Q 高校受験において、都立高校、私立高校、国立大附属高校の人気と難易度はどのような状況になっていますか。
A 現在の東京の高校受験は、圧倒的ともいえる都立高校人気、そして、国私立高校離れが加速しています。
圧倒的都立高校人気の理由は、いくつかありますが、以下のような理由です。
1.学区撤廃と入試改革
→自由に高校を選べるようになったおかげで、校風や部活動、教育方針など、偏差値にとらわれず様々な要素で選ぶことができるようになりました。都立高校は今、個性化の時代を迎えています。また、入試改革により上位校の内申比重が大きく下がり、自校作成問題の実施なども高い効果をあげています。
2.都立高校の進学実績向上
→都立高校全体の進学実績が大きく向上しています。都立の進学指導重点校のみならず、3番手校や4番手校などの上位進学校の進学実績も飛躍的に伸びています。昨今、国私立校の高入生の進学実績悪化が伝えられる中、都立進学校の比重はますます高まっています
3.中高一貫校ではない
→都立校はほとんどが高校単独校であるのに対して、国私立は中高一貫校体制を敷いています。国私立校の進学実績低下は深刻です。東大に30人や40人も合格している国私立校ですら、高入生の進学実績はほとんどなく、東大に1名も合格していない学校もあります。また、高入生が馴染めない「高入ギャップ」も問題となっています。
最終更新:2009年09月25日 02:02