赤い目をした女の子 01
「ほら、早く部屋から出てきなよ」
「………」
返事は無い。いつものことなのだが………
彼女は重度の恥ずかしがり屋なのだ。
彼女は重度の恥ずかしがり屋なのだ。
「どうせ覗き窓から見てるんだろ」
そう言いつつ、ドアについている覗き窓を覗きこんでみる。
「やっぱり」
そう言いつつ、ドアについている覗き窓を覗きこんでみる。
「やっぱり」
覗き窓の奥には赤い色のみが広がっている。彼女の赤い瞳だ。
「早く行くよ。うさぎちゃん」
結局、彼女が部屋から出てきたのは、それから10分後のことだった。
「いい加減、そのサングラス外したら?」
「…で…でも」
何をそんなに躊躇う必要があるのだろうか、俺にはわからない。
「とっても綺麗だよ。うさぎちゃんの赤い瞳」
「う…うさぎちゃんって…その呼び方は…その…」
今度は「うさぎちゃん」という呼び方に不満があるみたいだ。
「サングラスは取る。うさぎちゃんって呼ぶのはやめない。
だってそのほうが可愛いんだからさ」
だってそのほうが可愛いんだからさ」
「か…かわ…かわ…」
照れたのか、うさぎちゃんは目だけでなく、顔全体を真っ赤にしてしまった。
もともと色白なので、その過程が実にわかりやすい。
もともと色白なので、その過程が実にわかりやすい。
なんとも愛らしい。
「あっ………」
うさぎちゃんが咄嗟にサングラスを外す。
「見つけたの?」
「は、はい」
うさぎちゃんの赤い瞳は、そこいらの普通の目とは違う。
普通の目では見えないものまで見ることができる。
普通の目では見えないものまで見ることができる。
「で、どっち」
「こっちです」
まぁ、俺には何がどのように見えているかはわからない。
「近いです。すぐそこです」
うさぎちゃんの案内のおかげで、
行方不明になっていた少年を見つけることはそう難しくはなかった。
行方不明になっていた少年を見つけることはそう難しくはなかった。
「もう大丈夫だよ」
「あ…う…あ……」
少年は酷く怯えた様子だった。
ガクガクという擬音が見えそうなくらいに震えている。
ガクガクという擬音が見えそうなくらいに震えている。
「あ、あのっ!」
うさぎちゃんが慌てた様子た様子で俺を呼ぶ。
なんだ、そういうことか。今回の仕事は「そういう物」関係だったのか。
「はっ、早く逃げないとっ!」
よくよく見ると、うさぎちゃんも震えている、
この少年といい勝負をしそうな位に。
この少年といい勝負をしそうな位に。
うさぎちゃんは臆病者なのだ、正にうさぎの如く。
だからこそ、うさぎのように危険な物に対して敏感なのだろう。
だからこそ、うさぎのように危険な物に対して敏感なのだろう。
「じゃ、逃げよっか」
うさぎちゃんは勿論、俺にも戦う力なんてものは無い。
ただ逃げるだけ。
ただ逃げるだけ。
正に脱兎の如く
うさぎちゃんとの出会いを紹介しよう
マンションをかえて間もないころ話だ。
壁に不審な穴が空いているのを俺は発見した。
壁に不審な穴が空いているのを俺は発見した。
「ん?なんだこれ…」
何の気なしに穴を覗いてみる。
穴の奥にあったのは赤一面の世界。
穴の奥にあったのは赤一面の世界。
「…ポスターでも張ってるのか」
その場はそれで納得しておくことにした。
その後、管理人に、「その部屋に目が赤い女が住んでいる」
と聞き、そのとき隣人がこちらを覗いていたことを理解した。
理解したら、ムカついてきたので文句のひとつでも言ってやろうと、隣の部屋を尋ねることにした。
と聞き、そのとき隣人がこちらを覗いていたことを理解した。
理解したら、ムカついてきたので文句のひとつでも言ってやろうと、隣の部屋を尋ねることにした。
「いないのかな」
隣人が出てくる様子は無い。
ドアに付いてた覗き窓を覗いてみる。
ドアに付いてた覗き窓を覗いてみる。
「別にいいよな、先に覗いてきたのはそっちが先な……」
再び広がる赤の世界。
ブチッ
おそらく、そんな感じの音が頭からしただろう。
ようするに、俺はブチ切れてしまったのだ。
ようするに、俺はブチ切れてしまったのだ。
「てめぇ!このアマァ!いい加減にしろよ!」
そう言いつつドアを蹴ると、ようやくドア開いた。
中から出てきたのは、小動物のように震え、涙を流していた…
えー…なんというか、非常にかわいらしい女性だった。
えー…なんというか、非常にかわいらしい女性だった。
「どうも、隣に引っ越してきた者です」
俺の怒りは行方不明になってしまったようだ。
つまり、どこかへ行った。
俺の怒りは行方不明になってしまったようだ。
つまり、どこかへ行った。
これが俺とうさぎちゃんとの出会いだ。
「えーっと…場所は…」
「は…早く帰りましょうよ…」
携帯電話で話し中だというのに、うさぎちゃんが震えながら俺の腕にしがみついてくる。
「はい、じゃあ後はよろしくお願いします」
用件を伝え終わり携帯を切るころには、彼女は涙を流していた。
「…なんで、こんなことしなくちゃいけないんですか」
涙ながらに俺に訴えてくる。まったくもって愛らしい。
「これが俺達の仕事なんだから仕方ないでしょ」
そんな彼女の姿を見ると、自然と口調もやわらかくなってしまう。
「…それは、そうですけど」
うさぎちゃんの瞳と危険なものを感知する能力(うさぎちゃんという呼び名にちなんで耳と名付けた。もちろん彼女には不評だ)
は、優秀なレーダーになるのだ。
可哀相だが仕方がない。
は、優秀なレーダーになるのだ。
可哀相だが仕方がない。
まぁ、見つけたらそれで俺達の仕事は終わり。
あとは他人まかせなのなのだが
あとは他人まかせなのなのだが