「将門様ー」
「うん?どうした?」
「うん?どうした?」
焼きあがったカボチャのパイを、将門の傍らに居る滝夜叉に渡して
青年は、将門に耳打ちする
青年は、将門に耳打ちする
「…将門様と、会いたいって言ってる奴がいるんですけど」
「ほぅ?…もしや、お前と共にあの黒服と契約したと言う少女か?」
「えぇ、まぁ」
「ほぅ?…もしや、お前と共にあの黒服と契約したと言う少女か?」
「えぇ、まぁ」
くっく、と
将門は、杯を傾け楽しげに笑う
もむもむと、滝夜叉は早速パイに食いついていて、こちらの会話には注意を払っていない
将門は、杯を傾け楽しげに笑う
もむもむと、滝夜叉は早速パイに食いついていて、こちらの会話には注意を払っていない
「いいだろう。後で、こちらに来るよう伝えるがいい」
「わかりました」
「わかりました」
…よし、これで、話は通した
後であいつに伝えてやろう
そう考え、青年は立ち上がり…
後であいつに伝えてやろう
そう考え、青年は立ち上がり…
…つい、と
将門に腕を捕まれ、止められる
将門に腕を捕まれ、止められる
「…将門様?」
「くくっ、随分と甘い匂いをさせているなぁ?」
「へ?………そっすか?」
「くくっ、随分と甘い匂いをさせているなぁ?」
「へ?………そっすか?」
ちょっと前までは、秋刀魚を焼いていたから焼き魚の匂いがしていたはずなのだが
…ちょっとパイを作ってきただけで、そこまで甘い匂いがするだろうか?
青年自身は気づいていないが、確かに、今の青年は随分と甘ったるい匂いをさせていた
…正直、「一年生になったら」が涎をたらしてきそうなほどに、甘ったるい匂いを纏っている
…ちょっとパイを作ってきただけで、そこまで甘い匂いがするだろうか?
青年自身は気づいていないが、確かに、今の青年は随分と甘ったるい匂いをさせていた
…正直、「一年生になったら」が涎をたらしてきそうなほどに、甘ったるい匂いを纏っている
「あぁ、呼び止めてすまんかったな、それだけだ」
「はぁ…」
「はぁ…」
それじゃあ、と青年は首をかしげながらも、将門から離れる
…くくくくっ、と
将門は、どこまでも楽しそうだ
将門は、どこまでも楽しそうだ
「…さぁて。あの黒服に手を貸した少女か……さて、こちら側に来るかな?」
小さく、そう呟きながら
将門は手にしていた杯の中身を飲み干し、空にしたのだった
将門は手にしていた杯の中身を飲み干し、空にしたのだった
to be … ?