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  • 『排除の現象学』

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『排除の現象学』

最終更新:2012年03月08日 15:51

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赤坂憲雄『排除の現象学』ちくま学芸文庫1995

第19回風土研究会
テーマ:排除、ファシズム、天皇制
発表者:菊地

目次

第1章 学校/差異なき分身たちの宴~いじめの場の構造を読む~
第2章 浮浪者/ドッペルゲンガー殺しの風景~横浜浮浪者襲撃事件を読む~
第3章 物語/家族たちをめぐる神隠し譚~イエスの方舟事件を読む~
第4章 移植都市/鏡の部屋というユートピア~けやきの郷事件を読む~
第5章 分裂病/通り魔とよばれる犯罪者たち~精神鑑定という装置を読む~
第6章 前世/遅れてきたかぐや姫たちの夢~1/2の少女マンガを読む
全体を通しての感想

第1章 学校/差異なき分身たちの宴~いじめの場の構造を読む~

現在のいじめの特異性

①「冗談関係」の非成立
現在のいじめでは、冗談を媒介にした見せかけの敵意と真の友情の混ざり合う「冗談関係」は成立していない
⇒「いじめっ子はたいていの場合ひどく生真面目で、およそ遊びの精神とは縁遠い心理状態」
②全員一致の暴力
いじめる側は「全員一致の意思を体現する匿名の存在」であるのに対して、いじめられる側は特定の1人
⇒「全員一致の、排除のための暴力」
③抽象化、方法の多様化

差異のない学校という場

学校という場は子供たちに均質性を強制し、それに馴染まず逸脱した子供たちを異分子として疎外・排除する
⇒いじめの基準は絶対的ではなく、「流動的・相対的」=「平均値(像)からの隔たり・偏奇」
⇒学校の「ムラ化」=共同体(ムラ・教室)の均質化と異人の排除 Ex.「村八分」(ハブ・ムラハチ)
「学校とは、常民(よい生徒)という凡庸さをある種強迫的に再生産しつづける場である」
Ex. 偏食の「問題」視、養護学校の義務化(1979)、健康診断による振り分け
⇒「絶対的な、または可視的な差異」の喪失

供犠としてのいじめ

「ひとつの閉ざされた秩序空間は、かならず異常人物や憑き物信仰に良く似た異人排除の装置を秘めている」
「秩序は差異の体系のうえに組み立てられている」
「秩序の危機においては、差異のメカニズムは崩壊して、対他的同一化または模倣が一挙に噴出する」(今村)
⇒差異の消去=「分身化」
「分身と化した似たりよったりの成員のなかから、ほとんどとるに足らぬ徴候にもとづき、ひとりの生贄(スケープ・ゴート)が択びだされる。分身相互のあいだに飛びかっていた悪意と暴力は、一瞬にして、その不幸なる生贄にむけて収斂されてゆく。こうして全員一致の意思にささえられて、供犠が成立する」


■疑問点
  • いじめを学校という「場の問題」に還元してよいのか
  • 「ムラ」と「教室」を同一視できるのか
目次へ

第2章 浮浪者/ドッペルゲンガー殺しの風景~横浜浮浪者襲撃事件を読む~

横浜浮浪者襲撃事件

1982年12月半ばから1983年2月10日にかけて、横浜市内の地下街や公園などでホームレス(浮浪者)が次々襲われ殺傷された事件。逮捕された犯人は横浜市内に住む中学生を含む少年のグループで、「横浜を綺麗にするためゴミ掃除しただけ」「浮浪者が逃げ惑う姿が面白かった」「退屈しのぎに浮浪者狩りを始めた」などと自供。
(wikipedia「横浜浮浪者襲撃殺人事件」より)
「人を殺したって?……わかんない」(犯人の少年)
⇒「浮浪者も「人」であるという自明であったはずの事実が、もはや自明ではなくなっている」

市民の「異物排除の思想」と浮浪者

「臭い」「汚い」ことの徹底的な排除
「さわやか・美化・環境浄化、などの標語の背後には、やはり異物排除の思想が横たわっている」
「排除の構造が[…]やわらかい衣裳をまとっているところに、わたしたちの現在が孕む特異性がある」
Ex. 精神衛生法(現・「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)」)
⇒地域社会および個々の家族が、「異質なる者」を「包摂し扶養してゆくだけの機能と力」を喪失した
⇒異人たちは「差異なき塊」として把握され「バルバロス的異人」と化す

“健康な差別”

別役実「お祭りと乞食」(1971)や『日本残酷物語』の小話にみられる、村人と乞食の相互補完的・互酬的関係
「いじめる/いじめられる関係が、施す/施される関係と表裏一体のものとしてあるとき、それを“健康”な状態とみなすことができる」?
⇒だがそれは「生存のためのギリギリの選択」であり、かつ「“健康な差別”とひきかえにようやく許された生存の途は、疑いもなく惨めで苛酷なものであった」

排除された内なる他者としての浮浪者

浮浪者というイメージ・観念は、「市民社会の最深部にあり、[…]市民としてのアイデンティティを保証し、また逆に、市民であることからの逸脱にむけた禁忌を普段に再生産している、イデオロギー装置」
都市生活者もまた「漂泊性を内に宿した存在」であるが、「あくまで社会構造の内側にある漂泊性」であり、>「浮浪者のおびる漂泊性、つまり放浪性とはまったく異質」
「浮浪者とは、市民社会が無意識下へと抑圧・排除したドッペルゲンガー(もうひとりの自己=分身)」
「この内なる他者を排斥し殺害することを通じて、[…]市民としての同一性を獲得し、また再認しつづけることができる」
「浮浪者狩り、そして浮浪者殺しとは、わたしたち市民の内奥で不断にくりかえされている、見慣れた、それでいて表層からは隠蔽されていた供犠の風景そのもの」

■論点
  • 浮浪者を排除することで獲得する「市民としての同一性」とは何か
  • 「異質なる者」を「包摂し扶養してゆく」ためには、どのような「機能と力」が必要か
目次へ

第3章 物語/家族たちをめぐる神隠し譚~イエスの方舟事件を読む~

イエスの方舟事件

1979年から80年にかけて、信仰集団「イエスの方舟」(主宰:千石剛賢)が若い女性らを誘拐したとしてマスコミ及び被害家族からバッシングを受けた事件。一時は「方舟」に名誉既存・暴力行為等の容疑で逮捕状が出される。しかし「方舟」は実際には、家庭に居場所がなく、千石に共感した信者たちの共同生活の場であった。
(wikipedia「イエスの方舟事件」より)

神隠し譚とは

①共同体の内部の人間の失踪・蒸発・異常死などの原因不明の不慮のできごとに対する、定型化された解釈
②共同体の内部からの視線によって構成される物語
③隠される人々は、共同体内の「構造的な劣性をおびた」存在(子供、老人、若い女性、知恵遅れの若者)
⇒神隠し譚は、子供たちの、「外部の力に誘われての心的な旅」としての神隠しと、嫁や若い女たちの駆け落ち・略奪婚など、「異人との性的交渉として把握しうる」神隠しとの二つに分類できる(「方舟」は後者)

拡散する家族

「娘たちの失跡という了解しがたいできごとに遭遇した家族たちは、その原因を方舟という魔性の集団に帰し、エロティックな女性誘拐の物語へと解釈のレヴェルそのものをずらすことで、ようやく受容を果たし」た。
「危機としてのイエスの方舟事件が顕在化させたものは、現代の家族がいやおうなしに抱え込んでいるにちがいない寒々しい風景であった[…]。家族はもはやアジールとしての役割を喪失し、[…]かえって外的な価値規範やイデオロギーを増幅して成員たちに強いる、無気味な粘っこい装置と化している」

コムニタスとしての方舟

イエスの方舟は「構造の対概念としてのコムニタス」(V.ターナー、「社会構造が未分化で全ての成員が平等な共同体」(wikipedia))を現実のものとしている
Ex. 会員相互の絶対的平等、共有財産制
イエスの方舟は、コムニタスの3つの分類=①実存的ないし自然発生的コムニタス、②規範的コムニタス、③イデオロギー的コムニタスのうち、③実存的ないし自然発生的なコムニタスの集団
ターナーによる自然発生的コムニタスの指標:平等・匿名・財産の欠如・身分の欠如・性欲の節制・序列の欠如・非自己本位・全面的服従・聖なる性質・親族関係の権利と義務の停止など
「会員たちが口々に、方舟の生活の楽しさを語るのは、かれらが方舟というコムニタスの中で、世俗的なヒエラルキー・掟・規範といったものから解放され、おそらくは“我と汝”(M.ブーバー)という全人格的な交渉を体験していたためである」

■論点
  • 宗教による救済と社会規範は両立可能か
  • 「コムニタス」と「無縁」の近似
目次へ

第4章 移植都市/鏡の部屋というユートピア~けやきの郷事件を読む~

けやきの郷事件

国際障害者年である1981年、埼玉県比企郡鳩山村鳩山ニュータウンに隣接する国有林に、18歳以上の自閉症者を主に受け入れ、療育・自立訓練をおこなうことを目的とする、当時東日本ではじめてという自閉症者施設「けやきの郷・ひかりヶ丘学園」の建設が計画された。ところがニュータウンの一部住民から強い反対運動がおこり、再三の説明会開催の末に、受け入れ可否を決める住民投票を行うことになった。村長の判断により投票は回避され、計画は宙に浮いたが、最終的に埼玉県川越市に土地を移し建設が決まった。
⇒「地域エゴイズム」の変質・拡大
⇒自閉症者(異人)への偏見

異物吸収型社会/異物嘔吐型社会

吸収型:「精神病者を共同体の内側から排斥せずに、常人から分かたれた聖なるものとして包摂している社会」
嘔吐型:「精神病者との接触を忌み恐れるがゆえに共同体から疎外し、収容施設に隔離しておくことを選ぶ社会」
⇒近代市民社会は、「吸収型であろうとする社会倫理が、現実生活を支配する効率市場主義によってたえず裏切られ減殺される、特殊な嘔吐型社会」

ユートピアとしてのニュータウン

移植された都市=ニュータウンは、都市本来の「異質なるものを包摂する開かれた場」という性質の欠如した、>「都市であって都市ではない奇妙な場所」
「そこでは、異質なるもの・未知なるもの・不意打ちを喰らわすものといった社会的条件のすべてが、あらかじめ最小限に抑制され[…]家族たちのはざまに横たわる差異性そのものを消去しあうことが黙契として共有されている」
このような均質空間に埋め込まれた「排除の構造の硬直性」が住民の「心理的な硬さ」として表れ、自閉症者への偏見が生まれた(はじめに偏見が存在したのではない)
「日常的な接触の機会のとぼしい人々[…]との交流の回路が未形成なままに、共同的な排除行為が先行するとき、かれらはもっとも鋭くバルバロス的異人として禁忌の対象と化す」

全員一致にあらざる供犠

「過渡期または形成期にある社会は、異質なるもの(混沌)にたいする保塁となるような、共通の自己及び世界に関するイメージを産出しようとする。それは[…]現実の社会関係にさきだって意志的に選択される、“われわれとは何者か?”という問いへの解答である」
「鳩山ニュータウンという形成途上にある社会は、コミュニティへと自己生成をとげるために、生贄となるべき異人の出現を待ち望んでいた。そこに格好の標的としてあらわれたのが、ほかならぬ自閉症者であった」
「異人排除という、全員一致の暴力として行使されるべきメカニズムが、全員一致なる幻想をまといえないところに、現代におけるコミュニティ成立の困難さがあるとともに、逆にいえば、あらたな可能性の筋道が仄見えるといえる」

■論点
  • 吸収型/嘔吐型という区別における「分かたれたものとして包摂」と「疎外し隔離」のちがいは
目次へ

第5章 分裂病/通り魔とよばれる犯罪者たち~精神鑑定という装置を読む~

通り魔と精神病

通り魔事件の報道には常に、「犯人は精神病者か異常性格者であった、という定型化された物語」が寄り添う
「精神病という概念がここでは、わたしたちの不安を打ち消すための解釈装置であり、また文化メカニズムと化している」
⇒犯罪の対象・動機・背景の拡散、悪意の匿名性・無方向性

司法と精神鑑定

「犯罪は古代には、秩序に生じた傷であり」、刑罰とは「犯罪によって生じた秩序の裂け目を埋め傷を癒す贖罪の供犠であった」が、わたしたちの時代では刑罰は「犯罪という行為にたいする倫理・道徳的な非難として科せられる」
⇒「行為者を道義的に非難できない、つまり責任を問えない場合には、論理的帰結として刑罰を科すことが不可能となる」
⇒精神分裂病者は「犯罪→精神鑑定→措置入院というプロセスを踏んで、市民社会の表層ないし枠組そのものから排除される」

外部としての精神分裂病

「犯罪や反社会的行動・逸脱行為など、市民社会のあらゆる悪が精神分裂病に帰せられている」
「了解不可能性こそ分裂病を診断する重要な根拠であり、精神科医が分裂病と診断したということは、その患者の心理や行為は根本的に了解不能である」という同義反復
「このトートロジーの連鎖のうえに、たとえば分裂病患者の犯罪には殺人・放火などの重大犯罪が多いといった、司法精神医学の好んでする定型的な解釈は成立している」
「精神鑑定に媒介されることによって、犯罪という“表現”は犯罪という“病理”へと変換させられる。[…]制度としての精神鑑定とは、わたしたち市民から合法的に主体を剥ぎ取るイデオロギー装置といえる」
「近代刑法は責任無能力者をたえまなく分泌することなしには、存立自体が許されない。理性的な存在という近代の人間観が存立しえない[…]それら排除される異人たちのために、刑法体系とは位相を異にする精神医学の体系が要請され、収容と拘禁にむけた途がひらかれる」
「わたしたちに市民的日常の秩序を守るために、了解不能の烙印を押された犯罪の行為者たちは、自ら犯した犯罪との距離を縮める作業も許されぬままに、精神病院という市民社会の外部へと放逐される」

■論点
  • 「犯罪を犯した精神分裂病者」という異人を排除せず包摂する社会は在りえるのか?
目次へ

第6章 前世/遅れてきたかぐや姫たちの夢~1/2の少女マンガを読む

前世への旅または自殺ごっこ

「自分たちは古代の王女の生まれ変わりで、死の寸前までゆけば、前世が覗けると信じて、少女たちはみずから自殺ごっこのシナリオを作った」
「三人は解熱剤をそれぞれ8錠/1錠/零錠飲み、その場で意識不明になる/119番したあと倒れる/最後に助けを求めて叫んだあと気を失う、という役割分担を決めていた」
「みずき健という若手マンガ家の、デビュー作品集である『シークエンス』が、少女らの前世への旅の同行者であった」

定型としての転生の物語

スティーヴンソン『前世を記憶する子どもたち』による生まれ変わりの「完全型」の5つの特徴
⇒①予言、②予告夢、③スティグマ、④物語り、⑤奇行
「意図的に前世の記憶を堀り起こそうとした成人の例よりも、偶発的に発生する幼児の例を重視」
  • 前世を物語りはじめるのは2から5歳であり、記憶が消滅するのは5から8歳、遅くとも10歳
  • 前世の記憶があらわれるのは、覚醒状態のときか、いわゆる入眠幻覚の状態
  • 子どもの記憶は前世における「最期の日」の近辺でおこったできごとに集中する
  • 前世とは異なる社会的階層におかれている子どもらは、変わった行動をはっきりとしめす場合が多い

少女らの転生譚

「少女にはだれしも、神秘的なるものと交通する能力を秘かに誇りにおもう時期がある」
「少女らの前に転がっているのは、いつだってかぎりなく物語=ドラマ性の希薄な日常にすぎない。それでも神秘的なるものに憧れる少女たちは、ひたすら異界からの呼び声に耳を傾ける」
「シークエンス」に見られる定型的要素:
前世の記憶を失い、あるいは甦らせるきっかけとしての事故、夢が果たす大きな役割、前世ないし来世の名前にみられるエキゾシズム、前世の記憶と超能力との分かちがたい結びつき、共同作業としての前世や来世の記憶の甦り、ごく身近にいる前世を共有する者、意識と身体の二元論

定型としての転生の物語(転生譚Ⅰ)と少女らの物語(転生譚Ⅱ)の相違

  • 物語の担い手は、転生譚Ⅰが幼少期の数年間であるのに対し、転生譚Ⅱは思春期である
  • 転生譚Ⅱでは、〈物語り〉を外側から補完する役割を担う他者が存在しない
(前世の記憶をめぐる秘密の共有=幻想の共同性)
  • 前世の人格は、転生譚Ⅰでは身近な存在だが、転生譚Ⅱでは「無限遠のかなた」の存在が設定される

かぐや姫体験

かぐや姫体験=「自分はこの世に存在しているが、実は別の国(=異界)から啓示をうける、この世の人間とはやや異なる人間かもしれないという、存在の不安に揺れる感覚や体験」(永井)
「現代の転生譚には、具体的な、生生しい親や家族そして来歴に対する嫌悪・拒絶・否認の意志といったものは、どこか希薄」
 ⇔もらい児妄想、来歴否認症候群

■論点
  • 転生譚はなぜ変容したのか
  • 「腐女子」とのちがい

目次へ

全体を通しての感想

筆者は「市民社会」自体は肯定的に見ているように感じたが、市民社会が基底として持つ人間観こそが排除の構造を生み出していると述べている以上、市民社会を土台として「異質なるものを包摂する開かれた社会」を目指すというのは矛盾しているのではないか。
そもそも排除の構造が近代に特有なものかどうかも疑問で、人間による物事の捉え方として不可避なもののようにも思え、少々暗い気分になってしまった。

千石剛賢

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