#薬の魔物12月の銀狐ボール3(次にくるライトノベル大賞投票御礼SS)
次にくるライトノベル大賞、沢山の応援をいただき有難うございます!
#薬の魔物の解雇理由
#薬の魔物12月の銀狐ボール
「次はこのボールなんだけど…」
「…コモレの儀式刺繍だな。どこで手に入れた?」
「ありゃ。
アルテアが食いついたぞ。でも、内緒なんだよね」
「…
エーダリア様、なぜ目を逸らされたのでしょうか?今月はもうボールを増やさないようにと言いませんでしたか?」
「ぎ、銀狐会で注文してくれたのだ…」
「おかしいだろ。俺は昨年の注文品をまだ待っているんだぞ?」
「え、揺さぶるのはやめて」
「まぁ。綺麗なお花の刺繍のボールですね」
「沢山あるのだね…」
「俺は、そろそろ強い酒でも呑みたくなってきたな…」
「
ウィリアム、月雨の蒸留酒を出せ」
「…そうですね。明日は休みなので飲みますか」
②コモレの刺繍ボール
苔色の柔らかな皮革に、丈夫な竜の刺繍糸で赤や水色の花を詰めた花籠の刺繍がされた伝統工芸品。
少しだけセージのような香りがする。
銀狐的には、刺繍部分に歯が当たるぎゅっぎゅっとした噛みごたえがお気に入り。
通常、コモレの商品は三年待ち。
最終更新:2022年05月07日 16:23