Q 開成高校、都立西高校、東京学芸大学附属高校、筑波大学附属高校の通塾率が知りたいです。最も通塾者の多い高校はどこですか。
A 都立日比谷、都立西などの都立進学指導重点校は通塾者数が少ない。国立附属の学芸や筑波は非常に通塾率が高い傾向にあるようだ。私立では開成高校が非常に高い。開成や国立の学芸や筑波は通塾率が100%に近いと考えた方が良い。開成高校、学芸大附属高校、筑波大附属高校の進学実績は、中高一貫生が6年間通塾した成果による進学実績だ。
SEG・鉄緑会・Z会の通塾者合計(2009年)
学芸大附属 425人
筑波大附属駒場 557人
筑波大附属 384人
開成 897人
海城 532人
豊島岡女子 373人
都立西 84人
現役大学進学重視なら都立トップ高校が最も有利
学芸や筑波などの国立附属の致命的な欠点は実験校という特性上、受験指導が皆無で高校1年と同時に通塾が多いこと。高校3年になってもこれといった受験指導はなく、全て自己責任となる。良くも悪くも自由放任である。そのため、高校受験時は非常に学力が高いのに、卒業時の進学実績は驚くほど落ちる。東大や医学部などは浪人がほとんどとなる。また二極化するので早慶大にも届かない層が多くなる。1年から予備校でしっかり勉強したものが現役で難関大に受かっている。
都立トップ高校の最近の面倒見の良さはすごく、受験指導には長けている。都立トップ高校は全体で3年間で現役合格させるテクニックを共有しているので、入学後に学力が大きく伸びる傾向にある。だからといって受験一辺倒ではなく、行事がかなり盛んで部活もほぼ全員が入っている。高校3年でも通塾率が半分に満たない。このような違いは受験の際考え必要があるだろう。経済的には都立トップ高校の良さは言うまでもない。現実、最近では学芸や筑波を蹴って都立トップ高校入学者が非常に増えている。
最終更新:2010年02月22日 16:10