概要
ネアが引き落とされたウィームの領主で、ヴェルクレアの
歌乞いとなったネアの元婚約者、かつ直属の上司。
例のない可動域を持ち、人間の魔術師としては12指に入る実力派で魔術オタク。とにかく希少な魔術書や魔術などに目がない。
正妃に疎まれており、信頼出来る存在が家庭教師だった
ヒルドだけだったことから、やや厭世的な一面を持つが、ネアの登場により少しずつ変わってゆく。
旧ウィーム王家の血を引く最後の一人で、ウィームの人外者や市民達の信奉と愛を一身に受けており、その統治を助ける「エーダリア様を見守る会(略称:見守る会)」が当人にはわからないようこっそり組織されている。ネアのかいよりも実力行使の武闘派・過激派が多い。
地位・職業
ウィーム領主
ガレンエンガディン(白の塔・白の魔術師の意)
ヴェルクレアの元第二王子。18才の時に継承権は放棄済み。
家族構成
父:ヴェルクレア国王
バーンディア
母:側室(旧ウィームの第三王女(故人))
第一王子:
ヴェンツェル(母:正妃 ヴェルクレアの公爵令嬢)
第二王子:エーダリア
第三王子:
オズヴァルト(母:側室 旧ガーウィンの貴族 )※継承権破棄(499話)
第四王子:
ジュリアン(母:側室 旧ロクマリアの王女/ガーウィンの公爵令嬢)
第五王子:
ディートハルト(母:側室 旧アルビクロムの王族(故人))
母方の曾祖父:エーヴァルト
母方の曾祖母:リーダリア(?)
母方の祖母:
リリィ
母方の祖父:ラザル
側近または契約者
容姿
髪:淡い銀髪。伸びてからは右耳の上に細かい編み込みがある。
瞳:多色性の鳶色。光彩にオリーブ色、淡い水色、深い藍色、銀色に微かな黄金色が散っている。
生真面目な王子様を思わせる容姿
イメージカラーは青
性格・嗜好
基本的に素直で生真面目な苦労人。
魔術オタクらしく好奇心旺盛で知識に貪欲。
優れたウィーム領主であり、ウィーム領をこよなく愛している為、非情な決断をすることがある。
元王子らしい育ちの良さと、世間知らずな時もある。
魔術に関わること以外では常識的な人間で、ネアと知り合った当初は胃痛に悩まされていた。
事故率は低めで人たらしと言われることも。
来歴
旧ウィーム王家の最後の血族。現在領主として治めるウィームの領主館リーエンベルクは、元々ウィーム王家が座するかつての王宮だった。
血が呼ぶのかウィームに焦がれ続け、長い間自らを迫害してきた正妃に、自らの興味を緩やかに失わせる禁術を用い、長い時間をかけ場を整えてヴェルリア(中央・王宮)から、魔術師としてガレンへ逃げガレンエンガディンに、その後ウィーム(領主)になった。
統一戦争時に旧ウィーム最後の姫となる母が生まれた。誰からの祝福も得ていなかったことから、火竜の王妃の後押しにより恩赦を得て、ウィーム王家の中で唯一、処刑を逃れた。しかし、ヴェルクレア王に輿入れしエーダリアを生んだ後、王妃に命令された
ヒルドの手にかかり命を落としてしまったので、残されたエーダリアが旧ウィーム王家の血を引く最後のひとりとなった。
ヒルドの手により母が死んだことを知っているが、その母が死に至るまでの背景を知り、ヒルド自身を知り、時勢を知り、ヒルドとその話をつけている。
血の縁が薄い為、ネアが拾ってくる自身の縁に繋がるもの(例、カインの避暑地に繋がる指輪など)に歴史ありな人。
研究者気質でどうしてどうなってどうやってと追求したくなる魔術オタクな為、同類しかいないガレンでは質素ななかでも友を得て生活を楽しんでいた様子が会話の切れ端からも伺える。リーエンベルクでもちょっとした思いつきや実験でネアや終焉の魔物である
ウィリアムも巻き込む大事件を起こしたりするが、大体本人は逃亡済みで被害はほとんどない。
関係・立ち位置
家族との関わり
長兄である
ヴェンツェルからは正妃の目を盗んでやや暑苦しい愛情を注がれており、陰ながらエーダリアも慕っている。
兄の母である正妃には蛇蝎の如く嫌われ殺害対象と見なされていたが、関心を失わせる禁呪を用いた事で、無事その目をかいくぐり王宮から逃れる事ができた。
それ以外の家族とは基本的に交流がない。
幼い頃に亡くした生母とは滅多に会う事もなかったが、生母を育てた乳母がウィームの出であったため、母も知らなかった一族の話を間接的に聞く機会があった。
ヒルドとの関わり
絵本で妖精の存在を知ったエーダリアが初めて出会った美しい美しい妖精。
幼少期、
ヒルドが王宮の闇に捕らわれ事情を知り、この王宮から逃がすことを心に誓い、大きな目標としていた。
正妃の息子である兄、
ヴェンツェルの計らいによりヒルドが家庭教師になってからは、師からよく学び、そして影からは実質的な庇護者として、深い信頼関係を築いた。そのため代理妖精にはヒルドを選ぶと当人も周囲も思っていたが、肝心の代理妖精選定の儀において、絶世の美女・ダリルを選んでしまった。そのため、ヒルドはエーダリアの家庭教師を辞し、
ヴェンツェルの代理妖精に戻ることを選んだ。
リーエンベルクで暮らすようになってからは、兄からの視察としてよく派遣されていた。が、ディノが持ち帰ってきた
ヒルドと由縁のある、王の治世を安定させる宝冠を兄王子に納めたことで、エーダリアの元へ移動することが許され、エーダリアの2人目の代理妖精となった。
ともに暮らす家族を持たなかったエーダリアのたった一人の家族とも言える存在で、仕事ばかりでなく生活を含めた細やかな管理を受けており、とにかく頭があがらない。エーダリアの体調管理も行っているため、よく隠れて魔術書を読んで夜更かしをするエーダリアを叱っている。鬼教官。
大きな責任と多くの領民を背負うエーダリアが万が一にも誰にも何も言えないまま追い詰められることがない様、重要な決断はエーダリア一人だけでは出来ないようになっているらしい。
ダリルとの関わり
ヒルドを選ぶ予定だった代理妖精選定の儀で、ふらりとその美貌によろめいて、うっかりで選んでしまった。
顔の造形等、めちゃくちゃエーダリアの好みで初恋?だったが、その場で男と知らされ、寝込むことになった。
エーダリアを領主として容赦なく教育する一方、付き従う多くの信奉者と下僕をこき使うことでその治世を影から支えている。
ヒルドとは違い泣いても甘やかしてはくれないが、
ダリルなりに可愛がってもいるので、偶に認めてくれることもある。
グラストとの関わり
元々護衛騎士だったが、
歌乞いとして契約の魔物を持ってしまった為、リーエンベルクの騎士団長に任じた。
グラストの方が遥かに年長に見えるが、それはエーダリアのほうが遥かに魔術可動域が高いからであり、実際にはほぼ同世代。幼少の頃に共に剣を合わせたことがある。更に
グラストが成長してのち、剣の師として指導を受けることになった。魔術可動域の差が外見上の大きな年齢差となった。
ネアとの関わり
国からの命令で新代の
歌乞いの婚約者となることを任じられたが、ネアの契約の魔物のディノの不興を回避する為に、婚約破棄をすべきであると判断した。ネアにとっては直属の上司であり、家主でもある。
ディノと出会った時に上位者が持つ白(と言う常識)の恐怖によりぶっ倒れたことから、その常識を知らないネアにはディノの美貌に恋をして倒れたと勘違いされ、ディノへの懸想説が爆誕した。その齟齬は重要な連絡の不達など後々まで影響した。
後に日常的に白持ちと接する様になる為、白に対する恐怖はかなり軽減したと思われる。畏怖は忘れていないが、ネアに関わってくる魔物たちとの距離はそれぞれ、以前とは変わった距離で接する様になっている。
憧れの風竜の女性との文通により懸想の誤解は解けたようだが、文通相手が結婚してしまったため、現在は生温かく見守られている。
ガレンの魔術師とエーダリア
ガレンの魔術師にとっては、結構な頻度でガレンに希少な研究素材を持ち込んでくれる良い上司。
ノアベルトとの関わり
始めは銀狐として可愛がっていたが、その正体が塩の魔物だと知ってからは、狐が余りにも理性を失い過ぎていたため、魔物のというものに幻滅しかけていたこともあった。が、ノアベルトに友達と認識されていることを知り、それを受け入れた。(309)
その後、衝動的にノアベルトにリーエンベルクの守護を願ってしまい、なんとかして誤魔化そうとしたが、ボール遊びを対価にノアベルトが受諾し、契約した。(331)
それからは、契約の魔物として守護してもらっている。
食嗜好
また、特定の料理の嗜好とは別に、
冬人参のポタージュなど、リーエンベルクに来た直後に食べたものはどれも好物。
リーエンベルクの料理人が、華美なだけの料理ではなく、家庭的な温かい料理を作り与えてくれたのが嬉しかったためである。
そのため食べ過ぎたせいか、ウィームに戻ってから半年後に、猛烈な胃痛で悶絶したという。
エーダリアにとって、食べ過ぎで体調を崩した初めての夜だったが、でもそれは、エーダリア様にとって、とても幸せな胃痛だったんだろうな、とネア(949)。
[2018年 10月19日 (金) 16:04]
「
薬の魔物の解雇理由、登場人物の容姿・服装につきまして」エーダリアの容姿について詳細な記述
また、同ページ下部に活動報告への読者からの感想への返答という形で付記 [2018/10/20 20:52]
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最終更新:2025年01月02日 16:51