レッドレイトン > ゼルダの伝説 別訳ムジュラの仮面 > 第二話
レッドレイトンの小説。第1話は2011年10月8日投稿。2021年4月21日時点ではピクシブ上で閲覧可能だった(*1)が、その後いつの間にかユーザーごと削除されたことが判明(2022年9月3日のネオ麦焼酎の報告より)。
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本文
「そんなにじろじろ見ないでくださいよ。私の顔に何かついてます?」
そうじゃない。どこかでみたことあるんだ。リンクは首を振った。
「ああそうですか。私ですか。私は【マロマート城下町店】で働いている店長でございます。はじめまして。」
マロマート?ああ、あの人か。リンクは「ああ。」と理解した声で言った。
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「リンク・・・・・・・?この人知ってるの?」
リンクはコクッと答えた。
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「おおそうですか。それでははじめましてではなくて久しぶりですね。失礼ですがお名前は?・・・・リンクさん。私の顔を知っている事は私の店でお買い上げしてらっしゃるってことですね?ご来店ありがとうございます。」
「マロマートの店長が、なんでこんな所にいるの?」
サリアは頭を目線が上半店長が見えるように少し上げてそう言った。
店長は、考える人みたいに考えた。
「いやーお譲さん、正論な質問ですね。あなたもみたでしょう、あのお面を被った少年。実はあのお面は私の大事な大事なものでしてね。その少年を追ってここまで来ました。」
店長は頭を上にしてリンクの方を見た。
「リンクさん。私の代わりにお面取り返してくれませんか?実は私にはあのお面取り返すには無理な年で。なに、心配いりません。お礼ならちゃんとしますから。」
「お礼・・・・?なんでも聞いてくれるの?」
「いえいえ、あなたの世界へ返すんですよ。さっき見たでしょう?あの宮殿。あれが無くなって元の世界へ帰れなくなるんですよ。」
リンクはギョッ!?っとした。あの宮殿が無くなったらどうなるつもりだ?
「実はあの宮殿、あなたの世界にもこの世界にもない世界なんです。あの世界は、ある時の勇者が消えてしまってガノンが長い年月に復活し、ハイラルが滅亡に追われてしまい、神はハイラルごとガノンを封印し、海底に沈んだハイラルなんです。いわゆるパラレルな世界です。」
「無くなるって・・・・・どういう意味?」
「無くなると言うより、あと2日であの世界が離れてしまいます。あなたの世界とこの世界の間でつながっていますから。もともとあれは繋がってはいけない世界です。なぜならあれはあの少年が強引でもってきた世界ですから2日以上たってしまうと圧力に耐え切れなくてはじけ飛んでしまいます。そしたら間が出来てしまってもう二度と元に戻れなくなってしまう。」
リンクは恐怖を感じた、もう二度と自分の世界に戻れない恐怖を。サリアも同感、リンクの右肩にまぶたを付けてべそをかいた。
「大丈夫だよお譲ちゃん。そんなに泣かなくても、あの少年が被っているあのお面を取り返してくれればいいだけの話です。そしたら元の世界へ返してあげるって言ってるではないですか。」
「・・・・・・どうやって返すの?」
サリアはリンクから降りて店長の方へ2歩進んだ。
「それは教えられません。お面を返してくれるまでは。すみませんねリンクさん。店長であるこの私がお客さんにわがままを頼んでしまって。」
リンクは、もうわかったようにこの場所から出ようと低い下り階段から降りて泣いている女のように見える木の門を開けた。
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最初の朝 あと48時間
外は、どこでもある城下町みたいな都会のような所だった。みんな一体何を取り組んでいるのだろう。
「おーい!そこじゃないって!!そこ立てたら街が粉砕するって言ってるだろ!?」
「こら!!だれがこの汚い土に氷の女神置けっつった!!水の上に置けっつったろ!!耳がねえのか耳が!!氷の女神に氷にされるぞ!!」
「早く3日後にならないかな~。80周年記念パーティが待ち遠しい。」
リンクはあたりをきょろきょろ見渡してから後ろの建物を見た。その建物はでっかくクロックタウンと書かれており、その上に木でできた家くらいの大きさの時計が動いていた。その下に白目をむいた老婆の絵が・・・。ここはクロックタウン。あの少年が言ってた存在しない街ってこのことか?
そのとき、サリアは「キャア!!」と叫んでリンクにしがみついた。リンクはどうした?という顔でサリアを見た。
「何か・・・・・・・上に何かいるよ・・・・・・・・!!!」
サリアはそう泣きそうな声で上を指した。リンクはその指に指している所に上を見上げたら、怨念を抱いている顔をして歯を強くかんでいる月がこちらをじっと見ていた。ん?よくみると月の地面が動いていないか?何か気持ちわるいヒルがうねうねとくっついていまにも落ちてきそうな感じがする。
気持ちわるくてもう見たくない。リンクは嫌がっている顔で下を向いた。
「早くここから出ようよ。あの人の言ったあの少年を探してお面返して貰おうよ。」
リンクは分かったように少年を探しに走った。サリアはリンクの背中をまた子供みたいに乗った。
東エリア
ここにはくだもの屋、洋服屋、爆弾屋、薬屋、さまざまな店が並んでいた。ここにあの少年がいるのだろうか。
「ねえリンク、あの子がそうじゃない?」
確かにお面を被っているが、あれは違う。きつねのお面ではない。
「あの子は・・・?」
全然違う。あれは口裂けのお面だ。なんでこの子供がこんな怖いお面をかぶっているんだ?
「あっ!あれそうじゃない!?」
サリアはリンクを馬鹿にしてるのだろうか?あれはゴロン族だ。口が動いてるじゃないか。
こうしている間に6時間が過ぎた。もう午後の12時だ。ここにはあの少年はいない。
リンクはそう確信した。もう別のエリアで探そう。
その時、別のエリアに入ろうとしたときに何かお面が落ちた。
きつねのお面だ。
リンクは落ちてきた方向を見たが、誰もいなかった。人がいる気配はしない。
まあいい。これは貰っておこう。
[キータンのお面を手に入れた]
そのお面をサリアが手に持ち、かぶった。
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西エリア
オクタロック射的場、宝探し、釣り屋、宿、その他、ここは遊戯な店が並んでいる。
どれも面白そうなものばかりだ。
だが、遊びに来たわけではない。
あの少年を探しに来たのだ。
リンクはまず、オクタロック射的場の中へ入った。
「へいらっしゃい」
リンクはあの少年がここにいるか聞いてみた。
「ん~、わるいけど知らないねえ。うさぎずきんをかぶったイカレたおじさんなら来たけど。」
リンクはそれを聞いただけでこの店から出た。
次は宝探しだ。
「あら、いらっしゃい」
あれ?テルマ?リンクはここの店員にそう答えた。
「テルマ?誰だいそいつは?あたしはガジラという者だよ。」
テルマじゃなかった。まあいいや、リンクはあの少年がいるか聞いてみた。
「知らん。」
適当な答えが返ってきた。嘘をついているようにも見えないし、また別の店を探すか。
リンクはこの店から出ようとしたら。横から矢が1本降ってきた。リンクのほほから血が流れた。
「おいまさかひやかしじゃないだろうな?」
リンクは今すぐ店員の方へ向きお金を払った。
「あと10ルピー足りないよ!弓矢10本刺さりたいのか!?」
リンクはあと10ルピー払った。
「よし!このゲームのルールはあっちにある宝をとるだけだ!!それだけ!!スタート!!!」
ゲームスタート。リンクは今すぐ宝へ向かった。その時、下から黒い壁が現れてリンクに激突。
どこから!?白一面だぞ!?
「いっとくけど、そのまま目指したら全然つまんねえからさまざまなトラップがあるからな!!ぐずぐずすんな!!行け!!!」
早く言ってほしかったそのことを、それでもリンクはひたすら宝箱に向かった。すると、風に吹き飛ばされたり、ばねの仕掛けが作動したり、火がこっちに迫ってきたり、ハードすぎる仕掛けが数多くあった。あのババアは悪魔か?
「宝箱手に入るまで返さんからなあああ!!!」
悪魔だ。本当にテルマと性格が一致しなかった。
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こうして、宝探しというおぞましい地獄から抜け出して9時間も時間がすぎた。もう午後の9時だ。
やっとこの店から出れた。
もうリンクはへとへと。この世界のテルマ(ガジラ)にはもう会いたくない。
肩を見ると、サリアはリンクの肩でぐっすりと寝ていた。
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リンクはため息をした後、宿に向かって入った。中に入ると、カウンターにたばこを吸ったおじさんが座っていた。
「いらっしゃい」
リンクはサリアを寝かす所は無いか聞いてみた。
「悪いな。もうどの部屋も満室なんだよ。そいつ寝かしたきゃそこのソファーでも寝かしときな。」
リンクはおじさんの言うとおりにサリアをソファーに寝かせ、ソファーの後ろにかけてある布団をかぶせた。
「あんたはどうする?どこで寝るんだ?」
リンクは話を聞かずにまたあの少年を探しに外に出た。
リンクは走りながら釣り屋へ向かっていった。
ついた後、釣り屋の出入りドアを開けて入った。
その中は、ドアの横にカウンターがあり、目の前の少し遠くには、あまり狭くない池があった。
「いらっしゃいませ。」
カウンターには心優しそうなお兄さんみたいな店長が立っていた。
釣りをすることなくリンクはどの店の質問と同じあの少年の事を話した。
「ああ、その少年なら・・・・・・・・・・知らない。」
リンクはただちにこの店から出た。
他に行くところは無いのか?
リンクはあたりをきょろきょろ見渡した。
すると、宿の後ろに黒い看板が飾ってある店を見つけた。
なにかしら怪しい空気が漂って見える。「助けて」という声がすごくガラガラな声もはっきりと聞こえる。
リンクはおそるおそるとその扉を開けた。
中は、人達が壁の一部になっていて、足と手が天井にぶら下がっていた。
「お前・・・・・こい・・・・・・気持ち・・・・・・・・・いいぞ?」
リンクは思いっきりドアを閉めてそこにある大きな石でドアを塞いだ。
そしてただちにこの建物から去った。
リンクはもっとほかに店を訪ねた。
しかし、ほぼ知らないと答える人しか居なく、もう夜だからやってない店だってあった。