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連載 - 電子レンジで猫をチン!-07

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【電磁人の韻律詩~7号~ テクノドン 】

「学校町に謎の飛行物体現る、ジャージーデビルか。」
明日真は新聞を読んでいた。
「夜の空を奇声を発しながら駆け回り通行人に襲いかかる。」
明日真が新聞を読んでいると後ろから恋路がその記事をのぞき込んでいた。
そのうえ勝手に音読していた。
「北区で度々目撃だってさ。あと人の読んでいる新聞を勝手にのぞき込むな。」
明日は恋路の頬をアイアンクローっぽくつまむ。
「うにゅ、もひかひてアスマが退治しに行くの?」
「いや、もしかしたら俺達に組織から指令が回ってくるかもしれないけどさ。
 そうしたらお前の話を聞いている限り絶対殺せとか言われるじゃん?
 だったらその前に退治しておいて人里に近寄らないようにしないと。」
明日は恋路の頬から手を離して新聞をたたむ。
「ぷは、あははは、本当に正義の味方だね………。」
「だろ?」
恋路が困ったように笑っていることに明日は気づいていない。
「だから今日は北区にでも行こうかと思ってさ。」
「仕方がないね、ついていくよ。」
「じゃあ40秒で準備しろ、夜は冷え込むから防寒には気をつけろよ。」
「はーい。」
そう言うと明日自身はライダースーツにヘルメットを被って明日家の車庫に降りていった。


数分後


「遅いぞ!もう何時でも俺は出発できるんだが!」
「え~、待ってよあと少しだから!」
「なんで女ってのはこんなに準備に時間がかかるんだ………?」


明日が文句を言っていると恋路が冬服を着て車庫に降りてきた。
「おまたせ~、ってえ!?」
「なんだよ、正義の味方っぽいだろう。
 繊維とかも工夫して防御力が上がるようにしてるんだぜ」
恋路が驚くのも無理はない。
先程、明日はライダースーツとヘルメットを装備して車庫に降りていた。
その二つが色々と妙だったのである。
まずヘルメットはヘルメットと言うよりも変身ヒーロー物のマスクを意識した銀色。
十字架の形を取り入れていて、サンバイザーは金色に縁取られており、中心に金色の稲妻マークが光り輝く。
ライダースーツはライダースーツで同じように稲妻と龍のマークが胸部に踊る。
カラーリングはいっそ清々しいほどに白色である。
「どちらかというと暴走族っぽいかな……?」
「え……?」
「いや、なんでもないなんでもない!
 正義の味方ライディーンらしくて良いんじゃないかな!」
「うん、それなら良いんだ。
 俺の大好きな仮面ライダーイクサを元にしてみた。」
「男の人ってなんでいい年してこんなに子供っぽいんだろう……?」
「さらに、(親父の)バイク(しかもカタナ)も勝手に塗装してみた。
 あと出力を上げられるようにエンジンもちょっぴり弄った。」
「へぇ、これ………うわ!!」
やっぱりこれも金と白である。
「なんじゃこりゃ!ススキに謝れ!」
「失礼な!文句を言わずにさっさと乗れ!」
「恥ずかしすぎて後ろに乗れないよ!」
「じゃあ眼でもつぶっていろ!」
二人はギャアギャアと言い合いを始めてしまった。
ひとしきりお互いが文句を言い合うと今度はなんとも言えない静かな雰囲気になってしまった。
「……好きなんだよ、仮面ライダー」
「もう文句も面倒だよ……、さっさと行こう?」
「う、うん………。」
ブォォオン!
豪快なエンジン音を立てて妙な色に塗られたカタナは夜の町を疾走し始めた。



「さむっ!風が冷たい!!」
「だから防寒はきっちりしておけと言っただろうが……!」
恋路は町を走り始めてすぐに自分の防寒対策の甘さに気がついた。
物凄い速さで走るから風が衣服の隙間に入り込んでくるのだ。
「アスマはそれの下に何着てるのさ?」
「手編み(自分で)のセーター。」
「うわっ、何その寂しいエピソード………。」
「うるせぇ……。」
明日はすねてしまった。
ヘルメットごしに不機嫌そうなのが恋路には手に取るように解る。
「解った解った、じゃあ私が今度もう一つ作ってあげるよ。」
「えっ、本当!?嬉しいなあ……。」
「ほらほら、ちゃんと前見ないと事故っちゃうよ。」
人から優しくして貰うとすごく喜ぶ。
こう言うところが恋路が明日を気に入っている理由でもある。
彼女自身の幼い頃の記憶に自分があげたチョコレートで大喜びしている父の姿があるのだ。
だから自分のプレゼントや気持ち一つで素直に喜んでくれる人間が居ると彼女はとても温かい気持ちになった。
街道を少し抜けると北区の田舎道だ。
すこし凸凹しているはずなのだが明日のドライビングテクニックの為かそれほど揺れはない。

「さて、この辺りにそのジャージーデビルとやらが居る筈なんだけどなあ。」
「そうだよね、もうそろそろ都合良く出てきても良いよね。
 出てきたら一発で撃ち落としてやろうかな。」
ハッハッハ、バトルが書けなくてnknhtが困るだろうが。
二人は目撃証言の相次いでいた辺りを走り回るが本当に誰も何もいない。
もう諦めて帰ろうかと二人が話し始めたその時だった。

バサバサバサバサ!
スタン!
バイクの前の方に真っ黒い何かが降ってきた。
鳥か?
悪魔か?
都市伝説か?
いや違う

全裸のマッチョ男だ。
筋骨隆々のアニキが二人の目の前に降りてきたのだ。

「オニイサン、私と………。」
サイドチェストのポーズを取りながら明日に迫り来る謎のアニキ。
バァン!
そんなアニキを仮面ライダーの仮装をした明日は容赦無く跳ねた。
「………恋路、俺達は何も見なかった。」
「そうね、何も見なかった。」
「今日は帰ろうか。」
「うん………、嫌な事件だったね。」
カタナは夜の田舎道を静かに駆け抜けていく。


事件が起きたのはその帰途だった。
「うわああああ!助けてくれえ!!」
「ゲエ!ゲエ!」

遠くから響く男性の悲鳴。
そして新聞にあった謎の奇声。
「あいつか!?」
「多分そうだよ!」
明日はバイクを飛ばしてその方向に向かった。
「何があったんだ!?」
そこには血を流して倒れる男の姿があった。
「う……、仮面ライダー!?」
驚く男、胸にはカメラを持っている。
恐らくジャージーデビルの撮影にきていたのだろう
「正義の味方、ライディーンです。」
仮面ライダー!?と驚かれても冷静に対処する明日。
その間に恋路が男性の傷口を止血する。
「な、何でも良いや、とにかくジャージーデビルとやらが本当にいたんだよ!!
 空から襲ってこられて本当に危なかったんだ!」
「ふむ、そいつはまだこの辺りに居ますか?」
「ああ、ほらあそこだ!!」
男は月明かりの方角に向けて指を指す。
明日は夜の空を振り返って仰ぎ見た。
見ると確かにそこには体長5m程の翼竜のような生き物が月の光を浴びて空を飛んでいたのだ。


「ゲェ!ゲェ!」
「アスマ、こっち来たよ!」
「解ってる、お前はその人を安全な場所に連れて行け!」
「解った!」

「さぁ、お前の相手はこの俺だ!」
明日は一人でジャージーデビルに立ち向かう。
ジャージーデビルの方もこの奇異な獲物が珍しく思えた様子で喜々として彼に飛びかかっていった。
ザクッ!
まずはジャージーデビルの爪が明日めがけて突き出される。
明日はそれをライダースーツの右腕部でガードした。
「ギャア!?」
自分の爪が通らなかったことに驚くジャージーデビル。
不敵に笑う明日。
勿論突き刺さることは防いでいるがそれでも衝撃はとめられない。
ぶっちゃけ結構痛いのだ。
「その爪、かなり刺さるみたいだけれども
 ……例えばケプラーを仕込んだライダースーツには刺さらないだろう。
 ―――――――――――1200wを喰らっておけ!」

ガシッ!
ブゥン!

明日が左手でジャージーデビルの足を掴む。
空気の震えるような音がしたかと思うと明日の手の中でジャージーデビルの足の骨が簡単に砕けた。
同時に物凄い熱が回ってジャージーデビルは激痛に顔を歪める。
しかしジャージーデビルもすかさず防御の薄い首筋に噛みつこうと明日に襲いかかってくる。
それを明日が躱すとその隙をついてジャージーデビルは彼を掴んで空高く飛び上がろうとする。
「不味い!」
体力で言えばジャージーデビルの方が当然明日よりも有利。
このままでは彼が空の彼方に連れ去られてしまう。
しかしおかしい。
先程明日が足に大ダメージを与えたはずなのに何故ジャージーデビルは動いているのだろうか?

「再生しているッ!?」
ジャージーデビルは大砲を喰らっても兵器で飛び去ったという伝承が残されている。
おそらくこれもその恩恵で大抵の傷ならばすぐに治してしまえるのだろう。
「ゲエェ!ゲエェ!」
ジャージーデビルは完全に怒り狂っており、明日を殺す気満々だ。
「仕方ない、もう人を襲えなくしてやるしかないな。」
フワリ、と明日の身体が浮かび上がり始めた。

「2000W、10秒、直接照射!」

大量のマイクロ波を直接ジャージーデビルの身体に流し込む。
ジャージーデビルの自己再生よりも速く、大きなダメージを与え続けることで倒すしかないと明日は考えて居た。

「――――――――――――ブレストォォォォオ!ファイヤァアア!!」

一瞬だけ辺りが真昼間のように明るくなったかと思うと、
明日の目の前でジャージーデビルは粉々に砕け散ってしまった。
「決まったか……。」
その場にへたり込む明日。
「良くやったアスマ!いや、正義の味方ライディーン!」
「ありがとうお兄さん、おかげで助かったよ……。」
「あ、まだ喋ったら駄目ですおじさん、傷口がふさがった訳じゃないんですから……。
 恋路、救急車呼んだ?」
「今呼んだところだよ、と言うわけでおじさん、私達は見られたら不味いからもう帰るね?」
「あ、ああ。本当にありがとう。」

ライディーン姿の明日は恋路をバイクの後ろに乗せるとその場を急いで立ち去った。
「今回は上手く行ったかな?」
「まあそうだね、褒めてあげようじゃないか。」
「へへっ、ありがとう。」
丁度、救急車が向こうの道路からやってくるところを見て二人は安心する。
「さあ、さっさと帰るよアスマ。」
「へっへっへ、ライディーンと呼べ。」
「はいはい、今日は実はライディーンの好きなカボチャの煮付けをつくってあるから喜びなさい。」
仕方ないな、といった風情で笑う恋路。
「わーい!」
子供のように喜ぶ正義の味方。

二人を乗せたカタナは夜の町を駆け抜けていくのであった。
【電磁人の韻律詩~7号~ テクノドン fin 】


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