あらすじ
2007年3月、
荒川西中学校の3年生
平沼和希は、
大垣第二高校に合格する。そこで彼は、同じ部活に入った横浜出身の同級生・
南台湘子との交際、親友となる
藤野慎哉との出会い、そして
情報屋との遭遇など、のちに彼の高校生活の中で深い関わりを持つことになる人物・団体と出会い、高校生活を踏み出していく。
後から描かれた第1作
当初高校シリーズの第1作は「広報委員長 平沼和希」であり、物語は和希の委員長就任から始まっていたが、湘子との交際や藤野、そして情報屋など高校シリーズの各作品において根幹をなす人物・団体は後輩の生徒を除いていずれも高校1年生当時に出会ったことになっていたため、シリーズを書き進めていくたびにその説明を書く必要が生じた。そうしていくうち、それらの解説を「広報委員長 平沼和希」の前の作品を作ってそこにまとめてしまおうという考えに至った。これまでと同じく和希の視点で物語を進めていき、放送部・茶道部入部までの経緯、湘子との出会いから交際までの経緯、藤野との出会い、そしてさらには和希の広報委員長就任の経緯といった内容についてより詳細に書く。これに伴い、「広報委員長 平沼和希」以降の作品は過去に関する解説を抜いて本作の続編に組み込むこととし、そのための修正を行っている。
登場人物
主人公&ヒロイン
平沼和希(ひらぬま かずき)
1年生。
大垣市立荒川西中学校から二高に入学。やがて親友となる者、恋人となる者、その他様々な同級生や生徒、教職員と出会い、高校生活を過ごすこととなる。詳細は
こちらを参照。
南台湘子(みなみだい しょうこ)
1年生。和希が合格発表の日に後ろ姿を見かけた「標準語を話す女子」の正体。その後ろ姿と声を追いかけていた和希と知り合い、やがて交際に至る。詳細は
こちらを参照。
茶道部
赤坂瑞希(あかさか みずき)
2年生ながら部長。矢橋奈津美とは中学時代からの知り合いで、部内でも特に仲がいい。サッカーが大好きで、割と頻繁に入れ替わる日本代表岡田ジャパンの登録メンバー全員を毎回記憶している。
桧山愛美(ひやま まなみ)
同じく2年生ながら副部長。顔立ちの整った美しい女性。この人が部長になってもおかしくはなかったと言われるが、そんな器じゃないと辞退したらしい。
川瀬茜(かわせ あかね)
近藤真希(こんどう まき)
佐々木春香(ささき はるか)
松岡咲恵(まつおか さきえ)
以上4名はいずれも一般部員の2年生。廃部危機で1年生当時は10人規模だったが、和希たちが入部した時点でこれだけの人しかいなかった。
矢橋奈津美(やばし なつみ)
1年生。小柄だが部活への熱意は人一倍あって、部内では同期のみんなから慕われる。
田口香苗(たぐち かなえ)
1年生。なぜか和希には冷たく当たることが多いが、逆に考えればよく構っているとも言える。マクドナルドでアルバイト中。
橋本里奈(はしもと りな)
1年生。和希の小学校からの同級生。さらに彼女の8歳年下の弟も和希の妹の同級生で、平沼一家とは縁が深い。小学生時代に、大垣市の交流事業「少年の船」で和希と共に鹿児島へ行ったことがある。和希との関わりは「腐れ縁だ」と言うが、内心悪くは思っていない様子。
渡辺春香(わたなべ はるか)
1年生。和希の中学校からの同級生。彼女も小学生の時、和希や橋本と共に「少年の船」で鹿児島へ行った。中学時代は卓球部に所属し、大会にもよく出場していた。
放送部
垣本美香(かきもと みか)
部長の3年生。後述する和希の同級生
垣本清香の姉。放送部のコミュニティメディア化を目指し、後継の部長に佐々木を指名するつもりだったが、思いがけず計画が破たんすることになる。
堀隆(ほり たかし)
副部長の3年生。「教師と生徒会は敵。広報委員会は御用メディア」と言い張る、ジャーナリズムあふれる男。放送部のマスメディア化を目指して垣本と対立し、ある計画を実行する。
小倉憲明(おぐら のりあき)
3年生。副部長になるつもりだったが、いろいろな経緯があって堀にその座を譲った。それが放送部にとって良かったのか悩みながら、部内では垣本と堀の対立を仲裁する日々を送る。
堂本有里子(どうもと ゆりこ)
3年生。堀とは小学校からの知り合いで、垣本とは入学以来ずっとクラスメート。小倉と同じく、部内で垣本と堀の対立を仲裁している。
上杉潤(うえすぎ じゅん)
2年生。堀と同じくジャーナリズムな男。小学校から放送委員を経験してきた和希を気に入る。
膳場由美(ぜんば ゆみ)
2年生。同じ名字のフリーアナウンサーが出る番組にちなみ、レギュラー番組名は「膳場由美NEWS23-11(ニュースツースリーマイナスイレブン、12時の意味)」。
佐々木彩(ささき あや)
2年生。フジテレビの女子アナにちなんでアヤパンと呼ばれる。レギュラー番組「佐々木彩のアヤパンルーム」はコミュニティ路線。
中野友恵(なかの ともえ)
2年生。こちらは通称ナカミー。レギュラー番組「サロン・ド・ナカミー」はやはりコミュニティ路線。
大野舞子(おおの まいこ)
名前の元ネタの駅名:近江舞子(湖西線)
1年生。静かでおとなしい性格とかわいらしい見た目で人気者になる。
武山豊(たけやま ゆたか)
名前の元ネタの駅名:武豊(武豊線)
1年生。親戚と共に4世代15人で生活していることが自慢。
野田天満(のだ てんま)
名前の元ネタの駅名:野田(大阪環状線)・天満橋(大阪市営地下鉄谷町線・京阪本線・京阪中之島線)
1年生。大阪出身で、大垣に引っ越してからだいぶ経つものの現在も全ての会話を関西弁でしゃべっている。
デジカメ同好会
佐山知恵(さやま ともえ)
2年生。和希と同じ荒川西中出身で、和希とは彼が中学に入ってすぐに知り合って以来の親交がある。
藤野慎哉(ふじの しんや)
1年生。和希のクラスメート。同じ鉄道ファンとして和希の親友となる。詳細は
こちらを参照。
江ノ本弘貴(えのもと ひろたか)
1年生。
沢野竜一(さわの りゅういち)
1年生。
情報屋
安宅真一(あたか しんいち)
1年生。思いがけず情報屋の存在を知ってしまった和希に興味を持ち、全てを明かして味方に引き入れようとする。
安宅蘭(あたか らん)
1年生。真一の再従兄妹(はとこ)。こちらは湘子を味方に引き入れようとする。
平成19年度前期生徒会執行部
板倉歩美(いたくら あゆみ)
副会長の2年生。デジカメ同好会・情報屋所属。成績も容姿もよく出来た女子で、先輩後輩性別を問わずたくさんの友達がいる。後述の藤川秀介とは2007年のバレンタインデーから交際中。和希と同じ
大垣市立荒川西中学校出身。
藤川秀介(ふじかわ しゅうすけ)
広報委員長の2年生。デジカメ同好会・情報屋所属。生徒会活動は平成18年度後期に書記として初参加し、今回委員長に就任。板倉歩美の彼氏。和希と同じ大垣市立荒川西中学校出身。
平成19年度後期生徒会執行部
板倉歩美(いたくら あゆみ)
生徒会長の2年生。副会長時代から次の生徒会長と目され、その通りに会長就任。
藤川秀介(ふじかわ しゅうすけ)
副会長&広報委員長の2年生。今度は副会長を兼務し、公私共に歩美を支える立場に。
林原恵造(はやしばら けいぞう)
副会長の1年生。ひょんなことから副会長に就任。その経緯には和希も関与している。
その他の生徒
白河清美(しらかわ きよみ)
2年生。和希と同じ荒川西中出身で、図書館で和希と再会する。
永田麻子(ながた あさこ)
1年生。合格発表日に和希と偶然知り合った。彼女の親友である「標準語を話す女子」すなわち南台湘子と共に、和希が入学直後からその姿を追いかけていく。書道部に入る。詳細は
こちらを参照。
吉野賢二(よしの けんじ)
1年生。和希の小学校からの同級生。ハンドボール部に入る。
垣本清香(かきもと さやか)
1年生。図書館で和希たちと知り合う。美術部に入る。詳細は
こちらを参照。
教職員
奥本民郎(おくもと たみお)
地歴公民教師。野球部・生徒会顧問。和希と藤野の担任。
田所裕子(たどころ ゆうこ)
国語教師。茶道部・合唱部顧問。和希とはまず、合唱部を目指す生徒とその顧問として応対することになる。
杉田幸一(すぎた こういち)
地歴公民教師。放送部・アーチェリー部顧問。滋賀出身で話し言葉は常に関西弁。大の阪神タイガースファンでお祭り男。文化祭でステージ企画を行う際は常に自分の出番を用意するよう求める。
稲川美沙(いながわ みさ)
和希たちの入学と同時に二高に赴任した、若手の図書館司書。昼休みや放課後の図書館に集まる和希たちを温かく見守っている。
各話のタイトル一覧
第1話:合格発表の日の保健室 |
第2話:ここに始まる高校生活 |
第3話:あると信じてた合唱部 |
第4話:標準語で話す女子生徒 |
第5話:茶道部に集まる同級生 |
第6話:ハードカバー本は武器 |
第7話:生徒会資料室なる教室 |
第8話:情報屋からの熱い勧誘 |
第9話:とある雨の日の階段で |
第10話:親友は恋の駆け込み寺 |
第11話:体操服に目が離せない |
第12話:文化祭に関する不文律 |
第13話:段ボール紙の切り貼り |
第14話:恋とN700系が走り出す |
第15話:元カノについて 前編 |
第16話:元カノについて 中編 |
第17話:元カノについて 後編 |
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リンク
最終更新:2014年11月10日 00:13