「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - マッドガッサーと愉快な仲間たち-38

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「…と、言う事で、スパニッシュフライで、支配系の能力も使えるようになったみたい」
「まぁ、それはいいんだがな。その鰐連れてくんなってかしまえ」

 「爆発する携帯電話」…は、動物全般が平気なのか平気そうだが、その腕でジャッカロープが鰐から逃げるようにじたばたしてるし
 幼女姿のマリが、鰐見て涎たらしてるし
 とりあえず、その白い鰐をしまえ
 はいはい、とスパニッシュフライの契約者は、鰐に指示をだす
 のしのし、のしのし
 鰐はゆらんゆらんと尻尾を振りつつ、教会を出て行った
 多分、マンホールから下水道に戻っていくのだろう

「便利な能力だな。スパニッシュフライを飲み込ませりゃ問答無用か?」

 ノートパソコンに視線をやっていた「13階段」が、顔をあげてきてそう尋ねる
 それに対して、いえ、とスパニッシュフライ契約者は首を左右に振った

「人間や野良都市伝説相手なら問答無用でしょうけど…契約者付きの都市伝説だと、多分、完全支配は無理ね」
「契約、と言う繋がりが存在するからねぇ?」

 魔女の一撃の言葉に、えぇ、とスパニッシュフライの契約者は頷く
 人間と契約している都市伝説
 それには、その契約者との、契約と言う絆が存在する
 スパニッシュフライの支配は、その絆にまでは干渉できないのだ

「それと、支配対象がものすご~~~~っく、大事に思ってる相手とか、そこら辺との絆も切れないわね。それに、思いのままに操れるって訳でもないし」
「だが、単純戦力を増やせるとなると便利だな」

 魔女の一撃の契約者の言葉に、そうよね、と頷くスパニッシュフライの契約者
 マッドガッサーを中心とした彼らは、少数精鋭の集まり
 …だが、それゆえに、多数を相手にする場合、どうしても手数が足りなくなる
 それを、補う事ができるのは大きい

「あの鰐以外にも、使えそうなの見つけたら…スパニッシュフライ、試してみるわ」
「無理は駄目ー」

 ぺふんっ
 幼女姿のマリが、スパニッシュフライ契約者にくっついて、そう告げる
 くすり、スパニッシュフライ契約者は笑った

「無理なんてしないわよ、私、ほとんど戦えないんだし……ヤバそうだったら逃げるから、大丈夫」
「………」

 魔女の一撃の契約者は、静かにスパニッシュフライの契約者を見やる
 …本当に、そうすればいいのだが
 彼女はどうにも、時折無茶な行動をとる事がある
 芯が強いとでも言うのか、一度決めた事は曲げようとしない…己の決意を、曲げようとしない面がある
 本当に、無茶をしなければいいのだが

 ……まぁ
 その辺りのフォローは、自分やマリの役目だ
 彼女は、遠距離戦闘手段は武器さえあればできるが、接近戦闘はできない
 その辺りは、自分たちがフォローすればいい

「…さて、マッドたちにもその辺話さないとな」
「ひっひ、そうねぇ。それに、夕食もそろそろできたし」
「……くけ…呼んで、くる…」

 そっと、抱いていたジャッカロープをおろし、「爆発する携帯電話」の契約者がマッドガッサーと似非関西弁の女性を呼びに向かう
 …その後ろ姿を見つめていた「13階段」だったが…そわそわした後、その後を追いかけていった
 わかりやすい奴め、と魔女の一撃の契約者は考えた




 …この後
 マッドガッサーと似非関西弁の女性が結ばれた事が、全員に知れたのだが
 それはまた、別の話


終わっとけ






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