狼の姿の精霊。青い毛皮。
人間の目の前には滅多に姿を現さない氷の精霊の王族の一系譜で、世界全域を合わせても滅多にお目にかかれない特別な生き物。
人間に害を成した一頭を、数百年前に討伐したのがその目撃の最後の筈だったが、ネアへの貢ぎ物の一つとしてディノが一頭狩ってきた。殺したてほやほやのため、血抜きをしてもなお動いていた(9)。
ラムネルの毛皮は、火に纏わる全ての魔術を弾き、羽織ると外気温の影響を受けなくなる。とある国の王宮に既に羽織れるように仕立てられたものもあるが、仕舞われていて色がくすんでいる模様(9)。
その全ての毛筋が先端だけ金色になっている、鮮やかな青の毛皮(9)。
しっとりと贅沢そうな艶やかさで、思わず飛び込んでみたくなる見た目(9)。
ディノが狩ってきた一頭のラムネルは、ネアのコート一着とディノとの共用のマフラー2本になった。
- コート
- 全体は長い毛足を短くカットし、襟と袖だけ本来の毛足を生かした、シンプルで上品なデザインのコート。
- 手で毛並みを掻き分けると、元の鮮やかな青い毛が僅かに窺える。
- 毛先の金色が生かされたのは襟元で、紫紺の染料が金色を透かし、光の加減できらきらと光り冬の夜空のよう。
- ディノの初めての贈り物の一つでもあり、ネアの一番のお気に入りのコート。
- 「この世界で最も思い入れのあるコート(967)」。
- マフラー
- 原色のものと、白灰色を上に乗せ淡い水色にしたマフラーが一本ずつ。残った毛皮で作られた。
ちなみに、仕立てる際、その色こその希少性を真っ向から殺してかかり、まさかの染色を強いたため、仕立て屋の魔物を号泣させたらしい(60)。
なお、毛皮の姿でしか本編に登場できていない。
最終更新:2019年01月12日 02:39