辺獄に包まれた平安京において、朝昼夜という概念は存在しない。
ただ、赤く染まった夜だけがゲームが終わるまで続く。
そう、最後の一人が決まるまで。願いを手にするたった一人になるまで。
ただ、赤く染まった夜だけがゲームが終わるまで続く。
そう、最後の一人が決まるまで。願いを手にするたった一人になるまで。
これは混迷蔓延る殺し合いの、ほんの小休止とも言える出来事の、その1ページ
☆
考えなかった、というわけではなかった。でも、目を背けようとしていた、というのは間違ってはいない。
青春は他人が思っているほど長くはない、学生の3年間なんでほんの一瞬で過ぎ去っていくもの。
それが輝かしく、長く思えるだけであって。
青春は他人が思っているほど長くはない、学生の3年間なんでほんの一瞬で過ぎ去っていくもの。
それが輝かしく、長く思えるだけであって。
それでも。別れの時は全員で、なんて幻想を抱いていたのかもしれない。
10人揃って円満に卒業して、お別れの挨拶を言い合えるものだと思っていたのかもしれない。
でも、そうはならなかった。そんなものはただの夢で、簡単に消えるものだと、思い知らされた。
10人揃って円満に卒業して、お別れの挨拶を言い合えるものだと思っていたのかもしれない。
でも、そうはならなかった。そんなものはただの夢で、簡単に消えるものだと、思い知らされた。
『優木せつ菜』
その名前を聞いた時に思った、何かが抜け落ちていくような感覚。
同好会がこの先どうなってしまうだとか、侑さんは大丈夫なのだろうかとか。
呼ばれたのが愛餐じゃなくてよかったとほんの少しでも思ってしまった自分が恥ずかしくもなった。
現実味が恐ろしく薄かった。まるで夢のようだと。
心が、何処かへ行ってしまう。自分の知らない所で、散って、消えて、失われていって。
誰かの死は、紛れもなく喪失で。心がぐしゃぐしゃになりそうで。
友達が、大切な仲間が、同じ用に無くなっていくことが怖くて。
同好会がこの先どうなってしまうだとか、侑さんは大丈夫なのだろうかとか。
呼ばれたのが愛餐じゃなくてよかったとほんの少しでも思ってしまった自分が恥ずかしくもなった。
現実味が恐ろしく薄かった。まるで夢のようだと。
心が、何処かへ行ってしまう。自分の知らない所で、散って、消えて、失われていって。
誰かの死は、紛れもなく喪失で。心がぐしゃぐしゃになりそうで。
友達が、大切な仲間が、同じ用に無くなっていくことが怖くて。
ふと、自分がどんな顔をしているのか、気になった。
平安時代の民家にも鏡みたいなものがあるのかなと、調べてみたらそれっぽいのがあるのを見て。
それで、ちゃんと自分の素顔は写っていたみたいだった。
平安時代の民家にも鏡みたいなものがあるのかなと、調べてみたらそれっぽいのがあるのを見て。
それで、ちゃんと自分の素顔は写っていたみたいだった。
―――こんな感情(かお)、出来れば知りたくなかった。
◯ ◯ ◯
「……璃奈」
エリアB-5、とある民家の片隅で。
草壁美鈴が憂いていたのは現状の天王寺璃奈の精神面。
軽い急速を挟みながらも会場を歩き回っていた中で流れたディメーンによる死亡者の放送。
あの童磨という鬼の名前がなかったのは兎も角、この6時間内で38名が死んだという事実は悠長に構えていられるなどという次元をすでに超えていた。
呼ばれた名前の中に、璃奈の知り合いの名前があったのだろう。民家で休ませ、心を落ち着かせようとした。
軽く彼女の様子を覗いてみれば、あまりいい有様ではなかったのだろう。
自分の顔を抑え、鏡に映るそれを見たくないと言わんばかりに咽び泣いていた。
死による喪失は、初めてだったのだろう。
草壁美鈴が憂いていたのは現状の天王寺璃奈の精神面。
軽い急速を挟みながらも会場を歩き回っていた中で流れたディメーンによる死亡者の放送。
あの童磨という鬼の名前がなかったのは兎も角、この6時間内で38名が死んだという事実は悠長に構えていられるなどという次元をすでに超えていた。
呼ばれた名前の中に、璃奈の知り合いの名前があったのだろう。民家で休ませ、心を落ち着かせようとした。
軽く彼女の様子を覗いてみれば、あまりいい有様ではなかったのだろう。
自分の顔を抑え、鏡に映るそれを見たくないと言わんばかりに咽び泣いていた。
死による喪失は、初めてだったのだろう。
「誰にも、慣れることではないよ。喪失(それ)は」
誰もそうだ。仲間の死、戦友の死、親友の死、大切な人の死。そう簡単に割り切ることは出来ない。
草壁美鈴はそれを知っている。その後に起こってしまった惨劇も踏まえた上で。
黒騎士の一人にして美鈴の憧れであった草壁操/黒騎士スペルビア。彼女による奇襲によって赤嶺彩子を殺されて起こった田島賢久の暴走。
歯止めの効かぬ憎悪から生じた破壊衝動の暴走。その果てに、同じ仲間であった広原雪子によって介錯された。
その後の広原雪子は不安定だ。あの一件で情けない姿だった自分が言えた立場ではなかったが、その後の彼女は無貌にも黒騎士たちに特攻を仕掛け、そして一度死んだ。
ここで一度死んだという表現をしたのは、自分を含めあの赤い夜の一件で命を落とした皆が文字通り何事もなかったかのように蘇っていたから。
草壁美鈴はそれを知っている。その後に起こってしまった惨劇も踏まえた上で。
黒騎士の一人にして美鈴の憧れであった草壁操/黒騎士スペルビア。彼女による奇襲によって赤嶺彩子を殺されて起こった田島賢久の暴走。
歯止めの効かぬ憎悪から生じた破壊衝動の暴走。その果てに、同じ仲間であった広原雪子によって介錯された。
その後の広原雪子は不安定だ。あの一件で情けない姿だった自分が言えた立場ではなかったが、その後の彼女は無貌にも黒騎士たちに特攻を仕掛け、そして一度死んだ。
ここで一度死んだという表現をしたのは、自分を含めあの赤い夜の一件で命を落とした皆が文字通り何事もなかったかのように蘇っていたから。
ここからの安易な立ち直りは、スクールアイドルという枠でしかない天王寺璃奈という只人には酷な話だ。
今は落ち着く為の時間が必要と、ただ見守ることしかできなかった。
今は落ち着く為の時間が必要と、ただ見守ることしかできなかった。
「……我ながら、情けないな」
どうにも、他人に発破をかけたりするのは慣れているが、こういうのは不得意だと。
自分には、今は待つしかないと、不用意な発破は逆に精神の均衡を悪い方向に偏らせかねない。
自分には、今は待つしかないと、不用意な発破は逆に精神の均衡を悪い方向に偏らせかねない。
「私は外を見張っておく。……心配しなくても大丈夫だ」
未だ蹲る璃奈に、そう優しく語りかける。
待つだけでは何も変わらない、けれど彼女はそう強くはないのだ。
自分のような強さを求めるのも酷である。彼女は本当に普通の人なのだ。
その奥底に何かが宿っていた、なんて卓袱台返しなど存在しない。
スクールアイドルと言う肩書きだけがあるだけの、ただの。
だから今は、その心が休まる時間が必要と、そう考えて待つしかなかった。
待つだけでは何も変わらない、けれど彼女はそう強くはないのだ。
自分のような強さを求めるのも酷である。彼女は本当に普通の人なのだ。
その奥底に何かが宿っていた、なんて卓袱台返しなど存在しない。
スクールアイドルと言う肩書きだけがあるだけの、ただの。
だから今は、その心が休まる時間が必要と、そう考えて待つしかなかった。
【B-5 民家の外/一日目/朝】
【草壁美鈴@11eyes -罪と罰と贖いの少女-】
[状態]:健康、術の多用による疲労(小)
[装備]:小烏丸天国+雷切+童子切安綱@11eyes -罪と罰と贖いの少女-
[道具]:基本支給品一式
[思考・状況]
基本方針:殺し合いの打破と、草壁七剣の回収。
1:璃奈と行動を共にする
2:この赤い夜もどきは一体何だ?……魔術によるものなのか?
3:次、外道(童麿)と相まみえたら、頸を刎ねることを試す
4:勇者……奴のあの才は危険だ……
5:璃奈……今は、落ち着く時間が欲しいだろう……
[備考]
※参戦時期は本編終了後です。皐月駆と体を重ねています。
※モッコスが名乗るエドワードハインリッヒは偽名だと思っています。
※モッコスから松坂さとうの危険性について聞きました(半信半疑)
※頸を刎ねれば、童麿を祓うことができるのではないかと推測しています。
※璃奈からスクールアイドルについて簡単に知りました。
※モッコスが空白の才を手にしたことを知りました。
※残りの草壁七剣は以下の4本です。
・火車切広光
・鉋切長光
・鬼切(別名:鬼切安綱、髭切など)
・蜘蛛切(別名:膝丸、薄緑など)
【草壁美鈴@11eyes -罪と罰と贖いの少女-】
[状態]:健康、術の多用による疲労(小)
[装備]:小烏丸天国+雷切+童子切安綱@11eyes -罪と罰と贖いの少女-
[道具]:基本支給品一式
[思考・状況]
基本方針:殺し合いの打破と、草壁七剣の回収。
1:璃奈と行動を共にする
2:この赤い夜もどきは一体何だ?……魔術によるものなのか?
3:次、外道(童麿)と相まみえたら、頸を刎ねることを試す
4:勇者……奴のあの才は危険だ……
5:璃奈……今は、落ち着く時間が欲しいだろう……
[備考]
※参戦時期は本編終了後です。皐月駆と体を重ねています。
※モッコスが名乗るエドワードハインリッヒは偽名だと思っています。
※モッコスから松坂さとうの危険性について聞きました(半信半疑)
※頸を刎ねれば、童麿を祓うことができるのではないかと推測しています。
※璃奈からスクールアイドルについて簡単に知りました。
※モッコスが空白の才を手にしたことを知りました。
※残りの草壁七剣は以下の4本です。
・火車切広光
・鉋切長光
・鬼切(別名:鬼切安綱、髭切など)
・蜘蛛切(別名:膝丸、薄緑など)
★
「………」
遠く離れた対岸の火事の如く現実味のなかった『死』という現象が、ひたすらに怖く感じた。
ぽろぽろと、このままじっとしていたままじゃあまた誰か居なくなってしまうと思ってしまう。
ぽろぽろと、このままじっとしていたままじゃあまた誰か居なくなってしまうと思ってしまう。
「……みんな、無事、なの、かな……」
心配だけが頭の中を埋め尽くしている。
自分が知らない間にもう死んでしまっているのではないか、そんな不安に苛まれる。
自分が知らない間にもう死んでしまっているのではないか、そんな不安に苛まれる。
「もしか、したら……!」
悪い予感というのは、払拭したいと考えれば考えるほど偏ってしまう。
頭に浮かぶ最悪の結末。肉片、破壊痕、血溜まり。そしてその上に倒れている―――。
頭に浮かぶ最悪の結末。肉片、破壊痕、血溜まり。そしてその上に倒れている―――。
「っっっ!!!!!」
血溜まりの中に沈む友人たち、そんな最悪の光景が過ぎってしまい、悪寒だけがざわめいて。
「……っ……っ!」
動悸が止まらず、絶えず心臓の鼓動は聞こえ続ける。
恐怖と不安。最悪の未来。晴れる事のない赤い夜だけが璃奈の心を絶望が侵している。
美鈴さんもああは言ってくれたけど、もしも、もしもなどと思いこんでしまう。
自分に出来ることはあるかもしれないけれど、自分が立ち上がるまでに死んでしまっては、なんて。
頭の中が、心の中がぐちゃぐちゃになって。
恐怖と不安。最悪の未来。晴れる事のない赤い夜だけが璃奈の心を絶望が侵している。
美鈴さんもああは言ってくれたけど、もしも、もしもなどと思いこんでしまう。
自分に出来ることはあるかもしれないけれど、自分が立ち上がるまでに死んでしまっては、なんて。
頭の中が、心の中がぐちゃぐちゃになって。
「愛さん、私、どうしたら……」
抗う力はあるというのに、友達が一人居なくなってしまった途端に、その恐怖を自覚してしまった。
余りにも、自分は脆いものだと突きつけられて。
余りにも、自分は脆いものだと突きつけられて。
――それじゃあ、”味見”といこうじゃねぇか。……俺様の〇〇〇はBIGだから安心して感じろや。前の男のことは忘れさせてやるよ
「――――ぁ」
何故か、あの邪悪な勇者を自称する変態の顔が頭の中に浮かぶ。
それは、女をモノ扱いして、壊してしまう最低な男のただの欲望に満ちた発言だというのに。
それは、女をモノ扱いして、壊してしまう最低な男のただの欲望に満ちた発言だというのに。
「……あ、う」
あの時の、身体の疼きが、また。
下腹部にこみ上げる熱さが、一時的にとは言え恐怖を忘れさせる。
下腹部にこみ上げる熱さが、一時的にとは言え恐怖を忘れさせる。
「どうして……?」
だが、それが齎すのは快感と同時に困惑。
濡れた下着の感触と、湿った床の感覚。
まだ、違和感。「どうしてあんな恥ずかしい事を思い出したのか」何ていう疑問程度のもの。
けれど、それでも。忘れられた。苦しい未来を、ほんの一瞬だけ。
濡れた下着の感触と、湿った床の感覚。
まだ、違和感。「どうしてあんな恥ずかしい事を思い出したのか」何ていう疑問程度のもの。
けれど、それでも。忘れられた。苦しい未来を、ほんの一瞬だけ。
「………なん、で」
天王寺璃奈は分からない。モッコスの手によりほんの一瞬だけでも刻まれたそれは。
死と喪失の恐怖を埋め合わせるように浮かび上がったそれは。
間違いなく彼女に対して逃げ道を与えたようなもので。
その濡れに触れる事はしなかったとして、その違和感は。
穢れと逃避の選択肢が与えられという意義は。
斯くも、天王寺璃奈という少女に堕落とい逃げ道が与えられたということで。
彼女が受け入れようと受け入れまいと、それは残酷で無慈悲な赤い現実(レッド・リアリティ)だけが続いていくのだ。
死と喪失の恐怖を埋め合わせるように浮かび上がったそれは。
間違いなく彼女に対して逃げ道を与えたようなもので。
その濡れに触れる事はしなかったとして、その違和感は。
穢れと逃避の選択肢が与えられという意義は。
斯くも、天王寺璃奈という少女に堕落とい逃げ道が与えられたということで。
彼女が受け入れようと受け入れまいと、それは残酷で無慈悲な赤い現実(レッド・リアリティ)だけが続いていくのだ。
【B-5 民家内/一日目/朝】
【天王寺璃奈@ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会】
[状態]:発情(極小)、精神的疲労(大)、肉体的疲労(小)
[装備]:ドミネーター@PSYCHO-PASSシリーズ シャンバラ@アカメが斬る 璃奈ちゃんボード@ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
[道具]:基本支給品、
[思考・状況]
基本方針:殺し合いには乗らない。
1:美鈴さんと行動を共にする
2:愛さんや同好会の友達と合流したい。でも、もし、みんな、もう……
3::……さっきの人達(童磨・エドワードハインリッヒ)とは、もう会いたくない。
4:力(ドミネーター)を使う意義が来たら撃つ
5:美鈴さん……大人の女性……璃奈ちゃんボード「ドキドキ」(?□!) ///
6:……どうして?
[備考]
※参戦時期はアニメ最終話の後です。
※ドミネーターはエリミネーター1発分の電力を消費しましたが、充電しました。
会場のどこかに充電設備が存在するかもしれません。(B-7※他にもあるかもしれません)
※結果的に殺してはいないものの、自分が銃の引き金を引いて血だまりを生み出してしまったことに内心動揺していましたが、美鈴の言葉から落ち着きを取り戻しました。
※モッコスのことを名乗ったエドワードハインリッヒと思っています。
※モッコスから松坂さとうの危険性について聞きました(半信半疑)
※モッコスが空白の才を手にしたことを知りました。
※美鈴から”赤い夜”の出来事について簡単に知りました。
※ドミネーターの使用について理解しました。(使用方法や犯罪係数など)
※モッコスによって刻まれた快楽的感覚が彼女の中でまた燻り始めました
【天王寺璃奈@ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会】
[状態]:発情(極小)、精神的疲労(大)、肉体的疲労(小)
[装備]:ドミネーター@PSYCHO-PASSシリーズ シャンバラ@アカメが斬る 璃奈ちゃんボード@ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
[道具]:基本支給品、
[思考・状況]
基本方針:殺し合いには乗らない。
1:美鈴さんと行動を共にする
2:愛さんや同好会の友達と合流したい。でも、もし、みんな、もう……
3::……さっきの人達(童磨・エドワードハインリッヒ)とは、もう会いたくない。
4:力(ドミネーター)を使う意義が来たら撃つ
5:美鈴さん……大人の女性……璃奈ちゃんボード「ドキドキ」(?□!) ///
6:……どうして?
[備考]
※参戦時期はアニメ最終話の後です。
※ドミネーターはエリミネーター1発分の電力を消費しましたが、充電しました。
会場のどこかに充電設備が存在するかもしれません。(B-7※他にもあるかもしれません)
※結果的に殺してはいないものの、自分が銃の引き金を引いて血だまりを生み出してしまったことに内心動揺していましたが、美鈴の言葉から落ち着きを取り戻しました。
※モッコスのことを名乗ったエドワードハインリッヒと思っています。
※モッコスから松坂さとうの危険性について聞きました(半信半疑)
※モッコスが空白の才を手にしたことを知りました。
※美鈴から”赤い夜”の出来事について簡単に知りました。
※ドミネーターの使用について理解しました。(使用方法や犯罪係数など)
※モッコスによって刻まれた快楽的感覚が彼女の中でまた燻り始めました
| 068:ジェイル・ハウス・ロック | 投下順 | 070:JUST LIVE MORE Helheim |
| 027:笑顔のカタチ | 天王寺璃奈 | 027:君だけの道 |
| 草壁美鈴 |