ジムのお腹を突いたあれ)、上昇してから両手でメガ粒子砲発射、
61式戦車投擲のいずれかの行動をとる。
ズゴック乗換え攻撃というよりは
ズゴック変身攻撃という方が相応しいか。乗り換え中はご丁寧に機体名も「シャア専用
ズゴック」に変化する。
バーストアタックの締めでも変身しアイアン・ネイルで連続パンチを放ち最終段後はしゃがむ。
N特射後しゃがまないためここで入れたのだろうか。
EXVS.FORCE
今作ではNPCの僚機専用機として
シャア専用ザクとは別枠参戦した。
武装は一通りそろっているためプレイアブル機と遜色のない動きをしてくる。
ズゴックなしのシャアザクがあまりにも地味なので(バズーカからのメインキャンセルが追加されているため評価は悪くない)こっちを使いたかったという声も多かったとか。
MBON
新たにその場で両手からメガ粒子砲を発射するコマンドが登場。
XB
今作では特射からサブに変身が移行。
Nサブにミサイル発射が追加。
さらに特格にジム突きが移行し、さらにレバー入れで頭突きが追加。
OB
【勝利・敗北ポーズ】(EXVS.MB)
勝利ポーズ
敗北ポーズ
右腕を失った
ズゴックが上空に飛び去る。
乗換え攻撃使用中に敗北で見れる
【その他の活躍】
ガンダムビルドファイターズ GMの逆襲
後に名前被りが起こったことで視聴者からカワグチは『敢えてアスランの機体と同じ名前を名付けた男』と言われることに。
ガンプラ
初代ガンダムのMSでシャアの機体なので数多く立体化している。流石にPGは出ていない。
HGUCは初期の頃に出たが、プロポーションなど完成度が高く安価で組み立てやすい事から2020年代でも高い評価を得ている。
ちなみに量産型を経てシャア専用機が発売された際に腰部が回転可動する様に内部構造が変更され、以降は量産型にも反映されている。
RGでは一般機がプレバン行きになったがシャア専用は無事一般販売へ。
ガンダムブレイカー
『2』より登場。
頭部と胴体が一緒になっており、頭だけガンダムタイプに変えたり……なんてことはできない。
水中だと性能が上がり、内臓武装のミサイル発射はマルチロックオンに対応しているため水中ミッションでは鍛えておくと役に立つ。
機動戦士ガンダムSEED FREEDOM
【余談】
シャア専用機特有の機体色についてはよく「隠れる気があるのか」と視聴者やギャグ作品などでよくネタにされていたが、最近の研究だと深海では赤色が真っ先に見えなくなる、という結果が出ており、シャア専用カラーの方が向いていたということが明らかになった。尤も、海中での索敵は視認ではなくソナーが主力である上に肝心の上陸時には思い切り目立ってしまうのだが……
劇場版ガンダム第2作の「哀・戦士」のポスターでジオンMS大集合の中シャア専用ズゴックも描かれているのだが何故か
アイアン・ネイルが3本ではなく4本になっている。
単純にこのポスターを描いた大河原氏のミスなのだが、このポスターのインパクトが強かったのか、はたまたファンはその様に作られた
ズゴックもいたと解釈したのか一部のプラモではオプションパーツで4本爪を再現出来るようになっている。
最終更新:2025年02月11日 01:24