○6年前
- PPPのP国新大統領『 ゴブオバ・ボブド 』
男性・35歳 巨漢で黒人。
南アフリカ大陸南部の地にて『乱世の奸雄』と言われる傑物である。
南アフリカ大陸南部の地にて『乱世の奸雄』と言われる傑物である。
階段でも昇るように、必然的に『支配階級』に上り詰め。そして『大統領』になった男。
胸に秘めるモノは『野望』。
奸雄の誰もがそう思うように、彼もまた『 大陸統一の野望 』を胸に秘めている。
そして。
それは『 世界を我が手 』を合言葉に数々の悪事に手に染める『 QX団 』と決して相容れぬ存在ッッ!!!
だから暗殺をするのだッ!!
2年を掛けた綿密な調査から、レディ・ミィラが割り出した『 侵入経路 』に乗っ取りッッ!!
翌朝の新大統領就任までに『 暗 殺 』ッッ!!
最も国が乱れッ!
最も再起が困難となる、その時期に『 暗 殺 を 成 功 さ せ る の だ ッ ッ ! ! ! 』
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○超鋼戦機カラクリオー外伝
クロガネの賛歌・番外 ー 暗殺!ゴブオバ・ボブド ー
前 編 「 行 け ! Q X 団 サ イ ボ ー グ ! ! 」
〇PPPのP国 とある軍事基地
基地である。軍事基地。
厳戒な体制で警備が張り巡らされている。
厳戒な体制で警備が張り巡らされている。
そこへ…。
近付く者が一人。
それはオーストリア人であった。
長身にして細身。両眼がスコープ。
長身にして細身。両眼がスコープ。
口髭を生やしたナイスミドル…ッ。
その名…!
邪曲家(エビルソングライター)…!!
ダ ー ク フ ー ゴ ー ! !
警備が張り巡らされている基地へと、
闊歩(かっぽ)して近づいているのだ。
PPPのP国の軍人がそれを止める。
カチャ!(銃を向けながらだ!!)
「おい、ヒゲ親父!」
「何をふざけていやがる!!」
「とっとと家に帰って、ママのおっぱいでも吸って来な!!」
ダークフーゴーは…!
「フン。」
無視をして基地へと近づく。
軍人。
「忠告は…!」
「したよなぁぁぁああああああああああああああああ!!!」
ッ
ッ
ダ キ ュ ゥ ー ン ! !
ッ
ッ
軍人が銃を発砲したぞぉぉぉぉおおおおおー!!!
だ
が
!
シュゥゥゥーッ!!
弾丸は霧散(むさん)した!!
軍人は!!
「…ッ!!?」
驚愕する!!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ダークフーゴーはJOJO立ちをしながら、こう言い放つ!!
「聴いたか?」
「聴こえたハズであるな。」
「聴こえたハズであるな。」
「こ れ が 邪 曲 で あ る 。」
○邪曲
聴衆や批評家の安っぽい風評に惑わせれない、『真の組曲』を創り上げる為に、
『戦場』こそが、最も『 人の本質が曝け出される場所 』であり、
その場で創り上げられる『邪曲』こそが『 真の組曲 』であると作曲された、
ダークフーゴーの『 オリジナル・ミュージック 』である。
そ
し
て
!
これぞ、ダークフーゴーが『サイボーグ能力』ッ!!
邪曲を生み出す為に発生する『怪音波』は敵も味方も問わずして、半径10メートル以内の物質を、
『 音 撃 し て 破 壊 す る の だ 、 正 に ブ ロ ン ク ス ッ ッ ! ! ! 』
ッ
ッ
ダークフーゴー!
「小生(しょぉぉおおおせい)の邪曲を聴いてもらうぞぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお!!!」
「 代 償 は 貴 様 等 の 『 命 』 で あ る ッ ! ! 」
ッ
ッ
「 『 狂 想 曲 ・ 水 の 剣 士 』 ッ ッ ! ! 」
ギ ャ ッッ ッ ァ ァァアアアアアォォオオ オ オ オオオオ オオ オ オ ン ン ! ! ! ( 放たれるは 怪 音 波 ァ ー ッ ! ! )
ッ
ッ
ダークフーゴーが軍事基地の音撃破壊を開始した!!
ダークフーゴーが音撃破壊を開始した頃。
PPPのP国の軍人達はその異変に気付き…。
「おい!敵襲だぞ!!」
「迎撃だ!迎撃するぞ!!」
と、迎撃へと動き始めたその時。
ゴ
ギ
ィ
!
軍人の一人の首がへし折れた!!
それを見た、他の軍人が驚く!!
「な・何事だ!!」
「急に首ッ!ガハッ!!?」
他の軍人の首も折れた!!
ゴキィ! ゴキィ! ゴキィ! ゴキィ!
ゴキィ! ゴキィ! ゴキィ! ゴキィ!
ゴキィ! ゴキィ! ゴキィ! ゴキィ!
その他の軍人達の首も折れた!!
そ
し
て
!
何も無い空間から声が発せられる!!
「QX団が誇るサイボーグ1の『暗殺能力』を持つ男…!
『 銀装隠密(メタルハイド) 』 オ レ グ レ イ = カ レ ロ フ … ! 」
ッ
ッ
○銀装隠密(メタルハイド)
『その体は背景を投影し、完全に溶け込む事が出来!』『レーダにもセンサーにも捕らえられず!!』
『ビデオカメラなどの電子機器でも 撮 影 不 可 能 な サ イ ボ ー グ 能 力 』
ッ
ッ
オレグレイ。
「久々の外だ。何せ、この能力故に、任務以外の外出は許可されていないからな。」
「ああ…。しかし、外。俺…この能力故に『 全裸 』なんだよな…。」
「こんな皆が服を着ている中、一人マッパとか…。」
ア ッ ー ! !
オレグレイはそっと両手で『 隠 遁 的 陰 部 ( シ ー ク レ ッ ト ・ ペ ニ ス ) 』した。
軍事基地のまた別の場所である。
迎撃に出ようとした軍人を前にし、一人の老婆が現れる!!
軍人!
「何だ、このババア!!」
「怪しいヤツだ!撃ち殺…せぇ~ん??」
バタン バタン バタン バタン
バタン バタン バタン バタン
バタン バタン バタン バタン
軍人達が倒れて伏せる。
そして老婆こと…。
『魔妖香酋長(まようがしゅちょう)』プカハンタはこう言う。
「この体内に内蔵された、『 小型の毒物生成装置 』。
呼吸などにより取り込んだ外気を元として、神経毒物質、快感を伴う甘美な固形物、金属を急激に腐食させる物質など、
人体・機械問わず、ありとあらゆる有害物質を生成し『 毒 霧 』として『 放 出 す る 事 が 出 来 る ……。 』 」
「超高純度の『 クロロホルム 』じゃてぃ。」
「そして、同タイプのサイボーグ達よ…。」
ゾ ロ ゾ ロ ゾ ロ ゾ ロ(ゾロゾロとサイボーグが現れる。)
○同タイプのサイボーグ
このケース、薬物噴霧タイプを指す。
QX団製サイボーグとしては最古の部類。それ故、戦闘能力では見劣りするものの、
様々な工作を『痕跡を残さず実行する』と言う面で、最大限の力を発揮する。
このケース、薬物噴霧タイプを指す。
QX団製サイボーグとしては最古の部類。それ故、戦闘能力では見劣りするものの、
様々な工作を『痕跡を残さず実行する』と言う面で、最大限の力を発揮する。
プカハンタはこう言い放つ!
「クロロホルムじゃあ~!!」
「クロロホルムを巻き散らすのじゃあ~~!!」
「この基地の軍人共を無力化するのじゃ、フヘラフヘラヒケェ~~~~~!!」
サイボーグ達は応える!
「「「御意(ぎょい)に!!」」」
プカハンタをはじめとする、同タイプのサイボーグ達が散り散りに動き始める!!
場所はうって変わってPPPのP国の発電所。
そこに忍び込む影が一つ…!
「むっ?」
警備員が気付いた!
すかさずその影が!!
「そこぉーっ!」
ドグシャァァアアアアアーーー!!
速(すみ)やかに、ジャパニーズ・カラテで打ち倒す!!
もう一人の警備員が!!
「何だ、お前!!」
と気付いたが!!
その影は!!
「させるかーっ!!」
ドドグシャァァアアアアアーーー!!
再び、ジャパニーズ・カラテで退治する!!
そして…。影は発電所の変電所へとたどり着く。
ド ド ド ド ド ドドドド ドドド ドド ド ド ド ド ド ド ド ド
その影。『企業戦機(モビルスーツ)』ジャック=ダグラスはこう言う。
「戦いは非情さ。そのくらいのことは考えてある。」
「この国の電力!封じさせてもらう!!」
ッ
ッ
ダグラスは、右手で己の『ネクタイ』を引っ張る!!
ピ
ィ
コ
ン
!
角だ!その動作に連動をして、ダグラスの頭に『角』が生えた!!
こ
れ
ぞ
!
『頭角放電(ヒート・ロッド)』!!
射程距離こそ短いが、紫電改も真っ青な『 放 電 攻 撃 』を 行 う ! !
そ
し
て
!
バリバリバリバリバリバリバリバリバ リ バ リ バ リ バ リ バ リ バ リ ! !
変電所に放電を行った!!
そ
の
結
果
!
ガガガガガガガガガガガガガガガガガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ! !
変電所が音を立てショートし、国が停電する!!
それに呼応し!
「停電した!俺達も動くぞ!!」
「ああ、自家発電施設を俺達の『頭角放電(ヒート・ロッド)』でショートさせる!!」
ダグラスと同タイプのサイボーグ達が動く!!
それは…。6年前のQX団サイボーグのほとんどが駆り出された大作戦であった。
この時点、まだQX団サイボーグでなかった、
- 『教授(シナプスアイ)』EEE(エロイ=エチャノバ=アイザック)
- 『柔装甲(ジェルメイル)』マハン=ガン
- 『絶対守護(セイブユー)』バンクス(バンクスまでがサイボーグネーム)
- 『闘売女(バトルビッチ)』ズレアバーシャ
は参加しなかったと言えど。
レゼルヴェ計画の次に大々的な作戦であったと言えるだろう。
そして…。
作戦の本命を担(にな)う、
○ゴブオバ=ボブド自室
ゴブオバは、二人の大男…。
百文字とバトゥロに対しこう言う。
「ギヘヘヘヘヘヘヘヘヘ。」
「国が騒がしいと思うてたんじゃ。」
「ほうかほうか。お主等一味の作戦ってトコかい。」
「ワシの命を欲しておるようじゃのぅ。」
バトゥロ。
「貴公を暗殺しに来た。」
「それが任務なのでな。」
「悪いが死んでもらう事になる。」
ゴブオバ。
「二人掛かりなら…。」
「ワシを殺せると思うとんのか。」
「可愛い考えよのぉ~。」
「全く持ってスイートじゃい。」
百文字。
「貴様の正体は解っている。」
「宇宙昆虫『ドラゴンアント』である事はな。」
ッ
ッ
○宇宙昆虫『ドラゴン・アント』
全長3m前後の小型宇宙怪獣。
小惑星に巣を造り、狩猟場と決めた近隣惑星へ隕石の様に降下。
集団で獲物に襲いかかり、仕留めた後は離脱し巣へ持ち帰ると言う厄介な習性を持つ。
小惑星に巣を造り、狩猟場と決めた近隣惑星へ隕石の様に降下。
集団で獲物に襲いかかり、仕留めた後は離脱し巣へ持ち帰ると言う厄介な習性を持つ。
武器は蟻(アリ)特有の『牙』と口内から放射される『炎』。
十数匹が隊を成し、獲物に襲いかかるその様は、軍隊さながらである。
十数匹が隊を成し、獲物に襲いかかるその様は、軍隊さながらである。
宇宙においてのドラゴンアントは火炎放射が封じられる為、
遠距離から攻撃に対応ができず、宙間戦闘が出来る技術があれば、
ほぼ無傷で迎撃する事も不可能ではない。
ただ、一度狩猟場と決め込むと、執拗なまでに兵隊蟻を寄越し続けるので、
その数に圧倒されるケースも、無きにしも非ず。
遠距離から攻撃に対応ができず、宙間戦闘が出来る技術があれば、
ほぼ無傷で迎撃する事も不可能ではない。
ただ、一度狩猟場と決め込むと、執拗なまでに兵隊蟻を寄越し続けるので、
その数に圧倒されるケースも、無きにしも非ず。
また『化ける能力』を持っており、他の種族の『変身する事』が出来る。
内側からも脅威となる恐ろしさを持っており、この事柄も非常に厄介である。
しかし、これは『香』を嗅がせる事により、正体を暴く事が可能。
内側からも脅威となる恐ろしさを持っており、この事柄も非常に厄介である。
しかし、これは『香』を嗅がせる事により、正体を暴く事が可能。
殲滅(せんめつ)したい場合はドラゴンアントの巣を破壊する事。
ッ
ッ
そして、百文字は手持ちの『香(こう)』を焚(た)きながらこう言う。
「正体を現すが良い。ドラゴンアント、ゴブオバ=ボブドよ。」
ッ
ッ
ゴブオバ!
「ギヘ♪そんな匂い嗅いじゃあ…!」
「変体するしかないのぉおおおおおおお!!」
ッ
ッ
ゴブオバ=ボブドが『変体』する!!
体が硬質化して、まるで『昆虫』のように!!
それで居て『人型』!両手足それぞれ『一組ずつ』持つ!!
巨大化をする…!!3mはある身体(からだ)へと!!
そしてゴブオバはこう言い放つ!!
「ギッヘッホォーイ!そうさね!!」
「ワシはドラゴンアントじゃあああああああああああ!!!」
ッ
ッ
バトゥロ!
「大層な体躯(たいく)だ。」
「然れども、我等二人と戦うには!」
百文字!
「そう!不足である!!」
対
し
!
ゴブオバ!
「ギヘヘヘヘヘヘヘヘヘ!!」
「冥土の土産に良い事を教えてやろう。」
バトゥロ!
「その心遣いに感謝しとこうか。」
百文字!
「良いだろう。耳にしてやる。」
ゴブオバ!
「ワシは『女王蟻』でのぉ~~~~!」
「産んでおるんじゃあ!卵をのぉ!!」
「 そ れ を 今 、 羽 化 さ せ る ん じ ゃ あ あ あ あ あ ! ! 」
ボ
コ
ウ
!
ボ
コ
ウ
!
ボ
コ
ウ
!
ボ
コ
ウ
!
床から卵が現れ…!!
ピキィ! ピキィピキィピ キ ィ ! !
それが今、羽化した!!
2m大のドラゴンアントが現れる!!
そしてドラゴンアント達はこう言う!!
「お母様。我々にお任せ下さい。」
「これら2名を仕留めて見せましょう。」
ッ
ッ
バトゥロ!
「産まれたばかりのその体躯(からだ)で…。」
「我等二人の相手になると言うつもりか?」
百文字!
「思い知らせてやろうぞ!鷲鼻の!!」
「身の程知らずも良いトコであるとな!!」
ッ
ッ
ゴブオバは嗤(わら)いながらこう言う!!
「ギヘヘヘヘヘヘヘヘヘ!!」
「敵わぬのぉ、お主等ではなぁ~~!!!」
ッ
ッ
「 小 さ く て も ワ シ の 子 供 じ ゃ い ! ! 」
ッ
ッ
「 ギ ィ ィ ィ ィ ヘ ッ ヘ ッ ヘ ッ ヘ ッ ヘ ッ ヘ ッ ヘ ッ ヘ ッ ヘ ッ ヘ ッ ヘ ! ! 」
ゴブオバの嗤い声が響き渡った!!
ーーーーーー