徹底的に謎を解体する偽物。第1夜の能力バトルから戦闘描写に期待していた執筆者が、一転その戦いさえ『どうでもいい』とばかりに、自分の在り方を問う三者三様を示して魅せた。作者の力量の高さ、次作への期待から最高得点を送る。
構成力は間違いなく1番高い!1週間でこれを書くのは化け物です。∀と¬∃を矛盾と捉えられるのかどうかは自分の頭では理解しかねました。美藤さんもいい感じの決着をつけられた上に黒星も軽く変化の兆しが見られていて、残り2,3回は話を作れそうで何よりです。
ワガママを言うと肉体がなくても迷言さんには実在してて欲しかったなあ…
問答無用、手放しで5点です。久々に完璧なものを見た気がします。対戦相手じゃなくて心底良かった。プレイヤーとしては上がってこないでほしいのですが、5点つけざるを得ないです。
地盤の受け渡しがスムーズに行われ『新宿』が完全に彼女のホームグランドになっている。先生もきっと浮かばれている。SSも菊池秀行の魔界都市シリーズのような読み応えだった。
れ、レベルが高すぎる……!?プロなんだろ……!?プロだって言ってくれよ……!謎掛サイドのトレース精度が異様なのはもはや言うまでもありませんが、しれっと対面にいない一八八八代目を回想に差し込んで来たり、盤面全体への観察力が光る印象。いや強すぎる。なんだこいつ。
他のSSの設定をふんだんに取り入れて胡乱をトッピングしつつ対戦相手の格を上げてぶち殺す、完璧な一品でした。スピバポタキ側SSの影響を受けて愛人形の英語の発音がネイティブになっているのが好き。あと名前が出ると無条件に笑ってしまうパンジャンドラムと真面目に接していて立派な武器に仕立てたところにちょっと感動しました。
『謎掛』の最期としてよかった
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