レッドレイトン > 銀魂×サムライスピリッツ > 第二十二話
レッドレイトンの小説。第1話は2011年8月6日投稿。未完のシリーズであり、本項の第22話が最後。
内容では、『銀魂』の江戸時代に『サムライスピリッツ』の登場人物たちが過去から転移してきており、そのうちの一人であるリムルルが博物館で自分たちの最期を目の当たりにして絶望するというところで終わっている。その際、リムルルが発見した自分の遺体の下に「享年 17歳」と書かれたプレートが描写されているが、『極・魔導物語』でもそっくりな描写として、遺跡に安置されたアルルの遺体のそばに享年を記した貼り紙がある。ただし後者では「亡命 16」という見慣れない言葉が使われている。
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本文
銀時の夢の中
「お!!これは小学校の給食のデザートに良く出てたナタデココじゃねえか!!」
それは人と同じ高さをした縦長いナタデココであった。
「いただきまーす!!」
銀時はそれを見て抱きついて食べ始めた。
噛み切れないナタデココを噛み切ろうとするように噛み噛みし、出てくる汁ごと自然に口に流し込んで飲んだ。
「やっぱうめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!さすが学校で作るナタデココ!!弾力が市販より絶級があるじゃねえかぁ!!うめえ!!」
1963室
「銀さん朝ですよ。とっとと起きてください。」
銀時は起きない。
「もう仕方ないなあ。夜更かししたからまだ睡眠が足りな・・・・・。」
新八が銀時の布団を取ったら、それを戻して「ゲタモノだぁぁぁぁぁ!!」と叫んで部屋から出て逃げた。
ドアは自動ドアだから今すぐにでも閉められそうである。
もうすぐで閉まりそうになったとき、神楽がドアを眠そうに開けた。
後ろには一枚シャツで下着丸出しのシャルロットもいる。
「銀ちゃん朝アルよ。とっとと仕度してビィズニーシーに行くアル。」
銀時の布団から何かチュパチュパしていた。
「・・・おいまさかだと思うけどまさか・・・・まさかそんなことないよね?」
「まさかって何アルか?もしかして銀ちゃん勝手に私の酢昆布食ってるアルか!?」
「そこじゃねえよ!!!」
シャルロットが神楽に突っ込んだ。
しかし神楽はその突っ込みを無視し、銀時の布団を剥がそうとした。
「このやろう!!私の酢昆布を密隠に食いやがって!!ただで済むとおもうなヨ!!」
神楽は布団を剥がした後、なにごとも無かった様に戻した。
シャルロットには銀時のベッドの上に何があったのか神楽が邪魔で検討もつかなかった。
神楽が早歩きでシャルロットのところまで歩いて横切った。
「ブレックバイキングへ行くぞ。」
「銀時は?」
神楽はムカつく様な顔でシャルロットに向けた
「はあ?誰ネそいつ?何、金太郎の本名言いだしてんのキモいんですけど。」
「お前の顔もキモいぞ。何その顔剥いでいいの?」
シャルロットは仕方なく銀時の方に歩いてどうなっているか調べて行った。
「一体何を見たっていうんだ?リムルルと交際してたのか?」
「青オタク一日で随分老けたアルな。」
神楽がその言葉を発した後にシャルロットは銀時の布団を持ち上げた。
後に戻した。
無表情で神楽のところまで歩いた。
「ブレックバイキングまで連れてってくれ。」
「チケットは新八が持ってるからな。あいつ先に行ったから待ってると思うアル。」
シャルロットはドアを開けた後に銀時の方も正面にしか向かず、
「ゲタモノが」
と言い残してドアも閉めずにバイキングに向かった。
ドアが閉める前にナコルルらしき手がそれを止める様にしがみついた。
その手は普通の速度で全開に開けて眠そうなナコルルの姿を現した。
「銀さん起きてください。朝ですよ。」
ナコルルは部屋に入る。
そして銀時のベッドの前まで歩いた。
「朝食はどこで食べるんですか?教えてくださいよ今、空腹です。」
返事が無い。
ナコルルは仕方なく布団を後ろに引っ張った。
そこには銀時がクリクリ頭の白髪ババアのおっぱいを吸って尻を揉んでいる姿だった。
「あれ?なんかすっぱくなってきた。」
「・・・・・・・・・・。」
ナコルルは何も喋る言葉が無かった。
銀時が目を覚ますと、ババアも目を覚ました。
「ん?ナコ一体どうした?短時間でこんなに老けた?」
「私はここですよ糞銀さん。」
銀時はさらに発狂した顔になりタンスの横まで頭をぶつけた。
「ああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
ババアも立ち上がって身体を隠した。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁゲタモノぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
すると銀時は立ち上がってババアの所まで走った。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
両方の足をババアの方に突き出し、それをババアの顔に力強くぶつけた。
「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!」
ババアはガラスを突き破ってまで飛んでいき落下もせずに上に飛んでいった。
朝7:30 TBRネスタル
リムルルは朝向けのおかず、肉類や野菜類、明らかに多いジャムヨーグルトを皿に盛り付けたのを食べている。
「銀時!!これもこれもこれもおいしいよ!!」
「うんわかった。」
銀時はあのババアの事で食欲が無かった。
「一個も食べてないね?どうしたの?」
「ううん聞かなくていいのよ。銀さんはね・・・・・。何て説明すればいいんですか?」
新八と神楽はただ飯を食べているロボットのようであった。
「あの・・・・・聞いているんですが・・・・。」
「何をですが?」
「銀さんがベッドで・・・。」
「何がアルか?」
「おば・・・。」
「何をですか?」
「おばあ・・・。」
「聞こえないんですけど。」
銀時が新八達の方に向いてこう叫んだ。
「やめろ誤解だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!やめて!!ねえ!!本当お願いやめてねえ!!」
その間、リムルルは銀時の皿の上にあるおかずを勝手に食べていた。
「何が?」
「え?銀ちゃんどうしたアルか?」
神楽だけ棒読みだった。
「明らかに冷刺な態度してるよね!?俺を軽蔑してるよね!?」
「軽蔑って、初対の時から元々軽蔑してますよ。」
銀時は上を見て頭を抱えた。
「こいつらあれ見ちゃって俺の信頼が無くなっちまったよあのババァァァァ!!!」
「お前は信頼も態度も元々腐ってるよ。」
シャルロットが銀時の方に顔を向けずにそう言った。
「うるせえよ!!元はこいつら俺を完全に信用してたからね!!社長とかご主人様とか気を使って毎日召し使ってくれたからね!!」
「こいつのキ○タマもぎ取って朝カレー鍋にぶち込んでいいアルか?」
「あたしまだ食うからやめろ。」
シャルロットが神楽に突っ込む。
「もっとツッコむ所があるでしょうが」
新八がシャルロットに疑問を言う。
「飯食べ終わりましたらとっととビィズニーシーに行きますよ。時間潰さないで下さいね銀さん。一口も食べてないじゃないですか。」
「わーったよ。食えばいいんだろ食えば。」
銀時は自分の皿を見て、空になっている事に気付く。
「あれ?」
東京ビィズニーシー
「わーすっごい美しぃ―――!!まるで別の国へ旅行してるみたーい!!」
「本当にすごいな。まるで私の国にそっくりだ。」
シャルロットもリムルルと同じく驚いていた。
「お前の大人の世界にか?」
銀時は人口火山の方を見て言った。
気がつくと銀時は揚げせんべいのように膨らんで血だらけの状態で倒れていた。
「今度言ったら殺すよ。」
「俺今死にかけてるんですけど」
「銀ちゃんあの火山見て大人の世界ってクリ○リスを想像してたアルか?」
「なに辛辣な言葉を発してんだ女の子のくせに!!」
新八が神楽にそう突っ込んだ。
「そうだよ」
銀時は神楽の質問を即答えた。
「そうだよって人前で空気読まずに認めんじゃねえ頭働いてんのかテメェェ!!」
ナコルルは銀時のスマートフォンでぷよぷよをやってた。
「なあナコルル、あんたこの風景を見て思い出を・・・・」
シャルロットがそう言うと、
「今集中してるんです邪魔しないで下さい!!」
と言い返されてマヨネーズを取り出してそれを飲んだ。
「もう自然のカケラもねえな」
「銀ちゃん何してるアルか!?早くしないとタワー・オブ・タワーが行列で埋まっちゃうネ!!」
「タワー・オブ・タワー?」
リムルルがそう疑問を言いつけた。
「あれのこと」
銀時がタワー・オブ・タワーらしき建物に指を差した。
90mもあり、一番上から観客の叫び声が聞こえた。
リムルルが大泣顔で銀時をタワー・オブ・タワーの逆方向へと引っ張った。
しかし銀時はなぜかびくともしなかった。
神楽に引っ張られているからだ。
「早く早く!!乗れなくなったらどうするネ!!一番乗りたかったアトラクションアルよ!!」
「いやだぁぁぁぁぁぁやめてくれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
ナコルルも神楽に足を掴まれて引きずられていた。
「銀時お願い抵抗しないで!!!」
「神楽に言えバカヤロー!!!!」
二人は弱音を吐いて逃げようとしているうちにとうとう中へと入ってしまった。
30分後
「お前らどうしたアルか?白ヤギも後ろだけ茶色ヤギへと変色してるし青オタクは大泣きしてるし」
銀時のズボンにリムルルが全体に入り込んで見栄っ張りがつかない姿になっていた。
「どういう風習習ってるわけ?とくにそこの茶色くなったお前」
「何なんですか」
ナコルルは死んだ目で銀時の方を向いた
「お前姉貴のくせにうん○漏らして、どっかのあほ犬かコノヤロー」
「銀さんだって変な匂いするじゃないですか。私より臭いじゃないですか」
「はぁ?何言ってんの?いい年した大人があんな程度で漏らすわけねえだろ」
「ごまかさないで下さいよ本当は漏らしたんでしょ?」
「いい加減にしろテメー!!なに自分の恥を無理進行でなすりつけようとしてんだコノヤロー!!!!」
「そーだよ姉さまの匂いじゃないの!!?銀時が漏らすわけないじゃん!!!」
ナコルルは一瞬びくっとして一歩後ろに下がったら、ゆっくりと後ろへ回転しながら体育座りをした
「ナコルル」
シャルロットと新八はナコルルの方へ向いた
「ほっといてくださいよどうせ私なんか・・・」
「あんたどんだけ心もろいんだよ。よくそれでアイヌの巫女やっていけたな」
すると神楽が空気を読まずに銀時にこう言った
「インディー・ショーンズのアトラクション行こうネ」
「ねえなんで空気読まないの神楽ちゃん」
「分かった。行こっか」
「あんたもう空気を読む年代だろ!!状況を確かめてから口にしろ天パ!!!」
銀時と神楽とリムルルは新八の言葉を聞かずにインディ・ショーンズのアトラクションの方向へ向かった
「オィィィィィィィ新八の言った事無視してどこに行くつもりだァァァァ!!!!」
夕方
「すっごい楽しかったアルゥゥゥゥ!!」
「私ももんのすごい楽しかったァァァァァァ!!銀時と姉さまは!?」
「俺はやっぱパフェかな?」
「真面目に答えて」
「わたしはトイレが一番良かったです。あんな幸せなものはありませんよ」
「じゃあシャルロットとネクラは何が面白かったアルか!?」
神楽がシャルロットと左京に楽しそうな子供のようにそう質問した
「わたしはマーメイドの場所が印象に残ってるな」
「・・・・・・・・空飛ぶジュータン・・・・」
「え~全然つまんない所じゃねえか。つまんない所を選ぶ人ってつまんない人間アル。死ね。」
「なんだつまんなくないぞ!人魚が空を飛んでいるのだぞ!!!あんな不可思議な魔法は珍しいだろ!!」
「シャルロットさん・・・・あんたそんな受け答えてで驚いていたの?あれは海を舞台にしてるからね。人魚が空を飛ぶなんてまずありえないから」
新八がそう冷静に突っ込んだ
「これから海が舞台のパレードが始まるからカメラの用意をしてヨ銀ちゃん!!」
「パレードってまだ6時だぞ。あれは8時からだろうが」
「いいからとっとと出せコノヤロー!!」
神楽はそう言って銀時のポケットを強制に探った。
カメラと言うのはスマートフォンだ。
スマートフォンにはカメラ機能が付いているから神楽はスマートフォンをカメラと略しているのだろう
しかしポケットの中には無かった。
神楽が銀時の方を向くと銀時はナコルルの方に指を刺した
ナコルルがスマートフォンで重力ゲームを楽しんでいた
「よこせ!!」
神楽はそのスマートフォンを横取りした
「あ!?何するんですかまだ途中なのに!!!」
ナコルルがそれを奪い返そうとしたら神楽に顔を蹴られた
が、それでも飛ばされずにスマートフォンを取ろうとした
「うるせえんだよいつでも出来るじゃねえか!!!しばらくスマホ貸せコラァ!!」
「駄目です!!まだクリアしてないんですから!!」
「お前はどんだけゲームの中毒にはまってんだよ!!!」
そのやりとりを見てた新八は溜息をついた
「はあ何やってんだろまだ6時なのに」
「つかナコの奴殺意の目してね?たかがゲームくらいで命投げ捨ててまで取り返そうとする目してるよね?」
「ヤンタムゥ泣くぞ」
いきなりリムルルが銀時の腕つかんで江戸ミイラ博物館の方に指を指して誘惑していた
「銀時銀時!!」
「あ?」
「あそこいこうよ!!面白そうじゃん!!」
銀時は少し青ざめた
「無理無理。あそこは特別なチケットじゃねえと入れねえんだよ。期間限定はいつもそうなんだよな嫌になるよね」
銀時は後半の所は新八の方へ向いて言った。
「何言ってんだ!!そうなるとお通ちゃんの期間限定ライブを否定することになるぞ!!」
「キモイんだよお前の例え。秋葉原にいるウザイオタクにしか見えねえぞ」
新八は歯をギリギリとしていたが、のちに収まり財布から別のチケットの様な物を取り出した。
「まあいいや、そういえばあそこのチケットここに2枚だけあるんですけど、シャルロットさん行きたいですか?」
「もしあれに私の遺体があったら自殺するかも知れないからヤダ」
「神楽ちゃんは?」
新八は神楽の方へ向いて言った
神楽はまだナコルルと争っていた
「私そんな趣味無いネ!!!」
「一人で行ってください!!私はゲームがやりたいです!!!」
「右京さんは?」
右京は対話を断っているように後ろを向いて何も言わなかった
「じゃあ銀さん達で行ってください」
「あっ急におなかが痛くなって来・・・・」
リムルルが新八にチケットをもらい銀時を強引に江戸ミイラ博物館へ連れて行った
「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!ああああああああああぁぁぁぁ!!!」
江戸ミイラ博物館
「二名様でよろしいでしょうか?」
「うん!!」
「いいえ。私はこの子と関わりがありません。対象外です」
「関わりが無いならここにはいないでしょうふざけないでください。それでは江戸ミイラ博物館をお楽しみください」
するとリムルルが辺りを見渡した
「銀時、ここお化け屋敷だよね?全然そんな雰囲気じゃない」
「馬鹿かお前ここは実在した人物のミイラがいんだよ。俺が一番行きたくなかった場所の一つだ」
「へー。あ!!あれガルフォードさんの刀にそっくりだ!!」
「あっおいリム!!そのまま戻ってくんなよ!!」
銀時は手を上に振ってリムルルに言った
「ふうこれでここから抜け出せる。あいつと居るのもううんざりだ。」
銀時がリムルルを置いて江戸ミイラ博物館から出ようとして出入り口へ向かおうとしたら偶然
江戸ミイラ博物館の作業員らしき格好した長谷川さんに出会った
「あれ?銀さんこんな所で何してんだ?」
「あ、長谷川さん。あんたこんな所で何してんだ?公園で寝てるんじゃないのか?」
「もうホームレスみたいに言うのやめてくんない!?もう住居手に入れてホームレスから脱出できたんだから!!」
「俺はこれから帰る所だよ。ミイラなんて怖くて見れるかってんだ。」
「そうだな。お前出ていってくれればまたクビの出来事にならずにすむからな。とっとと帰ってくれ」
「言われなくてもそうするつもりだ。こんなミイラ置き場死んでも行くもんか」
「そんな言い方ねえだろ俺の仕事場に!!」
銀時は長谷川さんと話が終わった後、この場を去った
その頃リムルルはガラスケースに入ったガルフォードらしき刀を観賞していた
「すごいねえ、まるで本物みたい。ちょっと古く見えるのってなんか素敵」
他の刀も見てうっとりしていると、偶然自分の刀と同じ短刀を見つけた
リムルルは少し疑惑を感じた顔で自分の刀を蓋と共に取り出して展示されている刀を何度も見た
名前も刻まれているものも傷が付いているものも全て瓜二つだった
リムルルはここにあった刀が本物だと悟った
「え・・・・・なんで私の刀がここにあるの?」
不安を感じもう一度辺りを見渡した。どれもこれも見た事があるものが多かった
ナコルルの刀もあった
リムルルは胸が重くなり、それでも先が気になる為そこへ走った。
「あれ?銀さんリムちゃんは?」
「あ?一人でミイラ見てるだろ。俺はもうリタイア」
「絶対ですよ!!絶対パレードが終わったら貸してくださいよ!!!」
「分かってんだよ!!うるせえよ尻が茶色ヤギが!!!」
どうやら神楽の方が勝ったらしい。神楽がスマートフォンを持っていた
ナコルルは銀さんの方へ振り向いた
「あっ銀さん。すごく早かったですね」
「リムがまだ中に居るけどな。俺はもう無理だリタイアだ」
「熊を真っ二つにした男がなにビビってんだ。」
シャルロットがそう突っ込む
「でも、本当にほっといても良いんですか?何か嫌な予感がするんですけど」
「あいつは一人でも大丈夫な馬鹿ガキだよ。どうせアイス技で変態凍らすだろ」
「そうね。もし私が青オタクの様な技持ってたらかき氷作ってるアル」
「護身の分類関係無いよねそれ?自分の欲望だろそれ」
「でも・・・・やっぱり心配です。私見に行きます」
「勝手にすれば?ミイラだらけだよ?もっと茶色くなるぞ?」
「うるさいですね。行くったら行きますよ」
ナコルルはそのまま江戸ミイラ博物館へと歩いて行った
「銀ちゃん。シャッターボタンはどこに押せばいいアルか?」
「あ?そんなもんカメラマー・・・」
「銀さぁぁぁぁぁぁん!!本人が居ないとご入場できないって言われましたぁぁぁ!!」
ナコルルがそう銀時の方へ向いて言った
銀時は「ちっああもう!!」って呆れながらナコルルの方へと走った
「あっ銀ちゃんどこだよ教えてからにしろ!!あんの天パ!!!」
「・・・・・・」
ナコルルのミイラが人工木の前に立って飾られていた
変わっているといれば両腕が無かった
リムルルは口を開けたまま固まっていて足を震えあがらせていた
「ねえ・・・・・・さま・・・・・・・」
リムルルは後ろへ振り向き別のミイラを探してみた。
シャルロット、閑丸、マナリ、心臓位置に大きな風穴が空いたヤンタムゥ、鈴姫
そのほかの遺体を見続けているとリムルルはある場所の前に止まった
自分の遺体だった
首、胴体、下半身、
それぞれのパーツがバラバラになっていた
まるで刀で斬られたかのようになっていた
リムルルは自分の遺体の下半身の下に何か金属の板の様なものがあった
おそるおそる恐怖を抱きながらそれをみた
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リムルル
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1774年~1791年
享年 17歳
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中から気が飛んでいく感じだった
全身に力が入らない
リムルルは力が抜けてしまったかのように腰を抜かしてしまった
1791年は、自分の所の現在だ
「見てあの子、ミイラ見てビビってる」
「そんなに怖くないのにな」
カップルがリムルルの方を見て言った後、その先へとこの場を去った
リムルルはゆっくりと固定したまま下を向いた。
身体の震えが止まらない
自分が今年で死ぬ
信じたくない
信じられない
だけどこれは真実だ
銀時の時代だから
博物館だから
これは真実なんだ
嫌だ
嫌だ嫌だ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
心の中でそう意味の無い事を強く念じた
だが何も変わりはしない。当たり前だ
すると白い女の人がミイラを目にしないでこっちに来た
ナコルルだ
「あ!リムルル!!こんな気持ちの悪いものとっとと出ましょ!!耐えられない!!ちょっと漏らしたわ!!」
そう言ってリムルルを背中に担いで出入り口の方へと向かった
「リムルル見つけました。」
「おう。お帰り」
「銀さん・・・やっぱりあそこ気持ち悪かったです。枯れ果てた人を見た瞬間に恐怖を感じました。探すの辞めようかと思ってました」
「な?むちゃくちゃ怖かったろ?俺だったらミイラ壊して長谷川さんクビにしてるよ」
「長谷川さん居たんですか?」
「だれだ?」
「ホームレスです」
「何それ?」
「マダオアル」
「へー」
「あ!始まった!!パレード!!」
そのパレードは近くの湖に現れてビィズニ―ランドのパレードとは違う雰囲気のパフォーマンスをしていた
まるで白鳥や赤い鳥が羽ばたいて踊っているかのように花火を出したり巨大なアラジンの皮をかぶったロボットを出したりと
美しかった
「すごいですねー」
「私の故郷もこんなに美しかったら治安が良くなるかもしれんな」
「ハハハ、そうなるといいですね」
「そういえば、リム大人しくなったな。」
銀時がそうナコルルに言った
「そうですねぇ、つまんないんでしょうか?」