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連載 - 赤い目をした女の子-05

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赤い目をした女の子 05



日傘にサングラス、二つともうさぎが日中を歩く上での必須アイテムだ。

色素が極端に薄いうさぎは日光に弱い。
日に焼けるとすぐに真っ赤になってしまうのだ。

おそらく、UVクリームもかかさずに塗っているだろう。
それはさておき、俺は今最高にハッピーなのだ。

なんたってうさぎちゃんとの初デートなのだから。

何故こんなハッピーなことになったかというと、一日前に遡る必要がある。

その日、うさぎちゃんの家の家具一式は、ほぼあますことなく引き裂かれた。

真っ二つになった冷蔵庫。ちょうど真ん中をM字型になったベッド。
薄型でもないのに、薄くなったテレビなど、
まぁ、とにかく使えるものが無くなったのだ。

原因はというと、組織とやらが派遣してきた二人組のせいなのだが……

組織には苦情の電話をかけた。
もちろん、節度のある苦情をだ。

「弁償しないと、族時代のころのダチ集めて総力で潰す」

といった感じの。


で、今日うさぎちゃんの通帳を見てびっくり。
桁を間違えたのではないかという金額が入っていたのだ。

その通帳を持ってきたときのうさぎちゃんは、なんだかオドオドとしていた。

「こ…こんな額もらっちゃっていいんでしょうか…」

とか言って、とにかく可愛かった。

で、家具一式を買い替えにきたというわけだ。
つまり、デートと言っても過言ではないということになる。

「どんな家具買うの?」

予算は有り余るほどにある。
高級家具一式だって買い揃えれるほどだろう。

「えっと、いい歳しておかしいかもしれませんが……可愛いのがいいです」

なんだか最近は、うさぎちゃんの一言ひとことが可愛いと思えてくる。

「全然おかしくないよ。うさぎちゃん可愛いし」

俺がそう言うと、うさぎちゃんは真っ赤になってしまった。


休日だというだけあって、カップルを頻繁に見かける。

ん?あれは小学生のカップルか?手なんか繋いで生意気な。
生意気なので、二人をじっくりと観察してみた。


彼女のほうは、彼氏より大人びた感じだな。
だが、高飛車そうなとこはマイナス点だ。
きっと、あの彼氏、尻にしかれてるに違いない。


彼女にするなら、やっぱり、うさぎちゃんのように、優しく可憐で何より可愛らしい感じの……

観察をやめ、うさぎちゃんを見ると、


何故か道の隅でうずくまっていた。


ん………あ、そうか、もしかしたら、都市伝説が近くにいるのかも。

うさぎちゃんは、あらゆるものを見る瞳を持ち、危険なものを感じることができる。

そしてうさぎちゃんは極度の怖がりだ。

よって、うさぎちゃんの怖がりかたによって、どれくらい近くに都市伝説がいるのか、だいたいわかるのである。


ここまで怖がっているということは……既に目前にいるのかもしれない。

慌てて辺りを見回す。

いるのは、さっきの小学生カップルくらいだ。
どういうことだ?都市伝説なんて見当たらないぞ?

考える…考える……………

あっ!

なんだ、そういうことか、なんでそんなことに気づかなかったんだ!




うさぎちゃんは、ただお腹が痛いだけなんだ。




「大丈夫、うさぎちゃん。お腹痛いんでしょ?」

「ち…ち……」

震えている。一見怯えているようにも見えるが、腹痛からくる震えだろう。

「そんなにお腹痛いの?」

「ち…違っ……」

血?血がっ?


「お腹が痛い」「血」二つのキーワードが導き出す答え……

俺は全てを理解した。


「うさぎちゃん、もう何も言わなくていいよ。わかってるから」

女の子にそれ以上は言わせるわけにはいかない。紳士として。

俺はうさぎちゃんを優しく抱き抱え、来た道を戻る。

この様子からすると、うさぎちゃんのはよほど重いのだろう。

「その…ですから…違うんです…都市伝説が……」

うさぎちゃんが何か言っている。しかし、あえて聞かない。
俺は無言で帰路を急ぐだけだ。
うさぎちゃんに恥をかかせないために。

結局、この日は家具を買うことができなかった。




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