ローランド・ジルテリィ(ロラン)
登場作品:百千の定にかわたれし剋
解説
ミケルティ王国内を旅しているという自称吟遊詩人。
しかし目立つ事を好まずひっそりと活動している為、その唄を聴いた事がある者はそう居ないらしい。
吟遊詩人でありながら唄よりも旅の芸として身に付けたという魔術の方が面白いと子供達に人気。
自分から話すよりも話を聞く方が得意であり、物腰も柔らかさもあって上手く愚痴を吐き出させてくれると年齢を問わず女性からの好感度は高い。
どんな形であれど中立の立場を好み、情勢を傾かせるような肩入れは好まないが、その様に責任から逃げ保身に走っている様な自分の性質を変えたいとも思っている。
情報収集で
アムレントを訪れた
マルク達に対し、情報提供を対価に樹海での薬草採取の護衛を依頼した。
なお薬草採取をするのは近年魔物の被害が広がり治療薬や回復魔術を使える人材が足りなくなっている事を憂い、せめて近しい人の助けとなりたいから。
王国内を旅しながら人々の噂話に耳を傾けている事から情報通で、
マルク達と出会った時には
コテエリルで騎士団による徴収が起きた事も把握しており、
民衆が苦しむ現状を改善しようと行動する
マルク達に共感し、彼等に協力する事を決めた。
その正体は
ミケルティ王国の第二王子ローランド・ジルテリィ。
吟遊詩人としての活動や
マルク達に同行する中で得た情報などは信頼する
兄セドリックに報告しており、彼が
マルク達に協力を命じるきっかけにもなっている。
またそれら行動とは別に裏では仮面の貴公子として義賊めいた活動もしており、悪徳商人などから盗んだ財貨を平民に返還している。
民衆たちに圧政に対して声を上げて欲しいという想いからはじめた活動であったが、感化されて行動を起こした
アムレントの民衆に犠牲を出す結果となってしまい、
自身の行動の是非に悩む事にもなったが、最終的には吟遊詩人や仮面の貴公子としてでは無く、第二王子として責任をもって行動を起こすべきだと決意している。
その後は第二王子としての身分で行動をする事も増え、
アムレントの横暴な貴族と交渉を行い、民に寄り添った政治を行う事を承諾させた他、
潜伏先の
ラキメルから拉致された
ヴィオレットの捜索の為に容疑者である
クレーメンスと会談を行い、
セテアの暗躍に関する情報を得るなどしている。
しかし
クレーメンスと会談した結果、自分達が王命に反した行動をしている事が彼を通じて
セテアに伝わり、この事を知った
トキーグの怒りを買い、廃嫡され王族としての立場を失う結果となった。
深紅衣の動乱後は罪が軽いと判断された
ヴィオレット以外の王族は
ナフィ島へ幽閉されるはずだったが、表向きには革命で死亡した事にされ自由に生きる事が議会で認められており、
セドリックからは同じく幽閉を免れた彼の実子である
クローヴと
ミリエーダの二人を託され、後見人として彼等を見守る事を頼まれている。
また吟遊詩人ロランとしてジルテリィ王家の犯した罪と民衆が蜂起した経緯、そして国を変えようと奔走した英雄がいた事を語り継ぐ事を自身の務めだと
マルク達に語っている。
雑感・考察
光ルートのもう一方でも基本的な立ち位置はほぼ同じだが、こちらでは最終的に
ナフィ島で幽閉される
トキーグと
セテアの監視役となっている。
罪人扱いでは無いものの、職務上幽閉とほぼ同じ状態となっているが、それは表向きの話で実際は吟遊詩人のロランとして島の外に出る事は可能な様子。
闇ルートではどちらも最終的に
マルク達のもとを離れ、消息不明となってしまう。
ミレイアはともかく、
セテアからすればロランも復讐対象であるジルテリィ王家の一員ではあるが、流石にロランを殺害する事を
マルクが認めるとは考え辛いので生きている可能性はあると思われる。
後付けキャラなので仕方ないが、設定的には登場してもおかしくない神採りの
エミリッタルートでも特にその行動が語られたりはしていない。
あえて出てこない理由を考えるなら、
レグナーの真意を理解していたので彼の思う通りに行動させたとかはあるかもしれない。
最終更新:2025年04月22日 09:07