セドリック・ジルテリィ
登場作品:百千の定にかわたれし剋
解説
ミケルティ王国の第一王子で、王位継承権第一位の王太子。
公正明大な政を心掛けており、有力貴族からの支持も厚く、既に次期国王に相応しい立ち居振る舞いを身に付けている。
幼い頃の教育係であった
騎士団長レナードを含め騎士団とも良い交流を持っており、自身もまた流麗で力強い剣術を修めている文武両道を地でいく才人。
しかし優秀であるが故に周囲への説明もないまま自身の直感に従って動いてしまう事も多い。
既婚者であり、
クローヴと
ミリエーダという二人の子供がいる。
母リゼットの死後、人が変わったかのように愚王となってしまった
父トキーグを見限っており、衰退する
ミケルティ王国の現状を何とかしようと極秘裏に行動をしている。
王族だが国を維持する為に平民が必要不可欠である事は理解しており、
トキーグの様に平民を蔑ろにする事は結果的に国の為にならないと考えている。
また
トキーグと度々会談をしている
ネリィール王国の使者
ミレイアに対しても早い段階から怪しさを感じていた様子。
王朝を離れて吟遊詩人をしている
弟ローランドから国内の様々な情報を受け取っており、彼が行動を共にする
マルク達の活動に関しても理解を示している。
しかし
マルク達の貴族や騎士と敵対しかねない行動では後々に禍根を残し、国の混乱を助長しかねないと危惧もしており、
ローランドを通じて彼等に接触し自分の下で動く事を命じている。
叛意を持っている事は
トキーグにも疑われている為、監視の目が厳しい状態に置かれているが、
レナードや
モーリッツなど国の現状を憂いている貴族と協力体制を築こうと行動しており、
協力者となる事を受け入れた
マルク達に対しては有事の際には反体制派の貴族と同調させる手筈を整える事を約束している。
その他、
トキーグが妹の
ヴィオレットを利用して何かを企んでいる事も察しており、
彼女とその護衛である
ルフィナに
ラキメルで身を隠す様に命じるなど不自由な立場に置かれながらもできる限りの手は打っていたが、
ヴィオレットを王朝から逃がした行いは後に
セテアに都合よく利用されて
トキーグの怒りを買った結果、廃嫡され王太子としての立場を失う事となった。
事ここに至って仮に
トキーグを排除できたとしても一度王位継承者としての正当性を失った自分では
ミケルティ王国の衰退を避ける事はできないと判断、
それでも国を立て直す手段として一度現在の体制を壊し、民衆の手で新たな国を立ち上げる事、そしてその道を切り拓く事が王太子だった自分の最後の仕事だと決意した。
具体的な方針としては
ルードルフが提唱する、
ミケルティ王国の主要都市が都市国家として独立し連合を組むという構想の実現を目指す事となり、
マルク達や
ヴィオレットの協力も受けて各都市の領主に協力を取り付け、その後
コテエリルにて自ら民衆の前で演説を行い、王政を打倒する為に民衆の蜂起を促し、
後に
深紅衣の動乱と呼ばれる革命を起こした。
民衆を率いて攻め入った
首都サンタリアではトキーグの捕縛をマルク達に任せ、自身は王家への忠誠に殉じようと立ち塞がる
レナードを抑える役目を担った。
全ての黒幕と言える
ミレイアの撃退と
トキーグの捕縛がなされた後は
ネリィール王国の侵攻を止める為に
マルク達に
セテアや
ミレイアとの決着を託し、
自身は革命が成された
ミケルティ王国内の後始末を行った。
深紅衣の動乱の後は
トキーグや
セテア、妻と共に
ナフィ島への幽閉が決定し、実子二人を
ローランドに託した後にこの国の未来に思いを馳せながらミケルティの地を去った。
なお子供達には両親は死んだ事にする様に
ローランドに伝えている。
雑感・考察
光ルートのもう一方のルートでは
ミケルティ王国が存続し、次期国王の座に就く。
闇ルートでは内乱を起こそうとするセドリックも民衆を苦しめる事には変わらないと判断した
マルク達と敵対し戦うも敗北、捕縛されてしまう。
その後、どちらのエンディングでも処刑された事が語られている。
上記解説にある様に神採りに登場する
エミリッタと
レグナーの実父。
神採りの時代でどうなっているかは不明だが、
ロサナの話では死んでいる事になっていた。
ただし百千で自分達は死んだ事にしてくれと伝えているので本当は生きている可能性はある。
最終更新:2024年12月06日 00:50