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連載 - マッドガッサーと愉快な仲間たち・決戦編-13a

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○月×日 22:17 生徒会室横 階段踊り場


「…なぁ、ハーメルンの笛吹き
「うん?」

 …ある事を思い出し、冷静さが蘇ってきた
 あの野郎が言った事を思い出して冷静になるなんて腹が立つが、仕方ない

「俺が「組織」に居た頃、まぁそれなりに信用してやっていた黒服が一人いてな?そいつが、こう言ったんだよ…『ハーメルンの笛吹きは、ある意味俺と同じタイプのようだから気をつけておけ』ってな」
「ほう?それで、その黒服はどんな奴だったんだにゃ?」
「変態で大嘘吐き」

 そう、あいつは「組織」1のど変態だった
 そして、「組織」1の大嘘付きでもあった

「俺も、お前はあいつと同じタイプなんじゃねぇの?って、さっきのお前の話を聞いてそんな気がしたよ」
「ちなみに、変態と大嘘付き、どっちが同じだと言いたいんだにゃ?」
「…さぁ、どっちだと思う?」

 答えを言えば、それは……「大嘘吐き」
 こいつがさっきまで俺に話していたこと、何割かは多分、嘘なのだろう
 あの髪の伸びる黒服が言った事を思い出し、それに思い当たる

「あぁ、それと。俺の事をトミーなんて呼ぶんじゃねぇ。俺には名前がある。今の俺には名前があるんだっ!」
「ほほぅ?それじゃあ、その名前を教えて欲しいもんだにゃあ」
「嫌だね。誰がてめぇなんぞに教えてやるか。俺の女を無数の悪意で怯えさせやがった野郎に、俺の名前を知られたくなんざないね」

 そうだ、教えてなどやるか
 大丈夫、とは思うのだが…名前を知られる事で、支配されては困る

 …認めたくは無いが
 あの黒服につけられた名前は、俺の唯一の本当の名前で、大切な事に変わりはないのだし

「…俺の女、ね。よっぽど大切な相手なんだにゃあ?」
「あぁ、そうさ」

 きっぱり
 堂々と、「13階段」は言い切った
 そうだ、大切な相手だ
 生まれて初めてできた、愛しくて大切な相手だ
 今まで適当に付き合って捨ててきた女とは、違うのだ

「そこまで言うくらいだから、よっぽど可愛いんだろうにゃあ?」
「…そりゃあ、もちろん」

 ぐ!と
 「13階段」は拳を握り緊めた

「男だった頃は全く感じなかった、いや、むしろ鬱陶しさすらちょっと感じていたと言うのに、女になった瞬間ストライクゾーンど真ん中!!」
「…ちょっと待てにゃ。真っ先に盛大に突っ込みたい単語があった気がするにゃ」

 ハーメルンの笛吹きが何か言ってきたが、無視
 「13階段」は熱く続ける

「あの顔立ち!体型!!言動に行動!!!その全てがストライクゾーンど真ん中!!魔女の一撃の契約者は「Dカップより小さな胸は胸と認めない」とか言ってたが、小さい胸には浪漫があるんだよ!!これから俺が育てて言ってやるんだって言う、希望があるんだよ!!あのAカップを俺がもうちょっと大きく育てていってやりたいって思うんだよ!!それに、あいつ体そんなに丈夫じゃないし、いつ発作起こしてもおかしくないからずっと傍にいてやりたいと思うし。今回だって本当ならずっと傍にいてやりたかったけど、あいつジャッカロープ連れてるから一箇所に留まってる訳にいかないからな。あぁ、もう、可愛くて可愛くて可愛くて仕方ねぇよ。他の連中になんぞやるか。指一本触れさせてやるかよ。あいつは俺の女だ。絶対に誰にも渡さねぇ」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
 どこか、近づきがたいオーラを放ちつつ、熱く語る「13階段」
 呆れたのか何なのか、上田からの返答は聞こえてこないのだった




とぅーびー?




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