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連載 - マッドガッサーと愉快な仲間たち・決戦以降-16

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 それは、喫茶店「兎の尻尾」でのやり取りから、数日後の事

「直希の面白そうな写真?」
「あぁ」

 たまたま、学校帰り、茶会の帰りの誠と遭遇した舞
 誠にこんなことを提案していた

 舞が見た感じ、直希は性別の判断に迷うほど、中性的な姿だった
 よって…彼女の勘が、告げていた
 あれも、絶対女装が似合う!!と

「ちなみに、もし面白い写真が撮れたら、報酬としてこんなもんがあるんだけど」

 と、そう言ってぴらり、誠に見せたのは
 昨年、初めて黒服がマッドガッサーの被害にあった時の写真
 その、見事なバストが強調されている写真で

「よし、任せろ」

 誠は、いい笑顔で携帯を取り出した
 駄目だ、この巨乳好き。早くなんとかしないと

「……あぁ、直希か?今、お前…………………あぁ、ちょうどいい。ちょっと来てくれっか?場所は………」

 何かしら、二言三言、話して

 ……数分後

「誠、僕に用とは、何だろうか?」

 現れた、直希の姿
 それを、見て………舞は、素早くカメラを取り出すと、いい勢いでフラッシュを連打した

「…ふむ?そちらのレディは、以前お会いした人形と一緒のお嬢さん。僕に用があったのは、そちらのお嬢さんか?」
「あぁ。ついでに言うと、その用はもう済まされてるな」
「………むぅ?」

 小さく、首をかしげる直希
 白いリボンが結ばれた髪が揺れる

「まさか、女装でまんま来てくれるとは思わなかったぜ」
「かわいいの」

 ぴょこん
 舞の鞄から、リカちゃんがそっと顔を出してそう言ってくる
 直希の、本日の服装
 それは、カッソク
 すなわち、シスターの格好です、本当にありがとうございました

「ふむ、姉さんの陰謀により、服がこれしかなかったのでな」
「だからって、ごく自然に着るなよ。お前は」

 誠の突っ込みにも、直希は小さく首をかしげるばかりだ
 慣れとは、正直恐ろしい

 この日
 舞の写真コレクションに、また新たな一枚が追加されたのだそうな


おしまい



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