「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - とある組織の構成員の憂鬱-53g

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 4月某日 喫茶店 ルーモアにて


「…そうか。「日焼けマシンで人間ステーキ」の青年のアルバイト先にも、悪魔の囁き感染者はいなかったか」
「はい、今のところではありますが」

 黒服とTさんは、悪魔の囁き騒動に関する事で、情報交換を行っていた
 電話でも話せる事ではあるが、直接顔を合わせて情報交換を行うのが一番だ

「朝比奈 秀雄の三つ目の都市伝説に関しましては、まだ、正体が確定できません。いくつか、心当たりはあるのですが…」
「…怪力に高い防御力、炎と毒のブレスか……心当たりはあるが、それでだけはあってほしくない、と考えたいところだな」

 Tさんの言葉に、全くです、と小さく苦笑する黒服
 …「組織」内部でも、これでは、と予測は立てられ始めている…の、だが
 まだ、核心できるほどの情報は少ないのだ
 もっとも、朝比奈 秀雄の最後の都市伝説がそれであると「認めたくない」だけなのかもしれないが
 何せ、それは……あまりにも、強力すぎる都市伝説だ
 単体契約でも、それと契約した瞬間に飲み込まれる可能性が高い
 それを含めた多重契約をしているのなら……朝比奈自身の「器」は、はたしてどれだけ強大なのか
 それを考えるのが、恐ろしいのかもしれない

「それと…朝比奈 秀雄に、都市伝説の契約書を横流ししていました「組織」の裏切り者が、判明しました」
「…「コーラにはコカインが含まれている」の支配型の契約者が増大した原因を作った者か」
「はい…H-No.9。「病は気から」に飲み込まれた存在です。私は担当部署が違いますので詳しくは知りませんが、元々は研究班に所属していたようですね」

 …「13階段」の契約者たる広瀬 辰也にとっては、因縁のある相手である事を、この黒服も把握している
 彼が、今回のその事実を知ったならば…H-No.9が「組織」から離脱し、討伐対象になっている事を知ったならば…復讐の為に、先走った行動をしなければ良いのだが
 この黒服は、それを心配する

「それと……その、朝比奈 秀雄の目的なのですが。翼の実家の権力以外にも、狙っているものがある可能性が、出てきました」
「……それはもしや、「小瓶の魔人」か?」

 Tさんの口から、「小瓶の魔人」と言う単語が出て
 黒服は、思わず眉をひそめた
 …まさか、だが

「あぁ、朝比奈 マドカから聞いたんだ」
「…やはりですか」

 彼女の軽率さに、かすかに頭痛のようなものを覚える
 相手が、Tさんだから良かったものを
 あのような存在については、あまり口外すべきではない

「黒服さんも、それについて知っていたか」
「…日景家を訪問した際に、その小瓶を拝見しました。小瓶の中から、威圧感を感じる程の強い都市伝説の気配を感じました…あまり、長くそばにいると、その威圧感に押しつぶされるのではないかと言う錯覚を覚えましたよ」
「なるほど、本物か」

 はい、と頷く黒服
 …朝比奈 秀雄が、その存在を把握している可能性がある
 朝比奈 マドカが、その存在を口走ってしまっている可能性が高いからだ
 こう言っては悪いが、彼女は後先を考えない部分がかなり、あるようだから
 そうじゃなくとも、酒の勢いで口走ってしまった可能性も、高い

「…Tさん、申し訳ありませんが。その事は、できればご内密に」
「あぁ、わかっている。願いをかなえる都市伝説を保有している、と言うのは………不幸を招く情報だからな」

 自身も、そう言った経験をしているからだろうか
 神妙な表情のTさん

「「日焼けマシンで人間ステーキ」の青年は、その情報は」
「把握しています。あの子も、朝比奈 秀雄はその小瓶も目的としている可能性が高いのでは、と言っていました」

 だからこそ、翼は余計に、朝比奈 秀雄を倒さなければ、と考えている
 …たとえ、その命を奪う事になろうとも
 だが、優しい翼の心が、肉親殺しと言う業に耐えられるとは思えない

 ……だから
 いざと言う時は、自分が、翼の代わりに手を下そう
 黒服は、そう決意する

「……黒服さん。背負い込みすぎないようにな」
「はい。お心遣い、ありがとうございます」

 黒服の表情から、何かを感じ取ったのだろうか
 Tさんの言葉に、黒服は小さく苦笑して答えた

 さて、あと、Tさんに伝えていない情報は何であったか
 黒服が、情報を整理していると

 …からん…ころん…

「あ、いたいた。Tさーん、黒服さーん」
「おにいちゃーん」

 店内に、Tさんの契約者の舞と、リカちゃんが入ってきた
 そして、舞の後を付いて来るように、ゴスロリ服の少女が入り込んでくる
 その少女の姿に覚えがある黒服は、おや、と小さく声をあげた

「ヘンリエッタさん?」
「おぉ、D-No.962か」
「…あれ?黒服さん、知り合い?」

 首を傾げた舞に、はい、と答える黒服
 てとてと、舞達は黒服とTさんの席へと近づいてくる

「私の上司が担当しております、契約者さんです」
「うむ。そして、望の友達なのじゃ!」

 どこか誇らしげに、ない胸をはってそう言ったヘンリエッタ
 ヘンリエッタの声に、Tさんが聞き覚えがあるような表情を浮かべたのだが、黒服は気づいていない

「なぁ、Tさん。あのユニコーンの兄ちゃん、やっぱり、悪魔の囁きにとり憑かれてたみたいだぞ」
「…!また、遭遇したのか?」

 頷く、舞とリカちゃん
 黒服も、眉を潜める

「…また、悪魔の囁きにとり憑かれている者が、現れたのですか?」
「うむ、妾が調べたのだから、間違いないのじゃ!」

 再び、胸を張って言うヘンリエッタ
 黒服は、難しい表情を浮かべる

「…近頃、「リア充爆発しろ」の能力によるものと思われる爆発事故が多発していまして。「組織」としては、その契約者が悪魔の囁きに騒動に関連している可能性を調べていましたが……ユニコーン、ですか」

 ユニコーンは、貴重な都市伝説だ
 確か、ヨーロッパでも数えるほどしかユニコーンと契約した存在はいない
 後で、「薔薇十字団」に問い合わせれば、何かわかるかもしれない

 新たな情報を手にして、黒服は思考をめぐらせるのだった



to be … ?



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