~~南アメリカ~~
南米の誇る広大なジャングル・アマゾン
高温多湿の熱帯雨林、行動困難な湿地帯、毒虫毒蛇の類(たぐい)、
とても人間に適した環境では無いが
大自然に魅了され訪れる者は少なくない
南米の誇る広大なジャングル・アマゾン
高温多湿の熱帯雨林、行動困難な湿地帯、毒虫毒蛇の類(たぐい)、
とても人間に適した環境では無いが
大自然に魅了され訪れる者は少なくない
しかし近年ではアムステラとの激戦地域も多く
一部自然公園を除き訪れる者は皆無に等しい
軍関係を除けば酔狂なカメラマンや研究者
傭兵が僅かにキャンプを張るのみである
一部自然公園を除き訪れる者は皆無に等しい
軍関係を除けば酔狂なカメラマンや研究者
傭兵が僅かにキャンプを張るのみである
そしてそんな酔狂者がまた一人・・・・・
滝壺の前の岩場に腰掛けた男が
四角い紙を車のハンドルのようにクルクル回している
近くには黒い道着を着た操兵も正座している
男は角の付いた覆面をしているがその覆面越しでもわかる程
眉間に強く皺をよせている
眉間に強く皺をよせている
そう我々はこの男を知っている!
彼こそは先のORGOGLIO最大トーナメント覇者!
ブラック小林その人だ!!!
「……地図を読むのもジャングルでは、護身…でしたか……」
小林の持つ紙は等高線(楕円で勾配を表しているタイプ)の地図で
パッと見わけわからん線の集合でしかなく読み解くには少しコツがいる
さらに目の前の滝を地図上に探そうにもジャングルの川は
幾重にも分岐合流し複雑怪奇
少年時代社会科の授業で地図学を聞きかじっただけの
素人の手におえる者では無かった
パッと見わけわからん線の集合でしかなく読み解くには少しコツがいる
さらに目の前の滝を地図上に探そうにもジャングルの川は
幾重にも分岐合流し複雑怪奇
少年時代社会科の授業で地図学を聞きかじっただけの
素人の手におえる者では無かった
「水場は確保できたものの・・・・」
ジャングルに置いておのれの位置を見失うことは即遭難を意味し
それは遠からぬ死を予言するものでもある
それは遠からぬ死を予言するものでもある
水さえあれば人間は最低2,3週間は生存可能である
水場を離れるのは得策ではない
水場を離れるのは得策ではない
しかし下手に救命信号を出すのも良くない彼は軍属ではない
南米には傭兵が使う海上ルートを秘密裏に渡航してきた
すなわち不法入国の上、未許可の操兵所持。
強制送還ならまだまし一発逮捕で禁固刑も十分あり得るのだ
南米には傭兵が使う海上ルートを秘密裏に渡航してきた
すなわち不法入国の上、未許可の操兵所持。
強制送還ならまだまし一発逮捕で禁固刑も十分あり得るのだ
「未熟・・・・こうなれば川下に降りてーー」
その時っ!
「バッシャアアアアアアァァァッァァァァァァァンッ」
突如激しい水飛沫が上がった!
巨木でも落ちて来たかと地図を脇に置き
滝つぼを見る
滝つぼを見る
すると水飛沫で出来た霞の向こうに
水面から人の首のシルエットが出ている
そのシルエットがゆっくりと岸へと上がると同時に
一陣の風が吹き霞を取り払った
そこに現れたのは!
長い黒髪!野生的な瞳!豊満なバスト!引き締まった四肢・・・・そして全裸のッ!
男っっっっっ!!!
(やぁあっべぇぇえええええええええ!!!)
心の声がエマージェンシーを告げる!
目の前に全裸の男!
それ自体は、まだあり得る
水浴び中、滝から落ちたマッパの原住民
かーなーり無理はあるが全くのゼロでは無いだろう
水浴び中、滝から落ちたマッパの原住民
かーなーり無理はあるが全くのゼロでは無いだろう
だがその男はあろうことか全裸だけでは飽き足らず
アレをッ!
ギンッギンにおっ立てているッ!!!
(確実にヤベェ性癖のヤツじゃん!)
だが小林に選択肢は無かった・・・・広大なジャングルに置いて
偶然人と遭遇する可能性は極めて低い!
偶然人と遭遇する可能性は極めて低い!
背に腹は代えられない!
遭難から脱出する千載一遇の好機!
逃す愚!
犯すわけにはいかない!!
遭難から脱出する千載一遇の好機!
逃す愚!
犯すわけにはいかない!!
そして小林は原住民に対し身振り手振り!
体当たりの異文化交流!
渾身のボディランゲージ!!
体当たりの異文化交流!
渾身のボディランゲージ!!
自分に敵意が無い事
ここまで来た経緯
迷っている事
近くの街あるいは傭兵のキャンプへ連れて行って欲しいという事
可能な限り伝える事10分程!!!
ここまで来た経緯
迷っている事
近くの街あるいは傭兵のキャンプへ連れて行って欲しいという事
可能な限り伝える事10分程!!!
そして原住民は!
「カカカカカカカッ!」
不敵に嗤うッ!!
失意!絶望の小林!
無念!渾身の肉体言語(ボディランゲージ)伝わらず!
逃す!千載一遇!
「あんたwww」
「面白いダンス踊るのうwwww」
「面白いダンス踊るのうwwww」
「えッ」
(普通に喋れんのかよおおおおおおおおおおお!!!!!)
(普通に喋れんのかよおおおおおおおおおおお!!!!!)
「い、いえ私はーーー」
「冗談じゃ、冗談」
「ワシを原住民かなんかと勘違いしてるようじゃったから」
「ちょっとからかっただけじゃ」
「ワシを原住民かなんかと勘違いしてるようじゃったから」
「ちょっとからかっただけじゃ」
「よ、よかった、実はーーー」
「あー、皆まで言うな」
「さっきの身振り手振りで伝わっとるわい!」
「好敵手を追って南米まで来たは良い物の」
「貰った地図の読み方がわからんくて迷子なんじゃろ」
「さっきの身振り手振りで伝わっとるわい!」
「好敵手を追って南米まで来たは良い物の」
「貰った地図の読み方がわからんくて迷子なんじゃろ」
(めっちゃ伝わってた!!!)
「まぁそれはそうとワシのオチンチンレーダーがさっきからビンビンじゃ」
イチモツに指をさしながら言い放つ
「お主、ヤるヤツじゃのうッッ!」
イチモツに指をさしながら言い放つ
「お主、ヤるヤツじゃのうッッ!」
「やりませんッ!」
(やっぱヤベェホモじゃん!)
(やっぱヤベェホモじゃん!)
「カカカッ、謙遜はええ」
「一応聞いておくが、お主(アムステラと地球)ドッチ側なんかの?」
「一応聞いておくが、お主(アムステラと地球)ドッチ側なんかの?」
「どっちでもありませんよッ!」
(頼むから話を聞きいてくれえぇぇぇぇぇぇぇ!)
(頼むから話を聞きいてくれえぇぇぇぇぇぇぇ!)
「???」
「コッチ側じゃろアンタ・・・・アレ(操兵)のタイプ見りゃわかる」
「コッチ側じゃろアンタ・・・・アレ(操兵)のタイプ見りゃわかる」
(何のタイプ!?だけどコレで貞操の危機はーーー)
「まあええ、ついてこいや」
「メルエェスはあれで漢気のある奴じゃ(客人の)一人や二人大丈夫じゃろ」
「メルエェスはあれで漢気のある奴じゃ(客人の)一人や二人大丈夫じゃろ」
(他のヤベェホモ出てきたッ!!!!3P!!?!?)
「折角来たんじゃ今夜はイッパイ ヤろうぜよ」
「やりませんって!」
その後数十分二人のすれ違いは続いた~~~~
~~~終
和解後の二人
「所でへプシさんなんで裸なんです?」「性癖?」
「服を着るとオチンチンレーダーの精度が落ちるんじゃ」「変態扱いすな」
「いや、そのオチンチンレーダーってなんですか」
「つぇえ奴が来る時おっ勃つんじゃ」
「……」
「なるほど!!」
「なるほど!!」
「!?」
「古の船乗りは肌を露出する事によって風や湿度、陽射しを感じ取り」
「天候や風向き波の変化を予測したと言います」
「つまり船乗りのように肌で人が発する闘志や殺気のようなものを」
「感じ取っているんですね!」
「天候や風向き波の変化を予測したと言います」
「つまり船乗りのように肌で人が発する闘志や殺気のようなものを」
「感じ取っているんですね!」
「普通のヤツはドン引きか怒るかなんじゃが・・・・」「たまに黄色い悲鳴」
「カカカカッ!納得されたのは初めてじゃ」
「面白い奴じゃのおぬし!」
「やっぱり今夜は一杯やろうぜよ!」
「カカカカッ!納得されたのは初めてじゃ」
「面白い奴じゃのおぬし!」
「やっぱり今夜は一杯やろうぜよ!」
~~終~~