「猫助!」
「剣子の!」
「「なぜなに国家元首、はっじまっるよー!」」
猫助・剣子の なぜなに国家元首!
「ようお待ちどう。 なぜなにQ&Aの時間だぞ。 司会を務める猫助&剣子の毛深い方、猫助助手です」
「みんな~! 異文化してる~? 猫助&剣子の美人教師の方、剣子先生です☆ミ」
「さて今回もまた特段理由は無くて申し訳ないんだが、各国の一番エラい人にスポットを当てて紹介していくぞ」
「何か間が空きましたね猫助助手? それはともかく、随分と唐突なセレクトですね」
「ま、国の顔を知れば国の内情を考える一助になろう、ってなこともあってな」
「さすが顔の広い猫助助手ですね」
「額は狭いがな。 そいじゃさくさくっと始めていこうか」
Q:エリスタリアのエラい人ってどんな人?
「主神は
世界樹《イグドラシル》、国主はハイ
エルフのディオマー・ユミルム御夫妻だ」
「まぁ、御夫婦で国を治めてらっしゃるなんて、とっても仲が良いんでしょうね!」
「浮気性の旦那への制裁に生爪剥がしたり金槌で小指から順番に潰したり、別居歴数百年が『夫婦仲が良い』というなら、そうなんだろうな」
「うわぁ・・・壮絶ですね・・・」
「まぁハイエルフってのは統治種とも言われる特例的存在、スレ的に言えば亜神級だから、一般的なエリス国民とは愛のカタチが違うんだろうな」
「別居されてる、ということは国は二分されちゃってる感じですか?」
「いんや、元々四季領に分かれてるのもあって、元々の主政府だった夏の国アルシェロンにある水晶宮《パレ・ファーレ》にユミルム候が留まり、春の国エリューシンの領主館にディオマーが居座ってるんだ」
「それでは、秋冬の二領は?」
「秋の国は
ホビットの族長マクビルポ老や樹人族長モック老が種族代表的な立ち位置で領内をまとめてる。 冬の国はダークエルフの武族長カラビア女史が統率しているぞ」
「なるほどなるほど。 領ごとにまとめつつも、国全体としては御夫妻が切り盛りしている、といったところですかね」
「・・・ディオマーはエリューシンを繁栄させて、寄ってきたイイ女を召し上がることしか考えてないのでは、という説もあるがな」
「才能があるだけに扱いに困る、まるでダメな男略してマダオじゃないですか・・・」
「んで、主神たる世界樹だな。 時たま変なイベント始めたりすることはあるが、基本的には新種の創造がお仕事だぞ。 黙して語らずの求道者なのかもしれん」
「肥料になりたい方は、いつ来て頂いても歓迎致しますよ?」
「ハラグロン帰れや!」
Q:ドニーのエラい人ってどんな人?
「主神は戦神
ウルサ、国主はラウダフルの旦那だ。 豪放磊落を人のカタチにしたらこうなるだろうなっつー、豪快で気持ちのいいジーサマだぜ」
「流石はパワフル自慢の海賊の国、トップもエネルギッシュな方なんですね!」
「ケンカ始めたらまず真っ先に現場に向かって行って火に油を注ぐどころか自らが火種になって大爆発起こす位だしなぁ」
「そんなんで国の代表が務まるんでしょうか・・・?」
「海賊には海賊なりのルールと矜持があって、それがドニー国民の規律でもあるからな。 自分から荒くれ野郎どもを力で御する位出来なけりゃ、海賊船ドニー号の船長は務まらんわけだ」
「なるほど、お国柄を考えればピッタリな人選なわけですね」
「そういうことだな」
「で、主神ウルサは・・・特別な御趣味の方向けの要素もあるようだが、基本的にはバトルジャンキーだ。 戦乱があればどこにだって出向くぞ」
「お国柄にピッタリの方ですねぇ。 というより、この主神にしてこの国あり、と言ったところでしょうか」
「ホント傍迷惑極まりないこった。 舐めプ全開で相手されて死にかけた方の身にもなって欲しいもんだぜ」
「ところで助手、国主ラウダルフさんの下にはどんな方が居るんですか?」
「ラウダルフと『ヴラヴィリー7』と呼ばれる7大派閥のトップの連合を長として、商会や海賊団のトップが集まって形成されるドニー連合会が国の舵取りやらを決めてるが、基本的には各団体ごとが己に課した規律に従って動いてるって感じかな。 ジーサマの海賊団を筆頭としたコンツェルン的と言えば分かりやすいだろうか」」
「どちらかと言うと、『ヤ』の付く自由業の方たちと言った方が」
「まぁ待て剣子先生。 分かってても言っちゃいけねぇこともあるんだぜ?」
Q:クルスベルグのエラい人ってどんな人?
「さぁ出番だぞ剣子先生」
「主神は我らが父祖たる鍛冶神
セダル・ヌダ。 国主は大棟梁ヨーゼフ・アルトハンマー殿ですね。 帝政時代の反省から高度技術を排斥すると共に、議会制民主主義によって国を運営していますよ」
「血液が酒で出来てんじゃないかって位に極度のアル中な事を除けば、工芸細工の腕は確かだし、人についても物についても見る目の高い、貫録のドワオ。 曰く『動く置物』。 それがヨーゼフ老だ」
「昔の事を語りたがらないのは、帝政時代や動乱期の記憶に触れたくないから、という説があったりしますよ」
「まぁあの傲岸不遜極まりない冠王エルモがトップの時代を思い出せってのは、そりゃネガティブにもなろうなぁ」
「むぅ・・・エルモも昔は素直でいい子だったんですけどねぇ・・・実直過ぎたのがいけなかったんでしょうか?」
「それはともかく、民主主義の議会と商工会の折衝がクルスを動かす基盤になってるぞ」
「続いてだが、ヌダはどんな神なんだ?」
「我らが父祖セダル・ヌダは、実に聡明かつ先見の明があり、神ですら追従を許さぬ高い技術を以てありとあらゆる物をお作りになることが出来る、偉大なお方ですよ」
「身内びいきはこの辺にして、とりあえず落し物が悉く地上に傍迷惑をもたらす存在として有名だぞ。 今の所落し物で無害なのはアンドロくらいか?」
「ぐ、むぅ・・・でも、父祖セダル・ヌダの恵みがあったからこそ地上に顕れたものだって、たっくさんあるんですからね!」
「そんな技術も大半は封印指定されるのであった、まる」
「世界全体が技術的に革新を迎えれば、父祖セダル・ヌダの英知の数々を理解できる時だって来るはずです!」
「ま、異界との交流が始まって、ブレイクスルーも起こりそうではあるが、その辺は語れる機会があればの話だな」
Q:イストモスのエラい人ってどんな人?
「主神は星神
テミラン。
イストモスは東のオストモスと西のイストモスに分化してて、それぞれの区域のハーン(族長)と大ハーンの寄合による合議制で動いてる。 だからエラい人っていうと東西の大ハーンになるか」
「どんな人たちなんですか?」
「オストモスの大ハーンはスヴォーロフ。 『暴虐』なんて御大層な二つ名が付いてるが、実際はイストモス大ハーンのマリアンヌが一向に靡いてくれないのに苛立っているだけらしいぞ」
「力で女性を従わせようとするなんて! 無粋にも程がありますね!」
「いや実のところ、はぐれ刑事ばりの純情派らしいですぜ奥様」
「えぇー・・・つまりただの癇癪ですか?」
「極論で纏めるのは良くないぞ。 まぁこの辺は大昔の仕来りだとか何とかってのも絡んでくるらしいので、余所者がどうこう言って良いところじゃないんだけどな」
「それじゃ、そのお相手になるイストモスの大ハーン、マリアンヌ女史はどんな方なんです?」
「起きる 食う 走る 食う 政務 食う 政務 食う 走る 食う 寝る 食う 起きる」
「やたらと『食う』が多くないですかね?」
「実際そうだからなぁ・・・
ケンタウロスの方々は基本的に代謝速度が高くてカロリー消費も激しいもんだから大食いの傾向にあるが、それでもマリアンヌ女史はそれが顕著だ」
「そんなに食べたら女性としていろいろなものが大変なんじゃないですかね?」
「まぁ代謝がハンパないから食った傍から消化できるわけで、そうそう過剰な栄養摂取にはならんのだろうよ」
「それは羨ましいですね・・・!」
「物理的に太れない上既に100トンオーバーの剣子先生が言っても説得力がないぞ。 まぁそんなマリアンヌ女史だが、アーツの腕前は超一流、星鑓を携え全力疾走でのランスチャージが生み出す破壊力は想像を絶するレベルだぞ」
「機動性と突貫力が自慢のイストモス騎士の名に恥じない立派な女傑でもあるわけですね」
「会談に特盛弁当持参なところを除けばだけどな」
「さてさて、続いては星神様についてですね」
「落としたコンタクトを探してる人とかリモコンが見つからない人を教え導くのが趣味みたいに思われてる、が」
「が?」
「概ねそんな感じで間違ってないぞ。 天上の皆目から地上の遍くすべてを見通しているからな。 その特性を生かして、様々な意味で道に困った人々に星の煌めきで道を照らしだしているわけだ」
「なんだかすごい良い人みたいですね!」
「ロクでもない神どもの中に奇跡的に残った唯一の良心、としてスレでもあがめられている程だからな」
Q:スラヴィアのエラい人ってどんな人?
「主神は死神
モルテ、国主は屍姫サミュラ侯。
前回のなぜQでも触れたが、サミュラ侯は奔放極まりないモルテの世話で気苦労が絶えないが、逆にそのおかげもあって温厚で気立てはいいが締めるところはキッチリ締める、流石の女傑だぞ」
「ダメな兄姉がいると弟妹がしっかり者になるとか、そんな感じでしょうかね?」
「似たようなもんかも知れんな。 国自体は地方分権で領主に任せておけばいいし、それで出来た余裕があるからモルテの相手が出来てる・・・いや、これは逆なのか?」
「モルテの相手に専念するために、領主制の分権政治を執っていると?」
「うむ、そうすると自然な感じがするんだわ。 その辺の事は当人に聞いてみないと分からんけどな」
「それじゃ、ダメな子のほう、もといモルテ様はどんなお方なんですか?」
「刹那的、快楽主義、自己中。 この3つの言葉がピッタリ当てはまるな。 それはもうオーダーメイドのように」
「国勢に大きく影響しないことだけが救い、という感じですねぇ・・・」
「ま、どちらもスレで大人気の方々だから、この場であまり多くを語る必要もないかも知れんな」
Q:ラ・ムールのエラい人ってどんな人?
「主神は試練バカもとい太陽神ラー、国主はカー・
ラ・ムール。 だが現在は先代の門開王カー・ブラークマが崩御されて、御息女のネネ=アフ・ラ・ムールが王権代行として国を治めているぞ」
「このあたりの詳しい話は
なぜQ 第二回でもやりましたね」
「そうだな。 アフ・ネネはいつも朗らかで微笑みを絶やすことのない、貴婦人という言葉がピッタリくるお方だ。 先王カー・ブラークマも温厚な方だったというし、そのあたりは遺伝というか教育の賜物だろうな」
「ハードな土地柄だけに、心があったかい人が多いんでしょうかね」
「さぁてね。 他にも第二回で紹介した各部門のトップがカー及びアフに続くが、まぁおおよその役割は<向こう側>の近しい役所役職とそんなに変わらんかな」
「なるほど」
「それじゃ・・・あまり話題にしたくないんですが・・・ラー様はどんなお方?」
「試練バカ。 それ以上に説明の必要はない。 ついこの間もヌダと世界樹とモルテと共謀して、誰かが踏破するまで出られない宙に浮かぶ試練の監獄を作って両世界から何万人か試練のために召集しようとか吼えてたらしい」
「それはもう迷惑極まりないですね・・・あと、『げぇむ』とかいう物がお好きなんでしたよね?」
「そうらしいな・・・最近の試練も着想元はげぇむらしい。 まったく迷惑なもんだ」
「それじゃ最後に壱発逆て」
「次いこかー」
Q:オルニトのエラい人ってどんな人?
「主神は嵐神
ハピカトル、通称はっぴー。 国主は国教の教皇が兼任してる。 あそこは政教一致型の政治体制を執ってるからな」
「宗教の一番エラい人が国のエラい人なんですね」
「戒律に厳しくて厳格なヒトではあるけど、理知的な意見であれば戒律に抵触するような事でも受け止めた上で持論を展開する柔軟さは持ち合わせてるぞ。 『理知的な』ってとこがミソだが。 ちなみに教皇だけど双子座でも元蟹座でもないぞ」
「感情論に惑わされない、という意味で捉えれば、為政者としては悪くない資質だと思いますけどね。 あと一部の方に精神的ダメージが行くたとえ話は止めましょうね助手」
「僧兵団の団長とかも、国政の上では重要なポジションになるな。 凝り固まった飛翔主義者だと話を成立させるのも一苦労、ってのはどの地位の
オルニト人相手でも共通した話だが、権威主義的なヤツほど上位に食い込んでることがあってやり辛いんだよなぁこの国」
「飛べることに価値を見出す、というのはいかにも鳥人の国らしいメンタリティですね」
「そうだな。 オルニトについて深めていくならいい切り口になるだろう」
「ではでは、ハピカトル様はどのようなお方なんですか?」
「・・・分からん! というか存在してる概念が違い過ぎて理解不可能だ」
「そこまで言いますか」
「ああ言うね。 何せ濃いめの神気に耐性も無く振れれば、そうとう運が良くて精神崩壊、臓器ぶっこ抜かれて神気の残りカスが尽きるまで生きることも死ぬことも出来ない身に落とされるなんてザラだ」
「危険極まりないですね!」
「理解出来ないからこそ理解の道を模索して、その結果が人身御供も辞さない国教の教えに昇華されていったわけだ。 国のために何の罪もない民の首を自ら刎ねる覚悟を備えそれを断行する胆力を備えているからこそ、教皇には国民からの絶大な支持が集まるわけだ」
「・・・でも、なんで人身御供なんですか? 何もそこまでしなくても」
「そりゃ剣子先生がどっちかっつーとメンタルが神寄りだから分かんないんだろうな。 ヒトとしては、過剰すぎる力を持つ神の暴威で何百何千という命が失われ財が失われれば、民ひとりでこの暴威を回避できるなら安いもんだと考えるのが自然な流れだ」
「そういうもんなんですね」
Q:ミズハミシマのエラい人ってどんな人?
「主神は龍神
シマハミスサノタツミノミコト以下座布団、国主は祭祀族長兼座布団の奥方であるオトヒメ様だ」
「シマハ・・・座布団様とオトヒメ様は、ご結婚されてるんですね」
「で、出来た娘が次代オトヒメ様になるわけだ」
「・・・はい?」
「まぁそういうもんだと受け止めるしかないな。 そんなオトヒメ様は初代から延々と記憶と魂を受け継いでるから、知恵知識もそうだが、語る言葉の重さは相当のもんだ」
「でもそれって猫助助手もといカー・ラ・ムールとは違うんですか?」
「カー・ラ・ムールは神器と魂だけが移っていくだけだが、オトヒメ様は『存在』自体が引き継がれていくわけだ。 『話を忘れた事に再プレイ』と『1周目終わってすぐに2周目プレイ』の違いに似てるかな」
「また分からない人には分からない例示ですねぇ・・・」
「オトヒメ様は普段はいわゆる『あらあらうふふ』系だが、静かに苛烈にお怒りになる様は、傍目に見るだけでも胃がキリキリするぞ」
「普段怒らない人ほど怒ると怖い、ってやつですね」
「で、ピキッと来る原因は概ね座布団で、座布団に人を越え獣を越え神をも超えた拳を叩き込んで座布団が座布団になるわけだ。 初速が亜光速に達してる可能性もあるだけにすごい破壊力だぞ」
「なるほど・・・座布団じゃ仕方ないですよね」
「で、冒頭にも言ったようにオトヒメ様は祭祀族長、神事の執り行いを司る部門の長なんだ。 で、他にも軍部に相当する士族、行政を司る司族ってのがあって、それぞれに長が居るぞ」
「どんな方たちなんですか?」
「士族長は征夷大将軍とも呼ばれる超バリバリの武傑で、フタバ=スズキ将軍。 普段はテキ屋のあんちゃんみたいに漂々と陸海双方の街をのらりくらりとしてるが、喧嘩となれば竜人種の豪快パワーで殴って解決するぞ」
「時代劇みたいな人ですねぇ。 私好きですよ時代劇」
「で、司族長は太政大臣、ナマズロスもといオオミズチノトゲマロ侯。 あまりにも鯰人に似てるが一応竜人種だぞ。 一国の行政の最高責任者ということもあって政治的手腕は確かではあるんだが、人柄としてはあまり好まれていないようだな」
「自分は蔑まれても国のためにあえてスケープゴートになるなら、あえて汚名を被る良いヒトじゃないですか」
「ウチの民を食いに来たんじゃないだろうな猫坊主、とか何とか30分くらい真正面から陰口叩かれた時は鰓蓋閉じてやろうかと思ったが、竜人だから鰓蓋ないことに辛うじて気が付いて事無きを得たよハッハッハ」
「ひょっとして・・・いやひょっとしなくても、ちょっと嫌な人なんですか?」
「剣子先生が会ったとしたら、『錆びる前に帰ったらいかがです? いやもうポンコツですからこれ以上錆びようがないですなアッハッハ』とか言うぞ絶対」
「うわぁ・・・鱠切りにしたい・・・って竜人なんでしたよね」
「ま、そんな感じのヒトだが、マジメな話に関しては流石の傑物だぞ。 政に思考が特化しすぎてるから、普段はイラッと来る言動ばっかりだが、政治の話を切り出せば最高級の人材なんだぜ」
「天は二物をヒトに与えず、ってことですね」
「主神の座布団は、オトヒメ様の事以外にはだらしないダメ親父だが、元々はその名の如く島を食らうほどの巨竜。 その膂力はウルサにも引けを取らないぜ」
「愛の力が性格までも変えてしまったんですね」
「そんなところだな。 偶に国内散歩したりして子供たちに現ナマたかられてるあたり、それなりに国民からの人気はあるんだろうな」
「さんざんたかられた後は、お家でグーパンチが待ってるわけですね?」
「よくお分かりのようで」
Q:大延国のエラい人ってそんな人?
「主神は食神じゃなくて獣神たる金羅様、国主はクウリ老師ですね」
「国主になるためのアレコレがあって、精霊との交信力が非常に高いのが延王共通の特徴だ。 クウリ老師は特に火精との相性が抜群に良く、『朱王』の称号を得ているぞ」
「他にも各精霊との相性の良さが高い人には別の称号があるんですよね?」
「詳しくは
延の基本設定を見てくれ。 で、クウリ老師は御高齢ながらも背筋の伸びた聡明な方でな、実際に会うと年齢を全く感じさせない爽やかな人だ」
「良い御年の召され方をされてらっしゃるんですね」
「お国柄の性質上、気苦労が絶えない人だから、無理をして倒れないか心配でならんよ俺は」
「仙人とか剣聖とかって方たちはどうなんです?」
「それらの方々はウチの錬達者とかとは別のベクトルで求道者だ。 世俗より自己を高めることが主目的の生き方してるから、その道では崇拝されるが『エラい』って言葉とはちょっと違うな」
「ふむふむ」
「主神の金羅は自由奔放お気楽気まま。 似たような性格だが他人の不幸でメシが旨いモルテと違って、自分の幸福でメシが旨いを地で行ってる。 行動の結果三仙等々には災難が降りかかるが、誰もが頭を抱えるような問題にはならんな」
「どっちみち、面倒事を被る人がいることには変わりないんですね・・・」
「で、さらに質の悪いことに、金羅は気紛れに分裂する」
「分裂!?」
「いくつまで分裂するかは当人のみぞ知るところだが、分身じゃなく分裂なんで、金羅本人とは全く価値観やメンタルが違う分体が出来ることもある」
「とってもいい子を見つけてメインに据えたらいいんじゃないでしょうか?」
「それが出来たら千年単位で付き合ってる三仙がとっくにやってるんじゃないかな。 分体にはマジメなのもオバカなのもいるが、全部集まるとプラマイゼロで元通りになるんだろう」
「仙人さんたちも大変ですねぇ」
Q:マゼ・バズークのエラい人ってどんな人?
「主神はギース様もとい岩神
ディルカカ、国主は・・・一応大女王《ヴァンリオーナ・セレンガ・ウレヴス》が該当するんかな? 『個にして全、全にして個』ってな感じだから上下関係みたいなのはほとんど無いんだよ」
「それじゃ、その女王様っていうのは?」
「基本的には多数の種を繁殖させられる個体がヴァンリオーナ、ヴァンリオーナを生み出す資質がある個体がヴァンリオーナ・セレンガ、総ての蟲人のオリジンとなる個体がヴァンリオーナ・セレンガ・ウレヴスになるな」
「へぇ~」
「で、基本的に総ての蟲人は何らかの形でネットワークを形成してて、それらは『ディルカカネット』と呼ばれるように、ディルカカと俗世を繋ぐものでもあるらしい。 そのネットワークの伝達速度は驚愕のタイムラグも損耗劣化なし、さらに半永久的に自動保存だ」
「わたタイタン達の思考連結とは似て非なる大規模ネットワークですね」
「ネットワークと蟲人たちの特性を合わせると、知り合いの蟲人に連絡を取りたかったら、そのへんの蟲人に問い合わせるだけで済むぞ。 ガワそのままで中身だけ知り合いの蟲人に変わるからな」
「すごいですねぇ・・・まさに個にして全ですね」
「とはいえ例外もあって、俺のダチの蟷螂人ジェンみたいにネットから独立した個を形成した個体も居れば、ネットワークの中にヴァンリオーナを母体としたプライベートネットのコミュニティを形成しているような奴らもいる。 まぁそんな奴らも常時ディルカカの監視からは逃れられないんだけどな」
「異世界風に言えば『スーパーハカー』って奴ですね!」
「それは何の影響だ剣子先生」
「話は変わって岩神ディルカカだが、超論理的かつ閉鎖的。 俗世にネット監視以外の関与をしないだけテミラン以外の神より遥かにマシだ・・・が、超ド級の堅物だ。 オルニトの教皇も堅物だが、ディルカカには感情なんてありゃしないから心理戦とか無理だし、確かな利害を明確にできない相手とは論じる気もないらしい」
「そこまで言っちゃうんですか」
「ああ、異世界のネットワークと繋ぐために、この銀河タブでディルカカネットや異世界の『いんたぁねっと』とかいう奴に繋がるようにしたらどうかと提案して、協力を取り付けるまでにひと月半ほぼ寝ず飲まず食わずでディスカッションさせられた程度だがな。 途中で出された茶漬けが美味かったぜ」
「それって差し入れじゃなくて」
「皆まで言うな剣子先生。 で、そんなディルカカの天敵が、予想外の権化たる嵐神はっぴーだ」
「それはまぁ・・・そうなんでしょうねぇ」
「はっぴーとしてはブーンと飛んでるだけだが、通った後には予測不可能な事象がごろごろ転がってる有様だからな。 神の論理と神の気紛れの対決に、決着の時は訪れなさそうだ」
Q:新天地のエラい人ってどんな人?
「主神・・・なんかな?は群神
レギオン、国主は・・・いないな。 群雄割拠っつか土着民と流入民が入り雑じってコミュニティが散在してる状態だ。 まだどのコミュニティも国土全体に影響力を持つ程にはなってないかな」
「
聖騎士団なんてのがいるそうですが」
「特殊時空の話だけどな。 あれは超党派である元老院が結成した国内総合の自警組織であって、国家機関とはちょっと違うな」
「そうなんですか」
「いずれ長い年月を経てひとつの国家として成り立った時が、<こちら側>の新しい一歩になるのかも知れんな」
「群神レギオン、というのはどんな神なんです? 私聞いたことないんですけど」
「10神に押しのけられた神の集合体、っていうのが一般論だな。 まぁ愛用チェーンソーで派手にぶった切れたから、あながち間違いじゃないんだろう」
「その判定基準もどうかと思いますが・・・」
「群、というだけあって、
新天地の内情同様に性質はごちゃまぜだな。 老紳士風の外観のヤツは比較的話が通るが、それ以外は大体話が通らん」
「そちらもこれから次第ってところですかね」
「だな」
「というわけで今回はここまでだぞ」
「あれ、未踏破地域はいいんですか?」
「あの辺は生態系のデルタ構造そのものだぞ? 獲ったどー!オサ!オサ!の世界だぞ?」
「またコアなたとえ話ですね? もう先生ツッコみませんよ?」
「そいじゃ、またいいネタ入ったら勝手に始めちゃうからな」
「次の機会にお会いしましょう!」
最終更新:2012年08月13日 01:45