「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - マッドガッサーと愉快な仲間たち-32

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 マッドガッサーが、しばらくおおっぴらな動きを自重するといってきた
 何でも、学校町全体に一気にガスを流し…それと同時に、スパニッシュフライを一斉に解き放たせるつもりらしい
 野良のスパニッシュフライも巻き込み、数を増し続けているスパニッシュフライ、一斉にバラまめば、学校町全体を包み込むくらいにはなるかもしれない
 問題は、ガスのほうだが…そっちは、マッドガッサーが何か色々と取り寄せたりして、何か作ろうとしているようだった
 …一体、どうするつもりなんだか
 とりあえず、こちらはできる事をするまでだ

 …それは、ともかく
 「13階段」の契約者には、ひとつ、気がかりなことがあった
 マッドガッサーの、その話を聞いてから…「爆発する携帯電話」の様子が、少々おかしい
 携帯の画面をじっと見つめて…考え込んでいる事が、多くなった
 「爆発する携帯電話」が携帯を見つめているのは、以前からそうだ 
 ただ、それは携帯小説を書いているとかそう言う理由があるからであって…あぁやって、ただ、画面をじっと見つめて考え込んでいるなんて事は、今までなかった
 気になって仕方ない

 だから、気配を消して背後に近づき、「爆発する携帯電話」が見つめていた、携帯の画面を覗き込んで…

「------ぁ」

 その携帯電話を、引っ手繰った

「…っお前な、何、考えてた?」
「………くけ」

 「13階段」のやや厳しい語調に、「爆発する携帯電話」は、困ったような表情を浮かべた
 自分でも、わかっているのだろう
 俯いて…しかし、結論を出したのか、再び顔をあげてきた

「…皆の、役に立ちたい」
「お前は、今でも充分役に立ってるっての………多重契約なんて、する必要はねぇ」

 「爆発する携帯電話」が見つめていた、携帯の画面には
 …新たな、今契約しているのとは別の都市伝説からの、契約の誘いのメールが来ていたのだ
 多重契約が危険である事は、「組織」にいた頃に学んだ
 だから…「爆発する携帯電話」に、多重契約をして欲しくない
 ヘタをすれば、契約したその瞬間に、飲み込まれる

「けけ……っ、でも、もっと、役に立ちたい」
「あのな、多重契約は危ないって、教えただろ?」
「…性質や、属性が似た都市伝説ならば……リスクが低いとも、聞いた」

 くそ、余計な事を覚えていやがる
 じっと、「13階段」を見あげ続けている「爆発する携帯電話」
 ぽそぽそと、己の考えを、必死に訴えてくる

「お前たちが、傷つくの……嫌、だ…だから……こいつと、契約すれば……俺も、もっと戦えるから………お前たちが、あまり、傷つかないで、すむかもしれない」

 「爆発する携帯電話」が、手を伸ばし…「13階段」にとりあげられた携帯電話を、掴む

「…だから。多重契約…させて、ほしい」
「………」
「…飲み込まれない…大丈夫、だから……性質や属性が、近い訳ではないが……通すぎる、訳でもないから」

 …あぁ、もう
 たのむから、そんな目で見あげてくるな
 そんなに必死に、懇願されたら………断れないだろうが

「ったく」

 携帯電話を、返す


「飲み込まれたら、承知しないからな?」
「………けけっ」

 こくり、「爆発する携帯電話」は、携帯電話を握り緊めて…
 …契約を誘ってきていた、その都市伝説と、契約を承諾する
 パっ、と、携帯の画面が不自然に光って


 …契約は、成立した


「…くけけっ……ほら、大丈夫、だろ…?」
「………ったく」

 元々悪い顔色をもっと悪くして、何を言っていやがるか
 その細い体を、無理矢理抱き寄せる
 くけ?と、「爆発する携帯電話」は、意味がわかってないように、首を傾げていて

「…こいつに何かあったら、承知しねぇからな」

 と、「13階段」は、「爆発する携帯電話」が握り緊めている、その画面に
 ……その画面に出現したそいつに、そう告げたのだった





to be … ?





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