マッドガッサーと愉快な仲間たち 16
魔女は悪い魔法を使う
悪い魔法をかけられたら、さぁ大変
どうしたらいいだろう
悪い魔法をかけられたら、さぁ大変
どうしたらいいだろう
ねぇ、知ってる?
魔女の魔法を解く、その方法を
魔女の魔法を解く、その方法を
「私の魔法薬の解毒方法?」
「えぇ、解毒剤を飲む以外に」
「えぇ、解毒剤を飲む以外に」
「どうしたの?急に」
「何となく、好奇心……それと、そうやってペットボトルに詰めてるから、うっかりジュースと間違えて飲んだ時の対処法」
「何となく、好奇心……それと、そうやってペットボトルに詰めてるから、うっかりジュースと間違えて飲んだ時の対処法」
…うん、その
瓶はともかく、ペットボトルに詰めるのは、ちょっと
持ち運びが便利なのは認めるけど…
瓶はともかく、ペットボトルに詰めるのは、ちょっと
持ち運びが便利なのは認めるけど…
「ひっひっひ、あるわよ、解毒剤を飲む以外に、魔法薬の効果を抹消させる方法」
「へー、あるんや」
「へー、あるんや」
ネームを書いていた似非関西弁の少女が、顔をあげる
えぇ、と魔女の一撃はひっひと笑ってみせる
えぇ、と魔女の一撃はひっひと笑ってみせる
「…ねぇ?お伽話で、魔女に悪い魔法をかけられたら…その魔法は、どうやって解かれる?」
きゅ、と
ペットボトルの蓋を閉めつつ、魔女の一撃はそう口にした
ペットボトルの蓋を閉めつつ、魔女の一撃はそう口にした
「え?そうね…」
「「茨姫」とかやと……あ、もしかして」
「「茨姫」とかやと……あ、もしかして」
どうやら、ピンと来たようだ
魔女の一撃は、笑う
魔女の一撃は、笑う
「…キス?」
「せぇ~かいっ!そうよ、魔女の魔法は、キスで解けるの」
「せぇ~かいっ!そうよ、魔女の魔法は、キスで解けるの」
ひっひっひ、と魔女の一撃は、そう言って笑う
昔から、相場は決まっているのだ
魔女の魔法は、王子様やお姫様のキスで解ける
昔から、相場は決まっているのだ
魔女の魔法は、王子様やお姫様のキスで解ける
だから、魔女の一撃が作る魔法薬も同じ
それは、誰かの口付けによって、効果が消失するのだ
それは、彼女が作る薬全てに共通する事である
それは、誰かの口付けによって、効果が消失するのだ
それは、彼女が作る薬全てに共通する事である
「ひっひ、でも、問題は媚薬の効果もキスで解ける、って事ねぇ。これだけは改良したいわ」
「あー、気持ちわかるわ。それだけはキスで効果とけないでほしい」
「わかるわー、なんとなく。ネタ的に美味しい気もするけどなー」
「あー、気持ちわかるわ。それだけはキスで効果とけないでほしい」
「わかるわー、なんとなく。ネタ的に美味しい気もするけどなー」
しかし、自分は魔女である
魔女の一撃と言う魔女なのだ
だから、この制約は解けないまま
…何とも、不便である
魔女の一撃と言う魔女なのだ
だから、この制約は解けないまま
…何とも、不便である
「まぁ、誰かが気づくかもしれないけど…そう簡単に、解いていけるかねぇ?ひっひっひっひっひ!!」
たとえ、方法がわかっても
躊躇いなく口付けできるか?
つまりは、そう言う事だ
躊躇いなく口付けできるか?
つまりは、そう言う事だ
…さぁ、これからもこの魔法薬で、これからも素敵な混沌を振りまこうではないか?
to be … ?