人肉料理店とその契約者 05
(マッドガッサーと愉快な仲間たちより)
「街に出てみませんか?」
オーナーがそんな事を言い出した。いきなりどうした?
「この街は異常とも言える程都市伝説の気配が濃いんですよ。相当な数の都市伝説が存在していると思われます。その中にはこの状況を解決できる方も居るかもしれません」
「よっしゃ行こう!すぐ行こう!!今すぐ行こう!!!」
「よっしゃ行こう!すぐ行こう!!今すぐ行こう!!!」
元に戻れるんなら何だってやったるわ!もしかしたらあのガス野郎にも会えるかもしんねーしな!!
「見っけたら締め上げて元に戻る方法吐かしちゃる!!」
「では行きましょうか、少年」
「おぅっ!」
「では行きましょうか、少年」
「おぅっ!」
夜の街を歩く二人。少しひんやりした空気が心地よい。
「ふと思ったんだけどよー?」
「どうしました?それらしい気配はまだしませんよ?」
「そっちはまかした。そーじゃなくて……その……オーナーの格好だよ。シャツ一枚って」
「??ですが今の季節だとこれくらいが調度いいですよ?」
「……ん、まぁいいか……ちょっくら飲みもん買ってくらぁ」
「?」
「どうしました?それらしい気配はまだしませんよ?」
「そっちはまかした。そーじゃなくて……その……オーナーの格好だよ。シャツ一枚って」
「??ですが今の季節だとこれくらいが調度いいですよ?」
「……ん、まぁいいか……ちょっくら飲みもん買ってくらぁ」
「?」
逃げるように走りだす少年。オーナー、相変わらず無自覚に誘惑しているようである。
「――!ふむ、都市伝説の気配…あの男性、ですか」
接触するべきか否か少し迷う。
「まぁ、いざとなったら異界へ飛べばいいですしね」
声をかけてみる為、近付くオーナー。と、その時、急に男性が振り返り、ぶつかってしまう。
「おっと、申し訳ない」
「…けけっ、だいじょ……」
「…けけっ、だいじょ……」
固まる男性。いつぞやの少年をみているようだ。
「何か?」
……敵意ある都市伝説の使い手だったか?警戒心を強め男性を見るが、
「………けけっ」ブシュゥゥゥッ
鼻血をだし気絶する男性。ものっそいデジャヴがオーナー襲う。
鼻血をだし気絶する男性。ものっそいデジャヴがオーナー襲う。
「っちょっ!?だ、大丈夫ですか!?」
倒れる男性を慌てて支えるオーナー。そこに少年が戻ってくる。
「オーナー?…うわ、どうしたんだよ、その人!?」
「…いえ、声をかけようとしたんですがぶつかってしまいまして……そのまま鼻血を出して倒れてしまったんですよ」
「…いえ、声をかけようとしたんですがぶつかってしまいまして……そのまま鼻血を出して倒れてしまったんですよ」
オーナーと男性の身長を見比べ、なんとなく、ほんっとーになんとなく理由を察する少年。
オーナーと男性の身長を見比べ、なんとなく、ほんっとーになんとなく理由を察する少年。
「……とりあえずそっちの壁に寄り掛からせて、休ませよう。あとオーナーはちょっと離れててな?」
「?わかりました」
「?わかりました」
ポンッと肩を叩き促すと訝しみながらも従うオーナー。
持っていたハンカチで血を拭っていると、男性が目を覚ました。
持っていたハンカチで血を拭っていると、男性が目を覚ました。
「あ、目ー覚ました。大丈夫か?」
「…けけけっ。だいじょうぶ」
「あ、おい」
「…けけけっ。だいじょうぶ」
「あ、おい」
スッ、と立ち上がると脇目も振らず歩きだす男性。
呼び止める暇もなく人込みに紛れていく。
呼び止める暇もなく人込みに紛れていく。
「行ってしまいましたね…大丈夫でしょうか?」
「まーあの様子なら平気だろ?オレ達も都市伝説探しに戻ろーぜ?」
「まーあの様子なら平気だろ?オレ達も都市伝説探しに戻ろーぜ?」
そう言って少年も歩きだす。
「また会えるといいのですが」少年を追いつつそんな事を思うオーナー。
果たして彼等の再会の場は平穏なる日常か、はたまた壮絶たる戦場か……
二人は夜の街に消える。
果たして彼等の再会の場は平穏なる日常か、はたまた壮絶たる戦場か……
二人は夜の街に消える。
終