トキーグ・ジルテリィ
登場作品:百千の定にかわたれし剋
解説
ミケルティ王国の国王。
王位を継ぐと同時にその真価を発揮し始め、王国内における各地域の特色を生かし、優れた技術や職人の集まる国へ発展させる見事な手腕を見せた。
公平で清廉、正義感をもとに臣下を信頼し、善政を敷く偉大な賢王として評判だった。
政略結婚が基本となる地位にありながら
妻リゼットや子供達にも惜しみない愛情を注いでいたが、その一方で王朝で働いていた
侍女セルマを遊びで犯して妊娠させるなど裏では酷い行いもしていた。
王妃を裏切ったとして王朝内で孤立無援の状態となった
セルマを庇う事もせず、さらには彼女が産んだ
セテアを
リゼットの子として扱う事を一方的に決めて奪ってもいる。
この行いは
セルマを傷つけていたのは勿論、最愛の妻である
リゼットにも嫉妬や憎しみを抱かせていたのだが、その後も行動を改める事無く
セルマを慰み者にして再度子を孕ませている。
ソフィアを妊娠した事をきっかけに
セルマは侍女を辞めて
サンタリアを離れているが、特に捜索などもしなかった模様。
リゼットを亡くして以降は表向きにも賢王からは程遠い性格に変わり、苛烈な政策を立てる様になってしまった。
ネリィール王国の
ミレイアに提案された手法で
リゼットを蘇生する為、彼女が対価として求める
碧王の庭園遺跡群に封じられた
先史文明期の遺産を確保しようと騎士団にはかなりの無理を強いており、
民衆に重税を課すのも、さらに徴収や徴兵を行うのも騎士団を限界まで稼働させる上で必要な物資や人員を確保する為。
その民衆にあまりに負担を強いる方針には平民のみならず貴族や騎士の中にも不満を抱く者を作ってしまっている。
王国に混乱と衰退を招きながらも
先史文明期の遺産の確保と
ネリィール王国への譲渡を果たし、後は
リゼット蘇生の器として必要な
ヴィオレットを確保するだけという段階まで漕ぎ着けたが、
最終的には
セテアの裏切りもあって
ヴィオレットの確保に失敗し、目的を果たした事で
ミレイアからも用済みと見限られてしまい、重傷を負わされてしまった。
図らずもその場に駆けつけた
マルク達が
ミレイアを撃退した事で辛うじて命は救われたが、
リゼットの蘇生が果たせなかったショックからか後に正気を失ってしまった。
セテアの裏切りを知った時には彼女自身から
リゼットを毒殺した話を聞かされているが、ただ
セテアの裏切りに激昂するばかりで自身の過去の行動に非があった事をまるで理解していなかった。
リゼットの死後、狂気に取り憑かれた様な状態となっていたのは
ミレイアから与えられた
ヴァスタールの力が込められた杖による影響もあると思われるが、実際どの程度影響されていたのかは不明。
深紅衣の動乱の後は私情で国を乱した罪により、
セドリックや
セテアと共に
ナフィ島で幽閉される事となった。
雑感・考察
ルーデンステルグ、
セテアと並んで神採りの段階で名前だけは出ていた人。
神採りの時代でも存命かどうかははっきりしない。
光ルートのもう一方でも
リゼット蘇生まであと一歩というところまではいくが、こちらでは
マルク達との直接対決に敗れて失敗に終わり、その後は正史同様に
ナフィ島で幽閉となる。
闇ルートの
セテアエンドでは彼女の復讐が果たされ、
ヴィオレットの処刑によって
リゼット蘇生の道が絶たれた事に絶望して自殺してしまう。
ミレイアエンドでのみ悲願が果たされ、
リゼットの蘇生に成功する。
なおどのルートでも
ソフィアが実の娘である事には全く気付かない。
もっとも
ソフィアも気付いて欲しいとは思っていないだろうが。
最終更新:2024年10月31日 00:07