迫り来る…!迫り来る『新・四次元パンチ』…!
“エイグロン”鷲鼻のバトゥロの必殺技(フィニッシュブロー)…!!
放たれる拳の軌道をストレートからアッパーに変化(かえ)る事により、
対ギガント28号の進化(改良)された特注の拳!!
その破壊力は今までの四次元パンチを超えていよう…!!
その拳が鷲蘆鋼人(シュウロコウジン)を駆りて、今、放たれるッ!!
対
し
!
“ジ・ハンドレッド”耐撃の百文字は、ギガント28号の『マスク内』に居た。
相手の動きは、超聴力・ハンドレッドイヤーで把握する。
そして、百文字はこう呟く。
「レスラーへの賛歌その128…!」
「ギガント・トルネード!!」
百文字はその128にして、101番目の賛歌の名を口にした。
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○クロガネの賛歌 第8章 “激戦!クロガネの咆哮”
第 1 5 話 「 出 る か 必 殺 ッ ! 」
ビュォォオオオオ オ オ オ ! ! !
鷲蘆鋼人が滑空(かっくう)する!!
狙いはギガント28号の『股間』!!
そこから、思い切りアッパーをかますつもりだァー!!
対
し
!
ギ
ガ
ン
ト
は
!
!
グッッッッオオオオオオ オ オ オ オ ! ! !
倒立だ!逆立ちをしたぞ!!
そうする事により、新・四次元パンチの軌道に、
ギガント28号の顔面が入る!ギガント28号の特性である、
『操者が攻撃される事による“爆発的な瞬発力を、より精密に使いこなせる事”』が出来る!!
ッ
ッ
バトゥロ!
「考えたな、耐撃の!」
「しかし、その体勢から何を仕掛ける!!」
「それでも、新・四次元パンチを放たせて貰うッ!!」
ッ
ッ
百文字!
「侮(あなど)ったな、鷲鼻の!」
「ギガントの爆発力を思い知るが良い!!」
ッ
ッ
「ギガントよ!両脚で鷲蘆鋼人の顔面を挟み掴むのだ!!」
「そしてそのまま、鷲蘆鋼人の肩上に立つが良いッ!!」
ッ
ッ
ギガント!
「ア”ク”ロ”バ”テ”ィ”ッ”ク”!!」
ッ
ッ
ギガント28号は!
グ
ン
!
鷲蘆鋼人の顔面を挟み!!
グ
グ
ン
!
鷲蘆鋼人の肩上に立ち!!
グ
ゥ
ン
!
鷲蘆鋼人の新・四次元パンチを回避する!!
ッ
ッ
バトゥロ!
「何と言う軽業(かるわざ)!」
「く…!振り落とさねば!!」
ッ
ッ
百文字!
「回避から攻撃に転ずる!」
「ギガントよ!両腕を『竹とんぼ』の如く広げよ!!」
「そしてそのまま、回転をし『空を飛ぶ』のだッ!!」
ッ
ッ
ギガント!
「ハ”イ”!タ”ケ”コ”プ”タ”ー!!」
ギ ” ュ ” ウ ” オ ” ォ ” オ ” オ ”オ ”
ギ”ュ” ル”ル” ル” ル” バ” ォ” ゥ” ゥ”
ウ ” ウ ” ウ ” ウ ” ゥ”オ”ォ”オ”ォ” ン ” オ ” ォ ” ン ” オ ”
ン ” ォ ” ォ ” ォ”オ”オ”ォ” ン ”ン ” ゥ ” ォ ” ォ ” ッ ッ ! ! !
ー 飛ぶ飛ぶ飛ぶ飛ぶゥー!!
さながら巨人の竹とんぼだ!!
ー グルグルグルグル回って回って!!
上空500m付近まで飛び上がったぞぉー!!
ッ
ッ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
少々変則ではあるが…。『 ギガント・トルネード 』…。その技が完遂すると言う事は…。
グ リ ン ! (敵者の頭を大地に向け。)
ガ シ ィ ! (空中で相手の両足首を掴み、両脚で相手の両腕の動きを封じた状態で…。)
大
地
目
掛
け
落
下
を
敢
行
ッ
!
そ し て ェ ー ! ! 今 こ そ お 見 せ し よ う ! !
そ の 名 を 『 疾 風 迅 雷 落 と し 』!!
又
の
名
を
ッ
!
ワン・ハンドレッド・トォゥ・ウェンティエイト!!
『 ギ ガ ン ト ・ ト ル ネ ー ド ! ! 』
そ” し” て” ! そ” し” て” 今” 、 必” 殺” の” ! !
・
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・
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・
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・
・
ッ
ッ
!
「 『 ギ” ガ” ン” ト” ・ ド” ラ” イ” バ” ァ” ァ” ァ” ア” ア” ア” ア” ア” ! ! ! 』 」
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グ ” ゥ ” ゥ ” ウ ” ウ ” ウ ” ウ ”ヴ ”
ヴ”ヴ” ギ”ャ” ア” ン” ァ” ア” ン” ア”
ア ” ア ” オ ” ォ ” オ”オ”オ”オ”オ” ォ ” ォ ” オ ” ォ ” オ ”
オ ” オ ” ゥ ” ゥ”ウ”ウ”ウ” ゥ ”ゥ ” オ ” オ ” オ ” オ”オ” オ”
ォ ” ォ ” オ ” オ ” オ ” オ” オ” オ”~”~”~”~” ン ” ン ” ン ” ン ” ~~~~ ~ ~ ~ ッッッ ! ! ! !
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ッ
!
!
グッッ ッッ ッ
グ グ グ
グ”ッ”ッ”シ” ャ” ァ ” ァ ” ァ ” ァ ” ァ ” ァ”ア” ア”ア”ン” ン” ン ”ン ” ン ” ! ! ! !
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頭から大地へ落された『鷲蘆鋼人』は、頭部と肩部が粉々に砕かれた。
パイロットは…!
バトゥロ!
「く…!何と言う破壊力だ…!!」
生きている…!
だ
が
!
バトゥロ!
「ダメージが大き過ぎる…!」
「落下の衝撃で身動きが取れぬ…!!」
鷲鼻のバトゥロのダメージは甚大であった。
変則ではあったモノのも、
ギガント28号が最大の必殺技…!
『ギガント・トルネード』を喰らったのだ!!
そのダメージ!軽い訳が無い!軽い訳が無い!軽い訳が無ぁい!!
し
か
し
ギ
ガ
ン
ト
も
ま
た
!
シュゥウウウウウウ ウ ウ ウ ウ … ! !
機体から煙を吐く!連戦のダメージが響いたのだ!!
百文字!
「オーバーヒートを起こしておるか…!!」
「だが、ギガントよ、あともうひと踏ん張りである!!」
ギガント!
「ガ”ン”バ”ル”マ”ン”!!」
そ
の
時
で
あ
っ
た
!
「 『 バ ァ ァ ァ アアア ア ブ バ ブ バ ブ バブバブ ハ ァァ ァ アア ア ア ア イ ッ ッ ッ ! ! ! 』 」
キンキンとノイズする、『金切り声』が響き渡るッッ!!
全長30mを誇るその姿はキューピットのようであった。
固定されてる『無垢な表情(ベイビィ・フェイス)』。メタリックシルバーに彩られた『身体有色(ボディカラー)』。
控え目なペニス(お○んちん)とポッコリした寸胴腹が『西洋彫刻』を連想させる…。
『脳移植型改造式鋼鉄赤ん坊(スーパー・メタリック・ベイベー・カスタム・バディ)』。
そしてその首には、黒い首輪がはめ込まれていた。
特異な体と特異な名前を持つ男…。
その名は…。
ッ
ッ
百文字が叫ぶ!
「 貴 様 か !
ド ク ト ル ・ ベ イ ベ ー ッ ! ! 」
ベイベーは応える!
「 お 久 し 振 り で ご ざ い ま ち ゅ !
M r . 百 文 字 ( ハ ン ド レ ッ ド ) … ! ! 」
ッ
ッ
百文字は…!自分が昂(たかぶ)るのを感じた…!!
この鋼鉄の赤ん坊!全てはこのドクトル・ベイベーが!!
QX団を潰し!我等が地球に仇(あだ)為しているのだ!!
そ
れ
と
同
時
に
!
その復讐心で冷静さを失ってはいけないと言う気持ちもあった。
ギガントは激戦の連戦で限界が近い。この状況…。怒りに任せて良い状態ではない。
だが、敵として現れたならば、戦うしかないだろう。
そ
う
思
っ
た
時
で
あ
っ
た
!
ベイベーはこう言う。
「百文字(ハンドレッド)。ボクは君と対話をしたい。」
「君にとっては、対話なんて考えたくもない相手でちょうがね。」
百文字!
「貴様に対しては恨み骨髄である…!」
「QX団を潰し!Queen(クイーン)の記憶を奪い!!
そして地球に仇為す大敵であるからな!!」
ベイベー!
「ごもっとも。だがハッキリ言いまちょう。」
「『ここでボクとギガントとが戦えば両方が死にまちゅ。』」
「この命。とうに捧げたお方がおりまちゅが…。」
「ここで死ぬ事は不本意な事でございまちゅ。」
百文字!
「ワシもまたここで死ぬ訳には行かぬ…!」
「だが…!生き残るのはワシかも知れぬぞ?」
ベイベー!
「可能性はありまちょう。だが君は国のTOP。」
「命の賭け時があるのではありまちぇぬか?」
「戦いはまだまだ続くのでちゅから…!」
百文字!
「成の程。貴様の言葉も一理ある。」
ー そして、ベイベーはこう言い放つ…!
ベイベー!
「百文字(ハンドレッド)…!僕は君と…!!」
「 『 停 戦 協 定 を 結 び た い … ! ! 』 」
ベイベーは舌戦(ぜっせん)へと持ち込み始めた…!!
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