Q 中学時代はサッカー部に所属していました。高校に入ったら、サッカー部に入って高校サッカーの全国大会を目指したいです。都内の都立高校か私立高校で、全国大会を目指せる環境のある、サッカー部の強い高校を教えてください。スポーツ推薦についても教えてください。
A サッカー部に入って全国大会を目指したいという志、素晴らしいです。さて、最近の東京における高校サッカーで特筆すべき点は、都立高校の強豪校が相当力をつけ、今や全国大会出場の2枠のうち1枠は都立高校であるということです。皆さんは、都立高校と私立高校を比べたら、私立高校のほうが全国大会出場を目指しやすいと思うかもしれません。確かに、昔はそうでした。しかし、今は状況がまったく変わっています。都立高校の学区制が廃止されたおかげで、強豪校には全都からサッカーに自信のある生徒が集まるようになり、私立のサッカー強豪校を超える学校が増えています。また、スポーツ推薦実施、外部や他校からの優秀な指導者を連れてくるなど、サッカー部を強化する都立高校が増えています。ですから、今は都立高校と私立高校は同じであると考えてください。年々、力ある生徒は私立よりも都立を選ぶ傾向が強まっていて、都立の強豪校を選ぶことをお勧めします。都立高校の場合、近年は大学進学にも非常に力を入れているため、大学進学を考える際も安心です。(私立高は、卒業後の進路計画無視で自校の名声を高めるためにサッカー漬けにして、卒業後に行く場所がない…という学校が少なくないので注意してください)また、都立の学費は無償化されました。
サッカー部の名門として有名な都立東久留米総合高校
都内のサッカー部の強い高校のなかでも、近年もっとも目覚ましい実績をあげているのあが、都立東久留米総合高校です。東久留米総合高校は、前身の久留米高校時代から都内屈指のサッカー部強豪校として知られ、二度の全国大会出場を果たしました。Jリーグで活躍する中村憲剛も、この高校出身です。東久留米総合高校と名称が変わった後は、人工芝グラウンドやトレーニングルームも完備して、校技であるサッカーを全面的にバックアップしています。その結果、2009年の高校サッカーでは、私立の帝京高校とともに、東京代表として全国大会の切符を手にしました。2011年も、関東第一高校を破り2年ぶりの全国大会出場を果たしました。東久留米総合高校は、前身の久留米高校時代を含めると4度目の出場です。都立人気が高まる中で、東久留米総合高校に実力のある選手が集まる傾向にあり、予測では、東久留米総合高校は、東京で最も高校サッカーで強い高校となるでしょう。スポーツ推薦を実施しているので、実力のある者は受けることが推奨されます。また、東久留米総合高校は、大学受験指導にも熱心な高校として有名です。国語・数学・英語の主要3教科はすべてで学力別授業です。土曜講座も実施しています。こうした面倒見の良さも人気の秘密です。
23区内なら都立駒場高校がダントツ
多摩地区の最有力校が東久留米総合なら、23区内の最強豪校は都立駒場高校でしょう。駒場高校は保体科もある文武両道校。学校の設備は高校としては最高レベルです。指導者は高校サッカー全国大会出場に導いている名将です。難関大にも多数の進学者を出していて、サッカー部卒業生も早稲田大や国公立大に進学しています。将来を考えても安心です。
まだまだあるサッカー部の強い東京都内の高校
都立東久留米総合高校の強さはあまりにも有名ですが、東久留米総合以外にも、強豪校が何校もあります。都立つばさ総合高校は、開校以来、サッカー部育成に力を入れている実力校です。都立国分寺高校は、Jリーガーも輩出していて、やはり強豪です。TリーグではT1に昇格して話題となりました。国分寺高校は面倒見の良い高校として難関大にも顕著な実績を残しています。都立羽村高校も力を入れています。都立石神井高校や都立葛飾野高校もTリーグ上位で活躍する強豪です。
サッカー部のスポーツ推薦を実施している高校
東久留米総合5名、つばさ総合4名、羽村4名、南葛飾7名、片倉6名などほか多数。
※推薦の有無や人数はその年によって変わります。
詳しくは入試要項や各校にお問い合わせをお願いします。
最終更新:2011年11月16日 16:41