塾では教えない正しい高校入試学校選択方法
第1回 『医学部合格を目指すなら開成高校より都立西高校を選べ』
高校入試を控えるみなさんはさまざまな夢を持っていると思います。「将来は大学の医学部に入って、医者になるんだ!」という夢を持っている中学生も多いのではないでしょうか。
けれども、医者になるには大変な勉強が必要です。大学は医学部医学科に入る必要がありますが、高校入試を経た生徒が現役合格するのは至難の業です。
高校選択を誤ると、医学部が遠のいてしまいます。高校入試から入学した生徒を3年間で医学部合格まで導くノウハウを持っている学校が、最適の進路となります。
東京都内で、高校入試から入学した生徒を最も国公立大学医学部に合格させている学校は、杉並区の都立西高校です。「高校受験から医学部なら西高」という評判があります。
国公立医学部合格率は年々向上していて、ついに私立トップ校の開成高校を追い抜いたことでも話題となりました。
逆に高校入試から医学部を目指すにあたってあまり適切でない学校が、私立では開成高校、国立では筑波大学附属高校、東京学芸大学附属高校です。
これらの学校は都立西高校よりも国公立医学部合格率が低いだけでなく、高校から入学した生徒を3年間で伸ばして医学部へ送るノウハウを持っていません。
なるほど確かに、開成高校や筑波大学附属高校なども医学部に一定の合格者を出しています。
しかし、これらの医学部合格者は大部分が中学から入った内進生の進学実績です。学校選択の際は盲点となるところなので、注意してください。
最近は国立や私立の中高一貫校に、高校から途中編入した生徒が東大や医学部に合格できないことが問題化しています。
開成高校ですら、近年は進学実績が低下気味ですが、その原因は高入生が東大に合格できなくなってきたからだと聞きます。
すでに今年は、高校から入学した生徒だけに限ると、開成高校よりも都立日比谷高校のほうが東大や京大に多く合格者を出しているのです。
高校入試では開成高校の合格辞退者が増えていますが、その多くが都立西や都立日比谷に流れているのが現状なようです。