恐怖のサンタ 悪魔の囁き&コークロア編 03
この世に存在する物には、必ずそれと対になる物も同時に存在する。
光があれば、闇が。
男がいれば、女が。
バレンタインデーがあれば、ホワイトデーが。
光があれば、闇が。
男がいれば、女が。
バレンタインデーがあれば、ホワイトデーが。
「ふっふっふー」
とあるビルの屋上で、マゾは眼下を見下ろしながらほくそ笑んだ。
今日はホワイトデーである。
バレンタインデーに送られた分、相手に尽くす日だと、マゾは最近知った。
テレビでそんな事を言っていたのだ。
今日はホワイトデーである。
バレンタインデーに送られた分、相手に尽くす日だと、マゾは最近知った。
テレビでそんな事を言っていたのだ。
しかし、テレビは同時に、彼女に誤解ももたらした。
最近「友チョコ」なるものが増えているせいか、男→女の図式ではなく、「バレンタインデーに貰った人がお返しをする」日として、そのテレビは特集を組んでしまっていた。
マゾは、バレンタインデーに三人にプレゼントを受け取っている。
ただしプレゼントといっても、殴る、蹴る、燃やすなどのマゾにとっての「プレゼント」である。
そしてそれはつまり、「マゾは三人にお返しをする権利がある」と言う事になる。
最近「友チョコ」なるものが増えているせいか、男→女の図式ではなく、「バレンタインデーに貰った人がお返しをする」日として、そのテレビは特集を組んでしまっていた。
マゾは、バレンタインデーに三人にプレゼントを受け取っている。
ただしプレゼントといっても、殴る、蹴る、燃やすなどのマゾにとっての「プレゼント」である。
そしてそれはつまり、「マゾは三人にお返しをする権利がある」と言う事になる。
「とうっ!」
赤いワンピースをはためかせ、ビルの屋上からマゾが飛び降りる。
目指すは、通りを歩く二つの影。
目指すは、通りを歩く二つの影。
「待ってて下さいね、愛しの人よぉぉぉぉおおおおおおおおおおおっ!!」
ドップラー効果を伴いながら、マゾは落ちていく。
眼前の影二つは、まだその存在に気づいてはいない。
いや、気付いていながら無視をしているのかもしれなかった。
自由落下したマゾは、二人の目の前へと着地する。
眼前の影二つは、まだその存在に気づいてはいない。
いや、気付いていながら無視をしているのかもしれなかった。
自由落下したマゾは、二人の目の前へと着地する。
「こんにちは、直希様に翼様」
眼前の二人に、マゾはにっこりとほほ笑んだ。
「――――誠にしろ先程の彼にしろ、最近は男同士が流行っているのかい?」
「違う。それは断じて違う」
「違う。それは断じて違う」
しかし、男二人は歩くスピードを全く緩めず、マゾの横を通り過ぎた。
一瞬きょとんとして、マゾは二人の後を追った。
とてとてと二人の横を歩きながら、マゾが二人へと話しかける。
一瞬きょとんとして、マゾは二人の後を追った。
とてとてと二人の横を歩きながら、マゾが二人へと話しかける。
「翼様、翼様。今日はホワイトデーですよ、ホワイトデー。プレゼント倍返しの日ですよ」
「大体、あれはイレギュラーだろ」
「……ふむ、しかし君の周囲にはそういった趣向の持ち主が多いような気がするのは、僕の気のせいかな」
「直希様、ほら、今日はホワイトデーですよ。私もプレゼントを用意してきてですね」
「俺の周囲を基準にすんな。それこそイレギュラーだらけだっての」
「僕の姉は、そう思っていないようだが」
「あれー? 何だか無視されてるような気がしますよー? あれー?」
「大体、あれはイレギュラーだろ」
「……ふむ、しかし君の周囲にはそういった趣向の持ち主が多いような気がするのは、僕の気のせいかな」
「直希様、ほら、今日はホワイトデーですよ。私もプレゼントを用意してきてですね」
「俺の周囲を基準にすんな。それこそイレギュラーだらけだっての」
「僕の姉は、そう思っていないようだが」
「あれー? 何だか無視されてるような気がしますよー? あれー?」
マゾを無視して、二人はただ、歩みを進める。
二人が折れるか、マゾが諦めるか、はたまた今日という日が終わるまで、それは続く。
二人が折れるか、マゾが諦めるか、はたまた今日という日が終わるまで、それは続く。
【終】