画面暗転
謎の声「ついに来たのだ…裁きの時が!」
響く歓声、雄叫び
『平和な地球と異世界に突如現れた12番目の門…』
元原「…何なんだ?あれ」
食堂のTVにかじりつき、画面に映る太平洋上に浮かぶ禍々しい巨大な門を見つめる十津那学園の生徒たち。
『混乱する両世界、そしてそれは始まった…』
凄まじい地響きの中、顔を驚愕に歪ませた熊人将官が口を開く。
「まさか、これも南蛮人だと言うのか…?」
霞がかった眼前に数百メートルはあろうかという無数の巨大な影が手前の長大な塞王に向かってゆっくりと歩いてくる。
大地と共に崩れ落ちる創世樹、それを見て戦闘を中止するエスペランサ達、4人の聖騎と
相対する4人の聖剣の守り人達。
プレセア「な、何が起こったんだ!?」
エスペランサ「なんてこと…」
驚愕する
聖騎士団の面々、守り人達も焦りの表情を隠さず
ドワーフ娘「クソ!あんたらとの勝負はお預けだ」
竜人娘「まさか彼らがあの創世樹の根で固められた地面を崩すなんて…早く戻りましょう!創世樹の完全破壊だけは止めるのです。でないと…」
ラダウルフ「おいおい…こりゃ船食いどころの話じゃねえぞ」
ヒビの入った巨大な氷塊の中から出ようとする神代の巨神・サイクロプス、ラダウルフをを見つめるたった一つの目は恐ろしいほどの憎悪が篭っていた。
氷塊が一気に割れる。
『異世界でまつろわぬ者達の末裔が11神の民達に牙を剥く、そして地球でも…』
晴れ渡る晴天の洋上が不自然に歪み、そこから突如として艦隊が顔を出す。
「馬鹿な…スラヴァ級だと!?なぜロシアの艦隊がいきなり…」
「艦長!!相手艦からミサイルが!!!」
『…臨時ニュースをお伝えします!尖閣諸島沖を航行していた日本の海上保安庁所属の巡視船が中国軍所属の駆逐艦、数隻によって撃沈されました。攻撃した中国艦は現在沖縄沖まで航行してきており、これに対して政府は…』
ヤマカ「…ねえ、テンちゃん。これからどうなっちゃうの?」
川津「心配するなよヤマカ…何かあっても何とかするだけさ」
ヤマカの頭に手を置く川津。
『両世界の争いの火は大きく燃え上がりついに…』
金羅「さて…元々は私の力を受け継いだ子たちでも、これだけのオイタをしたらちょっと許せないわね…」
言いながら人差し指を自身の唇に当てる。
指を離すと指先に輝く金色の火が宿っている。
ルゥ「グッ…ほざけ!我らはお前を喰って尸解仙から神仙となるのよ!」
ボロボロのルゥとガルガンティアが金羅に向かってくる。
金羅、諦めたかのように首を振り手を二人へ伸ばす。
突如背後の床が吹き飛ぶ。鈍い音。
モグラ人「堕獣・金羅…討ち取ったり!!」
金羅「がっ!?しまっ……」
血を吐く金羅、後ろから金羅の胸を突き破るモグラ人の強靭な爪がヌラリと鈍く光る。
イルミンスール「まあ!虫ケラ愛づる姫君が大嫌いな
エルフの皮を来てまでしてこんな所へわざわざお越しになるなんて」
エルフの皮を被った女「ええ、貴方達の最後を見るにはここが一番の特等席ですから…」そう言った瞬間、木が軋むような轟音と共に大きく画面が揺れる。
イルミンスール「!?」
女「さあ、汚らわしい淫蕩の木霊達、最期の時を楽しみなさい」
女の体から長細い無数の線虫がイルミンスールに襲いかかる。
首都であるヨニカ・ゲア・カシが深海人の軍勢と巨大な渦に蹂躙されるのが見える。
龍神「フタバ、さっさとそいつを連れてけ」
フタバ「しかし、お館様…よろしいのですか?乙姫様を眠らせて地球へ運ぶなど」
龍神「向こうで懇意にしてくれている皇族がいる。
そこに預ければ、ここにいるよりはマシなはずだ。
…いいから連れてけ、そいつが死んだら俺は生きている意味がない」
犬塚「…
ゲートが消えた?嘘だろ……フゥカァァ――」
『倒れ逝く神々、消えていくゲート…
その中で刻々と開いていく正体不明の12番目のゲート』
『世界の危機に立ち向かいあがき傷つく人々』
まつろわぬ民たちの大軍に押されるマリアンヌ軍。
マリアンヌ「門を死守しなさい!!ここが落ちれば西大陸と地球との繋がりが完全に絶えてしまう!」
ポルスレーヌ「お下がり下さい姫!もう戦線を維持出来ません」
マリアンヌ「そんな…」
絶望の声を上げるマリアンヌ。
ボロボロの門自隊員、神戸を蹂躙し学園に向かって進軍する異世界と地球の混合軍を眺めながら
門自隊員「ははは…死にたくねえ…死にたくねえ…でもよぉ…」
震える手で起爆ボタンを押す。轟音と共に崩落する神戸大橋。
王都が蹂躙される地響きの中、メイレが動かないディエルにしがみつく。
メイレ「お願い、目を開けてよディエル!!まだ…まだネネ様やミーナちゃん達が戦ってるんだよ?…お願いだから、お願いだから目を開けてみんなを助けてよ!!」
アリー「…メイレさん、太陽王はそう簡単には死にません!ディエルさまを連れて早く逃げて下さい!ここは……私達が何とかします。さあ、早く!…!?」
地響きと共に崩れ落ちる天井。
『絶望…別れ…それでもあらがう人々。』
マセ・バズーク、アリのコロニー・女王の間
アリの女王《ここもすぐに菌類に侵食されるでしょう…これが私たちの最後の卵と菌類の生態を出来る限り記録したケイ素板…
地球人の貴方に頼むのは心苦しいのだけれど、もう動けるのが貴方しかいないから…お願いします。どうか私達の子と他の兄弟達を…》
沢村「…ヒーローってガラじゃないんだけどな」
頭をかきながら女王から2つの品を受け取る。
沢村「でも、アンタらが絶滅しちまうと困るんだよ。
俺はロッカーだ!今度こそ俺の音楽でアンタらのハートを揺さぶってやるって決めてんだぜ?」
スラヴィア、レシエ領・炎上するレシエ邸
レシエ「セバス!ギルベルト!立ちなさい!!私はまだ寝て良いなんて言ってないわよ?」
屍食鬼達の攻撃で倒れた二体のリビングメイルに命令するレシエ。
彼らをまたいでレシエに近づく屍食鬼の兵がいきなり吹き飛ばされる。
セバス<少し寝ぼけていたようです。お許しを…主>
ギルベルト<ハッハッハッ!我が主様は人使いが荒くって仕方ないな>
ドワーフオペレーター「…ハイブリッド精霊駆動エンジン安定、機体各部オールグリーン、スチームカタパルト準備完了…大棟梁、出撃可能です!」
ヨーゼフ「坑道開け!テロリストとグレムリン如きにこの国を好きにはさせん!!ヨーゼフ・アルトハンマー、試作型精霊駆動大甲冑ラーベャタッシェ、出る!」
キュアカァコール「おい、そこの暇そうな黒部ダムとやら?
この操縦桿を朕の代わりにちょっとの間握っといて下さいよ」
黒部「一体なんですか王様?こんな時に…僕は操縦なんか出来ないですよ?」
キュアカァコール「大丈夫!自動操縦だから…いいから早く!朕にはまだやることがあるんだ!」
黒部「…わかりましたよ」
操縦桿を握る黒部。
キュアカァコール「はい握った。クロベエが握った。
あーあー、アテンションプリーズ!当機はこれより黒部機長の操縦で
憎き電気ウナギ人達の要塞に突っ込みまーす!文句は朕じゃなくて
黒部・アンダーソン・敬具ちゃんに言ってね♡」
黒部「このクソ野郎!!」
『人々のあらがいは世界を救えるのだろうか?』
ズタズタにされた臨悟が震える手でコルトウォーカーモデルを構えて
臨悟「ははは…頼むよ神様…一秒でいい。この手の震えを止めてくれ…」
震える銃口の先には天を突く巨大な何かが…
『そして、人類は12番目の門の先に一体何を見ることになるのか…』
シュライン「…ッ!もう間に合わない!?」
『異世界11国及び地球世界100各国以上が協賛!アクション!ラブロマンス!全てが詰まった今世紀最大の大スペクタクル・ムービー!!』
『この映画で両世界は感動の渦に巻き込まれる!!』
『2XXX年・夏、全国ロードショー!!』
『地球と異世界に希望は…』
まばゆい光が崩れた天井の破片を砕く。
???「泣くなよ委員長…おちおち昼寝することも出来ないじゃねえか…」
震える手に光る手が添えられる。
???「…貸し一ですよ?」
『ある…』
同時上映、『けっぱれ!とつくに幼稚園「アニーちゃん初めての幼稚園バスジャック!…失敗 の巻」』、『ワン・プラス・ワン わんぱくグラビティ』見てね!
あくまで劇中劇です。
勝手にキャラを使わせて頂いている作者様達に謝罪と感謝を!
- まさかまだSSにしてない設定だけ設定を拾って頂けるとは、憶えててもらえて光栄です。こう言うトレイラー形式は今までになかった形で斬新でワクワクしますね。出来れば本編をと言いたい所ですが、無理なら想像しているあらすじや設定だけでも知りたいですね -- (名無しさん) 2013-03-14 14:39:41
- コンテを切りたくなったじゃないか -- (名無しさん) 2013-03-14 15:41:12
- 鳩村「シャーロック!お前いまさら何をしようってんだ!ここもすぐに戦場になるんだぞ!」 -- (こういうのもアリかね) 2013-03-16 01:24:13
- 36『なに、簡単な事だハトソン君。<飛蝗神ブラカレクス>を召喚して、この理不尽な舞台劇に幕を下ろすのさ』 -- (こういうのもアリかね) 2013-03-16 01:25:16
- 国のトップでも政務に携わってないとかならオファーだしたら受け手くれそう -- (とっしー) 2013-04-13 01:48:24
- 異世界がやってきて一番困惑している人たちってそれまでファンタジーに携わってきた人たちかなって思った -- (名無しさん) 2014-12-12 22:26:04
- 現実を考えるとどこからどこまでが仮想や劇中であるのかなどSSなどを読んでいると思うことがありますね。世界観として異世界が地球の国勢や政治にも影響は与えるでしょうしコメディとシリアスのちゃんぽん具合もイレヴンズゲートの面白さでしょうか -- (名無しさん) 2016-04-24 18:28:57
最終更新:2013年03月13日 23:35