マミ「……お腹空いたな」

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作者:9+SNr8dDO

430 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)[sage] 投稿日:2011/11/04(金) 03:53:40.49 ID:9+SNr8dDO





(……お腹空いたな)

明日は学校が休みだからといって、少し夜更かしをしてしまったのが原因だろう。
きゅるりと鳴るお腹を見下ろすと、マミははぁと溜め息を吐いた。
そのままパソコンの前に突っ伏す。

(こんな時間に食べたら絶対に太るわよね……)

同時に部屋の隅に置かれたケージに目線を送る。
そこには安心しきった表情で眠るほむほむの姿があった。

(あら可愛い)

目尻を下げ、夕方に「明日はあなたのお嫁さんとしてまどまどでも探してきてあげるわね」と言ったことを思い出した。
喜びにぴょんぴょんと跳び跳ねるほむほむは、多少煩わしくはあったが、

(バカなこほど可愛いってこんな心境なのかしらね)フフッ

このほむほむは後輩のさやかが生け捕りをして連れてきたものである。
何でも親のほむほむとまどまどを殺す様子をじっくりと見せたあとに殺すつもりだったらしいのだが、
手加減を間違えて親まどほむを一気に潰してしまったため用無しになったのがこのほむほむらしい。
つまりほむほむにとってはマミのことも敵と思ってもよいはずなのだが、

「ホミヤァ……」スヤー マンプク

餌を与えられたというだけでこの有り様であった。

「ううん、カロリー控え目なものとかないかしら」カチャカチャ

再びキーボードを叩くが、中々見つからない。
いや、見つかるには見つかるのだが家にある食料と一致しない。

(うぅ……でも我慢なんて)キュルル

「あら?」カチッ

「……ほむほむの、カロリー構造ですって?」

偶然見つけたページに書かれていたのは、ほむほむの特殊なカロリーのことであった。
今まで豚肉と同等のカロリーがあると考えられてきたほむほむだったが、
それは部分によるのだという。

(へぇ……へぇ、へぇ)カチカチ

「……なるほどね」

パタン、とマミはパソコンを閉じる。
すっと息を吸うと、足を台所へと向けた。



「……ホミュッ!?」パチッ

「あら起きちゃった?」

にこりと笑うと、ほむほむは状況がわかっていないのか困惑した瞳を向ける。
くしゅんとほむほむはくしゃみをすると、小さく体を震えさせた。

「ホミュッ、ホミヤァ……?」プルプル

「あら寒いかしら、全部終わったらカイロでもあげるわね」

「ホミュ……?」チラッ

「ホミュッ!?」

「けど服と髪を全部剥いだくらいで情けないわね……そんなんじゃまどまどにモテないわよ?」クスッ

マミは長い黒髪と、服を持ってにこりと笑う。

「よし。あとちょっとだから、我慢してね?」

そう言うと、台所から持ってきたピューラーに指をかけた。
ピューラーの刃がゆっくりとほむほむの肌に当てられる。

(小さいから難しいわね……)ムゥ

「ホムッホミュッ!?」

肉に当たらないように、細心の注意を払いながらピューラーを肌に滑らせていく。
指先などの細かい部分は、なるべくピューラーを使わずに剥く。
顔の皮膚を全て剥き終わったところでマミはほっと息を吐いた。

「ホミャアアアアアアアアア!!?」

「こら夜中に煩いわよ」ペシッ

「~~ッ!?」

真っ赤になったほむほむをカイロの上に放り、
静かになったのを確認すると皿に盛ったほむほむの一部を口に放り込んだ。
こりっとした歯ごたえとほどよい塩味が舌を刺激する。

(んーっ美味しい!これでノンカロリーだなんてっ)ジーン

「あ、そうだほむほむ」

「ホミャ……?」ピクッピクッ

「明日のお嫁さんは楽しみにしててね」

今日のお礼よ、そう笑うとほむほむは目を見開いて

「ホミャ、ホミャ!ホミャアアアア!!」

「あらそんなに嬉しい?」

真っ赤になった身体を跳ねるように揺らした。


おわり


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