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連載 - マッドガッサーと愉快な仲間たち・決戦以降-17a

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「ん~…………っし、終わった」

 ぐぐぅ、と原稿を終えて背伸びする似非関西弁の女性
 椅子に座ったまま、そうやって背伸びしていたのだが

「……っわきゃ!?」

 ぐら、と
 後ろに反り返りすぎたのか、バランスを崩してしまった
 そのまま、後ろ向きに倒れこんで………ガタンっ!!と、椅子が倒れた音が響く

「…大丈夫か?」
「あ、あはは、マッドはん、ありがとう」

 ちょうど良いタイミングで、マッドガッサーが部屋に入ってきてくれていたようだ
 似非関西弁の体はマッドガッサーに抱きとめられて、床に叩きつけられずにすんだ
 ぽ、と似非関西弁は、ほのかに頬を赤らめてしまう

「原稿、終わったか?」
「んー、何とか。〆切りぶっちせんですんだわ」

 とんとん、と慌てて原稿をまとめる似非関西弁
 …両思いになった後でも、否、両思いになった、後だからだろうか
 どうにも、原稿を見られるのがちょっと恥ずかしい

「…に、しても。マッドはん、どないしたん?うちらの原稿部屋入ってくるなんて、珍しいやん」
「あぁ、ちょっとな」

 す、と
 マッドガッサーが、手渡してきたそれ
 それを見て、え?と似非関西弁は一瞬、きょとんとして…

「……あぁっ!?」

 と、大声をだす

「しもた!?今日、ホワイトデーやった!?」
「〆切り日は把握してて、ホワイトデー忘れてたのかよ」
「うー…原稿を時期ネタにしてまうと、どうも時期の感覚が…」

 マッドガッサーから手渡された、可愛らしい、カラフルなキャンディの詰め合わせ
 それを、似非関西弁の女性は、そっと、大切そうに受け取った

「ありがと、マッドはん…でも、御免なぁ。うち、バレンタインにマッドはんからチョコもろたのに、お返し用意してへん…」
「あぁ、いいんだよ」

 大丈夫だから、と
 そっと、マッドは似非完成弁の女性の体を、改めて抱きしめた

「お前がいてくれりゃ、それで充分だ」
「……もう」

 マッドガッサーの言葉に、赤くなりながら
 しかし、似非関西弁の女性は、心から幸せそうに微笑んだのだった



もげ終われ


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