C-2

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C-2 - (2019/02/01 (金) 08:02:27) のソース

&setpagename(C-2)&font(b,#555){しーつー、しーに}
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[[日本国]]航空自衛隊の戦術輸送機。実在する。
&image(s_photo16.jpg)
&small(1){&font(Black){※出典:航空自衛隊ホームページ([[http://www.mod.go.jp/asdf/equipment/yusouki/C-2/index.html]])}}

諸元
|乗員|>|2~5名+110名|
|全長|>|43.9m|
|全高|>|14.2m|
|翼幅|>|44.4m|
|貨物室|>|L15.7m×W4m×H4m、ランプ長5.5m|
|空虚重量|>|60.8t|
|積載量|>|32t(2.5G)、36t(2.25G)|
|最大離陸重量|>|141t|
|動力|GE・アビテーション CF6-80C2K1F&br()ターボファンエンジン |2基|
|推力|>|22,680kg (50,000lb)×2|
性能
|最大速度|M0.82(917km/h)|
|巡航速度|M0.8(890km/h)|
|航続距離|9,800km/0t&br()7,600km/20t&br()5,700km/30t&br()4,500km/36t|
|実用上昇限度|12,200m|
|最短離着陸滑走距離|500m|
装備
|固定武装|>|なし|
|アビオニクス|>|航法・気象レーダー|
|~|>|ミサイル警報装置|
|~|>|レーダー警報受信機|

**概要
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C-2は、防衛省技術研究本部と川崎重工によって開発された双発輸送機である。
海上自衛隊の[[P-3C]]の後継機である&bold(){「&ruby(P-X){次期哨戒機}」}(後のP-1)との同時開発という世界的に見ても珍しい開発体制の元で開発された。
美保基地の第403飛行隊における愛称は、「&bold(){ブルーホエール}」(シロナガスクジラ)。

**開発
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C-2は国産輸送機「C-1」の後継機であり、&bold(){「&ruby(C-X){次期輸送機}」}開発計画によって開発された。
&image(s_C-1.jpg,,width=400)
&small(1){&font(Black){※出典:航空自衛隊ホームページ ([[http://www.mod.go.jp/asdf/equipment/yusouki/C-1/index.html]])}}

2000年より開発が開始され、2007年7月に試作1号機が完成、2010年1月に初飛行している。
開発においては、機体の強度不足が何度か問題になっている。
特に試作1号機は、初飛行直前にアメリカ製のリベットに起因する強度不足が明らかになり、リベットの交換と補強を行ったうえで初飛行を実施している。
その後も、地上における機内気圧上昇試験中に貨物扉が破損したため、2014年11月から試作1号機の胴体が新造した量産機と同じ胴体に交換されている。

これらのトラブルもあって、配備開始は当初の計画より3年遅れ、2017年3月に開発が終了、同月より第403飛行隊への配備が開始されている。

先述した通り、P-1と同時開発された関係で、風防、主翼外翼(全体の3分の1)、水平尾翼、&ruby(APU){補助動力装置}、コクピットの&ruby(MFDS){統合表示装置}、等、機体重量に対して約15%、搭載システム品目数に対して約75%の部品が共通化されており、開発費を250億円程度削減できたとされている。
開発総額は約2,610億円。

**特徴
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機体全体の構成は先代のC-1を踏襲しており、太めの胴体と高翼式の主翼を組み合わせ、主翼下にエンジンポットを配し、後尾にT字型尾翼を設けている。
機体形状は類似しているものの、全長、全幅共に約1.5倍に大型化しており、それに伴って機体重量も2.5倍になっている。
貨物扉はC-1の観音開き式からC-130と同じ方式のものに変更されている。

操縦システムは[[F-2]]以降に開発された国産機と同様、デジタルフライバイワイヤが採用されている。

エンジンは[[E-767]]やKC-767と同じCF6ターボファンエンジンを採用している。
民間でも多数使用されており、海外での整備や将来の輸出において有利との判断から採用されたと考えられるが、調達数が少ないこともあり、近年、調達価格の高騰を招いている。

機体の大型化と大出力エンジンの採用によって、C-130Hでは不可能だった16式機動戦闘車や[[UH-60JA]]の空輸が可能になっただけでなく、民間旅客機と同じ速度でC-1よりも大量の貨物をより遠隔地まで輸送することが可能になっている。

大型化したにもかかわらず、大出力エンジンを採用したことにより、C-1と大差ない距離での離陸を可能にしている一方で、不整地への着陸能力は有していない。

長距離飛行に備えて、操縦席後部に仮眠用2段ベッド、冷蔵庫や電子レンジを有するギャレー、更に民間旅客機と同じ&ruby(トイレ){ラバトリー}が2カ所用意されている

**派生型
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YS-11EBの後継として、&ruby(ELINT){電子測定}型の&bold(){「RC-2」}の開発が進められており、2018年2月8日にC-2試作2号機を改修したRC-2試作1号機が初飛行している。

2019年1月にP-1と共に電子攻撃機型を開発し、2027年度の導入を計画していると報道されている。

&image(s_photo05.jpg,,width=400)
&small(1){&font(Black){※出典:航空自衛隊ホームページ([[http://www.mod.go.jp/asdf/equipment/yusouki/C-2/index.html]])}}


**作中での活躍
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&link_anchor(忘れられた世界,page=あらすじ){外伝:忘れられた世界}にて登場。
陸上自衛隊の訓練のため、北海道沖上空にて多数の隊員と武器弾薬を満載した状態で嵐の中を飛行中、運悪く巨大な太陽フレアが発生、大規模太陽風による磁気嵐に見舞われ計器が故障、自らの位置を見失う。
機長と副操縦士は感覚を頼りに飛行を続けるも、地上を確認しようと高度を下げたところで超大型の鳥の群れに突っ込んでしまう。
不運に不運が重なり、エンジンはバードストライクによって破壊され、機体は煙を上げながら[[エスペラント王国]]南部のカルズ地区へと墜落する事となる……。

&small(1){&font(Black){これは活躍と呼んでいいのだろうか……}}
強いて挙げるとするなら、墜落しながらも外伝主人公である[[岡 真司]]を生き長らえさせたことだろうか。
機長と副機長の卓越な手腕もさる事ながら、計器故障・エンジン大破という状態にも関わらず最後まで操縦系統を生かし、墜落の瞬間までもがき続けた事で航空機としての意地を見せた点は立派であると思う。

上記以外にも、C-2は現状最有力な大型輸送機であることから、[[自衛隊]]が海外派遣される時などには縦横無尽の働きをする事と思われる。また、現状数少ない機体生産設備を有する機種であることや、現実でも各種派生型の研究が行われている事から、輸送機にとどまらない多方面での活躍の機会が存在する。

なお、本機は初飛行からも間もない最新鋭機であるが、作中ではこれと別に[[新型輸送機]]の開発が決定している。話の流れから推測するに、おそらくC-2よりも大型の戦略輸送機と思われる。

随時加筆願います。

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|~&big(){関連項目}|
|&bold(){[[兵器]]}|[[自衛隊]]|
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