F 病歴
小項目
- 主訴,現病歴,既往歴,家族歴,患者背景(生活・社会歴),システムレビュー(review of systems)
101C10
一般外来における初診患者に対し,本人の確認を行った後の医師の発言として適切なのはどれか。
a 「これまで大きな病気にかかったことがありますか」
b 「家族に大きな病気にかかった方がおられますか」
c 「今日はどんなことでおいでになりましたか」
d 「現在の症状を手短に述べていただけますか」
e 「どこか痛いところがありますか」
× a
× b
○ c
× d
× e
正解 c
101D6
65歳の女性。発熱と全身倦怠感とを主訴に来院した。3週前からしばしば38℃台の発熱を繰り返していた。1週前に来院し診察といくつかの検査とを行ったが,診断が確定しないため入院した。喫煙10本/日を40年間。常用薬はない。既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。
医療面接においてさらに行うのはどれか。
a 輸血歴の聴取
b 飲酒歴の聴取
c 閉経時期の聴取
d 禁煙意欲の確認
e システムレビュー
× a
× b
× c
× d
○ e
正解 e
101D31,101D32
次の文を読み,31,32の問いに答えよ。
35歳の女性。動悸を主訴に来院した。医療面接の一部を以下に示す。
医師「それでは,2か月前から胸がどきどきするようになったのですね。最初のうちは仕事が忙しいせいかなと思っていたけれど,どきどきする感じは徐々に強くなっているということですね。またこの動悸はベッドに入ってからのほうが強く感じるとおっしゃいましたね。食欲はあるのに,体重は2か月で2kg減ってしまったということでよろしいですか」
患者「そうです。歩いているときより寝室に行ってからの方が強いのです」
医師「2か月前までにも,同じようなことはありましたか」
患者「ありません。高校1年の時に体育館の集会で,呼吸が速くなって,手がしびれ,息が苦しくなって救急車で運ばれたことがあります」
医師「お仕事を伺ってもよろしいですか」
患者「営業の仕事です」
医師「この2か月の間,どこか医療機関に行ってみましたか」
患者「これまでは気のせいかなと思って,ほったらかしでした」
31 下線部を記載するのは診療録のどの項目か。
a 現病歴
b 既往歴
c 生活歴
d システムレビュー
e 解釈モデル
× a
○ b
× c
× d
× e
正解 b
32 医療面接に続いて,①脈拍測定,②結膜の観察,③リンパ節の触診,④甲状腺の触診,⑤頚動脈の触診の順に行った身体診察の写真を別に示す。

手技として適切でないのはどれか。
a ①
b ②
c ③
d ④
e ⑤
○ a
○ b
○ c
○ d
× e
正解 e