「ん~…………っし、終わった」
ぐぐぅ、と原稿を終えて背伸びする似非関西弁の女性
椅子に座ったまま、そうやって背伸びしていたのだが
椅子に座ったまま、そうやって背伸びしていたのだが
「……っわきゃ!?」
ぐら、と
後ろに反り返りすぎたのか、バランスを崩してしまった
そのまま、後ろ向きに倒れこんで………ガタンっ!!と、椅子が倒れた音が響く
後ろに反り返りすぎたのか、バランスを崩してしまった
そのまま、後ろ向きに倒れこんで………ガタンっ!!と、椅子が倒れた音が響く
「…大丈夫か?」
「あ、あはは、マッドはん、ありがとう」
「あ、あはは、マッドはん、ありがとう」
ちょうど良いタイミングで、マッドガッサーが部屋に入ってきてくれていたようだ
似非関西弁の体はマッドガッサーに抱きとめられて、床に叩きつけられずにすんだ
ぽ、と似非関西弁は、ほのかに頬を赤らめてしまう
似非関西弁の体はマッドガッサーに抱きとめられて、床に叩きつけられずにすんだ
ぽ、と似非関西弁は、ほのかに頬を赤らめてしまう
「原稿、終わったか?」
「んー、何とか。〆切りぶっちせんですんだわ」
「んー、何とか。〆切りぶっちせんですんだわ」
とんとん、と慌てて原稿をまとめる似非関西弁
…両思いになった後でも、否、両思いになった、後だからだろうか
どうにも、原稿を見られるのがちょっと恥ずかしい
…両思いになった後でも、否、両思いになった、後だからだろうか
どうにも、原稿を見られるのがちょっと恥ずかしい
「…に、しても。マッドはん、どないしたん?うちらの原稿部屋入ってくるなんて、珍しいやん」
「あぁ、ちょっとな」
「あぁ、ちょっとな」
す、と
マッドガッサーが、手渡してきたそれ
それを見て、え?と似非関西弁は一瞬、きょとんとして…
マッドガッサーが、手渡してきたそれ
それを見て、え?と似非関西弁は一瞬、きょとんとして…
「……あぁっ!?」
と、大声をだす
「しもた!?今日、ホワイトデーやった!?」
「〆切り日は把握してて、ホワイトデー忘れてたのかよ」
「うー…原稿を時期ネタにしてまうと、どうも時期の感覚が…」
「〆切り日は把握してて、ホワイトデー忘れてたのかよ」
「うー…原稿を時期ネタにしてまうと、どうも時期の感覚が…」
マッドガッサーから手渡された、可愛らしい、カラフルなキャンディの詰め合わせ
それを、似非関西弁の女性は、そっと、大切そうに受け取った
それを、似非関西弁の女性は、そっと、大切そうに受け取った
「ありがと、マッドはん…でも、御免なぁ。うち、バレンタインにマッドはんからチョコもろたのに、お返し用意してへん…」
「あぁ、いいんだよ」
「あぁ、いいんだよ」
大丈夫だから、と
そっと、マッドは似非完成弁の女性の体を、改めて抱きしめた
そっと、マッドは似非完成弁の女性の体を、改めて抱きしめた
「お前がいてくれりゃ、それで充分だ」
「……もう」
「……もう」
マッドガッサーの言葉に、赤くなりながら
しかし、似非関西弁の女性は、心から幸せそうに微笑んだのだった
しかし、似非関西弁の女性は、心から幸せそうに微笑んだのだった
もげ終われ