「此処が永遠亭ですか。」
趣があるであろう、竹林に潜む広い屋敷
雪すら降り始めた寒空の中、二人はやっと永遠亭へと到着した。
ジャイロ達と別れてからも、放送を聞いてからも長い時間が過ぎている。
時間の経過から、彼らが残っているとは思えないが、現在地が把握できただけでも大きい。
散々迷いに迷っていたあの頃と比べれば、ずっと前に進めただろう。
「東風谷さん、少し休憩していきましょう。
この天候では休まないと体力を奪われます。」
先ほど休憩したものの、雪が降り始めていて気温は低い。
この先だって体力を奪われてしまうのに、余計なもので消費したくはない。
幸い、カセットコンロもあるため、暖を取るのは多少は楽な状態だ。
「早くジャイロさん達に合流したいですけど・・・・・・この寒さですからね。」
玄関を開けながら早苗は雪が降り注ぐ竹林を見て、白いため息を吐く。
この数時間、二人はただ竹林を彷徨い続けた結果、誰とも出会っていない。
それはつまり、現在のバトルロワイヤルの進行状況が把握できていないに等しい。
彼らが誰とも出会わなかった時間で、多くの参加者の邂逅、或いは死亡があったはず。
あってほしくはないが、花京院でいえば承太郎達、早苗でいえば神奈子や諏訪子たちだって、
いかに強くとも無事でいられるかどうかは、正直なところ怪しいと思っていた。
特に、この中だと一番の問題は神奈子だ。神奈子の暴走を早く止めなければならない。
───もし。もしもの話で、神奈子が既に諏訪子と出会っていて、手にかけていた場合。
彼女とちゃんと向き合える自信は、あるとは言い切れなかった。
「しまった。」
「え!?」
玄関を進むと、突然花京院が小さく呟く。
敵襲かと思い強く早苗は咄嗟にスタンドを出して、身構える。
どこに何かあるかわからず、辺りをせわしなく見ていくが、
特に不審な点は見受けられない。
「あ、いえ。土足であがるのが基本で忘れていたんですよ。」
そういいながら、花京院は自分の足元へと指さす。
玄関で脱ぐはずの靴はそこにあり、文字通り土足で踏み込んで廊下に足跡を残す。
日本で生活してるなら基本的にはないが、二カ月近く日本を離れていた彼には、
他の文化に慣れすぎた故のミスともいえるだろう。
「とは言え、何があるかわからないこの状況なら、
家主は申し訳ないですが、土足であがるしかないですね。」
家主の本来の永遠亭は、これとは別のでしょうけど。
なんて言いながら、花京院はそのまま永遠亭の中を歩きだす。
裸足で雪が降った大地を走ることなどできたものではない。
予期せぬ事態を想定する必要がある以上、靴を脱ぐわけもいかない。
遠慮なく行動できるのも、スタンド使いと戦ったが故の適応力の高さか。
「ですよね。」
思ってたよりも一般的な問題であり、肩の力が軽く抜ける。
律儀に脱いでいた早苗は、すぐに履き直して花京院に続く。
入り口はたいして損壊はしていなかったが、奥へ進めば進むほど戦いの跡が見受けられる。
僅かながら焦げた臭いや跡から、炎を操る能力を用いる参加者がいることも推察できた。
(余り、あってほしくはないな。)
炎を操ると言えば、真っ先に思いつくのはアヴドゥルのスタンド、マジシャンズ・レッド。
ポルナレフを正面から打ち負かし、発現したばかりだが承太郎とも五分だったとも聞く。
単純にして強い、あんなスタンドがこのバトルロワイヤルで支給されていたならば。
かなりの強豪になるのは間違いなく、厄介極まりない存在になるだろう。
たとえ、マジシャンズ・レッドのスタンド能力でなかったとしても。
炎を使役できる能力。単純明快な、殺傷能力の高い能力になるのは必定。
彼のスタンドの性質も合わせ、真正面からの戦闘は避けたいところだ。
ある程度奥へ進むと、花京院は立ち止まってスタンドひも状にばらしてを張り巡らせる。
星屑の十字軍で唯一の遠距離スタンドである彼にしかできない、スタンドによる索敵。
常に移動しての旅だったのもあってか、あまり使う機会はなかったが、
最初の時といい、こういう人探しの場面であれば、十分に役に立つ。
「やはり、いませんね。」
「ですよねー。」
概ね探索を終えた花京院の一言に、苦笑を浮かべる早苗。
一か所にとどまり続ける程、彼らは何もできないわけではない。
いないことなど分かり切っていたことではあるので、大した問題ではなかった。
「東風谷さんは永遠亭で何かを探してもらえますか。
僕はスタンドで地下通路を発見したので、そこを見てきますので。」
最初は永遠亭で一時的に休憩した後から移動しよう、
そう思って休むというプランを考えたが、探索して気づいたことがある。
張り巡らせた中に見つけた地下通路。寒さもしのげて迷路でないならば。
外にいればいるほど体力を奪われる現状よりかは体力の消費も抑えられると。
一方で、地下通路というワードに不穏に感じていた花京院は、念のため確認しに行く。
「あ、わかりました。」
敵がこの永遠亭内にいないことは確か。
単独行動の危険は今までよりかは少ないことが分かっており、
早苗は言われてすぐに行動に出る。
(此処か?)
人が一人は入れそうな穴が空いた、戦いの痕跡がある縁側に面した部屋。
多数の血痕があるが、死体らしいものはない。埋葬されたのだろうか。
思うところはあるが、今するべきことはミステリー漫画のように、
殺人現場の状況や犯人が残した痕跡を理解することではない。
特に気に留めることはなく、穴を避けて目的の場所へ向かう。
近くの畳をひっくり返すと、屋敷にえらく不釣り合いな、重厚な鉄の扉がそこにある。
畳で塞がれている扉だったが、スライド式らしく、地下からでも開けられるようにはなっている。
スライドさせれば暗闇へと続く階段があり、ゆっくりと、踏み外さないように花京院は進む。
静かに響く足音は、暗闇に合わせて恐怖を演出させるのに買って出てくれるが、
今の彼はDIOに屈した時の花京院ではなく、恐怖を乗り越えた。大して不安になることはない。
不安はないが、それでもDIOのような危険な連中がいる可能性が高い場所を前に、警戒は続ける。
階段が終われば、僅かな明かりとともに、果てが見えないトンネルが続く。
陽の光は射し込む部分はなく、最初の放送が又聞きである花京院にとって、
今になって吸血鬼たちが昼間に移動できる手段があることを理解する。
嫌な予感は、彼にとっては当たって欲しくなかった状況が的中してしまう。
(禁止エリアがある以上、公平さを取っているわけか。)
逃げの一手があることに、花京院は先が思いやられる。
DIOはエジプトから動きたがらなかったのはプライドの高さだろうが、
禁止エリアという概念もある以上、此処では移動手段として使う可能性は高い。
日中も逃げる、或いは追われることになるこの状況は、当然よくないものだ。
日光というまともな弱点が、この地下でならもはや克服しているに等しい。
そこそこ深いことから、天井に穴を開けて陽に当てるのも、そう簡単にはいかないだろう。
特に、彼のスタンドはエメラルド・スプラッシュでも穴をあける芸当はできなくはないが、
スター・プラチナのようなすぐにぶち破れるような破壊力とはいいがたい。
一方で、この通路は悪くないのではとも花京院は思った。
確かに吸血鬼たちにとっては有効ではあるし、暗闇ゆえ隙も疲れやすい。
しかし先も考えたとおり、外の環境は雪も降りだして体力を奪われることも多いし、
何より道に迷うこともないというメリットは、仲間との合流を急ぐ彼には吉報ともいえる。
危険は伴うが、いい加減時間を食うわけにもいかず、誰かと合流するのを優先するべき、
そう判断して、早苗を呼びに戻る。
(!)
階段へ足をかけた瞬間、遠くから聞こえる足音。
誰かが走っている足音であるのは間違いない。
問題は、それが一体何処の誰かなのかだろう。
この状況下だ。寒さを凌ごうという同じ思考はありえる。
「ハイエロファント・グリーン!!」
だが、即座に花京院はスタンドで結界を張って、ダッシュで階段を駆け上がる。
暗くて姿はまだ見えない、足音も遠い。だが───急激に、速度が上がってきた。
獲物を見つけ、狂喜しながら接近する獣のように、足音が近づいてきたのだ。
相手の姿を確認してから行動をしたかったが、彼のスタンドのスピードは人並みでしかない。
もしも相手の速度が上回っていたら、短い時間とは言えスタンドなしで戦う羽目になる。
スタンド使いはDIOのような例外を除けば、スタンドなしでは人と全く変わらないのだ。
頭を撃たれれば死ぬ、心臓が止まれば死ぬ、出血多量でも死ぬ。相手はスタンド使いか、
或いは人ならざる者の可能性が跳ね上がってる現状、無防備でいるわけにはいかなかった。
脱兎のごとく階段を駆け上がり、地上へと戻って、申し訳程度の時間稼ぎに扉を閉めて、畳を戻す。
付け焼刃なのは分かっている。けれど、少しでも時間が稼げればと思って丁寧に戻す。
「花京院君、散策してたらミルクがあったのでホットに───」
「東風谷さん!! 敵が来ています!!」
「ええ!?」
見事な温度差を気に掛ける暇もなく、
両手にカップを持っていた早苗の腕を引っ張って、縁側へと駆け出す。
急に引っ張られたことでカップは落ちて、畳の上を転がると同時に───
跳ねた。
轟音と共に畳が爆発したかのように鉄の扉と共に吹っ飛び、その衝撃でカップも天井へと吹き飛ぶ
カップはそんな勢いで吹き飛べば天井に激突した時点で砕けて、破片の雨を軽く降らせる。
その衝撃から逃げるように花京院と早苗は縁側へと飛び出し、積もった雪がクッションとなって、被害はない。
そのまま受け身を取りながら、流れるようにスタンドを出して(戻して)、共に臨戦態勢に入る。
こんな暴の力を振るった相手が誰なのか、それを今知るべきだ。
吸血鬼を想定して外へ出たことで、多少の優位性はあると願うが、
神奈子のような吸血鬼でなくてもとてつもない力を持った相手ならば。
動ける身体とは言え、難敵であることは想像するに難くはない。
「スタンドをばらして壁にして時間を稼ぐ。
咄嗟の判断としては上出来・・・・・・だが、残念だったなぁ?
綾取りのようなお遊びな結界では、この
カーズを阻むことなどできん。」
もっとも、相対したのはDIO以上に危険な邪人なのだが。
早苗もこの男が危険な相手だと認識いているが、花京院はそれ以上だ。
階段を駆け上がる最中に、彼はスタンドを通じて目撃している。
カーズの身体の動きを
触れればエメラルドスプラッシュが発射される結界をすりぬけた方法は、余りにも常識外れである。
全身を人の身体では土台無理な形に変形させ、異様な姿で結界を一切触れることなく掻い潜ったのだ。
こんな方法で結界を抜けるなど、たとえDIOであっても至難な行為であるのは間違いないだろう。
もっとも、DIOの場合は時間を止めた上での対処をしてくると思うが。
「貴様、我らを知っているのか?」
外へと出ている二人へ、
カーズは問う。
二人は外へと身を投げ、受け身を取ったばかりの状態だ。
普通ならばそのまま逃げるのが定石、よくても顔を向ける程度。
雪が積もってると言っても、ほんの少し。足を奪われることはないし、
細いとはいえ竹林の遮蔽物で、奥へ逃げられたら銃弾を持つ
カーズでも厳しい。
にもかかわらず、二人は顔だけではなく、全身が
カーズの方角へと向いている。
おまけにスタンドも出し、無謀にも挑もうとしているのかもしれないと思うも、
地下で相手は逃げを選んだ。判断力がある相手が無策で挑むなどとは、とても思えない。
『自分が太陽に弱い種族だと、知っているのではないか?』そんな推測が脳内をよぎる。
闇の一族は強い。
第二回放送を過ぎても、四柱は未だ顕在しているのがその証左。
ならば真っ先に警戒するべき強者と思われていても、おかしくはないだろう。
「さあて、どうだろうな。」
今できる精一杯の虚勢を張って、花京院は答える。
余裕そうな表情だが、実際のところ余り余裕はない。
スタンドを使わずして、生身での規格外のパワーや異常な体質。
あのDIOのような、正面からまともに相手してはいけないタイプの敵だ。
(だが、奴も恐らくは此処には近づけないはずだ。)
一方で、弱点も何となくだが見抜けている。
殺し合いを進める相手ならば、今すぐ攻めてくるはずだ。
あれだけのパワーを持つ以上、今更臆することもないだろう。
にも拘らず相手は近づいてこない。となれば思い当たることがある。
昼間は外へと出られない吸血鬼か、或いはそれに類する理由を持った存在。
それが何なのかは分からないが、とにかく立場的にはまだ此方が優位。
心理戦において大事なのは、相手に自分の状況を気取られないことだ。
承太郎彼が戦っていたダービー兄弟との戦いの勝利は、
いずれもハッタリやイカサマを気取られなかったからでもある。
花京院も相応のポーカーフェイスは持ち合わせてはいるのだが、相手が相手だ。
それを見抜く慧眼を持っている可能性は、完全には否定できない。
「ふん、まあいい。この
カーズの攻撃を凌いだその強かさ。人間にしては修羅場を潜っているようだな。」
称賛しつつ、圧倒的なまでに上から目線な物言い。
DIOのような、他者を見下してるのがすぐに伺える。
同時に、人を傷つけることに躊躇いを持たないタイプと伺える。
「人間にしては、か。人間だからかもしれないぞ。」
「怪物と戦う者は、そのとき自らも怪物にならぬように気をつけなくてはならない。
ドイツの哲学者、フリードリヒ・ニーチェの言葉の中にはそんな言葉があったようだが、
伝承や逸話には、化け物を倒すのは化け物と同等の力ではなく、知恵や策略と言ったものを見た影響か。
確かに我らも、本来ならば全員・・・・・・否、この
カーズも破れたのかもしれないな。吸血鬼にも劣る人間によって。」
名簿からジョジョと呼べる、或いは呼べそうな人物が散見していた。
となれば、あの
ジョセフ・ジョースターの血筋は途絶えてない可能性は高い。
兄弟がいるならというのもありうるが、
カーズ自身も敗北してジョセフが生きながらえた。
この可能性も、DIOに不意をつかれたとは言え撤退を余儀なくされた今となっては、
完全に否定できるものではないだろう。
「ならば、我らがそのジンクスを覆す存在となればいいだけの話だ。」
無論、そんなことで及び腰になるようであれば、
自分達以外の同胞を皆殺しにするような真似などしない。
同胞を想う気持ちがないわけではないが、唯我独尊が形を成して歩いている、
言ってしまえば、
カーズはそんな存在であると言っても、過言ではないだろう。
加えて、確かに化け物を倒してきた人の逸話は多いが、犠牲がなかったわけではない。
多くの屍を築いた先の勝利だ。何も対価を払わず勝利してハッピーエンドなど、稀な話だろう。
何も成せずに死ぬのが普通であり、
カーズが戦った
タルカスやシーザー、そして反抗したこいしも、
カーズからすれば弱者の意地でもなんでもない。ゾウが蟻を踏んでも気づかないのと同じことでしかない。
「さて、適当な会話などこの場では必要はない。
貴様らが取る選択肢次第で、此方も対応しようではないか。」
相手に選択肢を委ねる。
カーズにしてはえらく気前がいいがそんなことはない。
どの選択肢を取ろうとも、自分たちの為に利用しようとする腹積もりなのだから。
「・・・・・・東風谷さん、君の意見を聞こう!」
「ええ!? 私ですか!?」
突然、蚊帳の外にいたと思われた早苗へと話を振られ、驚く。
花京院がどのような考えをしてるか理解するので精一杯だったので、
反応は普段以上に大きいものとなっている。
「当然じゃあないですか。僕だけの一任で、できるものでもないでしょう。
それに、先ほどみたいに僕のせいにされないように確認を入れてるんです。」
竹林へ迷ったとき、互いに責任の擦り付けをした数時間前。
別の会話に移行してどっちが原因かは決まらなかったが、
まだ花京院は根に持っているかのように先ほどの喧嘩を引き出す。
あれについては彼が動き出したからついていかざるを得なかったと、
今でもそれを主張するつもりではあるが、漫才をやっている場合ではない。
目の前には少なくとも相当危険な存在がいる以上、私情は置いて一先ず答える。
「うーん・・・・・・これ以上ロスしたくないですから、話はしてもいいかと。」
少なくとも三時間近く竹林で往生しており、どう考えてもロスしすぎなのだ。
リスクを吟味しても、情報を手に入れなければこの先どんどん置いてかれてしまう。
信用できるかどうかは・・・・・・別として。
「賢明な判断だな。」
口角が吊り上がる
カーズの顔は、なんと邪悪か。
白か黒で言えば紛れもない黒にいる存在であることは明白で、
情報交換の際には、漆黒ともいえる黒の領域にいると十分理解させられる。
カーズも今更取り繕う理由はなく、遠慮なく自分のこれまでの経緯を話す。
四人の参加者を手にかけ、パチュリーには指輪など、傍若無人を往く半日を語っていく。
相手はDIOと同等かそれ以上に危険な存在で、中には早苗が知る名前もあった。
この先も放っておけば多くの、DIOなどの倒すべき敵以外も手にかけるはず。
止めなければならないが、そもそもDIOのスタンドの攻撃を受けても生きているのだ。
承太郎の記憶には腹をぶち抜かれた自分の姿があった以上、それだけの一撃ということ。
それを耐えてる肉体の時点で、正攻法で戦って勝てる相手ではないことに花京院は気づいている。
何かしらの弱点、対抗しうる力を用意するまでは、戦いを避けることが先決と今は耐え凌ぐ。
屈しはしない。冷静に物事を考えて、好機をものにする。ジョセフのように勝機を見つけるための、戦略的撤退。
現状、DIOに対抗できる勢力であることは間違いないのだから、うまく利用できればありがたいことだ。
同胞となる刺客をDIOのいる紅魔館へ送り込んではいるようで、結果次第ではころが大きく動くだろう。
一方で
カーズが花京院達から得た情報は、大したものではなかった。
花京院のスタンド能力や、DIOのスタンド能力も伏せられたことで、
まともに得たのは神奈子がこいしから得た人物像とは少々違う、言ってしまえばその程度。
はっきり言って得になるものは殆どないが、一つだけ興味があるものはあった。
(
八坂神奈子を説得すれば、打倒荒木の手段がある、か。)
先に自分の本性を現したのは少し、早計だった気がすると
カーズが唯一思った情報。
もう少し友好的にしていれば 恐らく内容を知ることができたであろうものだ。
なお、その荒木達への秘策が、色仕掛けと知っていたのなら。
まずこんな考えには至らない。
カーズなら『貴様らバカか?』でと嘲笑しつつ一蹴して終わりだ。
朝から夜にかけての情報収集が、どうしても疎かになりがちな柱の男故であり、
散々道に迷ったお陰で他人の耳に入らなかった二人の不幸中の幸い、と言うべきか。
「さて、話は終わりだが・・・・・・」
来た、と花京院は身構える。
情報交換の間は、特に滞ることはない。
ある意味当たり前ではある。問題は終わった瞬間だから。
必要なものを手にすればお前たちは用済み、悪党の典型例だ。
「そう身構えるな。パチュリーと違ってこの
カーズから逃げおおせた。
貴様には命令や脅迫といったことは一切せず、真摯に一つ頼もうではないか。」
「頼み?」
カーズの口から、真摯なんて言葉が来るとは。
短い間でこの男が危険だとは十分理解させられた。
友好的に接するとは思えない彼を前に、花京院は訝る。
「大したことではない。スペースシャトルの模型が西にあるだろう。
それを見て、何かしらがあったのであれば、此処に戻って報告するだけだ。
対価として、このDISCをやる。記憶DISCだが、情報源としては有益だろう。
往復に1キロもない。その程度でDISCをくれてやる。安いとは思わないか?」
カーズからすれば、しょうもない口約束だ。
相手は守る義理もなければ、ましてや自分の素性を知っている現在、
何故悪党の願いをかなえなければならないのか、と考えるのが普通だ。
もし引き受けたとしても、有益なものを渡すとも思えない。
つまるところ、
カーズにとって得らしいものは一切なかった。
それでもスペースシャトルが、いかようなものかは知っておきたい。
ある意味、研究者としての性なのかもしれない。未知への探求心というものは。
「・・・・・・東風谷さん。確認しますが、引き受けますか?」
「いやこれ断ったら死ぬじゃあないですか!?
どんなことしたって選択肢一択なのに聞きますかそれ!?」
再び確認を取る花京院。
だが、今度は確認を取る必要がなく、
どこか怒声交じりの突っ込みが返される。
「先ほども言ったじゃあないですか。
勝手に僕へ責任を押し付けられても困るので。」
「だからあれは花京院君が・・・・・・!
あー、今はそんな話してる場合じゃないですね。
わかりました、わたしもどういけんですから、どうぞお好きに。」
勝手に折らせに来てるような、どこか嫌がらせを感じるが、
今は言うべきではないなと思い、胸に秘めたまま項垂れながら賛成する。
「とりあえず引き受けるが、余り期待はしないでもらうぞ。」
「当然だ、最初から期待などしていない。」
本性を隠すつもりが全くないとはいえ、
頼んでおきながら、期待などしないという容赦ない言葉は、
どんな頭の構造をしていればそんな風に言えるのだろうか。
二人は顔をしかめつつ、
カーズから背を向けて歩き出す。
「そういえばもう一つだけ、聞きたいことがある。」
歩み出した二人を止めるように、
カーズが問いかける。
「まだ何かあるのか?」
顔だけを振り向かせ、花京院が対応する。
正直会話もしたくない、というのが本音であり、
顔にそう言いたげで心底嫌そうな表情をしていた。
気分を害する相手はスティーリー・ダンを筆頭に、
あのエジプトの旅で見慣れたものではあるが、
これ程邪悪な存在は、DIO以外では初めてだ。
「単純な質問だ。貴様───どのジョジョを知っている?」
何とも奇妙な質問だ。
ジョジョ、ということはジョースターのことなのだろう。
しかし、この質問に何の意味があるのか分からない。
「それを聞いて、お前に何の意味がある?」
「質問を質問で返すんじゃあない。
貴様、テストでもそんな風に返すつもりか?
まあいい。名簿にはジョジョという名前が多く存在する。
この中で、貴様が知っているジョジョがどれかを聞いてるだけだ
言っておくが、このバトルロワイヤルに来る前の話だ。どのジョジョと関わっていたかだけでいい。」
「大した意味はない。後は目的を果たすなり放って逃げるなり好きにしておけ。
ついでに、此処にこの
カーズがいなければ、DISCは地下に置いといてやろう。」
えらく気前がいいことに疑念を抱きながら、今度こそ二人は永遠亭を離れる。
その道中、竹に何かしていたようだが、
カーズの気にするところではなかった。
───迷いの竹林。
「花京院君、本当に行くんですか?」
永遠亭からそこそこ離れた場所にて。
雪原に足跡を残しつつ、二人は竹林を歩いていた。
今度は道に迷わないように、先に竹へと数字を刻んでいく。
最初から目印をつけておけば、勢いで突っ込むよりかはましだろう。
迷子にならない、という自信はないが。
「僕たちはジャイロやポルナレフのいる場所を把握していません。
スペースシャトルにいる可能性と、
カーズが気になったのが気がかりです。
DIOに匹敵するか、それ以上の奴が、下にいる僕達に頼んででも欲したもの。
色仕掛けよりも、荒木達に対抗できる手段があるかもしれない、僕はそう思っただけです。」
カーズが気づかなかったように、花京院も気づいていない。
ただ気になってるだけで、大層なものがあるとは思っていないが、
それを花京院は何かあると思い込んでしまい、こうして向かっているのだ。
絶妙な噛み合わせの悪さは、こちらとて同じことだった。
(しかし、
カーズの最後の質問、あれは何だったのか?)
別れる前に
カーズから言われた一言は、奇妙の一言に尽きる。
カーズにとって荒木を倒すためにに必要なことかもしれないが、
質問の意図がいまいち分からない。アレに何の意味があるのか。
(とりあえず今は、スペースシャトルを目指してみるか。)
コロッセオなどの建物の中、妙に存在感のある模型。
竹林の中にあることは、この奇妙な地図の時点で考える意味はないが、
建物や道の名前の中で、どちらにも該当しないものが存在していることには、
少しばかり奇妙には思っていたので、ある意味今寄れるのはいいことなのかもしれない。
(む・・・・・・やはり、失敗か。)
永遠亭で今しがた起きたことに、
少し落胆しながら、花京院は竹にスタンドで数字を刻む。
あの程度のことでどうにかなるとは思っていなかったので、
大して落ち込むこともなかったが。
「あ、花京院君。六番目の竹がありますから戻ってきてますよ。」
「・・・・・・」
先ほどよりは迷わないだろうが、
果たしてスペースシャトルにたどり着けるのか。
一抹の不安を抱えながら、花京院は一度状況を見直していく。
永遠亭から戻してきた、スタンドの足の部位を利用しながら。
【C-6~D-6 迷いの竹林/午後】
【
花京院典明@ジョジョの奇妙な冒険 第3部 スターダストクルセイダース】
[状態]:体力消費(小)、精神疲労(小)、右脇腹に大きな負傷(止血済み)
[装備]:なし
[道具]:
空条承太郎の記憶DISC@ジョジョ第6部、キャンプセット@現実、基本支給品×2(本人の物と
プロシュートの物)
[思考・状況]
基本行動方針:承太郎らと合流し、荒木・太田に反抗する
1:竹林の脱出の前に、スペースシャトルへ向かう。
2:
八雲紫の捜索。 ポルナレフたちとの合流。
3:東風谷さんに協力し、
八坂神奈子を止める。
4:承太郎、ジョセフたちと合流したい。
5:このDISCの記憶は真実? 嘘だとは思えないが・・・・・・
6:5に確信を持ちたいため、できればDISCの記憶にある人物たちとも会ってみたい(ただし危険人物には要注意)
7:青娥、蓮子らを警戒。
8:
カーズを、
カーズが言う同胞を警戒
[備考]
※参戦時期はDIOの館に乗り込む直前です。
※
空条承太郎の記憶DISC@ジョジョ第6部を使用しました。
これにより第6部でホワイトスネイクに記憶を奪われるまでの承太郎の記憶を読み取りました。
が、DISCの内容すべてが真実かどうかについて確信は持っていません。
※荒木、もしくは太田に「時間に干渉する能力」があるかもしれないと推測していますが、あくまで推測止まりです。
※「ハイエロファントグリーン」の射程距離は半径100メートル程です。
※荒木と太田は女に弱く、女性に対して支給品を優遇していると推測しています。またそれ故、色仕掛けが有効と考えています。
※
八坂神奈子の支給品の充実振りから、荒木と太田は彼女に傾倒していると考えています。
※
カーズと情報交換しました。少なくともロワ内での
カーズの動向は聞いてますが、
ワムウ達の得ていた情報など、どの程度まで話したかは後続の書き手にお任せします。
※
カーズが陽に弱いことは、確信には至ってはいません。
何かしらで昼間に外へ出られない可能性は懸念してます
【
東風谷早苗@東方風神録】
[状態]:体力消費(小)、霊力消費(小)、精神疲労(小)、過剰失血による貧血、重度の心的外傷
[装備]:スタンドDISC「ナット・キング・コール」@ジョジョ第8部
[道具]:なし
[思考・状況]
基本行動方針:異変解決。この殺し合いを、そして花京院君と一緒に神奈子様を止める。
1:竹林の脱出の前に、スペースシャトルへ向かう。
2:仲間と合流する。
八雲紫の捜索。
3:出来たら、ここが幻想郷とは関係ない場所だと証明する。それが叶わないのならば・・・・・・
4:『愛する家族』として、神奈子様を絶対に止める。・・・・・・私がやらなければ、殺してでも。
5:殺し合いを打破する為の手段を捜す。仲間を集める。
6:諏訪子様に会って神奈子様の事を伝えたい。
7:異変解決を生業とする霊夢さんや魔理沙さんに共闘を持ちかける?
8:自分の弱さを乗り越える・・・・・・こんな私に、出来るだろうか。
9:青娥、蓮子らを警戒。
10:
カーズを、
カーズが言う同胞を警戒
[備考]
※参戦時期は少なくとも星蓮船の後です。
※ポルナレフらと軽く情報交換をしました。
※痛覚に対してのトラウマを植え付けられました。フラッシュバックを起こす可能性があります。
※ここがスタンド「死神」の夢の世界ではないか、と何となく疑っています。
※
カーズと情報交換しました。少なくともロワ内での
カーズの動向は聞いてますが、
ワムウ達の得ていた情報など、どの程度まで話したかは後続の書き手にお任せします。
一人になったあと、
カーズは雪景色を眺めていた。
動かない。二人を見送った今も、ぼーっと立ち往生して。
さらに時が流れると、
カーズは後ろへと向いて───
突然走りだした。
地下で見せたような人間の限界レベルの速度を持って。
トップアスリートも真っ青なスタートダッシュと速度であっという間に、
自分がぶち破った地下通路の階段へと走っていた。
走る最中、背後で様々な音はしたが、全く気にも留めず。
パチンコ玉が台の中心のヘソへと入りこむように、暗闇へと
カーズは突っ込んだ。
まるで滑り台のような感覚で、地下通路へと舞い戻った
カーズ。
謎の挙動、謎の音と色々謎が多いが、しっかりとした理由はある。
まず、
カーズはあの場で二人を始末、或いは脅すことは難しい話ではなかった。
指から文字通り内蔵した弾丸を発射してしまえば、負傷させることは簡単だ。
けれど、
カーズはしなかった。いや、できなかったというべきか。
(この
カーズを無言の脅しをかけてくるとは、本当に強かな奴よ。)
先ほど、花京院が出していたスタンドの足が、どこにもなかったのだ。
地下通路で分解できるスタンドだと言う前情報があったおかげで、
足がないのはスタンドの像がそういうビジュアルだというわけではなく、
何らかの場所に足は分解して待機させている状態なのがと推測できた。
どこに足は置いたのか? 例えば、天井を崩せる柱を狙うようにばらしたか。
その可能性を懸念し、手出しをすることなく、穏便に二人を見送った後、
ばらした足はまだ残っていると思い、全力でダッシュを始めた。
先ほどと違って時間が残されておらず、視認してから骨格を弄るのは無理があり、
ストレートなごり押しである、罠を踏んでそのまま走り抜けるを選んだ。
予想通りだ。糸のようなものを踏んだか千切った瞬間、視界の隅で何かが飛んでいた。
先ほどの結界も、触れればそういうものが発動していたことを理解しながら、
罠を全て踏み抜いて、しかし弾丸は
カーズの身体を掠めることもなく飛んでいく。
余裕の全弾回避。そのような芸当ができるならば、別に地下へ戻らなくてもよかったのではないか。
そう思われても不思議ではないが、あの結界の真意も、
カーズは先読みしていた。
(毛嫌いしながら会話に乗ったのも、正確に狙いを定めるための時間稼ぎとはな。)
狙ったのは
カーズだけではなく、その射線の先には、屋根を支える柱があった。
カーズは一発も受けなかった、即ち全弾があのあたりの柱に直撃したということ。
だからか、地下へ行ってもなお、地上から建物の悲鳴のような音が絶え間なく続く。
崩れたか、まだ悲鳴をあげている程度か。わからないが、少なくとも悲惨なのは間違いない。
「浅知恵だが、パチュリーよりはマシだったな。」
出会って間もない時間で、こっちを倒そうと目論んだ、花京院とパチュリーの行動。
パチュリーの場合は運のなさもあっただろうが、花京院の方がずっと善戦できたほうだ。
ほんのちょっぴりではあるが、妖怪以上の善戦には敬意すら感じる程度には。
ことが落ち着いたのであれば、先ほどの問いの答えを思い返す。
花京院はジョセフと、その孫である承太郎と関係があると言った。
ジョジョという名前の多さから、既にどこかで思ってはいたのだ。
思ってはいたが、思いたくはない。自分は天才で、負けるはずがない。
しかし、花京院が言った承太郎がジョセフの孫だという、あの質問の答え。
あの闘技場に居合わせていながら孫がいて、かつ花京院はジョセフとも関わってる。
答えは一つしかない。
カーズは───否、柱の男は、敗北したということだ。
たった一人の、波紋戦士の手によって、自分を含めて絶滅したいう事実。
相討ちという結果にすら至っていない、完全なる敗北を。
そんな敗北の事実を知って、
カーズはどうしたか。
エシディシのように泣きわめくなどは絶対にしない。
先ほど勧められて、それはしないと言った以上、することはない。
取った行動は、一つ。一度目を閉じて───
「アハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
眼を見開き、笑った。盛大に笑っていた。
類は友を呼ぶと言うべきか、
エシディシが泣き喚いてすっきりするように、
盛大に笑った後、一気に落ち着くように
カーズは静まり返る。
「ジョジョ、あのロッジの時にも思ったが、大したタマだ。
どんな策を講じたかは分からんが、とにかく! この
カーズは負けたと言うことだ。」
敗北を知った。何千、何万と生き続けた自分が、自分たちが。
たった一人の波紋戦士に全員敗北してしまった事実を、彼は受け止めた。
「良いだろう。一度とは言えこの
カーズを超えて見せた。
ならば、既に策は閃いたか、用意したとみたぞ、荒木と太田を倒す手段を。」
石仮面を作り、エイジャの赤石があれば究極の生物になれる。
そんな異次元とも言えるような偉業を成し遂げた天才を一時でも超えたペテン師。
半日以上経過している現状で、何も思いついてないとは全く思わない。
今、
カーズにとってジョセフは見下すべき相手とみるには無理があり
ワムウと
エシディシも生きてる以上、怨恨が薄いので、怨敵とも思わない。
(
サンタナもいるけど。)
「そしてジョジョならば、この
カーズに共闘を持ち掛ける可能性も十分にある。」
頭の爆弾についてまともに考察できる奴は、そうそういないだろう。
天才である
カーズですら悩ませる代物を、そこいらの下等生物に分かるはずがない。
だが、尖った考えや突拍子もないものは、時に天才を凌駕する。
カーズとジョセフがいい例だ。
天才には見えないものを、奴には見えてる可能性は高く、共闘するのは十分に値する。
・・・・・・だが!
協力する、なんてことはしない。
この男は、
カーズとは、そういう存在だ。
ジョセフの策を横取りし、荒木と太田を先に倒す。
そうすることで、自分が敗北した汚名を雪ぐ。
卑劣かもしれないが、彼ならば高らかにこういうだろう。
最終的に、勝てばよかろうなのだと。
敗北を知った天才は、DISCは持ったまま、地下通路を走り出す。
あれだけのことをした以上、もう戻ってくるつもりもないことは分かった。
倒壊するかどうかも分からない永遠亭で戻るつもりのない相手を
今後の交換材料にはなるだろうと思い、懐にしまいながら地下通路を駆ける。
邪悪なものは地下通路を駆け巡っていく。
探すは相容れぬ存在であった、波紋戦士。
そして、全ての柱を打倒した男を。
【D-6 永遠亭 地下通路/午後】
【
カーズ@第2部 戦闘潮流】
[状態]:胴体・両足に波紋傷複数(小)、シーザーの右腕を移植(いずれ馴染む)、再生中
[装備]:狙撃銃の予備弾薬(5発)
[道具]:基本支給品×2、三八式騎兵銃(1/5)@現実、三八式騎兵銃の予備弾薬×7、F・Fの記憶DISC(最終版) 、幻想郷に関する本
[思考・状況]
基本行動方針:仲間達と共に生き残る。最終的に荒木と太田を始末したい。
1:一先ず永遠亭にいる理由はない。他の場所へ向かう。
2:幻想郷への嫌悪感。
3:DIOは自分が手を下すにせよ他人を差し向けるにせよ、必ず始末する。
4:この空間及び主催者に関しての情報を集める。パチュリーとは『第四回放送』時に廃洋館で会い、情報を手に入れる予定。
5:『他者に変化させる、或いは模倣するスタンド』の可能性に警戒。(仮説程度)
6:ジョセフを探し、共闘を持ち掛ける。実際は、奴を出し抜いた上で荒木と太田を倒し、この汚名を雪ぐ。
[備考]
※参戦時期は
ワムウが風になった直後です。
※
ナズーリンと
タルカスのデイパックは
カーズに回収されました。
※ディエゴの恐竜の監視に気づきました。
※
ワムウとの時間軸のズレに気付き、荒木飛呂彦、太田順也のいずれかが『時空間に干渉する能力』を備えていると推測しました。
またその能力によって平行世界への干渉も可能とすることも推測しました。
※シーザーの死体を補食しました。
※
ワムウに
タルカスの基本支給品を渡しました。
※
古明地こいしが知る限りの情報を聞き出しました。また、彼女の支給品を回収しました。
※
ワムウ、
エシディシ、
サンタナと情報を共有しました。
※「主催者は何らかの意図をもって『ジョジョ』と『幻想郷』を引き合わせており、そこにバトル・ロワイアルの真相がある」と推測しました。
※「幻想郷の住人が参加者として呼び寄せられているのは進化を齎すためであり、ジョジョに関わる者達はその当て馬である」という可能性を推測しました。
※主催の頭部爆発の能力に『条件を満たさなければ爆破できないのでは』という仮説を立てました。
※花京院と早苗と情報交換をしました。
他にも話したのかは後続にお任せします。
※永遠亭の柱が数本エメラルド・スプラッシュによって折られました。
屋敷全体とは限りませんが、一部分は崩れたか、崩れかねない状態です。
崩れた場合、地下通路へ行くための階段は埋まってしまうかもしれません。
最終更新:2020年07月22日 01:56