学校町 北区 古ぼけた教会にて
「おー、恵方巻きやん。買ってきたん?」
「いや、作ったんだよ」
「いや、作ったんだよ」
翼からレシピを聞いて、恵方薪を作っていた誠
……が、キッチンには
誠が作っている物の他に、恵方巻きがあったのだ
……が、キッチンには
誠が作っている物の他に、恵方巻きがあったのだ
「……ん?あぁ、こっちは買ってきたのだ」
「ちゃんと作るのに、既製品も買ってきたん?」
「…ちょっとな」
「ちゃんと作るのに、既製品も買ってきたん?」
「…ちょっとな」
っふ、と遠い目をする翼
似非関西弁の女性は、?と、首をかしげる
似非関西弁の女性は、?と、首をかしげる
「まぁ、えぇけど……今日の夕食当番うちやさかい、夕食作る頃にはキッチン明渡してな?」
「わかってる。それまでマッドとでもイチャついてろ」
「~~~~っま、誠はん!?」
「わかってる。それまでマッドとでもイチャついてろ」
「~~~~っま、誠はん!?」
ぽっぽ、と頬を赤らめながら、キッチンを出て行く彼女
……まったく、羨ましい限りだ
……まったく、羨ましい限りだ
まぁ、いい
自分だって、いつか、あいつをものにしてやる
そう考えながら、料理を続ける誠の元に
自分だって、いつか、あいつをものにしてやる
そう考えながら、料理を続ける誠の元に
「誠様ーーー!!!今日は節分!!私、鬼になりますから、是非私に豆を力いっぱいぶつけもがっ!!??」
----っご!!と
突如現れたサンタ服の少女の口元に、何かが押し込められた
誠が、手元の動きすら見えぬ速さで、少女の口にそれを押し込んだのだ
突如現れたサンタ服の少女の口元に、何かが押し込められた
誠が、手元の動きすら見えぬ速さで、少女の口にそれを押し込んだのだ
…それは、買っておいていた、恵方巻き
「もがっ!?………もごぐ、もがっ」
もむもむ
反射的にか、少女はその恵方巻きを食べて…
反射的にか、少女はその恵方巻きを食べて…
…………
「もごぐがっ!?」
ビククククーーーーーン!!!???
何か、ものっそい痙攣して、倒れた
ピクピクと、その場で痙攣し続けている
何か、ものっそい痙攣して、倒れた
ピクピクと、その場で痙攣し続けている
「……さすが、噂の産物の店長お手製の恵方巻き……」
もしもの時の武器として買っておいて良かった
そう呟いて、誠は少女を外に投げ捨てるべく、担いで外に出たのだった
そう呟いて、誠は少女を外に投げ捨てるべく、担いで外に出たのだった
終わっちまえ