「もしもあたしが『死ね』って言えば、そんな奴ら、みんな死んじゃうんだから!」
それは全ての防御と過程を無視して、あらゆる存在を捻じ曲げることができる。
それは天候や地形までもを一語の下に支配する、自然を凌駕する権能を持つ。
それは万物の予測の外にある特異点であって、一切の解析と予測も拒絶する。
現時点において限界すら計測されていない、全能の魔才である。
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Web版 |
それは全ての防御と過程を無視して、あらゆる存在を捻じ曲げることができる。
それは天候や地形までもを一語の下に支配する、果てのない出力を擁する。
それは万物の予測の外にある、解析不能の特異点である。
現時点において限界すら計測されていない、全能の魔才である。
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コミカライズ版 |
それは全ての防御と過程を無視して、あらゆる存在を捻じ曲げる力を持つ。
それは天候や地形までもを一語の下に支配する、自然を凌駕する権能を奮う。
それは万物の予測の外にある特異点であって、一切の解析と予測も拒絶する。
現時点において限界すら計測されていない、全能の魔才である。
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アニメ版 |
それは全ての摂理を無視して、あらゆる存在を捻じ曲げる力を持つ。
それは全てを一語の下に支配し、いかなる自然をも凌駕する。
それは万物の外にある特異点であり、一切の解析と予測をも拒絶する。
現時点において限界すら計測されていない、全能の魔才である―――。
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登場話
第一部
- 「世界詞のキア その1」
- 「世界詞のキア その2」
第二部
- 「黄都 その1」
- 「黄都 その6」
- 「第四試合 その1」
- 「第四試合 その2」
- 「第四試合 その3」
- 「第四試合 その4」
- 「その手に栄光を その4」
第三部
略歴
「もしもあたしが『死ね』って言えば、みんな死んじゃうんだから!」
- 読み:せかいしのキア
- 種族:森人
- クラス:詞術士
CV - 悠木 碧
十四歳。イータ樹海道の村に暮らす森人。
尋常ならざる詞術の才を持つが、敵も競争もない小さな村で、木の健康管理士の父と布地職人の母のもとでのどかに暮らしていた。
黄都第十七卿、
赤い紙箋のエレアにその魔才を見込まれ、
六合上覧の行われる黄都へと赴く。
人物
生意気で意地っぱりで勉強嫌い。
しかし自分の周りの
友だちや
先生のことを大切に思っており、けれどそれを素直に口にすることが出来ない。どこにでもいる至って普通の女の子。
外見
華奢な陶器細工のような、細く小柄な身体。
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柔らかに揺れる、二つ結びにした白みを帯びた金の髪。(書籍版Ⅹネタバレ) |
かつて二つ結びにしていた長い金の髪。まっすぐに下ろされたそれを結い直す余裕は、無い。
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少し吊り気味の、湖のように透き通った碧眼。(書籍版Ⅹネタバレ) |
少し吊り気味の、湖のように透き通った碧眼は、今は強い憎悪と敵意に満ちている。
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外見的には、ごく一般的な美しい森人の少女。
能力
詞術は、四つの系統に分類され、種族や個体による、得手不得手が存在する。
詞術は、その魂へと伝える言葉を紡ぐ、特別な詠唱が必要となる。
詞術は、作用させる器物、人物、そして土地を理解した上で、意思の疎通を行う技術である。
例外が存在する。
ただ一人、キアだけが、そのどれでもない。
全能の詞術
得手不得手もなく、特別な詠唱もなく、作用対象への理解も必要なく。
ただ一語のみで、絶大な詞術を行使することが出来る。
天候であろうとも、たった一言で支配することが可能。
天才の域すら超えた、魔才である。
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【ネタバレを隠して】 |
無敵だ。これは、無敵の力だ。
現状、実際に実行した特にやばい内容を並べると――
- 「種子の急速成長及び種子状態への巻き戻し」
- 「広範囲の天候変更」
- 「キア自身にすら認識できていない『危ないもの』からの自動完全防御」
- 「光学兵器の発射後の停止・消滅」(書籍版Ⅰ)
- 「都市規模の火災の瞬時の鎮火」(書籍版Ⅰ)
- 「肉体の欠損・機能喪失部位の再生」
- 「魔具『地走り』の消去」
- 「鉄をも気化させる超高熱量を上空一帯へ発生させる」(Web版)
- 「地表から529m上空に立つ。上空の気圧や冷気はもちろん自動防御」(書籍版Ⅵ)
また、可能であると言及されている(一問一答含む)ものには――
- 「『死んで』」
- 「ルクノカ含む竜のブレスの再現」
- 「対象の急速な老化・若返り」
- 「魔族の製造」
- 「対象を巨人にする(種族の後天的変更)」
- 「全ての物質の運動の停止(事実上の時間停止)」
- 「すごいことしてジギタ・ゾギ相手にボードゲームで勝つ」
――と、ざっと並べるだけで相当やばい。
あとは人を探したり、姿を周りから見えなくしたり、障害物を通れるよう穴を開けて道を作ったり、逆に道を塞いだり、水の上を歩いたり、と色々便利に使っている。
さらには、いくら辺境とはいえイータ樹海道に本物の魔王の恐怖さえ伝播しなかったのは彼女が無意識的に守っていたから、という可能性もあるとか……。
そして、往々にして彼女が言葉にする前に効果が発動している様子が描かれている(書籍Ⅰでの【道を開けて】や「勇者と魔王 その1」【燃えて】のシーンが分かりやすい)。
「第四試合 その3」においては「口で言うのを忘れてた」とまで言っている。どういうことなの……?
ルクノカを引っ張ってきた ハルゲントも相当アレだが、キアを引っ張ってきたエレアもよくよく冷静になってみればそれ以上にやばいことしておられるわけである。
余談
キアが見ている。
絶対の権能を持つ、無敵の詞術士だった。
けれどそれは……陰謀に巻き込まれただけで、死にすら触れたことのない、無垢な少女だった。
彼女の教え子だった。
――しかしながら、上記の様な神の如き絶対的権能とは裏腹に、キア自身は年相応の少女でしかない。
大好きな人に対して素直になれない、 相手を傷つけることに怯える、 まだ広い世界の明るい部分しか知らない様な、ただの一人の女の子なのである。
血で血を洗うような修羅の世界には似つかわしくない心を持った森人の少女だが、もう一人、 そんな世界には似つかわしくない精神性を持った修羅がいて……。
奇しくも 目的を同じくするその人物との出会いは偶然であったのか、必然であったのか。今後も目が離せないような展開になりそうである。
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最終更新:2024年12月24日 23:44