【電磁人の韻律詩18~本日の依頼一件~】
こんにちわ、レイモンの契約しているラプラスの悪魔だ。
覚えている人は居るだろうか?
自分は小説で言うところの地の文みたいな生き物なのでここからしか挨拶できないことを許して欲しい。
「橙ー、人捜しお願い。」
「ああ、写真か名前は有るんだろうな?」
「はい、どうぞ。」
笛吹探偵事務所には優秀な人材が揃っている。
荒事ならば所長か明日自身が向かえば良いし、
調べ物ならば橙に敵う都市伝説はそうそう無い。
さらに上田の培った幅広い人脈が色々な所で効いてくる。
明日真が正義の味方を行うには其処は最高の環境だった。
「解ったぞ、市内のホテルを転々としている。
場所は……今のところ北区だな。
もうそろそろ居場所を変えるようだが。
あとお前の友人だけど嘘ついてるぞ。」
とまあ話している間に人は見つかるのである。
「良いよ、別にその人を傷つけようって訳じゃないんだろう?」
「ああ、それなら良いというのか?」
「だって悪いことしてないもん。嘘くらいなら俺は別にどうだって良い。
人間はそれぞれに事情が有るんだからそれ位は俺だって考える。」
「そうか……。」
「それじゃあ俺は別の依頼をこなしてくるよ。」
「ストーカーだったっけか?恋路と行かなくて良いのか?」
「ほら、あいつ今日は向坂と遊びに行っているから。」
「そうか、なら良いんだ。」
明日真は探偵事務所を出ると地下駐車場から上田のV-MAXに乗ってとある喫茶店に出かけた。
覚えている人は居るだろうか?
自分は小説で言うところの地の文みたいな生き物なのでここからしか挨拶できないことを許して欲しい。
「橙ー、人捜しお願い。」
「ああ、写真か名前は有るんだろうな?」
「はい、どうぞ。」
笛吹探偵事務所には優秀な人材が揃っている。
荒事ならば所長か明日自身が向かえば良いし、
調べ物ならば橙に敵う都市伝説はそうそう無い。
さらに上田の培った幅広い人脈が色々な所で効いてくる。
明日真が正義の味方を行うには其処は最高の環境だった。
「解ったぞ、市内のホテルを転々としている。
場所は……今のところ北区だな。
もうそろそろ居場所を変えるようだが。
あとお前の友人だけど嘘ついてるぞ。」
とまあ話している間に人は見つかるのである。
「良いよ、別にその人を傷つけようって訳じゃないんだろう?」
「ああ、それなら良いというのか?」
「だって悪いことしてないもん。嘘くらいなら俺は別にどうだって良い。
人間はそれぞれに事情が有るんだからそれ位は俺だって考える。」
「そうか……。」
「それじゃあ俺は別の依頼をこなしてくるよ。」
「ストーカーだったっけか?恋路と行かなくて良いのか?」
「ほら、あいつ今日は向坂と遊びに行っているから。」
「そうか、なら良いんだ。」
明日真は探偵事務所を出ると地下駐車場から上田のV-MAXに乗ってとある喫茶店に出かけた。
「ルーモア……ここで良いんだよな?」
ルーモアと看板に書かれた喫茶店を見つけた明日はその店の前にバイクを停める。
店の中に入ると穏やかな表情をした中年の男性が明日を出迎えた。
「いらっしゃい。」
「ええと……待ち合わせをしているんですが……。」
「それならあちらの方ですね。」
彼はとあるテーブルの方向を指す。
そこには依頼者の女性がいた。
「笛吹探偵事務所の方ですか?」
「はい、所長の代理で来ました。依頼をお伺いします。」
「それでは……。」
女性は落ち着かなさそうに窓の外の様子を伺うと明日に依頼を告げた。
ルーモアと看板に書かれた喫茶店を見つけた明日はその店の前にバイクを停める。
店の中に入ると穏やかな表情をした中年の男性が明日を出迎えた。
「いらっしゃい。」
「ええと……待ち合わせをしているんですが……。」
「それならあちらの方ですね。」
彼はとあるテーブルの方向を指す。
そこには依頼者の女性がいた。
「笛吹探偵事務所の方ですか?」
「はい、所長の代理で来ました。依頼をお伺いします。」
「それでは……。」
女性は落ち着かなさそうに窓の外の様子を伺うと明日に依頼を告げた。
数時間後。
明日真はまだ寒さの残る三月の空の下でじっと座っていた。
場所は依頼者の女性の家の庭である。
「ストーカーにつきまとわれているので何とかして欲しい。」
それが女性の依頼だった。
最初は明日も警察に頼ることを勧めた。
彼女が言うには何度も警察や法律事務所にお願いしているのだが犯人が捕まらないらしいのだ。
その上、ストーキングの手段が変わっているそうで
彼女そっくりの人物が彼女を真似ていつも彼女が行く場所を訪ねる様を録画して送りつけてくるそうだ。
彼女しか知らないような場所で彼女しか知らない行為まで真似て送りつけているらしい。
笛吹探偵事務所ならばこのような怪事件も解決してくれると聞いて依頼したらしい。
「まあ依頼を断るわけにも行かないし……。
その上ストーカー退治なら正義の味方の仕事だしなあ。
やるしかないかな?」
結局彼はこの依頼を受けることにしたのであった。
「しかし本当にあと三分で来るのか……?」
橙によればあと三分でストーカーが現れるという。
「そもそも張り込みって忍耐だろ?狙った奴が決まった時間に来るなんてそんな都合が良いことあるわけ………。」
明日はあれほど橙の能力を見たにも関わらずあまり彼女のことを信用していなかった。
しかし彼は即座にその思い込みを否定されることになる。
ガサ、ガサガサ!
なんと橙の言った通りの時刻に女性の家の前に男が現れたのだ。
どことなく挙動不審な所もあるし明日はその男がストーカーだと断定した。
「おい、そこのあんた!」
どこからともなく明日が現れたので驚いたのだろう。
慌てて後ろにのけぞる男性。
明日真はまだ寒さの残る三月の空の下でじっと座っていた。
場所は依頼者の女性の家の庭である。
「ストーカーにつきまとわれているので何とかして欲しい。」
それが女性の依頼だった。
最初は明日も警察に頼ることを勧めた。
彼女が言うには何度も警察や法律事務所にお願いしているのだが犯人が捕まらないらしいのだ。
その上、ストーキングの手段が変わっているそうで
彼女そっくりの人物が彼女を真似ていつも彼女が行く場所を訪ねる様を録画して送りつけてくるそうだ。
彼女しか知らないような場所で彼女しか知らない行為まで真似て送りつけているらしい。
笛吹探偵事務所ならばこのような怪事件も解決してくれると聞いて依頼したらしい。
「まあ依頼を断るわけにも行かないし……。
その上ストーカー退治なら正義の味方の仕事だしなあ。
やるしかないかな?」
結局彼はこの依頼を受けることにしたのであった。
「しかし本当にあと三分で来るのか……?」
橙によればあと三分でストーカーが現れるという。
「そもそも張り込みって忍耐だろ?狙った奴が決まった時間に来るなんてそんな都合が良いことあるわけ………。」
明日はあれほど橙の能力を見たにも関わらずあまり彼女のことを信用していなかった。
しかし彼は即座にその思い込みを否定されることになる。
ガサ、ガサガサ!
なんと橙の言った通りの時刻に女性の家の前に男が現れたのだ。
どことなく挙動不審な所もあるし明日はその男がストーカーだと断定した。
「おい、そこのあんた!」
どこからともなく明日が現れたので驚いたのだろう。
慌てて後ろにのけぞる男性。
その反応を見て明日は更に疑いを深めた。
「この家に住んでいる人にストーキングを続けているのはあんたか?」
「わわ………えっ、と………!」
男は言葉に詰まってしまったらしく何も言えないままジリジリと後ずさる。
少し明日と距離を取ると男は逃げ出した。
「あ、待てっ!」
明日は男を追って走り出す。
「1000W………!」
明日の掌の中でバチバチと火花が散る。
明日の電磁波を操る能力は遠距離だと攻撃力が格段に落ちる。
遠くからジワジワと相手を暖めるだけでは敵に逃げられることも多い。
だから明日は恋路と協力して電磁波を何重にも屈折・反射させてその全てを一気に相手に当てる技を練習していたのだ。
「スパーク!」
明日は指を銃の形にすると男性の足に狙いを定めた。
バチィン!
男性の足下で火花が散る。
「ヒイイイイ!?」
男性は腰を抜かせてその場にへたり込んでしまった。
「答えて貰いますよお兄さん。貴方が彼女を……」
「ち、ちちちち!違うんだ!あんたの言うストーキングなんて俺は何も知らない!
たださっき出会った見知らぬ男に脅されてやらされていただけで………。
あいつ、俺の恥ずかしい写真を持っていて言うことを聞かないとばらまくって言われたんだ!」
「………え?」
男から帰ってきたのは思いもしない答えだった。
「この家に住んでいる人にストーキングを続けているのはあんたか?」
「わわ………えっ、と………!」
男は言葉に詰まってしまったらしく何も言えないままジリジリと後ずさる。
少し明日と距離を取ると男は逃げ出した。
「あ、待てっ!」
明日は男を追って走り出す。
「1000W………!」
明日の掌の中でバチバチと火花が散る。
明日の電磁波を操る能力は遠距離だと攻撃力が格段に落ちる。
遠くからジワジワと相手を暖めるだけでは敵に逃げられることも多い。
だから明日は恋路と協力して電磁波を何重にも屈折・反射させてその全てを一気に相手に当てる技を練習していたのだ。
「スパーク!」
明日は指を銃の形にすると男性の足に狙いを定めた。
バチィン!
男性の足下で火花が散る。
「ヒイイイイ!?」
男性は腰を抜かせてその場にへたり込んでしまった。
「答えて貰いますよお兄さん。貴方が彼女を……」
「ち、ちちちち!違うんだ!あんたの言うストーキングなんて俺は何も知らない!
たださっき出会った見知らぬ男に脅されてやらされていただけで………。
あいつ、俺の恥ずかしい写真を持っていて言うことを聞かないとばらまくって言われたんだ!」
「………え?」
男から帰ってきたのは思いもしない答えだった。
「アーイ ワズボーン トゥーラビューラビューラビュー……」
明日が首をかしげているところで急に彼の携帯電話が鳴った。
「どうした、橙か?」
「おい明日、そいつは囮だ!急いで依頼人の家に向かえ!」
「――――――そういうことか!」
この男はストーカーの用意した囮だったのだ。
笛吹ならば男の様子からそうであることが一発で見抜けたのだろうが明日にそのような器用な真似は出来なかった。
明日は全力で依頼人の女性の家まで走る。
「ドアが開きっぱなしだ。
………間に合えよ!」
靴も脱がずに家の中に駆け込む明日。
「何で貴方は私の気持ちを解ってくれないの?
私がどれだけ貴方のことを思っていたか…………。」
「何言っているんですか!もうつきまとわないで!」
ストーカーらしき人物と女性はリビングにいた。
「待て!………ってあれ?」
明日は困惑した。
彼の踏み込んだ家の中には同じ顔をした女性が二人居たのだ。
双子……ならストーキングするわけ無い。
良く見ると片方には見覚えのない泣きぼくろがある。
そちらがストーカーだろうと明日は判断した。
明日が首をかしげているところで急に彼の携帯電話が鳴った。
「どうした、橙か?」
「おい明日、そいつは囮だ!急いで依頼人の家に向かえ!」
「――――――そういうことか!」
この男はストーカーの用意した囮だったのだ。
笛吹ならば男の様子からそうであることが一発で見抜けたのだろうが明日にそのような器用な真似は出来なかった。
明日は全力で依頼人の女性の家まで走る。
「ドアが開きっぱなしだ。
………間に合えよ!」
靴も脱がずに家の中に駆け込む明日。
「何で貴方は私の気持ちを解ってくれないの?
私がどれだけ貴方のことを思っていたか…………。」
「何言っているんですか!もうつきまとわないで!」
ストーカーらしき人物と女性はリビングにいた。
「待て!………ってあれ?」
明日は困惑した。
彼の踏み込んだ家の中には同じ顔をした女性が二人居たのだ。
双子……ならストーキングするわけ無い。
良く見ると片方には見覚えのない泣きぼくろがある。
そちらがストーカーだろうと明日は判断した。
「貴方誰!?私と彼女の間に入ってこないでよ!」
ストーカーの女は明日の前に立ちふさがる。
「彼女が嫌がっているじゃないか!こんなこと今すぐやめるんだ!」
明日はとりあえずの説得を試みる。
「何よ、貴方まで邪魔するって言うなら……殺してやる!」
女はコートの中から鉈を取り出して明日に向けて振りかざす。
バキン!
しかし、鉈を真上に振り上げた瞬間に明日の右ストレートがストーカーの顔面に入っていた。
それにしても速い。
普通の人間の反応速度ではない。
鉈を取り出してから瞬きする程度の時間で彼はストーカーの懐に潜り込んだ。
「――――――!?」
「身体、暖まってるからな。」
それだけ言うと明日は恋路に教えて貰った通りの型で構える。
彼は電子レンジの能力で自らの身体を最初から暖め、動きを良くしていたのだ。
あっという間に攻撃を受けて信じられないと言った顔で
ストーカーは真っ赤になった自らの頬を撫でる。
「加賀美さん、ここから離れていて下さい!」
「え、あ、……はい!」
依頼者の女性をその隙に素早く家の外に逃げ出した。
ストーカーは明日を恨めしそうに見詰める。
「彼女と違う顔になっちゃったじゃない!」
半ば狂ったようにストーカーは叫んだ。
いや、元々狂ってはいるのだが。
ストーカーの女は明日の前に立ちふさがる。
「彼女が嫌がっているじゃないか!こんなこと今すぐやめるんだ!」
明日はとりあえずの説得を試みる。
「何よ、貴方まで邪魔するって言うなら……殺してやる!」
女はコートの中から鉈を取り出して明日に向けて振りかざす。
バキン!
しかし、鉈を真上に振り上げた瞬間に明日の右ストレートがストーカーの顔面に入っていた。
それにしても速い。
普通の人間の反応速度ではない。
鉈を取り出してから瞬きする程度の時間で彼はストーカーの懐に潜り込んだ。
「――――――!?」
「身体、暖まってるからな。」
それだけ言うと明日は恋路に教えて貰った通りの型で構える。
彼は電子レンジの能力で自らの身体を最初から暖め、動きを良くしていたのだ。
あっという間に攻撃を受けて信じられないと言った顔で
ストーカーは真っ赤になった自らの頬を撫でる。
「加賀美さん、ここから離れていて下さい!」
「え、あ、……はい!」
依頼者の女性をその隙に素早く家の外に逃げ出した。
ストーカーは明日を恨めしそうに見詰める。
「彼女と違う顔になっちゃったじゃない!」
半ば狂ったようにストーカーは叫んだ。
いや、元々狂ってはいるのだが。
「何を言っているんだこいつ……?」
いきなり訳のわからないことを言われて戸惑う明日。
「貴方に私の何が解るって言うの?
私は彼女が大好きなのよ!」
ひるんだ明日の隙を突いて畳みかけるように言葉を浴びせるストーカー。
「朝も昼も夜も彼女のことばかり考えた。
彼女のことを考えて居るときはすごく幸せだったの!
あのふわふわした柔らかそうな髪、色素の薄い瞳!
柔らかな二の腕と腕を組んで歩きたかった!
彼女は私の物なの!
私には彼女しか居ないのよ!
でも彼女は、郁美は私のことを振り向いてくれなかった。
彼女は私の物になってくれなかった。
だから、―――――――――――なった。
私は加賀美になった。
加賀美になって彼女の行く場所行く場所で彼女として振る舞った。
そしたらね、邪魔になって来ちゃったのよ。
私の愛する加賀美はたった一人。
この私こそが私の愛する加賀美なのよ。
あの加賀美が私を愛しているならそれでも良かった。
でも現実はそうじゃなかった。
加賀美は私を否定した。
もう私が本物、本物の加賀美としか言えないじゃない!」
いきなり訳のわからないことを言われて戸惑う明日。
「貴方に私の何が解るって言うの?
私は彼女が大好きなのよ!」
ひるんだ明日の隙を突いて畳みかけるように言葉を浴びせるストーカー。
「朝も昼も夜も彼女のことばかり考えた。
彼女のことを考えて居るときはすごく幸せだったの!
あのふわふわした柔らかそうな髪、色素の薄い瞳!
柔らかな二の腕と腕を組んで歩きたかった!
彼女は私の物なの!
私には彼女しか居ないのよ!
でも彼女は、郁美は私のことを振り向いてくれなかった。
彼女は私の物になってくれなかった。
だから、―――――――――――なった。
私は加賀美になった。
加賀美になって彼女の行く場所行く場所で彼女として振る舞った。
そしたらね、邪魔になって来ちゃったのよ。
私の愛する加賀美はたった一人。
この私こそが私の愛する加賀美なのよ。
あの加賀美が私を愛しているならそれでも良かった。
でも現実はそうじゃなかった。
加賀美は私を否定した。
もう私が本物、本物の加賀美としか言えないじゃない!」
「それでも、普通整形してもそこまで他人に顔を似せるのは無理だろう!?
いったいどうなってるんだ?」
明日はやっと声を上げる。
明日真は普通の人間だ。
それ故に彼女のような人間には対応しづらいようである。
「うふふ………、そんな時にこの都市伝説の力を知ったのよ。」
ストーカーは顔を手で隠す。
いないいないばぁのように手を顔から離すとストーカーの顔は明日の顔になっていた。
だが、やはり泣きぼくろが残っている。
「シェイプシフター、それが私の契約した都市伝説の名前。
能力は他人の肉体と記憶の一部を模写すること。
契約条件は自らの存在の抹消。
最高でしょう?」
明日真の向こう側で明日真の顔をしたストーカーは笑う。
「……最後にもう一度聞く。
貴方は加賀美さんに対するストーキングをやめる気は無いんだな?」
「ストーキング?
勘違いしないで。
彼女が彼女じゃなくなって、
始めて私は私になるの。」
二人が動き出したのは同時だった。
いったいどうなってるんだ?」
明日はやっと声を上げる。
明日真は普通の人間だ。
それ故に彼女のような人間には対応しづらいようである。
「うふふ………、そんな時にこの都市伝説の力を知ったのよ。」
ストーカーは顔を手で隠す。
いないいないばぁのように手を顔から離すとストーカーの顔は明日の顔になっていた。
だが、やはり泣きぼくろが残っている。
「シェイプシフター、それが私の契約した都市伝説の名前。
能力は他人の肉体と記憶の一部を模写すること。
契約条件は自らの存在の抹消。
最高でしょう?」
明日真の向こう側で明日真の顔をしたストーカーは笑う。
「……最後にもう一度聞く。
貴方は加賀美さんに対するストーキングをやめる気は無いんだな?」
「ストーキング?
勘違いしないで。
彼女が彼女じゃなくなって、
始めて私は私になるの。」
二人が動き出したのは同時だった。
「面白い物を見せてあげる、お兄さん。」
ストーカーの女が自らの顔を覆う。
彼女が次に顔を見せると、その顔は最近まで、というか今も町を騒がせている筋肉の男だった。
「これなら簡単に君も倒せちゃうよね!」
真っ直ぐに明日に向けて突っ込んでくるストーカー。
明日はすばやく身を躱そうとするが簡単に捕まってしまう。
明日の首を掴むとそのまま真上まで持ち上げる。
「さっきの妙なバチバチなら今の私には効かないよ!
なんといってもこの身体は丈夫だからね!」
明日の首をストーカーはゆっくりと締め上げ始める。
「おい。」
しかしその状況でも明日は落ち着いていた。
「本当に、貴方はストーキングをまだ続ける気なんだな?」
「なにあの子の心配をしているの?もう自分が死にそうじゃない!」
「質問をしている。まだ、あの子に危害を加える気なのか?」
「ばっかじゃないの!?あんたを殺したら次はあの子。
決まってるじゃない!」
「そうか。それならカハッ!
………それなら良いんだ。仕方がない。」
バチッ!バチバチッ!
明日の掌で再び火花が散る。
ストーカーの女が自らの顔を覆う。
彼女が次に顔を見せると、その顔は最近まで、というか今も町を騒がせている筋肉の男だった。
「これなら簡単に君も倒せちゃうよね!」
真っ直ぐに明日に向けて突っ込んでくるストーカー。
明日はすばやく身を躱そうとするが簡単に捕まってしまう。
明日の首を掴むとそのまま真上まで持ち上げる。
「さっきの妙なバチバチなら今の私には効かないよ!
なんといってもこの身体は丈夫だからね!」
明日の首をストーカーはゆっくりと締め上げ始める。
「おい。」
しかしその状況でも明日は落ち着いていた。
「本当に、貴方はストーキングをまだ続ける気なんだな?」
「なにあの子の心配をしているの?もう自分が死にそうじゃない!」
「質問をしている。まだ、あの子に危害を加える気なのか?」
「ばっかじゃないの!?あんたを殺したら次はあの子。
決まってるじゃない!」
「そうか。それならカハッ!
………それなら良いんだ。仕方がない。」
バチッ!バチバチッ!
明日の掌で再び火花が散る。
「仕方がない?自分が殺されるのにずいぶん余裕かまして………!」
バチバチバチバチ!
バァン!
ストーカーの女性はもう喋ることができなかった。
何故なら
バチバチバチバチ!
バァン!
ストーカーの女性はもう喋ることができなかった。
何故なら
彼女の腕は血を吹き出しながら破裂してしまったのだから。
激痛の余り、話す事なんて出来るわけがない。
拘束から逃れた明日はすばやく女性から距離を取る。
「俺の能力は攻撃に時間がかかる。
それだけ相手を苦しませることにもなる。
それは正義の味方のやる事じゃない。」
そう言いつつ明日はストーカーの足に向けて都市伝説を発動する。
5秒ほどすると足もまっかに火傷し始めた。
「体内で一気に暖められた水分子は一瞬で破裂する。
多量のマイクロ波を照射されたらそうなるのも仕方がないさ。
今回は見逃すからさっさと逃げろよ。
ただ………、次があると思うなよ?」
能力の使いすぎで少々熱を帯びてしまった腕を抑えながら彼女に宣告する。
「貴方にどんな事情があろうと悪い物は悪いんだ。
そこに一切の特例はない。
悪いことして生き延びるくらいだったら……死ね。」
明日がそう言って片手をストーカーに向けると彼女は一目散に逃げ出した。
殺さないで済んだ。
明日はその事に安心してため息を吐く。
拘束から逃れた明日はすばやく女性から距離を取る。
「俺の能力は攻撃に時間がかかる。
それだけ相手を苦しませることにもなる。
それは正義の味方のやる事じゃない。」
そう言いつつ明日はストーカーの足に向けて都市伝説を発動する。
5秒ほどすると足もまっかに火傷し始めた。
「体内で一気に暖められた水分子は一瞬で破裂する。
多量のマイクロ波を照射されたらそうなるのも仕方がないさ。
今回は見逃すからさっさと逃げろよ。
ただ………、次があると思うなよ?」
能力の使いすぎで少々熱を帯びてしまった腕を抑えながら彼女に宣告する。
「貴方にどんな事情があろうと悪い物は悪いんだ。
そこに一切の特例はない。
悪いことして生き延びるくらいだったら……死ね。」
明日がそう言って片手をストーカーに向けると彼女は一目散に逃げ出した。
殺さないで済んだ。
明日はその事に安心してため息を吐く。
「加賀美さん、もう終わりましたよ。」
家の外に逃げていた依頼人の女性を呼ぶ明日。
加賀美は明日の首に付いている痣と返り血を見て驚いたようだが彼には今そんなことはどうでも良かった。
「あ、ありがとうございました!
もうあの人は来ないんですよね?」
「はい、一応ああいうのを退治するのが専門ですから。
それじゃあ今日の仕事は終わったのでお暇しますね……。」
「あ、あの……!」
「すいません、ちょっとこれから仕事がまだ有るので……。」
バイクに乗って明日はそそくさとその場を離れてしまった。
確かにあれだけの怪我を負った以上、しばらくは再起不能だろう。
あとはあの都市伝説のことを「組織」に告げておけば問題は無い。
そう考えた明日は一仕事終えた満足感と共に家路についたのである。
【電磁人の韻律詩18~本日の依頼一件~fin】
家の外に逃げていた依頼人の女性を呼ぶ明日。
加賀美は明日の首に付いている痣と返り血を見て驚いたようだが彼には今そんなことはどうでも良かった。
「あ、ありがとうございました!
もうあの人は来ないんですよね?」
「はい、一応ああいうのを退治するのが専門ですから。
それじゃあ今日の仕事は終わったのでお暇しますね……。」
「あ、あの……!」
「すいません、ちょっとこれから仕事がまだ有るので……。」
バイクに乗って明日はそそくさとその場を離れてしまった。
確かにあれだけの怪我を負った以上、しばらくは再起不能だろう。
あとはあの都市伝説のことを「組織」に告げておけば問題は無い。
そう考えた明日は一仕事終えた満足感と共に家路についたのである。
【電磁人の韻律詩18~本日の依頼一件~fin】