赤い目をした女の子 02
「都市伝説」といっても、うさぎちゃんは化けものの類いではない。
きちんとマンション契約もできる。戸籍やら本籍やらを持った、ごく普通の人間なのだ。
まぁ、こんなにかわいらしい化けものがいるはずもなく、
当たり前といっちゃ当たり前だが。
当たり前といっちゃ当たり前だが。
ようするに、「都市伝説」の中には、うさぎちゃんみたいな、
「ちょっと特殊なことをできる人間」なんてのもざらにいるということだ。
「ちょっと特殊なことをできる人間」なんてのもざらにいるということだ。
「もう終わったころかな」
「は…はい…たぶん…」
報告を終えた帰り道。いつものようにうさぎちゃんとの会話を楽しむ。
「あ、いつも思ってたんだけどさ」
「なんですか」
「この仕事って、うさぎちゃんさえいればいいと思うんだけど。
正直、俺必要無いんじゃないかな」
正直、俺必要無いんじゃないかな」
何かを見つけるのも、危ないものを察知するのも、全部うさぎちゃんの能力。
俺はただついて来てるだけみたいなものだ。
俺はただついて来てるだけみたいなものだ。
「そ、そんなの困ります…」
困る?
「だ…だって…あんな怖いところ一人でなんて……」
思い出し震え?という奴だろうか。
プルプルといつものように小動物的に震え出す。
プルプルといつものように小動物的に震え出す。
「私なんて…弱虫だし泣き虫だし…」
なるほどな、と納得する。
うさぎちゃんは弱く臆病なのだ。
まぁ、だからこそ、あのような能力を身につけ生き延びてきたのだろう。
うさぎちゃんは弱く臆病なのだ。
まぁ、だからこそ、あのような能力を身につけ生き延びてきたのだろう。
そんな彼女が、わざわざ自ら危険な場所に近づけるはずもない。
「あなたと一緒だから…一緒だから、あんな怖い場所にだっていけるんです」
俺の手をギュッと握ってきた。
駄目だ、これは反則だ。
駄目だ、これは反則だ。
「ほら…まだこんなに心臓がドキドキしてるんですよ」
さらに、けしからんことに、その手を自らの胸に押し当ててまできた。
「なので、あなたがいなくなったら、私は凄く困っちゃうんです」
夜だというのに、眩しいくらいの笑顔だった。
うさぎちゃんの言いたいことは、よくわかった。
よーーーく、わかったのだが……
よーーーく、わかったのだが……
一つだけわかってほしい。
今現在、うさぎちゃんにとって一番の危険は、
どんな恐ろしい化けものでもなく、
どんな恐ろしい化けものでもなく、
いつも隣にいる。
いつ理性という鎖が外れてもおかしくない狼だということを
いつ理性という鎖が外れてもおかしくない狼だということを