「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 電子レンジで猫をチン!-08

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【電磁人の韻律詩~8号~ BE A SUPERMAN】

「そっち行ったよ恋路。」
「任せてアスマ!」
路地裏を素早く走り回って逃げ回るエイリアンのような生き物。
そしてソレを追いかける明日真。
彼はエイリアンのような生き物を待ち伏せしていた恋路に合図を出す。
「2500w………照射!」
パチッ!
何かが弾けるような音がした直後にそのエイリアンのような都市伝説の表皮が泡立ち始める。

「ギャアアアアアス!!」

路地裏に轟く断末魔と破裂音。
明日真と恋路は組織の命令で都市伝説「チュパカブラ」を退治していた。
「よし、今日の仕事はこれで終わりだ。たこ焼き一パックを要求する。」
パチン!
「やったねアスマ!戦国●双3買って貰おうよ!」
明日と恋路はハイタッチをする。
「ほう、上手いもんだなあ……。戦い慣れしていないと思っていたんだけどまあ良いか。
 良くやったぞおまえら。」
「いやいや、正義の味方ですから。」
「それより黒服さん、戦国無双3の方を……。」
「あと三体、都市伝説を倒したらな。」
「そんにゃあ!?」

明日と恋路の二人は組織の仕事にも割とすぐに適応し始めていた。
元々都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した明日と
元々都市伝説と頻繁に戦っていたらしい恋路は
人間にとって危険な都市伝説を見つけて倒すという仕事に慣れていたからだろう。
二人の能力の性質上対生物に強い為、組織からの任務は必然的にUMA系の都市伝説の退治が多くなっていた。

「じゃあもう俺達帰りますよ?良いですか?」
「ああ、俺は上司に任務の報告をしなくちゃいけないんだ。」
「それじゃあ黒服ちゃんさようならー!」
「おお、じゃあな恋路ちゃん。」
「恋路、もう行くぞ、さっさと乗ってくれよ。」
「ああ、そうだ明日。ちょっとこっちに。」
「なんすか黒服さん。」
急に呼び止められて明日だけが黒服の傍まで手招きされる。
「ちょっと耳貸せ。」
「え、はぁ………。」
「細かいことを言う気は無いが男として気をつけるべき事は気をつけろよ?」
「ちょっ!まっ!清い付き合いですから!!」
慌てて両手を振って否定する明日。
ニヤニヤ笑う黒服。
「ちなみに良ければ(ピー)とか(ピー)とか貸すが………。」
「違いますからあ!」
「そうかそうか、それは残念だ。」
「もう、じゃあ行きますよ?」
「おう、それじゃあ今日はゆっくり休め。
 あと………。」
「あと?」
コホン、と咳払いをする黒服。
「組織とバイトの掛け持ちは程々にな。」
明日にだけ聞こえるように呟いた。
「―――――――――――!!」
「まだ俺しか知らないし今は咎める気もないから安心しろ。
 程々にしておけってだけだ。」
「あ、あはははは………。じゃあ帰りますね。」
誤魔化すように笑いながら明日は恋路の待つスカーウェイブに向かう。
二人はスカーウェイブに跨って路地裏を抜け出し、家路についた。

二人は家に着くとすることも無かったのでお笑い番組なんかを見ながら晩酌を始めた。
「あー!仕事明けの一杯が堪らないね!」
「そうだな、親父臭いことこの上ないが仕事をしたという実感は確かに有るよ。」
「仕事明けの一杯と言ってもオレンジジュースだから勘違いしないでね!」
「誰に向けて言っているのじゃ。」
「知らないよっ!」
やれやれとため息をつく明日。
恋路はどこか楽しそうな様子である。

「ねえねえアスマ、そういえばそろそろクリスマスだよね。」
「ああ、そうだな。」
こたつの電源を入れて玄関から蜜柑をもってくる。
二人はこたつに入ってぬくぬくし始めた。
「何処行くの?」
「どこか行くのは前提なのな。」
「勿論!プレゼントとかお互い交換なんかしちゃったりしてさ!
 私からのプレゼントはなんと!」
「なんと?」
「わ・た・し。」
「それはない。」
「無いか。」
「無いね。」
「残念だよ。」
「残念だろう?」
とてものんびりとした時間だ。
こたつに入ってのんびり談笑なぞ昔の明日には想像できなかっただろう。
ガチャリ
急にリビングのドアが開く。
「ただいまー!元気してたー?」
「「誰!?」」
明日と恋路は素っ頓狂な声を上げる。
リビングのドアを開けて突入してきたのは真っ赤な髪をしたお姉さんだった。
こたつで二人仲良くイチャイチャしていた明日と恋路はポカーンとしている。

「只今、真。」
「もしかして姉ちゃん!?」
「え、アスマにお姉さん!?」
其処にいたのは明日真の姉、明日晶だった。
彼女もまたプロのモトクロスライダーとして世界中を回っていた。

「もしかしてじゃないわよ~、真が女を連れ込むようになっているとは……。」
恋路をちらりと見る晶。
「ど、どうも~、お姉様……。」

苦笑いする恋路。
大変気まずい。

空気が変わる瞬間は一瞬だった。
「弟から離れろ雌狐があああああああああああ!!!!」
「今更帰って来て保護者面かこの人間失格があああああああ!!!」
ドカァン!
突然恋路と晶の拳がぶつかり合う。
明日晶、彼女はボクシングを趣味でやっており高校時代はインターハイでならしていたのだ。
明日真は彼女にしばらく会っていなかったがまた腕を上げた様子である。
しかし対抗する恋路も負けては居ない。
本体が機械なので身体は硬いし、本人は名前を忘れたようだが格闘技経験者らしい。

「私の拳を止めた!?」
「人間の癖に……重い!」

二人は拳を合わせて目と目も合わせる。
「面白いじゃない、雌狐!」
バシンバシン!
晶の得意とするフリッカージャブが炸裂した。
目にもとまらない速さで拳を二回、明日の頬に叩き込む。


「固い!?」
晶の右手に走る違和感。
「都市伝説を……舐めるんじゃねえ!!」
一本背負いのように晶の右腕を持って思いっきり投げつける恋路。
「――――――しまっ!!」
「うわっ、こっちくんなぁぁぁああああああああああ!!!」

ドシィン!!


投げられた晶は真に直撃した。
しかし晶はそんなことも気にせず真を踏み台にして恋路に飛びかかる。
至近距離での殴り合いが始まった。
お互いどう見ても本気、ていうか見えない!
速すぎて動きが見えない!!
「弾けろ!3000Wだ!」
「触れられる前に離れる!」
「能力が効かない!?」
「拳で語り合おうぜええええええええええ!!!」
ドスッ!
メキィ!
ゴリゴリッ!
「もういやだ、この家………。」

明日真は薄れいく景色の中で頭を抱えていた。
【電磁人の韻律詩~8号~ BE A SUPERMAN fin】


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