それは、喫茶店「兎の尻尾」でのやり取りから、数日後の事
「直希の面白そうな写真?」
「あぁ」
「あぁ」
たまたま、学校帰り、茶会の帰りの誠と遭遇した舞
誠にこんなことを提案していた
誠にこんなことを提案していた
舞が見た感じ、直希は性別の判断に迷うほど、中性的な姿だった
よって…彼女の勘が、告げていた
あれも、絶対女装が似合う!!と
よって…彼女の勘が、告げていた
あれも、絶対女装が似合う!!と
「ちなみに、もし面白い写真が撮れたら、報酬としてこんなもんがあるんだけど」
と、そう言ってぴらり、誠に見せたのは
昨年、初めて黒服がマッドガッサーの被害にあった時の写真
その、見事なバストが強調されている写真で
昨年、初めて黒服がマッドガッサーの被害にあった時の写真
その、見事なバストが強調されている写真で
「よし、任せろ」
誠は、いい笑顔で携帯を取り出した
駄目だ、この巨乳好き。早くなんとかしないと
駄目だ、この巨乳好き。早くなんとかしないと
「……あぁ、直希か?今、お前…………………あぁ、ちょうどいい。ちょっと来てくれっか?場所は………」
何かしら、二言三言、話して
……数分後
「誠、僕に用とは、何だろうか?」
現れた、直希の姿
それを、見て………舞は、素早くカメラを取り出すと、いい勢いでフラッシュを連打した
それを、見て………舞は、素早くカメラを取り出すと、いい勢いでフラッシュを連打した
「…ふむ?そちらのレディは、以前お会いした人形と一緒のお嬢さん。僕に用があったのは、そちらのお嬢さんか?」
「あぁ。ついでに言うと、その用はもう済まされてるな」
「………むぅ?」
「あぁ。ついでに言うと、その用はもう済まされてるな」
「………むぅ?」
小さく、首をかしげる直希
白いリボンが結ばれた髪が揺れる
白いリボンが結ばれた髪が揺れる
「まさか、女装でまんま来てくれるとは思わなかったぜ」
「かわいいの」
「かわいいの」
ぴょこん
舞の鞄から、リカちゃんがそっと顔を出してそう言ってくる
直希の、本日の服装
それは、カッソク
すなわち、シスターの格好です、本当にありがとうございました
舞の鞄から、リカちゃんがそっと顔を出してそう言ってくる
直希の、本日の服装
それは、カッソク
すなわち、シスターの格好です、本当にありがとうございました
「ふむ、姉さんの陰謀により、服がこれしかなかったのでな」
「だからって、ごく自然に着るなよ。お前は」
「だからって、ごく自然に着るなよ。お前は」
誠の突っ込みにも、直希は小さく首をかしげるばかりだ
慣れとは、正直恐ろしい
慣れとは、正直恐ろしい
この日
舞の写真コレクションに、また新たな一枚が追加されたのだそうな
舞の写真コレクションに、また新たな一枚が追加されたのだそうな
おしまい